五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

身体で見えてくる感触

2012年11月09日 | 第2章 五感と体感
人生を先に歩いている人は、歩いた軌跡から物云う事ができますが、人生を先に歩いているからといって、その人の言う事が正しいとは言い切れません。

生まれてきた時代、環境が違えば、解釈も随分違います。

そうは言っても、経験者の言葉には、体験してきただけの重みがあります。

つまり、実際に経験してきたことの結果が解釈=言葉にでてくるわけで、経験していない人の解釈とは重さが違うのは当然のことでしょう。

仕舞いの稽古を付けていただきながら、師匠の謡いから映像が見えてくることが時々あります。でも、その映像は、私が見ている映像であって、他の人に見えるわけではありません。

自分が見えているものを身体で形式的に表現することは、究極の抽象化だと思うのです。

人の醸し出す何かが形式を裏打ちし、一体としての美が形成されていくことが、能楽の面白さでもあると感じています。

形式に裏打ちする「私そのもの」が、表裏一体として見えてくることが、怖くもあり私を魅了するものでもあるかもしれません。

あれこれ言葉で語るにはまだ早いとは思うのですが、身体で見えてきた感触を感じる今日この頃。
ちょっぴり進歩したような自分に、続けることの大切さを改めて意識しています。

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