カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

尾瀬へと続く道

2012-09-30 | ヒビのこと

2012.9.11夜のことだった。

よく覗かせていただいている「たけさんの山あるき」というサイトの中にある「たけ小屋のこぼれ話」
このアクセスが100万を越えそうだという事で、数日前からたけ小屋に集まる人々の間で盛り上がっていた。
盛り上がる理由の一つとして、100万HITを記念してたけさんの撮った写真を集めた写真集をプレゼントする、
という企画もあったのだった。

山あるきもさることながら、写真の腕も素晴らしいたけさん。
たけ小屋常連客ならだれでも欲しいと思うこの写真集・・・
こともあろうに珍客の私が栄えある1000000を踏んでしまったのだった。
一瞬頭の中が真っ白になった、楽しみにしていた皆さんに申し訳ない・・・
だけど黙って立ち去るのも・・・しばらくPCの前で固まり・・申告したのでした。



そして先週、多くの「いいなー欲しかったー」の声を集めたものが私の手元に届いた。




「尾瀬瞬彩」



ワクワクドキドキな気持ちでそっと開くとプロローグには、
「残雪で始まり また、雪に閉ざされる頃まで歩いた 四季折々の尾瀬の姿を届けます。」
と書いてある。




そこには雪解けを待って一斉に咲き始めた水芭蕉の初々しさや、



近年では鹿食害で少なくなってしまったという日光黄萓が、尾瀬沼に黄色の絨毯を敷き詰めた日の貴重な写真や、



草紅葉が温かくやわらかく湿原を染めた、静かな熊沢田代など・・・


尾瀬をこよなく愛するたけさんならではの、思いのこもった一枚一枚が大切に綴られていた。





弥四郎小屋の窓に写る自分を撮った一枚がさりげなく綴られているのも、とても味のある演出。



最後は長く雪に閉ざされる前の、ほんの数日間の尾瀬の姿を捉えた一枚で終わっていた。



小さな小さなオリジナルの写真集。
だけどひとつの物語を読み終えたような充実感、感動の一冊。


どの一枚にもその背景にはたくさんの思い出があり、その瞬間を切り取りたいという撮り手の思いもある。
この写真集を作る時、数千枚、数万枚ある写真の中から選んでいく作業は大変だけれど、
たけさんにとって、数十回と通い続ける尾瀬への思いと、
長い年月たけ小屋で繰り広げられた友人との日々を思い出しながら、
感謝しながらの楽しい時間であったのではないかと想像する。


同じ山に季節を変え、何度も何度も足を運び、一年、また一年と積み重ねていくたけさんの山あるき。
なんて素敵な山との向き合い方なのでしょうか。


今年初めて偶然山で出会ったたけさん、
その後初めてご一緒させて頂いた尾瀬沼、そして偶然にも尾瀬の写真集を頂いて、
不思議な縁を感じずにはいられません。
この縁がまた私を尾瀬へと導いてくれるのでしょう。


たけさん、ほんとうにありがとう。
100万アクセス、ほんとうにおめでとう。
これからも素敵な山あるき、続けてください。




初めて尾根で川苔山

2012-09-23 | ヤマのこと

2012.9.22(土)

先週ピークを踏めなかった悔しさを(笑)奥多摩にぶつけに行きました。

気温30℃前後が50日以上続いた東京でしたが、ようやく涼しい空気に入れ替わった土曜日、山へ。
4時に起きたら外は雨?えーー?と思ったけどすぐに止んだので、とりあえず行ってみようと青梅線に乗りました。

奥多摩、といえば大好きな「鷹ノ巣山」の予定でしたが、電車内で天気予報を見ると午後に傘マーク。
最近雨が降り出すと土砂降りになるから、じゃ、4~5時間で戻って来れそうで行ったことのない「本仁田山」
天気が持ちそうなら「川苔山」にしようか、と計画変更して下車。
私達が予定を気分で変更できるのは、帰りの心配があまりない奥多摩・高尾エリアだけ。
この気軽さがなんかほっとできる


