カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

秋の大日連山・その2

2018-09-29 | ヤマのこと

続きです


夜中には星がいっぱい出ていたので天気は期待できそう
朝食食べている時間はないので おにぎりにしてもらって出発です
大日岳でご来光を拝むとかで、3時頃出ていかれたグループもいました
パワフルだー☆



小屋からしばらくは濡れた木道を歩きます
滑るのでゆっくり進み だんだん朝日が昇ってきました
天気予報では今日は暑くなるらしい




稜線までは昨日と同じような大きな岩・時々鎖・梯子を登っていきます

山荘から1.5時間くらいで稜線に乗るとそこが”大日小屋”でした
ザックをデポして”大日岳”へ





大日岳は山岳修験の場として知られ、その山名は大日如来の聖地に由来するという
日本海まで見渡せるこの場所からは どんな景色が見えていたのでしょう



先は長いのですぐに戻って、大日小屋で軽く朝食をとり再出発
赤い屋根のが大日小屋 ここからは雄山がすぐそこに見えます



うっかり通り過ぎてしまったのですが、もしかしてここが中大日岳だったのかしら?
小屋からすぐすぎて気がつかず、通り過ぎてからあれれ?




それにしてもこの稜線歩きが気持ち良いったらない!
秋晴れの澄んだ朝の空気の中、鼻歌交じりで歩きたくなる~




まるで日本庭園のような七福園
岩屋は修験者達の行場であった、と伝えられている

雲ノ平ほどの広さはありませんが、自然の造形美に思わずうなってしまう
なんといっても、左に剱岳、右に立山三山を見ながら歩けるのですから
ここに紅葉の”赤”があったら言うことナシ!だったのですが・・欲張りすぎですね




庭園のような気持ちの良い尾根歩きはすぐに終わり
ぐぐっと下り また登り返し



振返ると歩いてきた大日岳と中大日岳



弥陀ヶ原は大日平から陸続きに見えていたのが
こんなに深い谷を挟んでいたのだという事がここまで来るとよく解ります



奥大日岳手前は長い梯子とか、手を使わないと登れない大きな岩とか、鎖とか
アップダウンもありなかなかの登り



このあたりから下りの人とのすれ違いが増えてきました
ひょいっと分岐に乗り、前方に人がみえたらそこが



奥大日岳の山頂でした



この角度から見る剱岳は初めて ド迫力!
とにかく圧倒されました、凄い角度、人を寄せ付けないような岩の塊
谷から山頂まで目をやるとクラクラする~
そばでみたら私にはとても登れる気がしなかった



前日の雨で空気が澄んでいたのか?笠ヶ岳や槍ヶ岳までくっきり
剱岳の肩に白馬岳もみえました



山頂は狭いので その先の最高地点2611ピークへ向かい下って行きます



こんな青空の山は本当に久しぶり、風もなく穏やか
三連休だというのに人も少ないので広い尾根の上でランチタイムとしました




稜線にはチングルマの穂がいっぱい
この稜線はお花の時期も良いのかもしれない






称名川
歩いている間常にゴウゴウと滝の音が聞こえ、覗きこむと雪渓も見えます 




真砂岳~別山が近づいてきました
やっぱり立山黒部はスケールが違う!
見慣れた様な景色でも、その場に立つとやっぱり雄大で 自分の小ささを感じます






奥大日岳から雷鳥沢間は鎖も梯子もなかったけど
ガレ場の連続になるのでコケないように注意



楽しかった大日三山縦走も終わりに近づき、また来た道を振り返る

  



紅葉はちょうど雷鳥沢へ降りる手前辺りが見ごろだったでしょうか
懐かしい雷鳥沢へ降りてきました






賑わうテント場を通り(地獄谷は現在通行禁止)
立山三山を見ながら この山行で一番辛かった、室堂への階段+石畳の登り返し

「称名滝に下るルートは手軽な一日コースです」

って書いてありました・・・確かに剱岳や五色ケ原縦走からすれば楽チンですけど・・・
そんなに手軽ではなかったよぅ




ここまできたら入りたいよねぇ~開いてるかなぁ~と頑張って登り返してきて
3度目の正直でやっとみくりが池温泉に入ることが出来ました!
(激混みでしたけど)



いつか歩きたい、と思っていた大日三山縦走
今年はお盆以降天気が悪くてなかなか高い山に来れませんでしたが
そんな鬱憤を晴らしてくれるような秋晴れの一日に歩けたことに感謝
清々しい思いで室堂をあとにしました


・・

・・・・

・・・・・・とタイムスケジュールも上手くいって ”富山駅できときと鮨食べてかーえろ♪”
なんて呑気なこと思いながら室堂ターミナルに着いて絶句


室堂から下界までの大混雑が この山行一番の難所でありました・・・








【歩行】大日平山荘1725m 5:20→大日小屋2425m 7:50~大日岳→七福園8:55奥大日岳2601m 10:40~11:00
新室堂乗越13:00→テント場2320m 13:30→みくりが池温泉14:20→室堂ターミナル

