カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

静かな笹尾根・槇寄山

2013-02-25 | ヤマのこと
2013.2.23(土)奥多摩の笹尾根へ

このところ仕事が超忙しいため毎日グッタリ、すっかり元気を吸い取られた1週間でした。
とても山に行くような元気は残っていなさそうだったけど、”晴れ”と聞いたら行きたいし・・。
でもいつものように4時起きは絶対無理!・・・と行き先を決めかねていた時、
palletさん情報で冬でもイベントのある日ならバス運行有と知った「三頭山」目指して出かけました。


 
こんな遅い時間に出かけるのは数年ぶり、ホリ快7:44新宿発にのり、8:48武蔵五日市駅到着。
するとビックリ!バス停に長蛇の列!この時期ってこんなに混んでるの?(忘れてるだけw)
9時発のバスは3台も出たけど立ったまま・・・ほとんどの人は”浅間山登山口”で下車。
その後数馬で乗換え、10時過ぎようやく「都民の森」到着。
数馬から歩かずに都民の森に入ったのは初めてでしたが、やっぱりラク~あの道はどうも苦手で。


 
前回同様、大滝方面へ「けやきの路」を歩き、東屋まで。日当たりの良いところは雪がないけど・・・


 
滝見橋までくるとしっかり雪道。
「三頭ノ大滝」はほとんど凍っている様子。下のほうだけ滝の流れる音が聞こえていました。


 
さてここ「ブナの路」はお気に入りのコース。なぜかいつも雪の時期に来るのだけれど、
木漏れ日が雪をキラキラと輝かせてくれる静かな路、歩くだけで幸せ気分になれます。



真っ青な空の下、軽やかに重たい足を引き上げながら


 
時折吹く冷たい風が肌に心地よく、ゆっくりゆっくり楽しみながら歩きます。



さらっさらの雪



自然のドライフラワー



倒木に積もった雪が解けてつららになったのかな?
雪はあるけれど日差しの力強さを背中に受け、冬と春の狭間を感じながら歩きます。


 
(左:ムシカリ峠     右:キレイな避難小屋)
”ムシカリ峠”に到着し、時計を見ると11:50。地図を広げて考える・・・
このまま三頭山へ行って、昼食をとったとしてもバス停に着くのが遅くても14:00頃。
帰りのバスの時間が15:40(都民の森からはこの1本だけ)・・・2時間近く待つのか?
あのキライな道を数馬まで1時間降りるか?・・・いや、それじゃあんまりつまらない。

だったらまだ繋げていなかった笹尾根方面に行って温泉入ろう!と急遽予定変更!
避難小屋も見たことなかったし、と三頭山に行くのはやめて左へ・・・
(三頭山まで10分とかいてあるけど20分かかるのを私は知っている・・・だからパス


 
尾根は吹き溜まりなのか?積雪が増えて嬉しい、気持ちの良いスノーハイク♪
「大沢山1482m」に到着すると・・・


 
ベンチが2個有り、目の前は富士山。ほとんど人もいない静かな山頂。なんてステキな場所♪
日当たりもよくポカポカで、ベンチに腰掛けランチタイムとしました。


 
西原峠方面へは一旦ぐんぐん下りますが、あとはほとんどゆるやかな尾根歩き。
途中で・・・見つけました「薄手火蛾・ウスタビガ」の繭。不思議なバランスでゆらゆらしていました。



木々の中を抜けてみたり、



頭上に青空が広がる広い尾根を歩いたり・・・



すれ違う人もなく、ざくざく、と二人の歩く音と鳥の声・風の音しかしない静かな笹尾根。
ただ黙々と小さなアップダウンを繰り返し行く、人が少ない山のこんな地味な歩きが結構好きな私。