 
7:35「鳩ノ巣駅」出発~
以前ここを下山してきたことがあるはずだけど、もうすっかり忘れてる。


 
グングン登って50分ほどで「大根ノ山ノ神」ここで休憩し、この先どうしようか考えていたところ、
よくこの道を歩かれているらしい単独の方から、
「ここから杉ノ殿尾根」は結構歩きにくいし、本仁田山はガスの中に向かう感じだね・・・」
と言われ、そうか、と空を見上げるとまだ雨は降りそうもない。
じゃやっぱり川苔山へ行こうかとオススメの中腹コースに変更し、舟井戸目指して進みます。



こちらのルートは途中までほとんどなだらかで歩きやすい。こんなコースもあったのね。
新しい階段に付け替えられたような登山道、歩く人も4組ぐらいしかいなくて静かで快適



登るにつれガスがだいぶ濃くなってきましたが、暑さにやられた先週のことを考えたら涼しくてミストがありがたい。


  
落ちたてのフレッシュどんぐり・偽マッシュルーム・まだ青い栗。
木々も夏のように青々とし、秋はまだ遠い、と言った感じ。



奥多摩はいーなぁ 楽しいなぁ 帰ってきたよぉ~ホームな気分、なんちて


 
尾根に乗ったらひとがんばりで山頂到着。またしてもガスの中。
でも今日はピーク踏めたからいっか、とランチタイム。
さてさて!この日の山頂も若者ばかりでビックリ
20~30代の山ボーイだけ2,3人グループが多数。20代女子グループや単独女性・・・
奥多摩も確実に層が変わったなぁと感じました(自分が年とっただけというウワサもあるようなないような・・・)


 
(左:ホソエノアザミ?)
最初は帰りは本仁田山経由で奥多摩駅へ降りる予定でしたが、
途中の大ダワ方面の登山道が崩落の為通行禁止となっていたので却下。
張り紙があってよかった!しっかり思い出しました、4年前大ダワへの道が悪路で怖くて泣きがはいった事(笑)

では滝のほうへ降りようかと思ったら、15:00のバスを逃したら次は1時間半後!今からだとギリギリ!
乗り遅れてもそんなに待てない、と地図を広げたら、
駅へダイレクトに降りれる「赤杭尾根(あかぐなおね)」があるではないですか。
よし!まだ歩いた事ないし行ってみよう、という事なりました。


 
以前見た小屋は取り壊されていました。小屋の前を直進し、先へ進みたい気持ちをぐっとこらえ・・・


 
道標に従い、くきっと90度曲がり、最初は少し痩せた尾根を下ると・・・
石に「曲ヶ谷南峰」と書いてある場所発見。北峰があるのは知っていましたが、南は知らなかった。


 
すぐに明るく開けた尾根になり、(私の持ってる)地図にはない分岐に到着。
しかも「狼住所(オオカミスンド)」というちょっとオモシロイ名前でしたもしや昔・・・?



その後は植林の中に入ったり出たり・・・
自然林と交互にやってくる感じで、ここは紅葉の時期に来たらキレイでしょうね~



 
エビ小屋山というピーク(分岐)は良く解らずスルー。途中、(私の持ってる)地図にはない林道を10分ほど歩き、
赤杭山ピークを過ぎ、全体的に緩い尾根、同じような傾斜で降りていきますが・・・





「・・・・・・・・・・・」







「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」







「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「しゃべれよ!」


というくらい無口になる淡々とした道でした。ここ、登りに取ったら飽きてしまうかも




ズマド山手前の分岐に来ると、(私の持ってる)地図にはない古里駅ではなく、
川井駅に下りれる道があるらしいことを発見。
それは何かと都合が良い、なら行ってみようと進んだものの・・・


 
倒木は多いは、ヤブで道がわからなくなるは、最後は急斜面をトラロープでずるずる降りて・・・
登山道というよりは作業道?という感じですかね?


