カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

新しい登山靴

2010-01-31 | モノのこと

今シーズンは冬用の登山靴を買おうかな、と考えていた昨年末のこと。
ハイカットの靴を買った時、一足目の靴が合わなくて結局買い替え、
と40000円近く捨てるようなコトをした私なので、
冬用の靴も、今履いている同じメーカーを買うつもりでいた。
でも冬山用だと結構お高いので、同じメーカーと言えども合うとは限らないのに、
買いなおしたりでもう失敗したくはないな~、と思っていた。

そんな時、以前から温めていたらしいプランを私に告げたダンナ。
んじゃ、試しに行って見ようか、と連れて行かれたお店がコチラ。


登山靴で知らない人はいないと言われるこの店。
私は知らなかった(汗)スイマセン・・・


初めての店の扉を開けると、見た目にはちょっと難しそうで、
実は優しいオーナーの森本さんが丁寧に応対してくれた。
まずはどんな山に登るのか?装備の総重量など具体的に聞かれる。
合わない靴の悩み、どんな風にあわなかったのか?色々聞いてくれる。
もう一人の若い職人さんもものすごく真剣、正直に色々言ってくれる。

まずは足を入れてみようとサンプルを履いてみたが、見た目と違い不思議ととってもいい感じがしたのだ。
足を入れやすいし、紐を締めたら締めた分だけきっちりと足になじむ感じがした。
これはいいかも・・・と気に入って、オーダーすることに決めた。
オーダーとなったら、まずは足の採寸。


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・・・実は今まで他人に自ら言った事はなかったけど、
私は生まれつき両足の指にハンデを持っている。
普通の人が片足5本の指を使って歩くのに対し、私の場合は5本全部を上手く使えない。
普段町を歩いているだけでもバランスが悪いのか、よくこける、よく転ぶ。
足の指全てに対し均等に力を入れることが多分苦手なのだ。
見た目にも明らかに普通の人とは違うので、見られたくなくてサンダルとか履けない。
素足になる機会があったとき、思春期には他人の視線が自分のその部分に注がれるのが嫌で嫌で、
大学病院に連れてって手術してくれ、とか言って、よく親を困らせたものだった。
今考えればバカげたことを言って悪かったな、と恥ずかしくなるけど。

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店内で足のサイズを測ってもらい、そのサイズのサンプル靴を試着すると、どうも大きくてゆるく感じる。
色々履いてみるもイマイチしっくりせず、森本さんも「おかしいなぁ~」と言う。
そして私の素足をまじまじと・・・足の指のどこにまめができているかを見て、
ハンデをカバーする為に人差し指に力が入り、指を曲げて歩くクセがあることに気づいてくれた。
私は自分の足でありながら、そのバランスで今まで生きてきたから言われるまで気づかなかったが、
言われてみるとなるほどその通りの癖があったのだ。

結局、指を曲げて歩く分、静止している時のサイズより5ミリ~8ミリ小さい靴で十分なのだった。
普通の靴店で測れば5ミリ長い靴を勧められるし、店内で履いた位では自分でも気づかなかったから、
厚みのない足型なのにサイズが合わない靴を履いて、
さらにゆるくて靴の中で足が泳いでしまい、くるぶしに痛みが出てしまうのだ、
と言うことが今頃解った。今更だけど私にとってはすごい嬉しい発見だった。
結局1時間以上店にいて、あれやこれやと採寸し、オーダーにこぎつけた昨年末。



そして・・・世界で一つだけの自分の登山靴。
出来上がるまでの1ヶ月、なんとなくワクワクな気持ちで待った。
そして出来上がりの1月31日、今日再び店へ。

履いた感じを気にして、色々聞いてくる森本さん。
私の足元を見つめる目は真剣そのものだ。
今日帰っても何か気になることがあったら、我慢せずにいつでも言って下さい、と。

前回、オーダーした時にインナーソールも作ってもらい、待っている時間に、
こんな足やあんな足の形やクセのある人がいるんだよ、
北海道から歩いてここまで来て、(何足も履きつぶしているから)
また新しく採寸しなおして、また歩いて北海道まで帰るお客さんがいるんだよ~(すごい!)、
とか色々話してくれた。
今までどれだけの人の足を見つめてきたのだろう?