・・・と楽しい尾根歩きの先に「槇寄山1188m」がひっそりと。
テーブルとベンチがあり、ここで反対方向から来たたくさんの人に遭遇、急に賑やかに。



富士山は雲の中に隠れてしまったけど、素晴らしい眺め、気持ちの良い場所でした。




「西原峠」から下山です。以前歩いて好印象だったルートは期待通りの道、人もいない。
ここからもしばらくは左手に三頭山を見ながら気持ち良く下っていきます。



途中で初めての「クスサンの空繭(たぶん)」み~っけ 



大好きなムシカリ(?)のドライフラワー、今日は最初から最後までたくさん見れました。



下山途中、一箇所開けた場所に出たら、大岳山方面の峰々がどことなく春めいて見えた気がした。



冬と春の狭間をウロウロと、のんびり歩いていたら・・・


 
分岐を見失って「たから荘」に降りるつもりが仲の平に降りてしまい、戻る時間がもったいないので、
6年ぶりに「数馬の湯」へ。外装が変わったかな?温泉に入り、大好きな蕗の薹etcをゲットして帰りました。
(この桧原村蒟蒻と舞茸、小粒で香りが強く最高に美味しかった!!)




歩き始めは疲れが抜けずどうなることかと思いましたが、歩けばやっぱり気分スッキリ♪
疲れてた頭も癒され、山ってやっぱりなんだか良いねそんなゆるゆる笹尾根歩きでした。


おしまい。



【行程】武蔵五日市・バス9:00→都民の森10:10(バスは要確認)
都民の森10:20→ムシカリ峠11:50→避難小屋→大沢山12:20~12:40→槇寄山13:40
→西原峠13:50→仲の平バス停14:50 温泉センターバス停16:12→武蔵五日市駅17:05








のんびり大山スノーハイク

2013-02-18 | ヤマのこと

2013.2.16(土) 丹沢の大山へ行ってきました。

インフルエンザ・胃腸炎と2週間連続で寝込んでいた週末を乗り越え、
なんと1ヶ月ぶりの山歩きとなりました。

ようやく会社のリズムに身体が戻ってきたばかりなので、リハビリに行けそうなところ・・・
で大山をチョイス。


 
この時期はヤビツ峠までバスが上がっていくことは少ないので、蓑毛からスタートです。
朝家を出た時は快晴だったのに、秦野駅についたらどんより曇り空。
でもおかげで?不思議とあんなに冷たい風が吹き荒れていたのに、蓑毛に着いたら無風でした。




ヤビツ峠までは1時間ちょっと。
リハビリにはちょうど良い緩やかな傾斜を進んでいきます。前日の雨は雪にはならなかったのかな・・・



と思っていたら標高700m辺りから雪がついてきました。



ヤビツ峠に着いたらすっかり雪景色。ヨカッタ~♪ だって雪が見たくて来たんだもんね。

 
どんより空は海のほうだけで、山側は気持ちの良い青空が広がっていました。
気分よく再スタートです。



ヤビツ峠までバスが上がってこないおかげか、イタツミ尾根で出会った人は10組もいない。
大山とは思えないほどの静かな道、久しぶりで足の上がらない私たちにはピッタリ。
のんびりゆっくり、一歩一歩、歩けることに感謝しながら登って行きました。



今日は本物の富士山~
スッキリとはいきませんでしたが、それでも会えただけで十分、やっぱり嬉しい富士山です。


表尾根が目の高さに近くなった頃には、富士山は雲に隠れてしまいました。

 
いつもよりうんと時間をかけてやっと鳥居のところまで来たら左、が私の好きなルート。



塔の岳~不動の峰の稜線が良く見える、お気に入りの場所。良い眺めに気分スッキリ♪


 
誰かが作った大きな雪だるまがあって和ませていただきました
裏手に廻ると年末に歩いた北尾根方面は雪深そうでしたが、しっかりトレースがありました。
また新緑の頃に歩いてみたいな。



 
混んでると思ったら意外にも人が少ない山頂。
下界はあんなに風が強かったのにここも無風で助かりました。簡単ランチタイム。


 
相模湾側は霞んでいて見えない。さ、かえりましょうか。と下山開始したら・・・あれあれ?
旦那様の会社の山ガールたちとバッタリ しばし立ち話。
最近登山部が出来たらしいので入れてもらえば、と勧めておきましたが年齢制限アリかな・・・w


 
途中までは表参道を下っていきましたが、上社直下だけであとは雪が無くて解けてどろどろ。
今回は久々の山歩きなので筋肉痛を避け、初めての裏参道を下山コースに選んでみました。



