作品紹介・あらすじ
皇族華族の内面をこれほど正確に描ききった小説は
読んだことがない。傑作である。――歴史学者・磯田道史
いつの時代も、高貴な方々の結婚問題はむずかしい――
梨本宮伊都子妃は、娘・方子女王の結婚相手探しに奔走していた。なかなか身分の釣り合う婿が見つからないのだ……。
方子女王が皇太子妃になる道が潰えた今、方子がみじめな思いをしないように、一刻も早く、良縁を見つけてやらなければならない。
聡明で率直、そして行動力に溢れた伊都子妃は、誰も思いつかなかった方法で、娘の方子女王を〈皇太子妃〉にする道を見つけ出すが……。そのために乗り越えなければならない課題は、伊都子妃の想像を越えるものだった。
高貴なる人々が避けては通れない縁談を軸に繰り広げられる、ご成婚宮廷絵巻が幕を開けます。
読書備忘録
梨本宮伊都子妃が日記を残していて、ノートが手に入らなくなっても手作り日記帳に書き残していた。
李王家のことは何かで読んでいただけで、詳しくは知らなかった。そう言う事だったのですね。
興味のある人はとても面白く読めると思う、さほど興味のなかった私でもイッキヨミしたのだから・・・
宮家は家が残されているところは、外から眺めたり見学したりしていた。
赤阪プリンスの駐車場わきに残されていた旧李王家邸も外からぐるりと・・・