2015.11.21(土) 初めての両神山へ
何度もその独特な姿を遠くから見ているのに、歩くチャンスのなかった両神山。
理由は埼玉県は近いのにアクセスが悪く、我が家から電車バスで日帰りは厳しかったから。
今回は家を4時に出発し、登山口まで5時間かけてやっとスタートラインに立ちました。
例年ならこの時期はもう寒いはずですが、この日の予想最高気温は18度。
暖かな朝で、バス停から登山口まででもう汗かいてしまいました。
(2015.11現在途中道路の崩落のため、日向大谷までは行かず、手前の小倉で降ろされます。
そこから登山口までは20分ほど歩きます)
今日は表登山道とされる日向大谷からのピストンです(電車バス派自力ではこのルートのみ)
登山口出発時刻は9:15
自分の予想CTは7時間30分
日の短い時期、日没までに戻ってこなくてはなりません、ちょっと不安・・・
登山届を提出し、歩き始めるとすぐに鳥居
無事に帰ってこれることをお願いして歩き始めます。
残念ながら紅葉はほぼ終わり
もみじの真っ赤な木が一か所だけ楽しませてくれました。
何度か徒渉を繰り返すルートのようです
丸太の橋も穴が開き、足を乗せられるのは2本だけ。
沢沿いの道は気持ち良く、ずっと高巻にトラバースしながら行く感じですが
渓谷美に見とれているとうっかりしそう。
落ち葉は滑るし帰りは気を抜けないなぁ、と思いながら進みます。
赤テープがたくさんありましたが、なるほど迷いそうな場所もありました。
(実際帰りに登山道から見下ろす沢沿いを行く人を発見、叫んで戻ってもらいました)
古くからの信仰の山ということで、数多くの石仏・石碑・丁目石が。
御利益ありそうな”弘法の井戸”水はたくさん出ていました。
それにしても今日は体調がよろしくない私。
考えてみればまともに山歩きするのは1か月ぶり。
怠けきった身体は重たく、足があがらない・・・
タイムリミットがあるから気持ちは焦るのに身体がついて行かない。
久しぶりにまた”ひとり山頂目前でタイムアウト”の文字がちらつきます(゜Д゜;)
予定より時間がかかってようやく「清滝小屋」到着。
まだお昼前だけどもうおなかが空いてしまったので、ここで昼食。
休憩もそこそこ、山頂を目指します。
小屋の裏手の”清滝”じょろじょろと水が落ちてきていました。
さてここからつづら折れに登って行くと尾根に乗り、少しだけ眺めを得ることができます。
この先、鎖場・階段と続きます、たいして難しいところはないのですが
自分の身体が重たくて、持ち上げるのが大変でした(。´Д⊂)
ダンナ様は先に行ってしまい姿は見えません。
ダンナ様にだいぶ遅れて両神神社到着。
狛犬は犬ではなく、どことなくシニカルな表情のオオカミ・・・
時計を見ると今12:30
山頂を13:30には出ないと!と自分で決めたタイムリミットが迫っているけど間に合いそう。
例のごとく足の遅い私はダンナ様に「先に行って!」宣言
神社にザックをデポし、カメラと水だけをもって急いで後を追います。
幸い、神社からしばらくは緩い尾根歩き。
そして滑るロープ場を越え、最後の鎖場で下りの人たちをジリジリと待ち・・・
やった~
なんとか山頂にたどり着けました!
山頂からは遠く富士山
浅間山はこちらからみるとあんな形に見えるのかぁ・・・
360度見えるようですよ。
(友人が送ってくれたスマホ画像)
当たり前ですが両神山、こちらから登ってしまうとあのギザギザが解らないんですよね。
この日、ちょうど反対側の山に登っていた友人がこちらをの写真を撮ってくれていました。
そうそう、この姿がみたかったの、ありがとうね~。
素晴らしい眺めなのですが、山頂はとても狭く居場所もない。
人が多くて写真も撮れないので5分で撤収。
タイムリミットも迫っているので即下山。さみしい~(笑)
あの特徴のある形は武甲山でしょうか。
下り2か所の鎖場では、登ってきたくせに足の置き場がわからなくてモタモタ
何年山歩いてるんだ、って話ですけど仕方ありません (´ε` )
そしてこの岩と木の根っこ、湿った落ち葉がなかなか滑る~
雨の日に登りたくない感じでした。
日没まで時間がないというのに「5分」とかかれた滝を見に行くというダンナ様
私はここで待ちましたが、結局、途中から道がなくなって行けなかったとか(¬д¬。)
眠いし既に足は痛いし・・・でもこんな時こそ気を付けないと、と気を緩めず下山。
どんどん暗くなる中、自分の中では猛スピードでぐんぐん降りて・・・
16:47、下山完了!
ギリギリセーフ!!
良い子は真似しちゃいけません。
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ヘトヘト&お腹ペコペコでたどり着いた「両神山荘」今日はこちらに泊まります。
当初は清滝小屋に泊まって、翌日登るつもりだったのですが、
どうも10日間天気予報の日曜日の天気予報がよろしくない。
ならば土曜日にちょっと強行だけど日帰りで登ってしまおう!
でもそこからまた電車バス乗りついで帰るのは嫌・・・
と10日前に宿に電話したら空きがあったのでラッキーでした。
そして料理が良いという評判のこの「両神山荘」
評判通りの素晴らしさでした!どれもこれもおかみさんの手作りの美味しいことと言ったら♪
お風呂も大きく気持ち良くて部屋にはこたつもある、これで一泊二食¥7,500とは。
宿のご主人もおかみさんも本当に良い方で、昔のこの辺りのお話や両神山の話、
貴重な岩茸採りの様子など、ビデオも見せて頂いたり、
一緒に泊まったカップルたちと和気藹々話は弾み、
まるで故郷に帰ったかのような心地よい時間を過ごすことが出来ました。
何よりかわいかったのが看板犬の”ポンちゃん(女の子)”
お父さんが用意した「夕焼け小焼け」の音楽に合わせて歌も披露してくれました。
どうやら親の”ポチ”は1か月ほど前に18歳で亡くなったばかりだそうで、
おかみさんも寂しそうでしたが、賢い親の血を受け継いだポンちゃん、
おとうさんおかあさんのいう事をよく聞く、カワイイ子でした。
翌朝、窓の外は小雨。
強行だったけど、やっぱり昨日登っておいて良かった。
宿のおかみさんはあんなにしゃきしゃき働くのに、御年80才だとは驚きでした。
おかみさんがやめてしまったらもう、この宿は終わりのようです。
楽しかった思い出と、少しの寂しさを胸に、
静かな山間の集落をあとにしました。
■行程■
新宿駅4:43→池袋4:52/5:00→小手指5:41/5:42→飯能6:00/6:04→西武秩父6:48
お花畑7:25→三峰口7:45 バス7:48→薬師の湯乗り替え→小倉8:45・・・徒歩20分日向大谷
日向大谷登山口9:20→清滝小屋11:30~11:40→両神神社12:30~12:40→両神山頂13:05~13:15
→神社14:00→白藤の滝分岐15:25~15:40→登山口16:47
小倉BS9:20→三峰口10:13