あれから2ヶ月。
この写真は2009年 在りし日の ”三鉄「島の越駅」”からの眺めです。
つい昨年の夏もこの駅からの海を眺めていたのに。
駅から徒歩数十秒の位置にあった海水浴場。
お盆の時期はこの駅前で盆踊りが開催されていた。
浴衣を着た子供達や村の家族の笑い声が、今にも聞こえてきそう。
このあたりも人口が少なく、静かで自然一杯の美しい海の町。
宮沢賢治の童話にちなんで「カルボナード」という愛称がつけられていたこの駅は、
「東北の駅百選」にも選ばれていた、青いドーム型屋根のカワイイ駅舎だった。
あの日から「いつもの駅」は、駅舎ごと跡形もなく姿を消した。
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「三陸鉄道「国の支援なければ、もはや何も…」 読売新聞(2011年4月5日22時06分)
線路はつり橋のように垂れ下がり、駅舎が跡形もなく流された。
東日本大震災の大津波は、鉄道網をズタズタに寸断した。
なかでも、過疎化などで利用者減に苦しんできた自治体出資の第3セクター鉄道は、
経営の厳しさに拍車がかかる。
地元では「地域の足をなくさないで」「国のさらなる支援を」と悲痛な声が上がっている。
がれきの中から高さ約10メートルの橋脚が突き出ている。
上に載っていた線路もホームも津波に流され、今はない。
岩手県田野畑村の三陸鉄道北リアス線・島越(しまのこし)駅の無残な姿だ。
三陸沿岸を走る三陸鉄道(本社・盛岡市)は、北リアス線(久慈―宮古71キロ)と、
南リアス線(釜石―盛36キロ)の計107キロからなる。
(読売新聞より引用)
「カルボナード島越駅」
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もう2ヶ月?まだ2ヶ月。
大好きな第二の故郷、東北・岩手県、応援続けます。
三陸鉄道ブログ