 
15:15、それでも無事民家の脇に下山完了。
落ちていた栗をお土産に頂き、「松乃温泉・水香園」さんで入浴。
歩いたことのない道はちょっと冒険気分で面白かった、楽しい1日でした


おしまい。



【行程】鳩ノ巣駅7:35→川苔山頂11:10~12:10→赤杭山頂13:45→川井駅前の道路15:20







ワイルドだった頚城二山

2012-09-18 | ヤマのこと

2012.9.15(土)~9.16(日)

この週末は北アかこちらかの二択・・・祝日が出勤だった私は通常の土日だったので、
混雑しなさそうな方・・・と初めて新潟の山へ出かけました。


 
9/14(金)の夜、仕事を終え23:30新宿発長野駅行きの高速バスに乗り、早朝長野駅へ。
そこから信越線に乗換「妙高高原駅」、バスに乗り換え「笹ヶ峰」へ。
車窓からは独特の形をした妙高山がクッキリと見えていました。



 
登山口である「笹ヶ峰」トイレと自販機と公衆電話が一台。
今回目指す山には飲料水がないとのことで(煮沸すればOKらしい)4リットルの水を入れ、
久々の約15kg(ダンナは22kg位?)のザックでまずは高谷池目指し8:40、スタートしました。

最初は木道を緩やかに進んでいきます。
標高は1000mを軽く越えているはずですが、日差しが痛いほど強く想像よりも暑く風が通らない。
空気がぬるくてあっという間に汗だくになりました。


 
「黒沢」では若干涼しい風が吹いていたので休憩、ここから本格的な登りとなります。
「十二曲り」という木の階段をジグザグと登って行きますが、十二曲り自体は覚悟しているからか?
たいしたことはなく、その後の岩の段差を登る方が辛く、後ろから来る人にまたしてもどんどん抜かれ・・・



ようやく尾根に乗り?一安心。



段々雲が出てきてしまいましたが、左手に「高谷池ヒュッテ」の
三角屋根が見えた(見えてからが遠い法則だけど)時は嬉しかったなぁ。


 
お腹ペコペコで到着し喜んだのもつかの間、テント場がかなり混んでいそうな予感・・・
脇目もふらずテン場へ直行、なんとか確保できましたが大混雑
ここのテン場はそんなに混まないと勝手に想像していたので驚いた。
最近のテントブームのせいか?以前とは確実に違う層、9割が20~30代の若者でした。
テン場争奪戦にはもうついていけないお年頃な自分を痛感しました。

そうそう、テン場と小屋(トイレ)の間に水場がありますが、石から石への40cmほどの飛び移り状態。
暗くなってからトイレに行く時は相当気をつけないと川にはまりそうで怖かったです。



テントを設営して「火打山」を目指します。
ヒュッテの前の地糖がキレイ。もう少しすると紅葉でもっとキレイなんでしょうね。



木道脇は盛夏にはたくさんのお花で彩られていたのでしょう、素敵な眺めでした。




「天狗の庭」というしっとり美しい湿原を抜け、山頂目指します。


 
ライチョウ平手前のザレ場からは、遠く灯台や日本海がうっすらと見えたような気がしました。


 
だけどたいした登りでもないのに疲れのピークだった私。だんなに先に行ってもらいフラフラと登頂。
夜行バス移動と連日の仕事疲れが取れないのか眠くて眠くて・・・
意識朦朧としながら登り、やっと辿り着いた山頂は雲の中で何も見えませんでした。
山頂で放心状態な人約一名(笑)
このまま5分でいいから寝かせて・・・と思ったのですが霧っぽくなったので我慢して下山。
ここまでしんどい思いで辿り着いた山頂は初めてかもしれない、というほどでした。



眼下に広がる「天狗の庭」なだらかで優しくて素敵な眺めだったなぁ。
下山しながらも眠くて目を開けてるのがやっと。疲れすぎて楽しむ余裕がない自分が悔やまれる。



ここでもトリカブトがわんさか咲いていました。


  
夏はお花畑だというここも今はぽつぽつと咲いているだけでした。


 
テント場に戻り、ようやく安心してビールが飲めます。
(冷えたビール350ml=¥500 ジュース・水500ml=¥500)
小屋は完全予約制、この日も満室。夕飯はカレ-のようでした。
トイレは小屋内のを使わせてもらえるのでキレイでよかったです。