【行程】室堂ターミナル15:20(立山高原バス・約30分待ち)→美女平(ケーブルカー・約40分待ち)→立山駅17:40頃
富山地鉄・立山駅18:26→富山駅19:32  富山(北陸新幹線最終)21:20→東京23:32

☆室堂からの混雑で富山地鉄に間に合わず、立山駅で足止めになったらどうしよう・・・とちょっとドキドキでした(´・ω・`)



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秋の大日連山・その1

2018-09-25 | ヤマのこと



2018.9.22(土)~23(日) 立山の大日連山へ

当初は前の週の三連休に予定していましたが、雨の為延期
この土曜日も雨予報ですが、翌日の晴れを信じて出発しました



新幹線・富山地鉄・称名滝探勝バスを乗り継いで登山口へ
立山駅に着いた時は結構な雨で、あー、またか、と
雨に煙る称名滝のバス停に着き、合羽フル装備で出発
この雨なので滝見はまた次回にしましょう



地図を見ると牛ノ首あたりまでは急な登りが続くらしい
またしても雨の登山だけど、さすが天下の北アルプス
飯豊山と比べればなんと歩きやすい登山道なのでしょう



梯子・鎖場・大きな岩等々 滑りやすいので気を付けながら進みます
 (うっかり転ぶと腕が激痛でしばらく動けないからね)
猿ガ馬場~牛ノ首あたりの痩せた尾根を越えると



ふっと目の前に木道が現れ 先ほどまでとはまったく違う風景に




ここ大日平湿原はラムサール条約登録地
(覚書:水鳥の飛来地や希少な生物の住みかとして重要な湖沼湿地を国境を越えて保護するための条約)
煙っていて見渡すことはできませんでしたが、広大な湿地が広がっているようです


そんな中



だんだん雨が小降りになってきたと思ったら、青空も見えてきて
山荘が見えたころには日も差してきましたよ
今回は天気予報、当たりかな?


前の週に予定していたのは”大日小屋”泊
雨の為、一週伸ばしたいと言ったら満室で断られました
室堂~雷鳥沢エリアは観光客もいるのでどこも満室だし、
テント泊では下りになるので嫌だし、
あ~ぁ、企画倒れかぁ、まだ歩いたことのなかった大日三山、登りたかったなぁ・・・

でも、一度行きたいと思ったらどうしても行きたい困った性格
二日目の行程が厳しいかと悩んだけど”大日平山荘”に電話したら混んでますが可能ですとの事!
これはもう行くしかない、と今回の山旅が実現したのでした



予備知識がほとんどないまま慌てて予約したのですが
山荘にはなんと小さなお風呂があり、到着順に入れるとのこと
山荘自体は小さな昔ながらの小屋ですが、相部屋はこの日はキャンセルが出た為ゆったりに
(ピンボケでスイマセン・夕食は野菜や山菜が中心のヘルシーなもの)



雨で濡れてしまった身体 お風呂でさっぱりした後はテラスで生ビール
この夏は生ビールを飲めるような山行していなかったので最高のご褒美
山で飲むビールは下界のと同じものとは思えないほどの旨さ♪

山小屋でお風呂に入れるなんて鑓温泉以来かしら
テラスにはハンモックも有り、称名廊下を挟んだ先の弥陀ヶ原のホテルも見えたり
行き交う人もまばらなので ゆったりするには最高の山小屋ではないですか~
今まで知らなくてゴメンナサイな気分



朝の雨はどこへやら、スッキリクッキリの青空の下
目の前の薬師岳を見ながら飲むビールが美味しくないはずがない!
気温も高かったので夕食の時間までテラスでずっと飲めちゃいました


ここから見るとこちら側と弥陀ヶ原とは歩いていけそうにしか見えないけど
この間には高さ100mを超えるV字谷があるなんて
ここからではやっぱり いまひとつピンとこない・・・


翌日へ





【行程】東京6:16→(北陸新幹線)→富山8:26 富山地鉄8:59→立山9:50/10:00→称名滝探勝バス→称名BS10:15

【歩行】大日岳登山口10:50→猿カ馬場11:55→牛ノ首12:35→大日平木道12:50→大日平山荘13:45



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久しぶりに奥多摩へ

2018-09-17 | ヤマのこと

2018.9.16(日)