(S-8深型・重量片足約1050g・オーダー価格¥40000ちょっと)

特に違和感もなかったので、そのままOKで手入れの仕方を教えてもらい店を後にした。
今日は雨じゃなかったので、ワックス塗る前に履いても可、と確認し、
車が少なくなった途中の公園で、真新しい登山靴に履き替えた。
早くその履き心地を試したかったし、早く馴らして山で履きたいから。

今まで履いていた2足目の靴も、足首の紐を全部締めるとくるぶしが痛かったので、
真ん中だけはずしていつも歩いていた。
だからすぐに緩んで、何度も締めなおす作業をしていた。

でも不思議、今日新しく下ろしたばかりの靴。
2時間近く町を歩いてきたけど、確かにまだ硬くてなじまないのにくるぶしの痛みは全くなかった。


 
家に着いて、儀式の始まり。
防水ワックスを丁寧に塗りこむと、ベージュ色の皮の色が、茶褐色に変わっていった。
これはまだ1回目、2回目は更に濃くなっていった。
オトコノヒト達が、自分の愛するブーツに丁寧に油を塗っては履き、また塗って・・・
そんな自分だけのこだわりの一品を女の私も持てるのかと思うと、ちょっと嬉しい気がした。


goroの登山靴。
見た目はちょっともっさり、けしてオシャレでもない、かっこよくもない。
でもこの世界に一つだけの靴が、私の転びやすい足を守って一緒に歩いてくれるようになるなら、
カッコなんかじゃなくて「真摯な思い」なんだよ、と多分足元を見る度に感じるのではないかと。
手入れの大変なこの靴を、大事に履いていきたいな、と強く思うのでした。




冬ザックの必需品

2010-01-29 | モノのこと

我が家では冬のテント場で欠かせないものがあります。

それはこちら。



「スペース暖シート」という名前らしいです。

おととし山道具店でみつけ、「ホントにそんなに暖かいのかなぁ・・・」
とかなり不安だったのですが、¥3000ちょっと位だったので、ま、失敗してもいいや的なノリで購入。

ところが・・・使ってみると本気で暖かい。
シュラフの上に掛けて(2人で掛けられます)使っているのですが、隙間風を通さないので、
掛けた直後から自分のシュラフの中が急速に暖かくなります。
ダンナは2月の北八つ白駒池テント場で、3シーズン用シュラフにこれを掛けただけで寝た実績有

あまりの暖かさにシートの内側に結露が出来て、部分的に明け方パリパリに凍ってる・・・
というのだけが難点といえば難点かな・・・
ウチはシュラフカバーをつけているので、濡れても大丈夫ですが。

でもマユツバモノかと思ったら、素晴らしい実力のこの一枚。
軽いので日帰り装備にも入れておいたら、もしもの時に頼りになりそうです





奥多摩 倉戸山~鷹ノ巣山

2010-01-25 | ヤマのこと

2010.1.23(土)~24(日) 奥多摩・鷹ノ巣山へ行ってきました。

今週は仕事でぐったり疲れていたので、朝はゆっくり起きて「鷹ノ巣山」だけを目指しました。

 
久々のホリデー快速で奥多摩駅へ。丹波行きのバスに乗り登山口に着いたのが10:00。
今回はまだ歩いたことのなかった「倉戸山・かやノ木尾根」へ。
すると登山口にこんな張り紙が・・・今頃言われても・・・(調べなさいって)

 
バス停「倉戸口」で降りたのも私たちだけでちょっと心細い。
民家の脇を上がると、地図通りいきなりの急登。
ハーハーいいながら登っていきます。

途中、とっても広い尾根を登っていくのですが、落ち葉のじゅうたんがすごい。
きっと秋には紅葉が見事なんだろうなー、と思いながら約1時間半・・・

 
「倉戸山 1169m」山頂到着。鬼ごっこでも出来そうなくらい広い山頂です。
正面に「御前山」が大きく見えます。




そこでこんな不気味なものを発見!
ダンナの推理では「サルノコシカケ」? 持って帰ろうよ~と言ったのですが・・・却下。


おにぎり休憩をし、先へ進みます。
その後もここは山の中?と思うほど広くて気持ちの良い尾根歩きが続きます。
でも、これはヘタすると迷うかも・・・
天気のいい日はいいのですが、ガスってたら方向を見失いそう。
登りはまだいいのですが、下りの時は注意が必要でしょう。
手書きの指導標も下山方面ばかりについていたので。