夕飯を食べている最中から寝てしまった私。(子供かw)
夜も全然寒くなくテントの中でシーツだけ、シュラフが要らないほど温かくて・・・というより暑くて???
とにかく朝から晩まで暑くて参った(また虫にも刺されるし)という一日が終わりました。
今日頑張りすぎたツケが翌日来るとも知らず爆睡し・・・・



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翌朝。



快晴の朝。昨日は見えなかった「火打山」がクッキリと見えています。



ヒュッテの脇からは思い出一杯の白馬岳の稜線。


6:00、出発~

 
まずは茶臼山を通過し、黒沢池ヒュッテへ進みますが、早朝から日差しが痛く暑い。

1時間ほどで黒沢池ヒュッテに到着したけど、ここでまたもや大誤算。
今日の行程の中で小屋はここだけ。
水分を大量に摂取する私は、昨日担いできた水4リットルは、飲んだのと料理に使ったのとで残500mlのみ。
高谷池ヒュッテで念のため、と出発前にお茶とジュースをそれぞれ1本ずつ、計1.5リットルで出発したのですが、
この暑さでこれでは足りない、黒沢池ヒュッテであと1リットル買おうと思って歩いてきました。

ところが到着した黒沢池ヒュッテには人がいない!鍵がかかってる!どこへ行ったのー?
この連休、朝の7時に誰もいないとは全く想像しておらず、水を確保できぬまま再スタートする羽目になり・・・
(最悪煮沸すればよかったのでしょうけれど足りるだろ、と言い張る誰かさん)



大倉乗越までの30分でも汗だくでひーこら。目の前に大きくそびえる「妙高山」に萎える・・・



地図ではそんなにアップダウンない気がしてたのに、ロープで降りたり、意外と険しい道。
無風でジリジリと照りつける太陽に、暑い・・・暑い・・・・滴り落ちる大量の汗。
まだスタートして間もないというのに大幅にCTオーバーして分岐到着。



 
妙高山への取りつき分岐にザックをデポ。幸い日陰だったので少し休んでいると汗が引いた。
ここから山頂までCT登り1時間半、下り1時間。今日の一番の踏ん張りどころ。
大岩をゼーハー言いながら登り・・・




大岩がゴロゴロした、庭園のような山頂に到着~



頑張ったご褒美は360度の美しい眺め。
最高の天気に恵まれ、富士山も槍も見え気分は最高~


・・・・・・・・・・・・・・・・だったらしいです


悲しいかな、私だけここまで来て山頂を踏めなかったのです。
朝から気分が悪く、朝食無理やり押し込むも××そうな感じで・・・
歩き初めから大量の汗、足に力が入らず、ザックに身体を持っていかれる感じで踏ん張りがきかない。
所持量が残り少ないという心理的要素か?喉が渇いてしょっちゅう水で喉を湿らせないと呼吸さえ苦しく、
分岐から40分ほど登ったところで意識朦朧、もう一歩も進めずリタイヤしたのです。


だけどピークに立てず悔しいのは下山してから感じただけで、この時は本当に苦しくてそれどころではなく。
横になってしまったら永遠に起き上がれなさそうで、”自力下山”(笑)の文字が脳裏から離れず、
フラフラと大岩で転ばぬよう降りていきました。

熱中症一歩手前?だったのでしょうか?単なる体調不良?単なる歳のせい?単なる根性ナシ?


残念ですが先ほどの分岐まで戻り、ダンナの帰りを待ちました。
次々山頂から降りてくる人々の元気な笑顔を見るのが辛かった・・・


”山頂で30分も待ってたのに・・・こんな快晴の日に登れないなんてAHOだね”


ダンナにAHO呼ばわれされながら失意のうちに下山開始です。アタシだって凹んでるんだけど
ちなみにこの日の山頂気温は20度だったそうです。



デポしたザックを背負い、分岐から10分ほど下ると「長助池」
さっき大倉乗越トラバースから見えていたのはここだったのね。
草紅葉が始まっていてとてもキレイでした。



でも内心はまだドキドキでした。

なぜならこちらの「燕新道」も下山口まで約3時間。持っている水分はあと800ml程度。
飲みたいところギリギリ我慢して喉カラカラで歩いていても、このままだと下山前に底をつきそう。

