カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

雨の高尾

2019-06-30 | ヤマのこと

2019.6.29(土)

ガチガチコリコリ・・・
もうこれ以上はムリーーー


と、カラダが悲鳴を上げたので
雨予報だったけど我慢しきれず 家から最短で行ける山、高尾へ

6月は山の花たちが輝きだす季節だというのに、毎週末、雨。
その上、デスクワークで凝り固まって頭痛が酷い日々
この悪循環から抜け出すにはこれしかない



いつもは賑わう高尾も、雨の日の6:30にはさすがに人もいない
小雨降る中、合羽を着て歩き始める
薄暗い登山道を明るくしてくれるガクアジサイ

雨の中、黙々と登って行く
こんな日だからこそ 感じるものもある



雨音が聞こえないほどの、豊かに流れる沢の音



野鳥たちの歌声
土の上を歩く 足裏の感触

この感覚はやっぱり街では味わえない
耳も目も カラダも喜んでる



6号路最後の階段で3回も休んじゃった、ずいぶん体力落ちてるなー(笑)
人もまばらな山頂で一息入れて
だいぶ濡れて寒くなったので帰りましょ



物憂げな銀ちゃんと終わりかけの梅ちゃん



にょきにょきギボウシ



ケーブル駅近くの紫陽花



気が付けば明日から7月
この先所用続きでしばらく山には行けないけど
今年の夏はどんな天気になるのかな?



・・・なんて思いながら下山して駅に向かうと雨が止むという・・・ね(^_^;)







【行程】高尾山口6:30→6号路→山頂→3号路→1号路→高尾山口9:45


 
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シロヤシオin日光

2019-06-11 | ヤマのこと

 

2019.6.8(土)
毎年行ってみたいと思いつつ行けなかった奥日光のシロヤシオ
ちょっと遅いかな、と思いながらもここで行かないとまた持ち越しになってしまうので、
雨でも楽しめそうな”高山(たかやま)”へ



浅草駅から始発に乗っても登山口に着くのが10時ちょっと前
時折小雨が降る天気だったせいか、心配した渋滞もなく竜頭の滝BSへ
歩き出しちょっと登り、すぐ平坦でふかふかな道になった



先行するグループの後ろを進むと
見上げた先に今年初めてのシロヤシオ





大好きなシロヤシオツツジ あなたはいつ見ても清楚で美しいですね
シロヤシオは霧に煙った森にも似合う(ま、だいたいいつもだけど)



この山には初めて来ましたが 傘さしながらでも歩ける程度の緩やかさが○
なにより人が少ないのが◎
シロヤシオシーズンの丹沢の行列と比べたらウソみたいな静けさ



おまけにシャクナゲまで咲いてる~



山頂への登りの途中、薄暗い空に白く輝く木を発見




真下まで来るとひしめき合ってビッシリ花をつけたシロヤシオ
こんなにたくさん咲いてるのを見れたのは何年ぶりでしょう



こんな天気でも来てよかったね、と言いながら山頂に着くと雨が強くなった
慌てて木の下に避難してカッパの上下を着込む
雨が強かったので山頂で休むことなく中禅寺湖方面へ下山開始したら



わぁ・・・

白い絨毯を広げたシロヤシオの木があっちにもこっちにも
この山ってもしかして最盛期に来たらシロヤシオの森なんじゃないかしら?
背丈が低く、自分の目の高さで見れる位置に咲くのがまた◎



終わりかけでしたが、ミツバツツジも咲いていたので
最盛期に来たらシロとピンクの共演も見れるのでしょう

このエリア、すっかり気に入ってしまいました
来年以降、シロヤシオ見たくなったら楽してここかな(笑)



短い時間でしたがシロヤシオ残っててよかった
ゆるゆる降りて行くと雨が上がり、あれれ?青空まで見えてきた

身体中がミドリイロに染まりそうな新緑の森の中に
黄金色に光るもの発見



ハルゼミの抜け殻でした
街のセミに比べると小ぶりでカワイイ



なーんて良く見たら 一本の木に上までたくさんの抜け殻が!
なるほど、さっきのハルゼミ大合唱に合点がいきました



見上げれば巨樹



足元には薄桃色のクワガタソウ



雨上がりのキラキラした森を気持ちよーーーく歩いてきたら
前方に中禅寺湖がみえました



熊窪と書いてある・・・く、くま??

