内容紹介
「おまえはちがうから。この家から出ていくことを考えろ」三年前に急逝した兄・雄一と最後に交わした言葉。兄は微笑を浮かべていた。大企業のオーナーである西尾木家に後妻の連れ子として入ったものの、疎外感の中で暮らしてきた弟の敏也は、いまだにその真意が分からずにいた。ある日、偶然兄に内縁関係の妻子がいることを知った敏也は、妻・千秋が末期癌であることを突き止める。千秋の死後、六歳になる娘の結希を引き取ることにした敏也。だがなぜか、兄を溺愛したワンマン社長の父や一族には、そのことを一切知らせずに暮らし始めた……。敏也の真意とは? 静かな感動が胸を打つ著者渾身の家族小説!
読書備忘録
やだ・・・本当の子かどうか調べたのかな?・・・って思って読んでいた私って、とってもイヤナヤツではなかろうか?・・・と思ったけれど、松尾が出てきたあたりから、この人何か知っているでしょ?
ってことで、その件に関しては残念だったけれど、すべてが残念となることはなく、明るい兆しがみえてきたような気がするお話だった。
誰の子であろうと実の息子が愛した人の子であるのだから・・・馴染みの庭師の親方から聞いた、義父からの伝言でホッとした。
久々のイッキヨミ!