本・アンソロジー 「いつか、アジアの町角で」

2024-10-26 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

 内容

台湾出身だと語る風変わりな青年、探偵屋に漂うルーロー飯の香り、異国の地でひっそりと暮らす男性に打ち明けた思い…。人気女性作家6人による、珠玉のアジアン・アンソロジー。『オール讀物』掲載を文庫化。

               

 読書備忘録 

中島京子「隣に座るという運命について」

初めて友達になるのは出席番号が前後だったり、体育の時間に背の順になったときだったり、たまたま隣に座ったりとか・・・「よしんば」が呼び名となった金子泉「いくばくもない」ともいう大学の同級生、台湾からの留学生のエイフクさんとか・・・小学校から中学校へはほぼほぼ全員、中学から高校は数人が一緒に進んだけれど、短大はひとりでポツン!でも当時まだあった両国の日大講堂での学部と一緒の入学式で、たまたま隣に座った子と仲良くなって、そこから友達が増えて行って楽しい学生生活だった。そんなことを懐かしく思い出したお話でした。

大島真寿美「チャーチャンテン」

日本で広東語を教えてもらっていたリーサのお腹にいた子が香港も大変だったし、たくさんの経験をして大人になって目の前にいる。こんなに温かい大人の対応をしたから・・・いいお話だった。

角田光代「猫はじっとしていない」

本当のことかもしれないね。わざわざ台湾にひとりで行って・・・猫はたくさんいましたでしょ?素敵なお話でした。

台湾に行きたくなった。

行ったとしたらきっと最後になる。

★★★☆☆