カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

南アルプス応援ツアーin仙丈ケ岳

2013-07-30 | ヤマのこと

2013.7.27(土)~28(日)
「サントリー×ヤマケイ・南アルプス応援プロジェクトツアー」で仙丈ケ岳に行ってきました。

私たちは昨年、震災後の尾瀬や登山口である福島県の桧枝岐村を応援すべく、
尾瀬の現状と魅力を伝えるための微力ながらお力になれれば・・・と尾瀬沼を訪れました。

今回もお声掛け頂きツアーに参加することになりましたが、訪れるのは豊かな自然の残る南アルプス北部。
その主旨は、

南アルプス北部は、みなさまよくご存知のように日本第2の高峰・北岳を中心に、
甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳と人気の山々が連なり、豊かで貴重な自然が残っています。
しかし、近年、数が増えたニホンジカがこれらの高山帯に登り、お花畑を食べ尽くし、
貴重な高山植物やライチョウが絶滅の危機に瀕しています。
地元では自治体の枠を越え、官民の力を合わせて対策にあたっていますが、
問題の解決には多くの力と資金が必要です。
ヤマケイオンラインでは、この問題の解決に向け「ヤマケイオンライン南アルプスプロジェクト」を立ち上げ、
登山者の力を地域の力にする活動をはじめています。



そんな南アルプスを応援しよう!と「ヤマケイオンライン・南アルプスプロジェクト」
のイラストを書いてらっしゃる鈴木みきさんと一緒に現地を訪ねる事が目的の今回のツアーですが、
そのような大きな問題に対し、具体的に自分は何が出来るのか?
あまりに大きな課題に不安な想いを抱えたまま、南アルプスを訪れたのでした。



 
応援ツアー隊は新宿からバスに乗り戸台口へ。
予想通り土曜日の中央道の渋滞にはまり、予定時刻を1時間ほどオーバーして到着。
南アルプス林道バスへの乗換口で、この春南アの近くに引っ越した工場長と合流、だいぶお待たせしました。
久しぶりの再会を喜び、全員揃ってバスは発車しました。


 
仙丈ケ岳は二度目ですが、北岳等も甲府側から入っていたので伊那側からは初めて。
林道バスの運転手さんが鋸岳の鹿の窓や大ギャップなどの説明をしてくださいます。
初めて間近で見る迫力の風景に「すごーい!」と驚きながら、バスは1時間弱で北沢峠に到着。


 
北沢峠は標高2030m 都会のウンザリする暑さと比べたら夢のような涼しさです。
準備運動等を終え、優しく頼もしい今回のツアリーダー、気象予報士・村山さんに続いて歩き始めました。



ひんやり涼しくて快適な登り・・・と言いたい所ですが既に汗ビッショリ
息切れしながら皆さんに必死についていく私でした。クラシックな道標の脇で嬉しい休憩TIME。



さらに進んで行くとマルバダケブキの黄色い花が目立つようになりました。
すると・・・

「オコジョだ!」

あーーーっ!斜面を猛スピードで走り抜けていく小さな姿発見!
だけどあまりの足の速さにシャッターは押したものの撮れてなかったみたいで・・・残念。
でも一度は会ってみたい、と思っていたオコジョに初めて出会えて嬉しかった。
さすが南アルプスは自然が濃い!


 
大滝ノ頭では多くの登山者が休憩中でした。
今回、大平山荘脇から藪沢新道を登る予定でしたが、今年は残雪が多くまだ橋がかけられない状態だそう。
この日はまだ通行禁止だったため、こちらからのコースで馬の背ヒュッテを目指します。



一つ目の雪渓、ステップがあるので気をつけて歩けば軽アイゼンは必要ない程度でした。



雪を見てはワーイ、沢を見てはヒャァ、気持ちイイ♪
出産・子育てで大好きな高山から1年以上離れていたまゆ太さんの声が響きます。
山歩きの喜びを全身で表現する姿がとても素直で微笑ましくて、一緒にいるこちらまで楽しくなりました。




