カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

鳥海山リベンジ・その3

2021-07-29 | ヤマのこと



チョウカイフスマ

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続きです


新山山頂から下山しますが、なんとなく人の流れが一方通行的で
流れにそって降りてきたら胎内くぐりがあり、外輪山寄りに廻りこんで神社へ戻りました
なお、こっちのルートのほうが岩と岩の間が狭くて歩きやすかった



神社の脇で昼食をとり、外輪山方面へ急斜面を登る
神社から外輪山への途中の雪渓は短く、軽アイゼン必要ありませんでした



七高山はあっちみたいだけど・・・ガッスガス
時間もおしているので寄らずに進みます



真っ白けぇ~~~


コバイケイソウと行者岳



時々ガスが切れ、さっきまでいた神社が見えました



ぬぬ?カイリュウ?



高所恐怖症なので右側には寄れないけど、眼下に先ほど歩いた千蛇谷がみえる



外輪山は荒々しいところだと思っていたら、なんとも愛らしいお花たちが
足元で自由に揺れているではないですか





アオノツガザクラ・ウサギギク・ホソバイワベンケイ・ニガナ・ヤマハハコなどなど
前回は濡れたチョウカイフスマしか見つけられなかったけど、
今回はあっちにもこっちにも咲いていて嬉しかった



伏拝岳(ふしおがみだけ)
外輪山はさっきの行者岳とか、山伏修験道にちなんだ山名ですね

ここが湯ノ台方面の分岐だったのかぁ
ガスで見通せなかったけど、たぶん素晴らしいお花畑が広がっているのだと想像できる



今どのへんかな?向こうに見えるのが文殊岳?



文殊岳を通過し下り始めたら雨が降ってきた!
大粒だったので慌ててレインウエアの上だけを着たけれど、雨はすぐに止んで明るくなってきた



御田ケ原の登り返しの始まり



ほんとにこの周辺のお花畑はすごい
お花を愛でるためには、途中の小屋に泊まらないと時間が足りないわ、私には。



ガスで外輪山からの眺めが得られなかったのは残念だけど、
前回は外輪山すら歩けなかったから贅沢は言えません
10時過ぎくらいから青空は消えたけど、暑さが大の苦手な私は今回もガスに助けられた
このルート、ピーカンだったらたどり着けなかったかも・・・




御浜小屋がみえたらもう、今日の山旅は終わりに近い
バスの時間までに余裕ができたので、鳥海湖を眺めながら最後の休憩



石畳の登山道は疲れた足には案外辛くて、久々足裏指の皮がむけそうになって
土の道が欲しい、もう歩きたくないよ~な気分で鉾立へ戻りました
往復10時間40分 前回より1時間も多くかかってた(汗)

8年前のあの日、あの雨の中よく行ったよ、自分若かったな( *´艸`)
あの頃は登ったことのない山に行きたい、
見たことのない花を見たい一心で悪天候関係なく歩いてたっけ
あの時の根性を今見習いたい・笑

スッキリ晴れ渡る日本海は見れなかったけど、
雨ガス女の私からしたら、これは成功と呼んでよいでしょう(^^♪
久々に楽しく達成感もあった鳥海山リベンジでした。


【行程】
鉾立登山口5:00⇒七五三掛8:00⇒神社10:00⇒新山ピストン⇒神社11:10(昼食)
⇒外輪山・七高山分岐12:10⇒伏拝岳12:40⇒七五三掛13:40⇒御浜小屋14:10⇒鉾立駐車場15:40

鳥海ブルーライナーバス鉾立BS16:20⇒象潟駅16:55


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下山後は象潟の温泉宿に泊まり、翌朝、在来線の窓から見えた鳥海山



雲に覆われていたけれど、登った山を眺めるのは楽しい
車窓から移り行く景色を眺めるのが好き 旅が好き、山が好き


今回、鳥海山リベンジを決めたもう一つの目的とは・・


鳥海山から湧き出る伏流水と豊かな海で育まれた、



天然岩牡蛎を食べること!
これは私の知ってる牡蛎ではなかった、めちゃくちゃ美味しかった!!
ごちそうさまでした。






【行程】象潟⇒新潟⇒東京


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鳥海山リベンジ・その2

2021-07-27 | ヤマのこと

2021.7.23(金・祝) 鉾立ルートで鳥海山をピストンします


4時起床 5時出発
4時に起きて外を見たら、車の方々が続々と支度をしていたので焦りましたが
眠くて体が動きません・・・(鉾立山荘が居心地よすぎて飲みすぎたという噂)