実は中禅寺湖畔に降りたのは初めてな私
こんなに気持ちの良い場所だったなんて、今まで知らなくてもったいなかったな




あまりに気持が良いので 砂浜に腰掛けてランチタイム
砂浜に寝転んで いつまでも流れる雲と揺らぐ木の葉を見ていたい気分になった



ランチ後は遊歩道を進みます
ここはヤマツツジが花盛りでした





15分ほどで千手ケ浜
ここはさらに広々として 爽やかな空気
朝はガスの中で見えなかった男体山も見えてきた

さて、ここに来た目的と言えば”クリンソウ”







まだ咲き初めなのでしょうね
数は少なかったですが緑の中にピンクが映えて
ちょっと日本じゃないみたいな風景



気がつけば時間がなくて慌てて低公害バスに乗り、小田代原で下車
(1本逃すと1時間待ち)





今年の1月に庵滝を訪ねて歩いたときは 一面真っ白だったね
夏はこんな感じなのね





しゃくなげ橋方面に歩くと、沢沿いの道へ
近くまで降りてみると 水の美しさと躍動感に思わず見とれてしまう



結局竜頭の滝BSまできて、時間切れで竜頭の滝を見ずに帰るなんて私ぐらい?(笑)
いやいや、欲張らずにこの先は次回のお楽しみにとっておきましょう


今日は天気予報が外れてラッキー☆
雨上がりの清々しい空気を一杯吸い込んで、また4時間かけて帰りました。





【行程】浅草6:30→東武日光8:22 JR日光BS8:37→滝上BS9:45(戦場ヶ原フリー切符)
 駐車場10:00→高山11:15→熊窪12:25~12:50→千手ヶ浜13:05→途中バス→滝上BS14:30
 →ステーションホテル入浴
 東武日光17:23→浅草19:15




 
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八幡平、みたび

2019-06-06 | ヤマのこと

続きです


岩手山から下山し、目指した場所はここ、八幡平
ここに来るのは三回目です
一度目はダンナ様の実家に帰省途中寄ったけど雨&強風
二度目は縦走の途中でくたびれてぼーっとしてた時

今回は一度は実物を見てみたかった、ドラゴンアイを目的に来ました
この時期に来れることもなかなかないのでチャンス!と思ったのですが
結果はご覧のとおり



まだ開眼前でした。。。

このBlogを書いている6/4に開眼したらしい。゚(゚´ω`゚)゚。
ピッタリの時期に出向いていくのはなかなか難しですね





天気が良かったからか、八幡平の駐車場はほぼ埋まっていて
観光客にも大人気な鏡池、こんな風にぞろぞろと歩いていきます
5月下旬でもこんなに雪があるのがすごい



メガネ沼

観光の方はこのあたりまで行って終わり、という感じでしたが
私たちはあの美しい湿原のある八幡沼まで行ってみます




わーーー


なんてきれい☆
沼の青の輝きが、もしかしてドラゴンアイよりきれい?(笑)
岩手山を望む陵雲荘で、いつかゆっくりしたいなぁ、と思いつつ・・まだ実現せず



湿原を廻っていく
ここも素晴らしく雄大な風景
ぐるっと見渡しても今自分のいる大湿原と、空しか見えない
それもそのはず、下界からここまで岩手県側からも秋田県側からも
車で2時間程度かかるんですから



車でこれてしまうからあまりありがたみを感じないのかもしれないですけどね
この山深さ、原生林、雄大さは貴重な存在だと思います(携帯も部分的に圏外ですし)



生まれたばかりの水芭蕉みっけ





眩しくて目を開けられないほどの好天に恵まれ
ぐるっと一周して見返り峠へ戻る途中の展望所から





美しい岩手山の向こうに早池峰山
にょっきり目立つ、すぐそばのもっこ岳
岩手山からあの登山口に降り着いた日のことは今でも鮮明に覚えてる
この風景を見る度にこみ上げてくる、温かな感情はなんでしょうね
あの縦走で触れ合った、東北の人々の優しさを思い出すからなのかな


何度でも言うよ、裏岩手縦走路、大好きだー!


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さて。


八幡平頂上からアスピーテラインの雪の壁をみながら・・・



八幡平に来たもう一つの目的はこちら、籐七温泉
ここは初めて軽装で八幡平に来た時に大雨に降られ
びしょ濡れで避難させてもらい、親切にして頂いた思い出の温泉


初めて入った時、お湯の素晴らしさと開放感ありすぎの野性味に衝撃を受けた
湧き出る温泉は乳白色でしっとり、湯床からポコポコと湧いて
下に溜まった泥で泥パック

私が今まで入った中で好きな温泉NO1
あのお湯をもう一度味わいたい・・・次は是非宿泊して温泉三昧したいと思っていました



彩雲荘は山小屋同様、建物ごと冬は深い雪に埋もれてしまう
4月下旬から11月くらいまでしか入れない、まさに秘湯の温泉
毎年、雪の中から宿を掘り出す作業はとても大変だという
雪の重みで建物も廊下も歪んで、あちこち修復も大変そうでしたが
それらの部分は気にならないほどの良さがここにはあります