 
今後の参考に。広い尾根の中に崩壊したトタンで出来た物置みたいなものが見えたら、
その脇を歩くのが正解ルートのようでした。

その後、気づかないうちに「かやノ木山」の山頂は巻いてしまったようで、
その先の少し細い尾根を渡り、岩が増えてくると水根沢への分岐が近いです。

実は先週、笹尾根から見たときに、鷹ノ巣方面が真っ白だったので、
てっきり雪があるものだと思って楽しみに来たのに、
雪が全然ないんです・・・石尾根にも全く見えない。
なんだー、がっかりがっかり~、と勝手なことを言いながら歩いていたら、
前方の雲行きが怪しくなり、黒い雲と共に雪がちらついてきました・・・



(動画が撮れるカメラを買ったので嬉しくてUPしてみました(~_~;)



15:00、鷹ノ巣避難小屋到着。雪、ないです。
12月にはあんなにあった雪、先週もあんなに白く見えていたはずなのに。
たった1週間で変わるものですね。

避難小屋にはあと2人くらいしか寝れなそうだったので、予定通りテントにしました。
テント場は貸切です。避難小屋の温度計はちょうど0度をさしていました。


水場はギリギリ程度しか出ていなくて、後から来た方が
「これは時間の問題だな、2,3月は雪でも積もらない限り涸れてますよ」
と仰ってました。あてにしてきたので危ないところでした。
ビールと酒は2.5リットル分背負っていたのですが。


 
テントを設営したら、あとはまったりするだけ。
雪が音もなく、はらはらと舞い降りてくる、そんな静かなテント場でした。


沈みかけた夕日が白い雪の中にぼんやり見えて、幻想的な風景でした。


そうそう、ずっと欲しかった冬用シュラフ「モンベル U.L.スパイラルダウンハガー#1」
これのお試しがしたくてテントしに来た、というのもあるのでした。
これでやっと冬用シュラフが2人分揃いました。


貸切テント場、比較的大きな声で笑っても大丈夫。
のびのびと酒を飲み、おしゃべりをして気づいたら外が静かになってて・・・



外に出ると、もう雪は止んでいて・・・月明かりが明るい。


空には満天の星空なんて美しい。



星空を眺めていたくても、テントの外は真冬。だからこんな感じに・・・

雪と月明かりと星空と。下界じゃ絶対体験できないシアワセな山時間を過ごしました。

**************


翌朝、早起きしたのに撤収に手間がかかり、すでに日の出は近い。


日の出は山頂で、の予定だったのに・・・急げ急げ。


鷹ノ巣山への上り途中で、富士山が赤くなってきた。


あーまたしても間に合わなかったよぉ。


振り返れば甲斐駒、仙丈、北岳・・・みんな赤く染まってる。


7:00 鷹ノ巣山頂 1736m 到着。


この山頂からはご来光が拝めるんですね。
そしてこんなにも素晴らしい眺めを得られる山だってこと、知りませんでした。
あまりの美しさに30分も見とれて動けませんでした。


耳が痛くなるような冷たい空気と、天まで届きそうに青く澄んだ空。
秀麗富士山、遠く南アルプスの山々。
五感のすべてで感じられるこの時間を、本当にありがたく思う。



さよなら、鷹ノ巣山。

 
また、山に元気をもらって下界に戻ります。


昨夜降り積もった雪の上には、鹿とタヌキとキツネの足跡と、私たちの足跡だけ。

 
広くて伸びやかな石尾根を、奥多摩駅まで歩きます。
六つ石山の先からは雪は消え、日差しも空気も暖かくてもう春が近いことを感じました。


まだ春にならないで。もう少しだけ雪の森を楽しませてね、
とわがまま言いながら静かな奥多摩駅へと向かいました。


【行動】倉戸口→倉戸山→かやノ木山→水根山分岐→鷹ノ巣避難小屋(登り5時間:休憩含む)
鷹ノ巣避難小屋→鷹ノ巣山→城山→石尾根→奥多摩駅(下り5時間:30分の休憩含む)


おまけ:今日も「麻葉の湯」で温泉の後、ヒカステで昼食。
外はカリッと中はふんわりの厚揚げの美味しかったこと♪


おしまい。






奥多摩・笹尾根 日だまりハイク

2010-01-19 | ヤマのこと

2010.1.16(土)東京都檜原村の笹尾根を歩いてきました。

 
武蔵五日市駅7:10発のバスに乗り、「上川乗バス停」下車。
キレイなトイレ有・自販機なし。
20人くらい乗っていたでしょうか?今日はバラバラと降り、この停留所で降りたのは3組でした。
まだ日が当たらないので寒い!車道も凍結していました。
バス停で朝食をとりながら準備運動、早く歩き出さないと・・・コゴエル。
車道をカーブに沿って歩き、2個目のカーブの先が登山口。