鉾立展望台
ここから見る頂上・新山のなんて遠いこと(;^ω^)
前回はスタートから雨で何も見えなかったので「ほんとにたどり着けるのか・・・」
なんて思いすら沸いてなかったな



朝のひんやりした空気の中を進む



賽の河原到着
早速ひと息入れる



チョウカイアザミ


シロバナトウウチソウ
終わりかけのチングルマ散見



たしか前回はこのあたり一帯が雪で覆われていた気がする、と雪渓方面へ
ひんやり空気が眠い身体を起こしてくれそう、涼しくて助かる~



スタートからぞろぞろと列をなして歩いていたけど、賽の河原から分かれたこちらのルートは人が少なく快適
しかもいろんな花たちで縁どられた登山道を登るんですもん、こんな幸せない♬



でも、ね。
ヨツバシオガマ・イワイチョウ・ウラジロヨウラク・ハクサンシャジン・ハクサンフウロ
次々と現れる花を全部写真撮ってたら、とてもじゃないけど山頂までたどり着かないわ・・・




振り返る日本海
鳥海山は海からわずか16kmで標高2,236mへ一気に盛り上がっているという
海からすぐにこんな大きな山がそびえるって、日本では他には屋久島くらい?
しみじみと自然の偉大さを感じる
海に裾野を浸した山容は独特で、上から見ても下から見ても大きく美しい鳥海山
東北の名山に間違いない



鳥海湖への分岐を左に登ると御浜小屋に着いた
建物の右手に回ると、



おー!新山と美しく広がる裾野が見え、



眼下に鳥海湖!ヤター!嬉しいよ~



しかもこのあたりのニッコウキスゲがちょうど咲き初めでかわいいったらない



扇子森から鳥海湖 いい眺めだな~
前回なーんにも見えなかったから、感動もひとしお



ようやくやる気スイッチが入り、気持ちの良い稜線を進みます



トウゲブキ・ハクサンシャジン・ミヤマリンドウ・チングルマ・ハクサンイチゲetc
この斜面もお花たくさん



御田ガ原 前方にしっかり新山見えてます
こんな風に見えるんだったのね



コバイケイソウ・ミヤマトウキ



花のサイズが大きいハクサンイチゲ



ヒナザクラ・イワブクロ・イワギキョウ・チョウカイフスマ



八丁坂を登って七五三掛(しめかけ)



ここでも休憩・何回目?
それほど気温は高くないけれど、やはり暑いのが苦手な私、太陽が照り付けると苦しいよ~

今回は暑さでバテるとかなりマズイので、凍らせゼリー・フルーツ・炭酸水・サーモスに満タン氷、
自分対策全部持ってきて、1時間おきにエナジー注入しながら来ました(*_*;



どっち周りにしようか一瞬迷ったけど、この登り返しはきつそうだな、と予定通り千蛇谷へ



新しいルートは旧道(通行禁止)をちょっと進んだところから
降りる途中で振り返ったら、前回はあの梯子を通ったんだ、とふと記憶が蘇った





思い出すなぁ・・・
あの日この雪渓でこんなふうにガスにまかれルートを見失い、
若いお兄ちゃんたちと探して、見つけたときの喜びを(^^



外輪山が近くなって


雪渓歩き終了
ここからがきついんだけど、さっきからダンナに「遅い!」って怒られているので
ここは頑張って黙々と登りますよ・笑



前回怖がってた雪渓渡りは何それ?って感じで通過して



鳥海山大物忌神社(おおものいみじんじゃ)に着きました
天気予報は朝9時まで晴れで、あとは曇りだったから天気予報当たり、な感じですが
青空は消え、あたり一面真っ白な中、ザックをデポして新山へ向かいます

大きな岩を越えて行くの、前回は雨で濡れていても平気だったのに
今回は岩の間に落ちそうで怖かった・8年の月日を感じた~



新山2236m
ここから日本海を眺めたかったけど今回もかなわなかった、ざんねーーん
それに、とにかく登山者が多くてすれ違い待ち、山頂撮影待ち、と5分も居れなかった(涙)


長くなったので続きます







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鳥海山リベンジ・その1

2021-07-25 | ヤマのこと

2021.7.22(木・祝)~7.24(土) 鳥海山へ


8年前、雨の中登った鳥海山
景色が何も見えなかったから、いつか晴れの日にもう一度チャレンジしたいと思っていた

この4連休、事前天気予報は下界は晴れだけど山は曇と傘マークがついたり消えたり
登る日の金曜日が一番天気が悪かったけど、下界が晴れなら行ってみなけりゃ解らないでしょう!
と、今回は朝一の新幹線で鉾立山荘に前泊の予定で出かけました。