この辺りからようやくお花がチラホラと。ここはまだ春が来たばかりなんですね。




 
藪沢に到着。2009年8月に来た時には藪沢にたくさんの高山植物が見られました。
今年はまだ藪沢には多くの雪が残っているので、これから可憐な姿を見せてくれるのでしょうか。


   
キバナノコマノツメ・ハクサンイチゲ・コバコゴメグサ・ミヤマキンバイ

   
タカネグンナイフウロ・ミヤマキンポウゲ・モミジカラマツ・マルバダケブキ

ここまでの間でもいくつかの花たちが笑顔で私たちを迎えてくれました。


あぁ・・・お花も好きだけど・・・でもお腹が空いたなぁ・・・あ、あの音は・・・あの香りは・・・





と、ようやく目の前に小屋が現れ、馬の背ヒュッテ到着~おつかれ様でした!
まずは全員で渇いた喉を潤す、オールフリーで乾杯です!乾いたカラダに染み渡ります~~



 
今日の馬の背ヒュッテは大変な混雑で、小屋内には居場所がないほど、食事は4回目の18:45から。
幸い雨に降られなかったので、そのまま外で食事の時間が来るのを待つことにしました。

だけどお腹が空いたのは我慢できません、担いできた水茄子を南アルプス天然水で冷やします。
もう一品は先日鳥海山に行った時に仕入れたいぶりがっこでおつまみを作りました。
工場長があの絶品オリーブオイル牡蠣を作ってきてくれちゃったので・・・



一気に食欲を刺激され、2杯目はもちろんプレモルでかんぱ~い


 
みきさんを交えての山談義は多いに盛り上がり、食事の時間まで約2時間ほど楽しい時間を過ごしました。


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お待ちかねの夕食の時間。こちらではコトコトと煮込んだカレーが名物だそうです。
評判通りとっても美味しかった。おかわりも自由だそうです。




さてここからはヒュッテの若きオーナーさんから南アルプスのこと、この小屋のこと、
小屋で取り組んでいることなどなどお話を聞かせていただきました。

鹿の食害についてはここに来るまでの道中にも色々教えていただきました。
鹿の増加はここ南アルプスだけの問題ではないのは登山者なら誰もが知っていることですが、
温暖化による鹿の越冬、狼の絶滅、猟友会の高齢化、警察の銃の取締りの厳しさ等、
様々な理由が考えられます。
昔は地元に腕のいい鹿料理人がいて、山中で仕留めてそのまま地抜きができたりしてたが、
今はそのような人もいなくなり余計に・・・という普段知ることが出来ないお話も印象的でした。

また、南アルプス全体で3万頭はいるといわれる鹿を、伊那市・南アルプス市で年間4500頭捕る計画ですが、
実際は猟友会高齢化や猟に携わる人口減などのため1/3程度しか捕獲できていないこと。
鹿は生まれて1年で母になれるから、越冬して大きくなり、どんどん増えてしまうこと。
花はもちろんだが樹林帯の下草を食べてしまうのも問題で、下草がないと登山道は崩れてしまうこと。
対策をとるにしても馬の背ヒュッテのような個人経営で出来ることは限られてしまうけど、
出来る限り以前のようにお花畑が広がる景色に戻したい。
鹿柵を作ったり地道な活動を続けた結果、キンポウゲは2年で花が咲くほどに戻ったけど、
黒百合はなかなか戻らないほどダメージが大きかったことetc・・

登山道以外のところに入って土を踏み固めてしまうだけで高山植物は生きれないのだから、
もしマナー違反な人がいたら、我々登山者同士がお互い声を掛け合いましょう、皆で協力しましょう、と、
一生懸命話して下さる、オーナーさんの熱い思いが伝わってきました。


今まで私はそこまで真剣に山のこと考えながら歩いていただろうか。
自分のことばかり考えていなかっただろうか・・・耳が痛い。
だけど自分から変わらなければ、自分ひとりでも変わっていかなければ花一輪咲かないかもしれない。
鹿の食害だって鹿が悪いんじゃなくて人間とのかかわりの結果だから、
登山者一人一人の意識の向上も、鹿の食害対策と同じ位大切なことと痛感しました。