こちら側は風も無く日当たりもよくポカポカと春を感じる道。
女人禁制の碑があったり、首・・地蔵があったりと裏参道らしい趣のある道でしたが・・・


 
やっぱりなかなかな急斜面だったり、車道を何度か横切ったりしながら・・・


 
無事に蓑毛バス停まで降りてきましたけど、翌日やっぱり筋肉痛でした(笑)
(鷹ノ巣降りてきても筋肉痛にならないのに、大山と筋肉痛はなぜかセットな私


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帰り道、秦野駅から一つ小田急線に乗って東海大学前駅下車、徒歩5分。
まだ行った事のなかった「天然温泉・さざんか」へ立ち寄りました。

館内は天井が高く明るい雰囲気。露天風呂からは大山が見えました。
温泉とのことですが、特に特徴がある感じではなかったのですが・・・
駅から近いので丹沢帰りに便利かな、と思いました。結構混んでました^_^;



寝込んでしまってから身体がしゃんとしなくて、会社に行くだけでも辛い毎日でしたが、
久しぶりに山で汗をかいたら気分も良くなり、なんとか歩ききれてホッ。
今年はこれから公私共に忙しくなるので、今までのように山に行ける時間も少なくなるとは思いますが、
マイペースで歩きに行けたらいいなぁ、歩くことの出来る健康体に幸せを感じた週末でした。



【行程】蓑毛バス停8:30→ヤビツ峠9:40~9:50→大山山頂11:20~12:00→裏参道経由蓑毛バス停14:10
(昼食・休憩含む かなりゆっくり歩き)






今年も会えたね、セツブンソウ

2013-02-17 | ヒビのこと

2013.2.17(日)
はなねこさんのブログで都内でもセツブンソウが見れると知り、早速行って来ました。

三鷹市(いくつかにまたがっているらしい)の「都立野川公園
バスで野川公園入口に下りたら右も左も解らず?そばいた公園の係りのオジサマに道を聞いたら、
それは野川公園じゃなくて武蔵野公園だと言う・・・何がどう違うのかさっぱり?地図持って来ればよかったぁ。


風が冷たくて凍えそうな日曜日、教わった通りに歩くけどほとんど道迷いの状態で霊園の辺りを歩く。
寒くて寒くて凍えそうになり、1時間近くウロウロしてやっと着いた「自然観察園」中に入ると・・・



今年初めてのザゼンソウ



同じく今年初めての福寿草



お目当てのセツブンソウ、凍える寒さの中、一杯咲いていました。



ワタシを見て見て~~~状態で。



もう若干枯れ始めていた子もいたけど・・・間に合ってよかったです。



さて、園内にはバズーカレンズを抱えた人が多いと思ったら、野鳥の森でもあるらしく・・・



私のカメラではこれで精一杯でしたが、なんとかレンジャクという鳥さんです(笑)



カワセミにも会えて嬉しかったな~。
せっかく自然一杯の公園ですが、あまりの寒さに又風邪を引いてしまわないように、と、
目的だけ済ませそそくさとバスに乗り帰りました。


春は近くなったり遠くなったり・・・ですね



ふたつの富士と御留山inTOKYO

2013-02-12 | ヤマノテ100

都内の超低山巡り&富士塚探しをして帰った夜、レポを書いているうちに富士塚に俄然興味が湧いてきた私。
翌日も遠出はできないので、もういっちょ!と他の富士塚も見たくなり出かけることにした。



2013.2.10(日)スーパー快晴。どうして私が山に行けない日は晴れるんだ・・・(ノД`)・゜・。

リハビリだから仕方ない。開き直って我が家から一番近そうな富士塚を求めてみることにした。
今日はちょっと目的地が離れているので、昔ながらの紙の地図を持って自転車で廻る。
初めての場所でもわりとすんなり見つけることが出来たのがここ
”月見岡八幡神社”

境内の裏にその富士はあった。



門を開けてそろりそろり中に入ると、早速可愛らしい顔をした母子猿が迎えてくれた。

・・・さて、夢中になると知りたいところまで調べないと落ち着かない私。
富士塚を楽しむ上ではずせないルールがあることを知ったので、私なりにポイントをまとめてみました。