(展望所から見下ろす奈曽渓谷・ここからの深さ340mだそう)

懐かしい鉾立山荘にお昼ごろ到着
管理人さんがあの大雨の日に親切にしてくれた方と同じ人だった、お元気で再会、何より嬉しい(^^♪

山荘はあの時と変わらず掃除も行き届いて綺麗なまま
今回は4人部屋に私たち二人だけ 他宿泊客4組
冷凍庫付き冷蔵庫のおかげで持参したフルーツも凍らせられたし、
キッチンも電子レンジ・ガス台・鍋フライパン包丁まな板食器、なんでも利用可能・ごみも捨てられる
標高1000mで涼しいし、ここは本当に他にはない居心地とコスパが良い、にかほ市さんありがとう!



お昼を食べて昼寝して、夕飯の支度をして外に出る
前回見れなかった日本海に沈む夕日
赤く染まる新山
鳥海山の全貌を見たの初めて

もうこれだけで十分来た甲斐があったな~(笑)

あとは翌日の天気、雨が降らないこととドピーカンではないことを祈るだけです(どっちよ?)

本編はこちら


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【鉾立山荘・一人当たり】
宿泊¥1,830
シャワー利用¥200
炊事場利用¥100
寝具布団セット(パリパリシーツ付き)¥510(モンベル会員割引で¥310)
(要予約)

【稲倉山荘(食堂・売店)】
16時ころまでの営業
ラーメン・カレー・蕎麦・玉こんにゃく・カレーパン等の軽食
お土産品・簡単なお菓子・缶ビール販売あり

にかほ市HP

※この日は車中泊されている方も多かったようです。朝4時で駐車場8割は埋まっていた様子






【行程】東京6:08⇒新潟8:12/いなほ1号8:22⇒象潟11:08
    ブルーライナーバス3便(要予約)11:20⇒鉾立11:55(片道¥3000 タクシー¥8000)


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ご当地デザインT、増殖中

2021-07-18 | モノのこと


梅雨が明けたとたんにクラクラする強烈な日差し
せっかく快晴の週末でしたが、我が家はワクチン自衛隊2回目接種&副反応で引き籠り・・・
(これだけダメージ受けながら耐えたのだから、もう色々勘弁して~って感じ)

 
今年の春から急に集め始めたモンベルの店舗限定Tシャツ
私が集めていると知ってお土産に買ってきてくれる友人とか。ありがたい。

先日、秋田駒ケ岳を足早に降りてきたのも盛岡のモンベルに寄りたかった、という理由でした・笑
わざわざ盛岡駅からバスに乗って買いに行き、
めでたく大好きな岩手山柄の限定Tを買ってくることができました♪

左上、山形・蔵王/千葉・幕張/地元東京・渋谷店(載せてないけど新宿南口店・日の出店も持ってます)
左下、山形・さくらんぼ/盛岡・岩手山

モンベルのこのTシャツは薄くて着やすい&コスパが良い~
まだまだ増えるといいな(*'▽')







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ムーミン谷へ

2021-07-05 | ヤマのこと

2021.7.3(土)秋田駒ケ岳のムーミン谷へ


この週に秋田駒ケ岳へ行く予定は前から立てていたけど、天気予報はころころ変わり安定しない
雨なら諦めるけど・・・曇?時々晴れ?雨なの?どっち?
ギリギリまで待ってみる

金曜日の昼時点で天気予報は曇、う~ん・・・悩んでいて、もし行かないで晴れたら悔しいから行こっ!
と決めてビジネスホテルを予約し、会社が終わった後最終便の東北新幹線に乗りました


田沢湖駅行の夜行バスが今年は運休とのことでガックリしていたけど、盛岡に前泊すれば日帰り可能だと解った
本数が極端に少ない田沢湖線、盛岡5:20発に乗り、田沢湖駅6:33発駒ヶ岳八号目行きのバスに乗ると
窓ガラスに雨!でた~、前日予報にはなかった雨!予想はしてたけど・笑

八合目小屋で合羽を着込むと雨が小降りになってきた、よし、出発!
今日は旦那様が出勤なのでひとりで来たけど、ここは3回目なので道もわかってるし・・
気を付けて行きましょう~



去年歩いたのと同じ右回りで行きます
この時間こっちを登る人はいなかったので、熊鈴鳴らしながら進み、渡渉ポイントまで来たらコバイケイソウ



こっちのルートではアカモノ・ハクサンシャクナゲ・ハクサンチドリ・マイヅルソウなどが見られました



こちらは細い登山道にびっしり育った木の間をくぐるように進むので、
雨は小降りだけど濡れた木々をかき分けるため既に全身びしょぬれ~
稜線に出るとタカネスミレがお出迎えしてくれました