 
急なところもありましたがジグザグに登っていくので、身体がほどよく温まりました。
北面なのに雪はほとんどなく、霜柱程度なので歩きやすい。
薄暗い植林の中、1時間ほど我慢の登りをすると・・・日差しが降り注ぎ明るくなりました。


バス停から1時間30分ほどで「浅間峠」到着。
ここから「生藤山」方面へは「関東ふれあいの道」だそうです。
私たちは「三頭山」方面目指して笹尾根を歩いていきます。
ここまで先を行くのは、多分バス停で会った単独の男性のみ、静かです。


尾根に出ると、右手に「大岳山」「御前山」がすぐそばに見えます。


左手には「富士山」が。木々が邪魔をして写真にはうまく収められませんが、
肉眼ではしっかり見えていました。

 
不思議なことに、だんだんと雪が増えてきます
しかも今日の雪は水分を全く含んでいないようなサラッサラな雪キモチイイ
雪をまとった山は、全てのものを美しく包み込み、透明な輝きをはなちます。
こんな冬の楽しみ方、山歩きしていなければ気づかなかったな。


緩く下ると「日原峠」小さな石仏が。
この尾根は東京都と山梨県の境。昔の人はここを歩いて越えたのですね。

次のピーク「土俵岳・1005m」を越え・・・「小棡峠」を過ぎ・・・


(富士山モチーフ?カワイイ道標)
知ってはいたのですがこちら(上川乗)側から歩き出す場合は、地味ぃ~~に登りなのです。
標高差はたいしたことはないのですが、50mくらいの差をアップダウンしながら進んでいきます。
それにさらさら雪のおかげで、踏ん張りがきかず前に進みません。
思いのほか時間がかかってしまいました。


 
なんだかんだ雪と戯れながら12:00、「丸山・1098m」到着。

 
予想外に広い山頂は、富士山が目の前に!(でも木が邪魔です)
日当たりもよく、まさに日だまりハイクにもってこいの場所ではないですか♪
真っ白な雪の上でランチタイムとします。
今日は鍋焼きではなくきつねうどん(結構セブンのこれ好きなんです

・・・が、風が通り抜け寒いっ 日中でもたいして気温は高くない感じ・・・
結局ゆっくり出来ず食後すぐ先へ進みました。


笹尾根、と言うだけあって笹が増えてきました。
夏は藪になるのでしょうか・・・?


基本的には同じような景色ですが、進むにつれ所々見えるものが変わってきます。
こっちは七ツ石?雲取山?かな~? 違う場所では遠く新宿の高層ビル街も見えました。


「笛吹(うずしき)峠」を越え、巻き道を歩くようになると前方(指差す方)に「三頭山」が見えてきました。
山頂まではまだまだ2時間くらいはかかりそうな感じ。

でも実は今日の目的は山ではなく温泉。
時間短縮して「西原峠」まで行けるかな?なんて考えていたけどやっぱり無理でした。
バスの時間があるので諦めて下山開始することにします。

 
と、歩いてきたその先が急にパーッと明るくなり・・・
なんて素晴らしい眺めなのでしょう!富士山から先週歩いた丹沢の山々までぜーんぶ見えます!
眼下には西原の町が広がっていました。
今日は特にピークを目指す歩きではなかったので、イマイチメリハリがつきませんでしたが、
この眺めにゴキゲンきてよかった~~~という気持ちになります。


この眺めの良い場所は「数馬峠」というところでした。


お名残惜しいですが下山です。雪ともお別れかと思うと寂しくて、ついつい遊んでしまいます。


雪の季節のお楽しみは、このムシカリのドライフラワー。
今年も会えました

 
ここまでの尾根も、多いところでは30cmくらいの積雪がありましたが、
こちら側はもっと多い!膝まで埋まるところもあり、ずぶずぶ埋まりながら降りていきます。
小鳥が舞い降りた跡でしょうか?なんだかカワイイです

  
真っ青な空と、真っ白な雪ともお別れです。


14:15、仲の平のキャンプ場に到着。車道に出ればそこは・・・




そうです、今日の目的は尾根歩き&蛇の湯温泉

 
「日本秘湯を守る会」の宿です。入浴料は¥1000

 
まだ時間が早いせいか、誰もいませんでした。広いロビーから階下に降りた先が温泉です。

 
小さな脱衣所と、5人程度一度に入れる湯船がひとつ。
前回に引き続き貸切でゆったり夢気分(あれ?)