 
消灯が20時の為、食後はあまりゆっくりできませんでしたが、げんさんのおつまみをデザート(贅沢)に頂いて撤収。
馬の背ヒュッテでも南アルプスキャンペーン中で、オールフリー無料配布していました。

また、サントリーでは山ランチ投稿1件につき100円がヤマケイオンラインを通じて、
南アルプスの山岳環境保全に使われる、「山ランチ投稿キャンペーン」を行っています。
こういう形の応援も出来るので、私もじゃんじゃん投稿しようと思います。



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翌朝。

 
東駒さまの向こうから朝日が昇りました。山の朝は何度体験しても気持ちよいものですね。


 
5:00、朝日を受けて輝くダケカンバの森を抜けて、山頂を目指します。



山頂への途中、鹿の保護柵が設置してある向こう側には、たくさんのお花が咲いていました。
こうしてゆっくりと森は再生しつつあるのでしょうか。



稜線に出ると、目の前がパーッと開けて仙丈小屋が見えてきました。
身体の中をすーっと風が抜けていくような清々しさです。



碧い峰々に朝日が差して、神々しい眺めは中央アルプス。



コイワカガミ咲く道を、ゆっくりと進んでいきます。


 
小屋直下の水場には、南アルプス天然水。冷たくて美味しい~


 
馬の背ヒュッテ混雑で朝食をお弁当にしてもらったので、小屋の前で頂くことにしました。



こんな美しい山の中での朝食は、何にも代えがたい時間。とっても美味しかった。



朝食後はみんな揃って山頂を目指します!


 
なんだか急いで進むのがもったいないくらい気持ちよくて、ついつい足が止まります。


   
ナナカマド・チングルマ・ミネズオウ・コケモモ

   
ハクサンイチゲ・オヤマノエンドウ・イワベンケイ・ミヤマダイコンソウ



3000mの稜線で、岩の間にしっかり根を下ろしたお花達の健気な姿に癒され励まされ・・・



山頂が見えてきたよ~~



着いた!



日本のツートップ、富士山と北岳が迎えてくれました。
前回来た時はガスで何も見えなかったから、こんな風にみえるなんて知らなくて嬉しかった。

でも、もっと嬉しかったのは・・・


    
     今回の仲間がみんな揃って山頂に立てたことでした。


足の捻挫と体調を崩して休養中だった工場長、直前までこの企画への参加が危ぶまれ心配してたけど、
テーピングで参加し、痛みにも耐えて、普段使わないストック付いて、みんなに迷惑かけないようにと歩いて・・・
皆に気遣う心の優しい工場長の、人懐っこい笑顔が見れたことが何より嬉しかった。


うん、やっぱり山の仲間っていいね!せーの、オールフリー最高に気持ちよい3033mでした。



人気の仙丈ケ岳は早朝から大勢の人で賑わい、みんなそれぞれに素敵な笑顔が印象的でした。
帰りは小仙丈ケ岳へ向かって進みます。



雲上の散歩道は本当に気持ちよい。



仙丈ケ岳を振り返ると、カールの底に黄色のラインが見えます。
大掛かりな鹿柵が設置されていました。追い込んで一網打尽に捕獲しようという計画もあるそうです。



私もこの一輪の花が来年もその次も、ずっとずっと咲き続けていけるように、
昨日今日、感じたことを忘れず、自分に厳しく山に優しく接して行こうと思います。



緩やかな尾根歩き、登山道脇に咲くお花たち。


    
イワツメグサ・チシマギキョウ・タカネツメクサ・チングルマ・ヨツバシオガマ・バイケイソウetc・・・

稜線のお花たちは、まだまだこれから増えて行くのだと思います。



そろそろ楽しかった稜線歩きも終わりが近づいてきました。



小仙丈ケ岳で景色を目に焼付け、下り始めたら、さっきまで隠れていた東駒様の頂上がチラリ。



 
雨に降られることもなく、樹林帯へと戻った頃には青空が眩しいほどになっていました。


 
次に来たときもまたこの健気に咲くお花たちに会えますように。楽しい思い出をありがとう。



 
全員無事に二日間の行程を終え、北沢峠に戻りました。
女子チームはやっぱり甘いものに吸い寄せられ、出発までわらび餅パフェでくつろぎ・・・


 
クリンソウ咲く北沢峠を後にしました。


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さくらの湯でお別れの工場長は、これから長い運転があるのでやっぱり〆もオールフリー♪
ここ、仙流荘のバス停では只今、おやき2個でオールフリーが1本付いて来るキャンペーン開催中です。
(ここのおやき、安くて美味しくってオススメです!)