コケモモとタカネスミレ


コミヤマハンショウヅル


イワブクロ・エゾツツジ・ミヤマダイコンソウ・ゴゼンタチバナ・ツマトリソウなど見ながら進む



焼森あたりではお待ちかねのコマクサ



焼森ピークで雨は止み、カッパのズボンは脱いで大丈夫なくらいの天気になった、ヨカッタ
これでもずいぶん見通しが良くなったのだけど・・・笑
横岳あたりまで来ると、国見温泉からの人が増えて少しだけ賑やかになった



キバナノコマノツメ


ホソバイワベンケイ


大焼砂を下る途中では両側にコマクサがいっぱい





近くで見れる位置に大株のコマクサ(^^♪

ですが

あまりのウエット状態にカメラの機嫌悪くなり、レンズを拭いても拭いてもピントを合わせてくれない
シャッターは切れてもピンボケ写真ばかり ここからが今日のメインなのに~!

自分で直せないんだからしょうがない、記憶に残しましょう、と分岐からムーミン谷へ入る



あぁ、やっぱり遅かったか・・・



アオノツガザクラ・チングルマ・イワカガミ



濡れるとすぐしょんぼりしちゃうヒナザクラ



ガスの中でひときわ鮮やかなエゾツツジ



まあ、チングルマは花が終わってもカワイイので良しとしましょう←ウエカラ



ミネザクラ・オオバキスミレ・オノエラン・ミヤマキンポウゲなど



ここがチングルマで埋め尽くされているの見れたら最高ですね
うん、1週間遅かったかな




おや?ゆっくり歩いていたら不思議と何も見えなかった景色が少しずつ見え始め




振り返ると大焼砂のあたりも見えてきた





カメラは相変わらずご機嫌斜め
勝手にフィルターかけたがる状態は続きます・笑



青空の下で、山とチングルマのセットが見れたらきっと帰りたくなくなるでしょうね

でも雨でもガスでもこの目で確かめたい、という気は済んだので突撃してきて後悔はない。
さて、帰りましょうか。



ガラスのサンカヨウ



勝手にソフトフォーカス、シラネアオイ



阿弥陀池への急坂を休み休み上るとムシトリスミレの待ち伏せ



男岳はすぐそこですが、ガスガスなので行ーかない



阿弥陀池の向こうにぼんやり避難小屋

ここでお腹が空いたのでパン休憩をして、バスの時間を調べると1時間後に直通があるではないですか
それを逃すと2時間15分待ち・・・
1時間で降りれるんだっけ?うーーん、ダメもとで行ってみよう



ムーミン谷を見る、という目的は果たせたので男岳も男女岳も登らずそそくさ下山

すると、こちらを続々と登ってくる人の中にあれれ???


mikkoさーーん(^^)/ 

バッタリはお久しぶり!まさかこんな遠くで出会うとは!
ご主人に写真を撮ってもらったのを見たら、何気に手の組み方までシンクロしてた・笑
続々と人が来るのでそんなに話もできませんでしたが、会えて嬉しかったです(゚∀゚)



足早に降りていくと、去年たくさんお花が咲いていた場所に花の姿はない・・・
1ヶ月違うとあたりまえだけど咲く花もこんなに違うとは
毎月来ないとダメなヤツですか(無理)
地元の方が羨ましい~



また雨が降り出したけど、バスの発車時刻10分前に無事到着



今年初のニッコウキスゲ一輪見て、バスに乗りました



アルパこまくさのバス停に着くころには、日も差して青空が広がっていた
毎度のことながら、下山すると晴れ
でも山の上だけはまだ雲の中

晴れの日のムーミン谷、乳頭山との縦走は、また来年以降のお楽しみね。







【往路】7/2:東京駅20:16⇒新幹線⇒盛岡駅22:27 盛岡シティホテル泊
    7/3:盛岡5:20⇒田沢湖線⇒田沢湖6:07 駒ケ岳線バス6:33⇒駒ケ岳八合目BS7:32

【登山】八合目小屋7:45⇒焼森8:35⇒ムーミン谷分岐9:25⇒男岳・横岳分岐10:40⇒阿弥陀池10:50⇒八合目BS11:40

【復路】駒ケ岳八合目BS11:50⇒田沢湖駅12:49⇒盛岡⇒~⇒東京18:04


★一人で旅することはめったになかったけど、みちのく一人旅、結構楽しかったな♬



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