【富士塚のみどころ】(ご存知の方はスルーしてください)

富士塚のてっぺんに立つ祠が富士山頂で言うところの浅間神社「奥宮」
他のアイテムが無くても最低限これだけはあるはずだが、祠の代わりに石碑の場合もあり。

中腹の祠は富士山5合目にある「小御嶽神社」の分祀。富士山が今の形になる遥か昔、
小御嶽火山が噴火したので富士山の土台とも言える地は聖地とされている。
小御嶽神社に祀られている天狗とセットで作られていることが多いらしい。

富士山の8合目にある巨岩を表す”烏帽子岩”ミニチュア化したものや石碑がある。
烏帽子岩は食行身禄が31日間の断食をした場所なので、身禄を讃えてのこと。

富士塚下部に狭い穴があったら「胎内」
いわゆる胎内くぐり=生まれ変わる為の修行。

という四つの要素のほかに・・・


「亀岩」富士山8合目に亀の形をした巨岩があり、
岩の一部から水が沸いたことにより霊水として信仰の対象になったもの。
リアルな亀だけでなく色々表現方法があるらしい。

「猿」富士山が一夜にして出来たという伝説の年が申年だった、
ということで猿は神の使いとしての信仰上最強のキャラ。

「碑」冨士講の講碑、江戸八百八講と言われるほどあるそうだ。


・・・といったように富士塚構造には信仰物としての基本的ルールがあって、成り立っているそうです。
「冨士講」と言うのは地域単位の富士信仰サークル。

そういう視点で見てみると、なるほど、どんどん面白くなってくるではないですか


さて本題に戻ります。


いましたいました、基本ルールの鼻高烏天狗様。
ところがこの天狗様、上から見ると凛々しいのですが・・・・



傍に寄ってみると、なんだか自慢の鼻が下向きに”だらん”と自信なさげな感じで・・・
こんな人、私の近くにもいるよなぁ・・・


 
気を取り直し山頂を目指します。急登の先にはなぜか柚子の木?実がなっていました。
山頂の祠が見えてきたら・・・




こちらが”上落合富士”高さ約4mであります。

山頂は人ひとりやっと立てる程度で、引いて撮ってもこれしか入りませんでした。
すぐ傍に民家の屋根。だいたい2階の高さと一緒くらい。



山頂からの眺め。境内の屋根が・・・同じくらいの高さで見えました。



小御嶽神社を挟み、大小の天狗様もいました。新しいものの感じ?
どことなく・・・ナンチャン風な表情が親近感を覚えてしまいますw



”上落合富士”全貌です。全貌と言っても神社の角地の壁面に作られた物なので、カメラではここまで。

ここ新宿区の上落合は古墳の多い土地で、当初この上落合富士は古墳(円墳)を利用して造られたものだった。
昭和二年にこの神社境内に移され、スペースの都合上かつての丸い富士塚は無くなり、現在の壁面富士となった。
壁面であっても富士山を思わせるその姿は、富士山への愛と作り手の技の賜物ではないでしょうか・・・。
《新宿区上落合1-26-19》


※参考:有坂 蓉子 ”富士塚ゆる散歩”


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せっかく落合まで来たのだから、その先の山の手超低山を目指しましょう~。
目白通りを直進し、西武線の線路と平行に走り・・・坂を上ると・・・


 
ここが何度か通ったことのあった「おとめ山」公園。自然が残る園内を進むと、東屋がありました。
(※落合にある「カラファテ」というBC&クライミングSHOPの近くです。(パタゴニア目白店B1))



「御留山 標高33m」見晴台に上ればなかなかすがすがしい風が吹き・・・


 
ニャン子達がくつろぐ、居心地の良いお山。



山裾には水が流れ・・・公園の池、と言ってしまえばそれまでですが、
なかなか自然溢れる造りなのでした。
それもそのはず、ここは昔から”湧き水”の湧く土地で、今でも何箇所かで湧き、
「東京都の名湧水57選」に選定されているそうです。