湯上りは風情あるロビーで休憩です。ここは本当に東京じゃないみたい。
懐かしくて温かい匂いのする、山のいで湯です。

数馬バス停15:42発(これを逃すと次は17:30)に揺られて武蔵五日市の駅へ。
帰りは増発便も出て、バスは2台!浅間尾根もあるし、この時期でも人気のエリアですね~。

【行程】上川乗→浅間峠→土俵岳→丸山→数馬分岐→数馬の湯 行動時間:約6時間半(休憩含む)


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余談:レンズ修理に出してしまっているので、先週より写真は全てコンデジです、トホホ。


残念でした。

2010-01-19 | ヒビのこと

キリバンプレゼントの結果ですが・・・

どなたからも・・・お申し出がなく・・・終了しました。

寂しいです・・・
やっぱりもっと価値あるものじゃないとダメなのかしらん


ということでプレゼントの品はタイムカプセルに詰め、庭に埋めておこうと思います。
数十年、数百年後に誰か見つけてください
きっと価値が上がっていることでしょう。



ありがとうございました。


新春特別企画★キリバンプレゼント

2010-01-13 | ヒビのこと
ああ、なんと大げさなタイトル・・・


年末に行った花巻で、どうしても欲しかったこちらを買ってきました。ステキデショ?

そして、このところ本館でもすっかりご無沙汰してしまっている、
「キリバンゲットプレゼント」なるものをやろ~~
と急に思いつき、皆様の分も購入してまいりました。


プレゼントはコチラの・・・



【林風舎】の宮沢賢治の木製ハガキです。大きさは賢治シルエットが約縦24センチ。
下ノ畑・・・が一般のハガキサイズです。

どちらも定形外120円で普通にハガキとして使えるものです。

こんなささやかなプレゼントですが、欲しいかも~~~という方がいらっしゃいましたら、
キリバン狙ってみてください。

先日よりお気づきになられた方もいらっしゃるかと思いますが、
←左脇にカウンターを設置しております。

みごと1111を踏まれた方には「宮沢賢治シルエット葉書」を。

1234を踏まれた方には「下ノ畑葉書」をプレゼントいたします。

・・・ってことは2枚ゲットも夢じゃない・・・

踏まれた方はCYU2XXX@MAIL .GOO.NE.JP(全て小文字に変換して下さい)
までメールにてお送り先をご連絡ください。
(解らなかったらコメントに書き込みも可、あとでゆっくりメールください)


※ヒント 当サイトは○○0~○00/日アクセス程度ですが、このカウンターはリロードもOKらしいので、
狙う人が多かったらもしかしたらグルグル廻される場合もあるかもです・・・




新年の運試しにいかがですか皆様のご参加お待ちしております





林道歩きナシで鍋割山

2010-01-11 | ヤマのこと

2010.1.10 やっと今年の初山歩き 丹沢の鍋割山に行ってきました。

 
いつも同じコースじゃつまらない、それにあの大倉からの長い林道歩きはちと・・・
と、今回はまだ歩いたことのないコースをチョイス。
小田急線新松田駅 8:04発のバスに乗り、終点の「寄(やどろぎ)」で降ります。
自販機・トイレ(道路を渡り運動場の方)有。
もう一本前のバスは6:55発。それに乗る為には始発で来なければならなかったので断念しました。

8:50、いつもより遅めの出発です。バスには15,6人乗っていたのに、鍋割山方面は誰もいません・・・皆さんどこへ?
民家の間、茶畑をぬって「土佐原集落方面」へ上がっていくと、3箇所ぐらい鍵のかかったフェンスがあります。

そこを抜けるとやっと登山道らしくなり、約一時間ほどで林道にぶつかりました。



林道右手に人の気配がするので行って見ると・・・
獲ったばかりだという鹿が横渡っていました
鹿は死んでも目は開いたままだそうです。鹿の増えすぎが問題になっていますが、猟をする人も
高齢化で少なくなっているとのこと。お疲れ様です(でも私のことは撃たないで~

 
初めての光景にちょっと驚きましたが、気を取り直して急な階段を上り又登山道へ。
林道から次のピークまでは標高差約300mの登り、徐々に急坂になってきます。
一旦628mあたりで明るく開けた後は、樹林帯の薄暗い斜面をジグザグに登り、
目の前が明るくなってくると・・・



登山口から約1時間40分、「くぬぎ山 810m」到着。



予想以上に広く、相模湾も富士山も眺めが素晴らしいです。
日当たりが良いので、ここで宴会をするグループが二組いました。
実はこの日、前日の土曜日出勤で新年会だった私はどうも飲みすぎたらしく、
朝から胃の調子が悪かったので、もうここでもいいかな・・・と思ってしまうくらいで・・・。