この三連休も行きたいエリアは雨
予定をキャンセルして 近場の奥多摩へ



日曜日の奥多摩、天気予報は曇りのち小雨
13時頃から雨らしいので、それまでに途中までは下りてきたいと御前山へ
毎度の奥多摩湖畔から登り始めます



しょっぱなからの急登を終えてしばらく緩やかに進みます



カレーパンかと思った・・・



指沢山に着くとデッキが出来ていてビックリ
残念ながら真っ白で何も見えませんでしたが





その後もガッスガスの中を進みます
でもこの雰囲気、キライじゃない



気温は高くないのですが、1ヵ月ぶりの山歩きで汗がハンパない!
身体の中の悪いものが全部出た感じ




まだまだぐんぐん登ります
山頂近くの九十九折を登っていたらだんだん空が明るくなってきて




こういう瞬間に出会えたりするから、ガスの山も楽しい
そのまま空へ駆け上がって行きたい気分になりました




登山口から3時間、やっと惣岳山
そこから御前山へ
ここは人が少ないので好きな山ですが、この日はトレランの人がいっぱい
御前山でお昼を食べていたら、この先”日の出山”まで行って下山だとか
トレランの人達、すごっ



本当は山頂から体験の森方面へ降りようと思っていたけど
天気が回復傾向みたいなので急遽奥多摩駅へ降りようと計画変更、鋸尾根へ進んだのですが




久しぶりにこの尾根を使いましたが、やっぱり長い、途中で後悔。゚(゚´ω`゚)゚。
すぐに降りるつもりでポカリも飴ちゃんもお菓子もなーーんにも持ってこなかったから
途中でシャリバテになってしまい、水だけで歩くの辛かった(自業自得)



腱板炎が痛く右腕の可動域が狭いので、ちょっとの岩場や梯子もゆっくり通過



雨予報はどこへやら この頃にはすっかり青空に
久しぶりの天狗様にご挨拶して



温泉に入りたかったので、登計集落側に降りました


翌朝、さっそく筋肉痛
これくらいで筋肉痛になるんだもの、この夏は暑さのせいにして怠け過ぎでしたね・・・






【行程】新宿5:38→立川6:16/6:21→奥多摩7:37 峰谷行きバス7:45→奥多摩湖7:55
奥多摩湖ゲート8:10→指沢山9:30→惣岳山10:50→御前山11:10~30(昼食)→大ダワ→登計峠車道15:00→三河屋麻葉の湯15:30
奥多摩駅ホリ快16:45→新宿


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秋のはじめの花さんぽ

2018-09-12 | ヤマのこと

2018.9.9(日) 山梨県へ

この日は久しぶりに会う方々と4人でお出かけ
もともとは違う山に行く予定でしたが、
一週間前に行く予定をしていたけど雨で中止にした高原で、
どうしても見たい花がありました。
そのことが頭から離れなくて聞いてみたら「いいですよ~」って

お言葉に甘えて・・・



初めて訪れた乙女高原は標高1700m、もう秋の香りに包まれていました

焼山峠の駐車場に車を止め、ゆっくりとお花を見ながら歩いていくと



色んなお花たちが自由に咲いていました
アキノキリンソウ・イヌゴマ・ハナイカリ・ミソソバ・ノコンギク
(この他にもキンミズヒキ・シシウド・ホタルブクロ・イタドリ・ゲンノショウコなど)



乙女高原内は鹿柵があり、ロープの外側は自由に見学できるようになっていて



タチフウロ・ニガナ・トリカブト・ワレモコウ・ハンゴンソウ



ウメバチソウ・ヤマラッキョウ・タムラソウ・ナデシコ



ウスユキソウ・ヤマハハコ・サラシナショウマ・フシグロセンノウ・シオガマ(ギク?トモエ?)
・ツリガネニンジン 



ハバヤマボクチ(葉場山火口、キク科)見た目も名前もオモシロイ



ゴマナかなぁ?
キク科のお花は種類が多くて覚えられなーい



オミナエシ



ヤマハギ

ススキ野原の中 思いがけずたくさんのお花に出会えて嬉しい私たち





乙女高原最高地点 ヨモギ頭の側にあったベンチでランチタイム
雲の多い空模様でしたがお昼を食べていたら雲の中から富士山が現れた!
さすが、望の富士山(笑)

今日のメンバーはsanpoさん、食うかいさん、のぞむさん でした。



さて、私がどうしても会いたかったのは・・・







こちらの乙女

花全体の白を明け方の空に、
花の先端に散らばる小さな黒紫の点を暁の星に見立てたという
なんとも風流で美しいその姿を 一度は見てみたいとずっと願っていました



みんなでお花の名前を当てあったり、ワイワイ楽しい高原さんぽは



ヒンヤリした空気の中、針葉樹の香りに癒されたり
ツリフネソウの白花も見つけたりと、楽しい一日となりました



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・・・帰り道


何度も塩山には来ているのに、入ったことのなかった”恵林寺”
さすが武田信玄公の菩提寺、大変立派で感動しました

連れてきてくださった食うかいさん、ご一緒したみなさん、ありがとうございました!






  
それにしても今年は自分の休みと天気が合わなくて、アルプスが遠いなぁ・・・



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