さきほどの分岐の水場は枯れていたので、最後の望み「黄金清水」で水が出ていることを祈りながら黙々と歩き・・・


 
ヤッターーー 辿り着いた水場では、キンキンに冷たい水がしっかりと出ていてくれました。
まさに黄金の水 一気に1リットル近く飲み干し、渇水したカラダが生き返りました。


気分の悪いのもおさまり昼食をとり、登山口まであと1時間半、すぐかな~と思いきや甘かった
そういえば昨日からピーク以外は風の通らない山歩きばかり、こんな感じの道だった・・・。
樹林帯も雨が降らないせいか?カラカラに乾いた地面から熱気が上がってくる、
我慢大会のような暑さの登山道、下山しながらも大量の汗をかき・・・


 
その後も橋のないザーザー流れる大倉沢を渡渉したり・・・


 
ここまで来てまさかの登り返し~?というような場所や、
ずるずる滑る急坂を大汗かきながら何度もやり過ごし・・・



気の抜けない下りの連続、ようやく「燕温泉」まで降りてきました。
橋の手前に「河原の湯」の看板があり気になったけど、ここまで登り返すの無理

ということであっさり温泉街へ降りていきました。


最近整備されている登山道ばかり歩いていたので、こんなワイルドさは久しぶり
いや、涼しかったら奥多摩みたいな感じで歩けたのかもしれないけど・・・
新潟だから涼しいだろう、有名な山だから歩きやすいだろう、と、自分に都合の良い事しか想像していなかった。
甘く見た自分に喝を入れられました。頚城さんごめんなさい。


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「燕温泉」には4件ほどの宿がありましたが、せっかくだからと源泉天然かけ流しの「黄金の湯」
に入ることにしました。
(料金は無料、男女別ですが女性はよしずで覆われ、コンクリートの3人ほど隠れられる脱衣所有)
洗い場などなく湯船のみ。硫黄泉白濁湯の花だらけのワイルドな温泉でした。


 
汗を流した後はバスの時間まで2軒あるみやげ物店の店先で、トマトとビールでほっと一息。
店のお母さんが手作りの山菜漬け出してくれたり優しくして頂き、だんだん元気回復。
山頂踏めなくて凹んでいた気持ちも少し和らぎました



燕温泉」自体寂れている風ですが、ひなびた感じが私は好きでした。




帰りのバス、運転手さんが、
「こんな風に乗客の方とお話できるのはこの時期くらい。
冬は雪が深すぎて(5mとか)スキー場も閉鎖されてしまったし、
チェーンを巻いて一生懸命運転してきても、1日で乗客ゼロ、なんてしょちゅうなんです。
このバスも来年はわからないですね・・・
(夏は暑いんですねと言ったら)
今年の暑さは異常で、この時期この辺りはストーブつける日もあるというのに。冬の豪雪が怖いですよ」

そんなお話をしてたらなんだか切なくなってしまいました。
でもこの土地の方の優しさに触れることが出来て、失敗だらけの二日間だったけど心が癒されました、ありがとう。



今回反省することばかりが多すぎて、純粋に山の感想を書けなくて申し訳ないようなレポになりましたが、
これはあくまで私のお話。

次回はこの日のことを忘れずに、準備万端で行きたいと思った反省だらけの山旅でした。


おしまい。



【行程】新宿高速バス23:30→長野駅4:30 
    信越線長野駅6:30→妙高高原駅7:12 路線バス7:20→笹ヶ峰バス停8:10

    1日目=笹ヶ峰8:40→高谷池ヒュッテ12:30  テント場13:20→火打山14:50→テント場16:05

    2日目=高谷池テント場6:00→黒沢池ヒュッテ7:30→妙高山分岐8:30
    (ダンナのみ山頂ピストン)11:00→黄金清水12:15(昼食)12:45→燕温泉14:40
    バス燕温泉16:20→16:51関山駅17:20→18:12長野駅 18:46長野新幹線にて東京へ