いやいや、でも目指すは鍋焼きうどんですから・・・許されません


その先の「栗ノ木洞(くりのきどう)908m」到着くぬぎ山からここまでは約20分でした。
展望はありませんが広くて休憩するにはちょうど良いです。


 
(左:栗ノ木洞からの下り  右:後沢乗越との合流地点)

山頂までやっと半分来たくらいでしょうか。気分が萎えてしまわないうちに先へ進みます。
が、ここからナント激下り
滑り転げそうになりながら、時折トラロープに捕まりながら下る下る・・・
こんなに下ったらもったいない!と思いつつやっと「後沢乗越」到着。
ずいぶん降りたようでしたが標高差にしたら100mくらいでした。
「後沢乗越」に着たら急に人が増え賑やかになりました。


今下った分、また登り返し、振り返ると目の高さと同じ位置にさっきの栗ノ木洞が見えてきました。
山頂までたどり着けるのだろうか・・・とやや不安でしたが、
約1ヶ月ぶりにかく汗が不思議とだんだん心地よく感じるようになり・・・



ここから先は慣れた道(?)偽ピークを3つ越えることも覚えていました。
そろそろ疲れて足が上がらなくなった頃、


12:30「鍋割山」到着 「寄」から約3時間40分。ほぼCT通りでした。


 
山荘に着いたとたん胃の調子のことも忘れ、
「やっぱり鍋焼きうどんにはビールだよね」と乾杯
今年初めてのうどんを美味しく頂きました。
あ、今日は二俣を通らないので、家から2リットルのペットボトルを買って、
ちゃんとボッカしてきました。自分のうどんの分くらいは持って上がりますよん。



食後は青空に気持ちよさそうに遊覧するハングライダーと相模湾を見ながらまったり。
と言いたい所ですが、風が冷たいので50分ほどで退散。
もし混雑でうどんに時間がかかるようだったら、来た道を戻る予定にしていましたが、
予想外に空いていたので、予定通り周回コースで行くことに。


 
風がないと日差しが温かいので、尾根歩きも気持ちいい。
振り返るとまだかろうじて富士山が見えていました。



「小丸尾根」への分岐からは素晴らしい眺めが広がっていました。
初めての鍋割山で何も知らずここを登ってきて、バテバテで苦しんだあの日を思い出します
ここを下ろうか・・・とも思ったのですが、やっぱりあの林道歩きを考えると・・・

やっぱり好きな「大倉尾根」にしよ~っと。


今日は前半頑張ったので、塔には行きません。さよなら~又来るね


 
日没までに間に合いそうな感じになってきたので、「花立」で休憩。
山でゆっくりするのは久しぶりだな~、と、去年食べ損ねた「おしるこ」を頂きます。
胃が痛いって言ってたのはどこの誰さ・・・



甘いものでより幸せになった私は、ゴキゲンに下っていきます


 
堀山の家では、山荘の方の手作りリースが売られていました。
¥1000くらいかな?かわいかったですよ~~(説明だけ聞いて買わない嫌なやつ)



夕日を浴びながら無人販売の野菜目指して静かな尾根を下りていきました。


久しぶりの山歩きはやっぱり気持ちいい!!やっぱり美味しいビールを飲む為にはこうじゃなきゃ!(?)
いい汗かいて、気持ちの良い2010年のスタートが切れました。
(今年は晴れオンナになりたいなぁ・・・



今日のコースはコチラ。
あの長い林道歩きをしないですむコース、とりあえず成功だったかな


【今日のコース】寄バス停8:50→くぬぎ山10:30→栗ノ木洞10:50→後沢乗越11:20→鍋割山12:30
鍋割山13:20→金冷シ14:13→花立14:30~14:45→堀山の家15:10→大倉バス停16:10 (休憩時間含む)





なめとこ山の鉛の湯

2010-01-08 | イワテケン

スキー場編はこちら

今日の宿は以前から一度入ってみたかった「鉛温泉」。
スキー場からは住宅を抜けて徒歩五分ほどの淵沢川沿いに建つ一軒宿。

 
この総檜造りの古めかしい風情の玄関。ふっとあのフレーズが浮かんでくる。
「鉛の湯の入口になめとこ山の熊の胆あり」



でも私たちが宿泊するのは「湯治部」です。
中では繋がっているのですが、玄関が違います。先ほどの玄関は「旅館部」
「旅館部」と「湯治部」では宿泊料金も違いますが、
「なにもそこまで・・・」と思うくらい差別化されています(笑)
旅館部の宿泊者のための配慮となれば仕方ないのかもしれません。