ここ「おとめ山」は乙女ではなく、「御留山」または「御禁止山」といいます。
昔からこの辺りは鳥や獣の狩猟の地で、江戸城を築城した室町時代の太田道灌が狩りに来た、
という山吹伝説。江戸時代になるとここは、将軍の狩場だったから一般人は狩猟禁止。
そこで「御留山」「御禁止山」といわれるようになったそうです。

明治以降、この一体は華族の所有となり、二つの大きな屋敷が出来ました。
東が近衛家、西が相馬家。相馬家は”相馬馬追い”で知られる福島相馬地方の殿様の家です。


標高約33mの御留山。ただの公園あらず。
もうひとつの目で見なければ気づかなかった、都内の由緒あるお山でありました。


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最後の目的地は西早稲田。ここにも「富士塚」があるとのことでもう一走り


 
新宿区西早稲田にある”水稲荷神社”
稲荷、といえば朱い鳥居と神使の白い狐がシンボル。
たくさんの狐が祀られておりましたが、目的の富士塚が見当たらない・・・



裏に廻っても古墳跡しかない・・・

神社内をキョロキョロする怪しいオトナ2名。
あまり詳細に調べてこなかったので仕方ない、と諦めて外に出ると・・・


 
物置小屋(失礼)のような場所の奥に・・・あったー登山口。
でも門は鍵がかかって入れません、外から眺めただけでしたが・・・


ここが富士塚第1号、江戸で最古にして最大の富士塚、
各地の富士講が模倣したという「高田富士」登山口でありました。


この「高田富士」は食行身禄(じきぎょうみろく)の死後、弟子の高田藤四郎の総指揮のもと、
講員総動員で戸塚村(現在の西早稲田1丁目)に完成させたのが1779年頃。
もともと台地にあったのと、その高さも10mもあったため景色もよく、
「高田に二つの富士が見える」と川柳に詠まれたほどだったとか。

ですがこの高田富士、昭和40年まで残っていましたが、早稲田大学がこの土地を買収、
あっけなくブルドーザーで潰されてしまったそうです。

ところが富士講のパワーたるものはそんな事ぐらいでは凹まない、
その後、すぐに移転した水稲荷神社に富士山が作られたそうです。

・・・とそこまでは調べていったものの、いつでも見れると勘違い(私らしい・・・)。
なんとこの富士塚は、現在「高田富士祭り」が開催される7月20日頃1~2日間しか登頂できないらしいのです。
あ~あ



神社脇の甘泉公園から金網越しに覗いて見ると・・・手すりのようなものは見えるが山頂までは解らず。



(境内で発見!)
残念ながら高田富士の全貌と、私が見たい四つの要素は見られない。
見られない、となると余計にこの目で確かめるまで気がすまない面倒な性格。
きっと・・・いつか・・・確認しに行くんだろうなぁ・・・。

《新宿区西早稲田3丁目5-43》


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歴史にめっぽう疎い私。
仏像は好き。神社仏閣もキライじゃないけど感じる所は人とちょっと違うみたいだし、
歴史オンチなので時代背景等、知識がないからそれほどはまるような事は今までなかった。

だけど不思議なことに東京の街中にも「山」がある、という角度から見たら、あ~ら不思議?
特に富士塚には興味がどんどん湧いてくるし、次々知りたいし、なにより楽しい。
神社仏閣は自分のレベルではなかったけど、「富士塚」は江戸の庶民の目線で造られたものだから、
自分も同じ東京に生まれた育った庶民、という共通点がワクワクさせてくれているのかもしれない。

街の片隅にある、今まで気づかず通り過ぎていた「富士塚」たち。
この富士塚を見ている自分と江戸の人々の時を越えた不思議な繋がりを感じる。
日本人がはるか昔から持っていた富士山への愛と親しみは今も変らない、
今更ながらなんだかとても感慨深いものがありました。


またきっと、チャンスがあれば次の富士塚探してバーチャル登山に出かけると思います。


おしまい。




富士と箱根山inTOKYO

2013-02-10 | ヤマノテ100

インフルエンザから復帰し、順調に回復するかと思っていた矢先の木曜日、旦那様がダウンした。
めったに風邪も病気もしないオトコが寝込むとは!病院行きなよ~と言って仕事に出かけた私。
ところが帰ったその夜また寒気がして・・今度は腹痛でダウンした金曜日(ーー;)

