五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

東の空

2012年11月29日 | 第2章 五感と体感
朝、目覚めると東の空を眺め、日が沈む時に西の空を眺めるのが私の習慣です。

東方面は、我が家からは運良く遠くまで見渡すことができ、羽田空港を飛び立ったばかりの飛行機を確認することができます。

その先は、直に見えるわけではありませんが、東京湾があり、房総へと繋がっているはずです。

東の空から昇る太陽は、夜が明け始めると橙の色とネズミ色とも白ともつかない色が微細なグラテーションとなって、まだ青にならない暗い空に徐々に明るさをもたらせていきます。

美しいなぁ。。。と、思います。

毎日観ても飽きません。

京都に泊まると東山方面が見える場所泊まるようにしています。

関東平野とは違う雲を愉しむことができるからです。

謡曲の中に、「立ち昇る東雲(しののめ)」という詞があります。
この立ち昇る東雲は、京都の空でしか観ることができない東雲であることに、ある時気付いたのです。

何故かと云うと、東山の向こうに琵琶湖があるからです。
琵琶湖の水蒸気が、もこもことしたうろこ雲をつくり(私の勝手な解釈ですのでお許しください)、そのうろこ雲が、朝日と共に立ち昇ってくるのです。その雲を見たさに、朝は必ず東の空を確認します。いつも見えるわけではなく条件が整わないと見ることができませんが。。。

たぁちのぼる しぃののめぇ~♪

と、謡いながら、今日も雲一つない澄んだ東の空を眺めて一日の始まりを祈りました。フレキシブルな自分を整えるきっかけにもなります。

余談ですが、歴史的な変換のきっかけが琵琶湖周辺で行われること多しと解釈しています。近江へ遷都した天智天皇にしても、堅田水軍にしても、源氏のリベンジも、織田信長も明智光秀も、そして関ヶ原の合戦も、井伊直弼にしても、、、
この国のゆくへを考えると、興味が湧く場所でもあります。さて、日本のゆくへは、さていかに…。

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