三ツ峠山と秋の花

2012-09-10 | ヤマのこと

2012.9.8(土)
午後から雨の予報だったけど、ちょこっと歩くだけなら大丈夫かな?と三ツ峠へ。


 
河口湖駅から路線バスに乗り換え、9:30三ツ峠登山口スタートです。
三ツ峠まで最短で行けるコース。
それにしてもこのバス、せめてあと1時間早めてくれれば・・・(と確か2年前も同じ事を言ってた気が)



気温24度くらいの涼しい河口湖ですが、歩けば風もなく暑い。
1時間ほど汗かいて、ゆるくなってきたらそろそろお花畑。



  
ソバナ・カイフウロ・サラシナショウマ 



  
テンナンショウ系・アキノキリンソウ・コウリンカ


  
ハナイカリ・シモツケソウ・キバナノヤマオダマキ
  

  
レイジンソウ・メタカラコウ・シラヤマギク     


 
タムラソウ  ・  トリカブト

トリカブトはわんさか咲いていました



三ツ峠山頂からのダイナミックな富士山は残念ながらおあずけ。


 
山頂までの道脇にはビッグサイズのフジアザミ・ワレモコウ


 
ミヤマイワニガナ?・?キク



 
四季楽園の先の広場にてランチタイム。
じっとしていると寒くなるくらい涼しくて快適でしたが、小雨がぱらついてきたのでゆっくりできず下山。



 
木無山への途中でようやくたくさんのマツムシソウに出会えました。


 
透き通るような藤色が魅力の松虫草。一番好きな秋の花です。
松虫が鳴くようなところに咲く、というのが名前の由来らしいので、
まさに秋の訪れを知らせてくれる花なのでしょうか。


  
木無山へのお花畑には、ウメバチソウ・ミヤマシシウド・ヤマハハコ等・・・

マツムシソウに会えて今日は満足。前回と同じ急坂を「母ノ白滝」方面へ下り、浅間神社へ降りました。


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今日はこの下山口「河口湖局バス停」から徒歩でいける範囲に、
良い温泉があるという情報で頑張って歩き、やっと見つけたのですが・・・


なんとお休み・・・いや、潰れた風・・・呆然と立ち尽くす私
前日に電話したとき、転送になって誰も出ないから怪しいな・・・とは思っていたけれど。
(近くの観光施設の係員にちょっと聞いたところ、汲み上げ機械が壊れ修理代金2000万円?
もともと採算が合わなかったから直さず1年以上放置したままになってる・・・とか)

がっくり。


温泉宿街までいけばどうにかなるだろうと、バスを待ち駅に向かう途中の”船津浜温泉街”へ。


表示はなかったけど聞いたらOK、とのことで無事日帰り入浴(¥1,260)できました。
久々に旅館のお風呂、掃除がとても行き届いていて広く快適でした♪(貸切だったし)


徒歩で駅に向かう途中、今まで気づかなかった興味深い暖簾発見

 
まさに昔懐かしい味、揚げたてほくほくで美味しかった~@¥60 ご近所さんが羨ましい。


 
久々のプチ珍道中ではありましたが、無事河口湖駅に戻ってきました。




駅に戻ったら、先週から会いたくて会えなかった富士山が姿を見せてくれました
今年はまだ暑いから、賑わっているのかな~ 青い富士に見送られバスに乗り帰りました。



--------------おまけ------------------



朝、大月駅から富士急行線に乗り換えたら、見た事なかった新型(リフォーム?)車両。



床が木で、連結部分には富士山モデルの暖簾、シートも柄。
かわいい~。こんな電車に乗れるとなんだかお出かけがワクワクするのは私だけ~?