 
さて、一回坂を上りなおしてこちらが「湯治部」の玄関。ガラス扉に描かれた文字がステキ。
玄関に入ると「ささ、寒かったでしょう。こっちで温まって」と、
宿の方が温かく迎えてくれます。
昔懐かしい「帳場」 中には神棚も手提げ金庫もあってホントに昔のままなのです。



 
館内の案内を丁寧にしてくれる男性達は、この湯と宿を守り続けてきている、
という誇りを持っているのでしょう。
来る人来る人、こんなに丁寧に説明してたら疲れるでしょう、と思うほどです。

案内された部屋は4畳半、自分が子供の頃見たような昭和スタイルの家そのもの。
障子の向こうは木枠の窓だけ、下には淵沢川が流れている。
部屋の中でもとても寒いので、小さなコタツがうれしい。
ストーブは別料金で貸してくれます(ストーブナシでは無理でした)

薄暗い廊下、部屋の番号は手書きのもの。
なんともしみじみと、湯治場、を感じさせてくれる造りです。


 
廊下には暖房器具は一切ないので、部屋を出るとそこは真冬。
それでもこの「ピーン」とした冷たさが、山あいの秘湯気分を高めてくれる。
そう、これを味わいに来たんだよね。そう思うと寒さもまた味わい深い。


 
建物は二階建て。自炊場が1階2階にそれぞれにあり、鍋や食器も自由に使えるようになっていた。
ガスは10円を入れてまわすと5分?使えるというもの。
実際始めて使ったのだけれど、遠い昔にタイムスリップしたようだ。


館内には自炊のための売店が二つある。
地元のおかあさんが座っていて、他愛のない話などしながら買い物が出来る。
日用品、乾燥ラーメンや簡単な野菜、レトルト食品、お酒・お菓子などを置いている。
この日はお正月前だからか?お刺身やなます、昆布巻きなどもあった。
広い館内、湯上りにぷらぷら立ち寄れるのが楽しい。
朝は7:00頃から、夜は7時までと結構長く開いてくれている。

 
温泉は5箇所(うち1つは貸切風呂)あり、湯治部の宿泊客も旅館部の温泉を自由に利用できる。
スキー場で冷えた身体を温めたくて、すぐに1回目の温泉へ。
このガラス窓の内側が一度入ってみたかった、深さ1.25mの立ち湯「白猿の湯」

「その昔、岩窟から出てきた一匹の白猿が、
カツラの木の根元から湧き出す泉で手足の傷を癒しているのを見た。
これが温泉の湧出であることを知り、一族が天然風呂として用いるようになった」
といういわれだそうだ。

ガラガラ、と引き戸をひくと階段、楕円形の湯船が目に飛び込んでくる。
ここは基本的に混浴だが、女性専用時間も設けられている。
熱めのお湯に静かに身を沈めると、圧力がかかって不思議と心地よい。
天井を見上げると建物3階分が吹き抜けになっていてとても広く、
身も心ものびやかになる空間だ。
足元からお湯がこんこんと沸いてくるのが、大地の恵みを感じる。

お湯は全て沸かしもせず、加水もしない源泉そのままの賭け流し、
ちょっと熱めのお湯。
部屋も廊下も寒く、すぐ身体が冷えるので、1日に何度でも入れる。
そこがまた、いい。
温泉ってお湯の質だけじゃなく、その土地の空気感や環境や気温、
景色や湿度も含め、全てを総合して五感で感じるもの。
東京近郊の温泉では絶対に味わえない自然の力を、ここでは感じるのでした。


 
(左:夕食   右:朝食)
食事は「食事なし」から「豪華版」まで色々選べる。
私たちのは標準タイプ。
こちらのお料理は地元岩手や秋田のものしか使用しない、というこだわりよう。
ご飯も地元農家の方が丹誠込めて作ったお米を使用している。
だから、というかどれをとっても美味しい!きちんと素材が生きた手作りの味なのだ。
量は少な目(私達には)でも内容は大満足。

旅館部は施設や部屋がきれいで、暖房設備も整っています。
その分料金も高いですが、秘湯気分を味わうなら断然「湯治部」お勧めです。
負け惜しみのようですが、キレイな宿ならどこにでもあるのです。
この自然の恵みを丸ごと感じるには、やはりこの「湯治部」でしょう。(旅館部特別室以外)
近代的、利便性・・・今の時代に当然のものがここには、ない。
でもその全てに執着しなかった結果、人の心を揺さぶるものだけが残った宿、
と言われる所以を、この湯治部から感じとることができました。