インフルエンザ→ウイルス性胃腸炎
しっかり旦那様の菌をもらってしまったようで、連続ワザという最悪のパターン。
そういえば以前抗生物質を連続使用した後は、腸内の良い菌まで減ってしまうから気をつけるように!
と胃腸科の先生に言われたっけなぁ・・・悲しいを通り越して呆れてしまいましたが、凹んでいても仕方ない。
体力も相当落ちているので階段あがるのもやっと、なので近所へリハビリ。
「山に行けないこういう時に・・・」と取っておいたオタノシミを求めて出かけることにしました。


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2013.2.9(土)

 
千駄ヶ谷駅で下車、駅から徒歩10分ほどで目指す一つ目のお山へ。
このエリアは私が高校生の時にバイトしていた場所、でもその頃は全く興味が無かったので初めて来ました。


『富士塚』(※今更なお話なのでご存知の方はスルーしてください)
富士塚とは富士詣が盛んだった江戸の頃、今のように誰もがスイスイっと富士山に行けるわけではない。
限られた人しか行けなかった、行きたくても行かれない人々の為に江戸の町中に土を盛って造られたものの事を言うそうです。

都内に残ってるのは50ほどあるが、中で最も富士の姿をとどめているのがこちら、
”鳩森八幡神社”境内にある千駄ヶ谷富士だそうです。

 
五合目の富士浅間神社の里宮に手を合わせ、クマザサに覆われた登山道を行く。
露岩がなかなかそれっぽい雰囲気。


 
小御嶽神社の石碑あり、急な斜面を2歩3歩・・・あっという間に山頂到着。

狭い山頂には浅間大社奥宮のミニチュアが祀られており、この岩は本物の富士山の溶岩だそう。
写真に収めるのを忘れましたが、左右に金明水、銀明水の小さな池がありました。



山頂からの眺めはなかなかなもので。ちょっとの高さでも視点が変わるものだなぁ。



下りに通った7合目の岩穴には”身録像(富士信仰を中興したとされる修験者)”がひっそりと安置されていた。



正面からの千駄ヶ谷富士全貌。石橋の脇の池は富士山を登拝する前に、
内八海か元八湖(忍野八海のこと)を巡拝する習わしを表現したもの。
築造は1789年、高さは7m前後の千駄ヶ谷富士。江戸時代の人になった気分で登ってみた。
自分も病み上がりなのでこれだけの小さなお山でも、ピークに立った事がなんだか嬉しかった。
《渋谷区千駄ヶ谷1-1-24 鳩森八幡神社境内》



 
その後神社でお参りして、あまりにカワイイので「鳩みくじ」というものを引いてしまったら・・・
またしても「大吉」(ーー;)ご・・・ご利益?

年始に大吉引いてから調子がイマイチなんですけど・・・気のせい?


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さてせっかくなのでもう1座。

同じ新宿エリアにもうひとつお山があるというので行って見ましょう。


 
明治通りをまっすぐ歩き、目指すは「戸山公園」
風の冷たい日だったが、陽だまりは猫たちのくつろぎの場となっていた。

こちら戸山公園はかつては尾張徳川家の下屋敷、戸山荘と呼ばれた大名庭園があったところ。
園内には箱根山を中心に大きな池を掘り、その周りに築山や渓谷、田園など25の景勝地が造られた。
そこには箱根山を見上げるように小田原宿まで再現していた凄いところだったらしい。


 
現在は団地のような建物の中を抜け、地図などないのでどこかなどこかなとウロウロ探し・・・
ありました



いざ登れ~~~



3分かからず山頂到着 りっぱな風景指示板ありました。





ベンチに腰掛けると、なんだかすがすがしい気分。なんとも気持ちの良い山頂。
そしてしっかり水準点と標石板もあり・・・



こちら”箱根山 標高44.6m”



山頂からは富士山が・・・多分晴れてても見えないだろうな・・・見えるのは新宿の高層ビル街。



こちらが「箱根山」の全貌。
大名庭園だったころの戸山荘は幾度かの災害に遭い、陸軍戸山学校用地となり、
その姿を失ってこのように箱根山だけが当時を偲ぶものとなったそうで。
《新宿区戸山2丁目 戸山公園内》