食事は豪華なものはありませんが、地のものを使った山の料理は
どれも温かな人の愛情を感じられる 滋味あふれるお料理

野性味一杯の露天風呂は基本混浴、夜は女性専用時間もありますが
この貴重なロケーションをまるごと楽しまないなんてもったいない!
と私も湯あみ着を着て明るいうちから入りました(¥1000で販売してます)
雪の壁を見ながら 山肌を流れて程よい温度になった温泉は最高でした♪



(露天風呂脇にも水芭蕉)



翌日は宿の送迎でさくら公園まで送って頂きます
このアスピーテラインのとんがり岩は100万年前の噴火で刺さったものらしいのですが
東日本大震災でも倒れなかったという岩だそうです



黒谷地湿原も上から見るとミニチュアみたい

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盛岡駅に戻ってから少し時間があったので、材木町の「光源社」へ


岩手と言えば”宮沢賢治”
盛岡と言えば「光源社」



光源社の素晴らしさは私が言うまでもなく
一歩足を踏み入れれば、一点の手抜きもみられないその空間に
心地よさと同時に気持ちもピリッとさせられる。
ここを支える人々の伸びた背筋と、誇りに満ちた優しい笑顔が印象的でした。
こんな素敵な場所で働けたら、毎日がとても生き生きとしたものになるのでしょうね。



岩手山を巡る3日間の山旅、心も体も癒されました。







【行程】5/25 盛岡駅BS9:42→八幡平頂上BS11:32
八幡平頂上→籐七温泉

5/26 宿の送迎にて籐七温泉9:00→(さくら公園にて乗換え)→盛岡駅11:00
盛岡12:50→新幹線→東京15:04


 
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岩手山、ふたたび 後編

2019-06-03 | ヤマのこと

続きです


夜中に避難小屋の窓から外を見たけど、曇って星は見えなかったみたい
朝はキレイな日の出を拝むことができました



今回もきれいで快適だった避難小屋にお礼を言って下山します
(利用料一人@¥1700 毛布5枚で¥1500)



山で迎える朝はいつも清々しい
今日も良い天気になりそうです



下山の時はいつも思う”よくあんな重たいの背負って登ったもんだ”って
ガレた登山道をぐんぐん降りていくと







朝日に輝く花たち
ミネズオウ・大好きなチングルマ
昨日より数が増えた気がする





こんなゴツゴツした山に咲く、小さなミネザクラも愛らしい


ナガハシスミレかな? ムラサキヤシオが鮮やか





シラネアオイも朝日を受けて昨日より輝いて見える
登山道の奥の奥までびっしりと
たくさん咲いていてくれてありがとう



今日は土曜日なのでたくさんの人とすれ違います
地元の方は何度も登るんでしょうね~
皆さん軽装で、さすが、足取りも軽くて早い
いってらっしゃ~い



ツバメオモト、咲きたてのフレッシュちゃんに会えたのは久しぶり
山に咲く花って なぜこんなにかわいらしいんでしょうね



名残惜しくて振返る岩手山、またね。



東北の山歩きはめったに天気に恵まれたことのない私たちだけど
今回は良い日にあたって良かった
元気に咲く花たちと、ブナやダケカンバの森に身体の中から浄化され
すがすがしい気分でまた盛岡へと戻りました。



盛岡駅からは次の目的地へ
バスの車窓から見る岩手山
どこからみても 良いかたち♪



後半へ






【行程】8合目避難小屋5:30→馬返し登山口8:30→タクシーにて滝沢駅

 
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岩手山、ふたたび

2019-06-02 | ヤマのこと

2019.5.24(金)~25(土)岩手山へ



だんなさまの故郷の山、岩手山
ガスガスで何も見えなかった初めての岩手山から9年も経ちました

今回、GW出勤だっただんな様が代休が1日もらえるというという事になり
目指すは晴れの岩手山



新路線の夜行バスで新宿から盛岡駅へ 
IGRの滝沢駅からタクシーで前回と同じ”馬返し登山口”へ
平日でも車は5台くらい止まっていて、登られている方がいるようです

岩手山は日帰りでも登れる山ですが、この時間(7:50)からだと
私にはちょっと厳しいので 今日は8合目避難小屋に泊まります
小屋の水場はまだ開通していないとのことで、ジャバジャバでている鬼又清水で
それぞれ水を3Kg担ぎます(そのほかにビール1kg)
これがいきなり寝不足の身体にずしり