おしまい。


【行程】新宿6:22→河口湖駅9:00→三ツ峠登山口バス停9:30→三ツ峠山11:00~12:00
    木無山→母ノ白滝→浅間神社14:10・・・・・河口湖駅17:10→新宿19:30頃



丸鍋シェイクダウン

2012-09-04 | ゆるキャン
2012.9.1(土)~2(日)

当初は4人で某マウンテンに登る予定でしたが、このところ仕事が忙しくお疲れモードな私。
無理する必要もないと、意見一致で「ゆるゆるキャンプ」に変更。

東海道線にゴトゴト揺られ、約4時間半かけて目指す場所へ到着。

 
今回のテント場は「田貫湖キャンプ場」
ここはダイヤモンド富士で有名な湖。キレイで良いところ、との評判で一度来てみたかった場所です。


 
オートではないので静かで快適。南テントサイトはとても広く、どこでも自由に張る事が出来ます。
さくっとテントを張り、目指すは山梨百名山「長者ヶ岳1336m」
「行くぞー、おー!」と20分程度先の登山口に出発しましたが・・・


どことなく・・・怪しい雰囲気。真っ黒な雲がやってきています・・・


冷たい風が吹いてきたら・・・雷の合図??
どうするぅ~ どうするぅ~~~
・・・と言ってる間にポツポツと えーーっ!そんなぁー!でもこれじゃ・・・



ハイ、撤収。


もっと涼しいかと思ったら、案外暑かった「田貫湖」
この気温で合羽着るのもイヤだったし、そこまでの登頂意欲を掻き立てられる山でもなし(ゴメンナサイ)
と、登山開始10分で敗退。とぼとぼ歩いて戻りますが・・・



登山口にある「休暇村富士」まで戻ってきたとたん、土砂降りに。
テント場に戻ることすら出来ないほどの雨あ~あ、でも決断は正しかったね。


さて、時間はまだ11:30・・・どうするぅ?


今から宴会では夜までに撃沈しそうだし。
温泉(日帰り入浴11~13:30)入ってビール?
いやいや、それじゃあんまりだ。まだ昼にもなってない。




じゃ、とりあえずビール飲んで考えよっか



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 
1時間もしないうちに雨が止んだのでテント場へ戻り、何をしようか?考えたけど、
今日はボートもお休みとの事で、湖畔散策に出かけることにしました。



暇なので猫もしつこくいじられます。


 
湖に沿って歩くと「小田貫(こだぬき)湿原」というところにきました。



湿原と言っても・・・それなりな・・・



でもお花を見ると、もう秋ですね~。



一周廻って戻ってきました。
本来ならこのあたりに富士山が見えるんだろうなぁ・・・
天気予報は明日晴れなので、明日に期待しましょう。


 
もうやる事はありません。15:00、お待ちかねの宴会開始~


 
今日の目的のひとつは「夏山報告会(という名の飲み会)」
A君Jちゃんはお盆休みのあの雨の中、南ア3000m全踏1週間の大縦走、本当にお疲れ様でした。
お土産にいかにも「悪」そうな悪沢岳のてぬぐい頂いてご満悦な「悪」が似合うダンナ



  
そしてもうひとつの目的が「丸鍋でご飯を炊く」こと。
先日購入した丸鍋で初めて炊いてみました・・・おこげが出来た!ちょと硬かったけど美味しかった!


  
芝生の上は気持ちよく、日が傾くと涼しい風が吹いて快適でした。
のんびりゆったり宴会していましたが、またしても雨が。
目の前にある炊事棟に逃げ込み、なぜかこの後さらに酒を追加し・・・



楽しい宴は続いたのでした。


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夜中は雨と強風。誰~?晴れって言ったのは


今朝も何も見えない・・・富士山見に来たのにぃーー

天気も悪いのでギリギリまで寝て、撤収。
いつもと違い、炊事場はあるし水はあるし、ゴミは捨てられるし。下界のキャンプ場はラクチンですね。



またバスに揺られ富士宮駅、やきそば食べたかったんだけど接続の時間がない。
駅弁みたいに売っててくれるといいのになぁ(行きは9時過ぎてても開いてなかったし


 
身延線・東海道本線と乗り継ぎ、熱海で途中下車して・・・


 
熱海の代表的な源泉・大湯の「日航亭大湯」という温泉に入り、熱海で海の気分も味わい、
小田原からロマンスカーでまたを飲み・・・
行程はゆるゆるだったけど、飲みに関してはかなりガチな、楽しい週末でありました。


おしまい。


全国丸川荘丸鍋炊飯連合