春には桜が咲くこの公園。その頃夜桜見物でもできたら当時に思いを馳せることも出来るかな、と思った。


どんな高山でも、どんな低山でも、どんな街でも見方を変えれば見えるものが違ってくる。
天然の山じゃない、人工的に造られた山だからつまらない、と言ってしまえばそれでおわり。
自分から”感じよう”と好意的に心を開かなければ何も入ってこない。
こんな楽しみ方もあるんだな、と結構ワクワクした山の手おやま巡りとなりました。


つづく・・・


※参考:中村みつを 「お江戸超低山さんぽ」




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☆ふろく☆

千駄ヶ谷富士~箱根山への移動はもちろん徒歩で。
せっかく美しい「新宿御苑」があるのですから、ここをはずすわけには行きません。


千駄ヶ谷門から入ります。



ここは都心とは思えないほどの開放感と静けさで、近所では個人的に一番好きな公園。
ここに来る度に”セントラルパーク”を思い浮かべてしまいます(本場の行った事こと無いけどw)



ここの温室もおばあちゃんが生きていた子供の頃、よく連れてきてもらったっけ。
昨年秋に新しくなったそうで、すいぶん近代的建築になっててビックリ。



園内にある旧洋館御休所【2001年 重要文化財指定】
天皇や皇族の休憩所として明治29年(1896)に創建された建物だそうです。
スティックスタイルを基調とした希少な洋風木造建築で、中に入って見学が出来ました。
撮影禁止なのが残念ですが、たまたま月に二回の館内公開日にあたりラッキーでした。



この時期ですからお花は少ないですが、小さな小さな”十月桜”や、



マンサクも見ることができました。

あと2ヶ月もしないうちに、ここも桜で満開になるんですね。
私も体調整えて頑張らないと~。


おしまい。


インフルエンザweek

2013-02-04 | ヒビのこと


(photo 2013.1.27  スマホカメラの為ピントが甘くてスイマセン)
これは近所のジョギングコースにある「蝋梅」の画像です。良い香りが漂っていました。
早いもので、これからスプリングエフェメラルの波が押し寄せてまた忙しい季節がやってきます。
今年はいくつ、会えるかなぁ。

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ちょっとブログ更新を怠っておりました。理由はタイトルの通りです。

←のツイッターでは随時呟いておりましたので、特に更新されていないことで
不審に思われてた方はいらっしゃらないとは思いますが・・・話が繋がらないとアレなので一応書いておきます。

1/29(火)夕方、なんだか急に咳が出始めて「なんかまずい雰囲気・・」と思い、
市販の薬を飲んで寝たのですが、翌朝には胸が苦しい状態の咳になりさらに「これはまずいな・・・」
と思いながらも仕事をしていたのですが、みるみる悪化しまして・・・
熱は無かったものの関節痛と寒気は止まらず、翌日は起き上がることも出来ず夕方には39度

予防接種をしていたのでまさかとは思いましたが、まさかのインフルエンザA型でありました。
15年ぶり、3回目のインフルエンザです(笑)いやぁ、何回経験しても辛いです

その後は「イナビル」という吸引薬でこれまたみるみる熱は下がりますが、
一旦やられてしまった身体は若くないですから、すぐには戻りませんで・・・
丸3日間眠りこけていました



【ナイショ話】 我が家では私がインフルエンザにかかると「ええっ?」と嫌がられる理由があり。
1回目は約30年前にインフルの後同居の祖母の他界、15年前の全く同じ時期にインフルした翌週、
闘病中の父他界・・・たまたまだと思いたい・・・^_^;




今日でようやく医者から「外出OK」の許可日が来ましたので明日から出勤しますが、
たった3日間でも寝込むと足腰が弱ったのが良~く解ります。
お寺で節分会の行事が日曜日に合ったにも関わらず、人混みに行けない身体の為自粛し、
今日になってから父の命日のお墓参りをすませてまいりました。
元気で動けるようになるにはまだ時間がかかりそうですが、厄払いしたと思い前向きで行きたいと思います。


近況報告でした