チゴユリ・マイヅルソウ ハルゼミの合唱
芽吹いたばかりの新緑の中をゆるゆると歩き始めます



でもまだ1合目までもたどり着かないのにもう疲れちゃって休憩
あれ?ダンナのザックに見慣れないもの発見
避難小屋の薪を担ぐボッカ 水だけでも重いのにー(笑)






踏んでしまいそうなくらいいっぱいのキスミレロードを進み
1合目まで来ると、やった~お待ちかねのシラネアオイが出てきた♪
こんなに咲いてるとは思わなくて、嬉しい誤算



咲き始めのサンカヨウ
この色の濃いスミレはなんだろう?こっちはフイリのミヤマスミレかな?
なにしろザックが重くてしゃがむのが面倒に

写真は撮りたいけど、ザックは重いは眠いは、で・・・



Zzzzzzzzzzzz
30分ごとに(だいたい1合進むと30分くらいだったので)ザックダウンして自分もダウン
5分程度眠りながら登りました(笑)
平日の空いた登山道ならではですね・・・







新道は残雪があるから旧道を行って下さい、とのことで旧道へ
花から元気をもらって登るも
遮るものがないので陽が出ると暑いのなんの!
それもそのはず、この週末は季節外れの30度越えの天気予報
完全に半袖、夏山仕様で登ります






久々の14kgザックが肩に食い込む・・・
そうそう、4合目からが苦しかったんだっけ




それでもただひたすら上を目指せばいつかは着く
残雪を登り切ったら



7合目に着いた、ほっ。



7合目からは避難小屋はすぐ
重たいザックをベンチに放り投げ、御成清水の後ろを見るとあれれ?
水、じゃばじゃば出てるやーーん
何だったの、この苦労



ま、たどり着いたからいっか
小屋に荷物を置いて、山頂を目指しましょう
懐かしい、鬼ヶ城のギザギザ風景 



火山灰のようなザラザラな登りだから、なかなか進まないんだったよね・・・




御苗代湖の青
登り途中から見える縦走路



お鉢に辿りつく
この日は前日まで強風予報だったけど、私には珍しく風速9mまで回復した
それでもやっぱり岩手山は風が強く 時折突風が吹くので油断禁物



風は強い
でも空は青い
晴れたよ、晴れてるよ、いわてさん



9年ぶりの岩手山山頂は・・・念願の晴れ
やったよ、義母さん、晴れたよー 天国からの応援ありがとう!




山頂から大好きな乳頭山~秋田駒ヶ岳



山頂から繋がる風景 裏岩手縦走路
あのでっぱりは三ッ石だろうか
今まで歩いた山の中で、一番好きなのがこの裏岩手縦走路
雄大で優しくて、手つかずの自然がまだいっぱい残ってて
ここは何度でも歩きたい
今回は時間がないけど、また必ずくるからね



山頂からは前回出来なかったお鉢巡りへ
姫神山、盛岡の町が良く見えました



反対側に廻るとこんなふうに見えるんだ~





途中のロープから火口の中へ降りていく
まだこの山は生きているよ、って意思表示



剱の刺さった岩を目指して行くと、そこは岩手山神社奥宮
早池峰山で見た感じに似てる


今回は天気に恵まれ、岩手山からの360度を見ることが出来ました
お礼を言って、避難小屋へと戻ります


・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

三重県から来たというソロの女の子とほぼ同じペースで降りていくと、
前を行くダンナが叫んだ

「熊だ!」 



ヒャーー!
不動平避難小屋の雪渓を、振り返り振り返りしながら登って行くクマ
あのクマ、本気出してこっちに向かってきたら3分かからず来れるよね

頼むからそのまま行っちゃってください・・・
と熊の行方から目を離さず、祈りながら足早に避難小屋へ入りドア閉める

怖いので、もうそれっきり外には出れません(笑)
静かな静かな貸しきりの8合目避難小屋の夜でした


翌日へ







【アクセス】バスタ新宿22:50→盛岡駅6:00(MEX八戸平日割¥4980)盛岡駅で買い物→滝沢駅→馬返し登山口(タクシー約¥3,300) 復路も同じ


【行程】馬返し登山口7:50→1合目8:50→4合目10:20→7合目12:05→8合目避難小屋12:15
避難小屋13:00→岩手山山頂13:50→お鉢巡り→避難小屋15:05

 
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