鉛温泉 藤三旅館



「なめとこ山は大きな山だ。淵沢川はなめとこ山から出て来る。
なめとこ山は一年のうち大ていの日はつめたい霧か雲を吸ったり吐いたりしている。
まわりもみんな青黒いなまこや海坊主のような山だ。」宮沢賢治




”モサゲネェ オ静カニナッス”
階段の踊場に置いてあった一枚のメッセージ。
秋の「裏岩手縦走」から私の頭の中に強く焼きついていた、
宮沢賢治の童話のイメージと共に歩いた岩手県の旅の記憶が蘇る。
賢治も幼少の頃、幾度か訪れたと言うこの宿で、
2009年、すべての旅が幕を降ろした。いい旅をさせてもらった一年だったな。


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翌朝、またバスに揺られ花巻へ。義母さんが待ってるから早く帰らなきゃ。

 
花巻では行きたかった「林風舎」に寄ってみたものの、年末で閉館中だった。
駅前にあった「どんぐりと山猫」のオブジェに見送られながら、
また新しい年も岩手の魅力、探しにくるからね、と手を振った。

「よろしい。しずかにしろ。申しわたしだ。このなかで、いちばんえらくなくて、
ばかで、めちゃくちゃで、てんでなってなくて、あたまのつぶれたようなやつが、いちばんえらいのだ。」
宮沢賢治


やっぱり岩手は素敵なところです。


おしまい。



花巻でスキー、の巻

2010-01-06 | スキー

2009.12.29、今日から冬休み。
朝一の新幹線やまびこに乗って、北上で降り花巻へ。

 
花巻駅、初めて訪れました。予想通り静かな駅。
10:00発の路線バスに乗り換え、ますます静かな方へ進むと、右手に「大沢温泉」が見えてきました。

目的地はその先「鉛温泉スキー場
冬はあまり帰省しない我らですが、今回ダンナが温泉に寄りたいなぁ、
と言うのでプランナーの私は地図を眺めて閃いた

温泉とスキーを同時に楽しんでしまえばいいじゃ~んシメシメ。
(あ、普通か)


 
交通の便がよく、ダンナの実家にも遠くないところを探すと、ここに行き着いた。
どうも調べてみると小さなスキー場らしい。
「スキー場前」というバス停を降りると、もう入口。
行ってみると想像通りのスキー場、建物は小さな体育館か地域センターのようなシンプルさ(笑)
市営のスキー場らしく、レンタルも50人分あるかないか?の少しだけでした(でもちゃんとカービング
でもこじんまりとして、アットホームな雰囲気がとってもGOODです!
レンタルの係りも地元のお母さん二人。
個人的にはこういうレトロな感じ、好きですねー

それになんと言っても安い!
レンタルが(3点セット)1日¥2000、リフトは半日¥1600
しかも午後券が11:30~16:30の扱いなのですよ!
無駄な時間を過ごさなくていいではないですか。
なんと良心的な・・・



地元のスキー場でこんな雰囲気だったら、嫌がっていたダンナも一緒に滑ってくれるかも・・・
という作戦を胸に秘めここを選んだのですが、この場に来ても答えは「NO」
頑固者め・・・

じゃあ、仕方ないから食堂で待ってて、私の滑るところを写真に撮ってよ。
とカメラを渡したものの・・・撮ってくれたのはこの一枚のみ・・・(あとは寝てた)

2階の食堂の位置から正面が、ちょうど最後の16度くらいの斜面なのですが、
普通の人なら5秒もあれば通り過ぎるところ、私は3回ぐらい転んでしまうのです。
が、転んでも転んでも立ち上がり、また滑ってきては転んで・・・の私を見て、
その根性に呆れたらしい・・・。私だってうまく滑りたいのに出来ないんだからしょうがないのよ。
だったら教えてくれ~~

結局、上から下まで転ばずに降りれたのは1回だけでした(笑)


あまりにダンナを待たせておくのも気が引けるので、お昼も休憩もせず3時間で終わりにしました。
今シーズン初めてだったので、この程度がちょうど良かったかも。
この時は積雪35cmでしたが十分、さらさらで気持ちよかったです。


スキーウエアのまま、宿まで歩いて行きます。
住宅街からスキー場まで徒歩圏内なんて、いいな~。

小さなスキー場で楽しんじゃった初スキーでした

温泉編へ続く。