この夏、こんなポスターをどこかで見たら、南アルプス応援キャンペーンをやっていたな・・・
と思い出して頂けたら嬉しいです。
夏はまだまだこれからが本番、自然に優しく安全登山で楽しい思い出作って行こうと思います。


また、鈴木みきさんの13年の歩みをまとめた本「山の足あと」にも、

今回訪れたコースがかわいく載ってますので是非参考にしていただきたいです。




このような素敵な機会をくださったヤマケイ・サントリー・アルパインツアー他関係者の皆様に、
心より御礼申し上げます。



長文最後までお読み頂きありがとうございました。




今回のツアー参加者の皆さんはこちら


鈴木みきさん
sanpoさん
矢車草さん
たけさん
工場長さん
まゆちゃん
まゆ太さん
げんさん


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憧れの鳥海山は・・・雨 【後編】

2013-07-21 | ヤマのこと

プロローグ
前編

続きです。

恐怖の雪渓を前に気を落ち着かせるためとお腹が空きすぎたので、座ってチョコレートタイム。
後から来た男子達も「なかなかきついっすね!」と一緒に休憩。

緊張しながら無心でチョコをほうばっていると・・・
先ほど同様ス~っと一瞬ガスが薄くなり、雪渓の終わりと斜面の先が見えた!
目を凝らしてみると雪渓の長さは10mほど、斜面の下5、6m先に一旦平らな部分が見えた。
落ちてもそこで止まるのか(そんなくだらないことを考えるのは私くらい・笑)なら大丈夫!


気づけば一人葛藤している間に、ダンナは4本アイゼンですたすた雪渓を渡ってるではないか。
おーい!私も連れてってくれないの~!・・・相変わらず冷たいヤツだ

大丈夫、怖くな~い、怖くな~い、と自分に言い聞かせ一歩一歩進んで行く私。
雪渓の終わりが見えた頃、前方にオジサマが3人。さあ、こっちだよ、と導いてくれた。(ダンナの姿はない・笑)
「もうすぐそこが神社だよ、いってらっしゃい」


 
難所を越えて一安心したら、ガスの中に鳥居が見えた。ここが大物忌神社か。

風は相変わらず強いしガスガスだけど、幸い雨は止んでいた。
参拝してからザックをデポし、新山へ急ぎ足。



岩には目印がペイントしてあるので、見失わないように4本足で登っていく。



いわいわいわいわ


 
そうだった、一旦下る画像を何度も見てたっけ。ここだったんだ。

そして、最後の岩に張り付いたらそこが・・・


鳥海山山頂



やった!嬉しさのあまり思わずガッツポーズしてしまった。
険しい山ではないのにこんな不思議な達成感を感じたのはいつ以来だろう?
昨日の豪雨では登れないかとも思ったし、今日も悪天候と道迷いで辿り着けないかもと内心思った。
何度も来れる場所ではないから余計に嬉しかった。
明日もまた雨予報の中、今日という日に数時間でもチャンスを与えてくれてありがとう、山の神様



ヤッホー!ここが鳥海山山頂だよ~!
山頂はとても狭いが周りは遮るものは何もなく、東北の山がほとんど見える・・・んだよ・・・ホントはね。
しばらく待っても霧が晴れる気配など全くないので下山。



帰りはまた同じコースで神社まで戻ります。
似たような岩の連続なので、うっかりすると本当に迷いそうで帰りのほうが注意が必要だった。


神社の休憩所で(¥300)簡単な昼食を取り、あっという間に下山開始。
これがお目当ての”チョウカイフスマ”だったのかどうかは解らない・・・

だってこんなにびしょぬれなんですもの。違ってたらマヌケだな~~~~



 
神社の休憩所を出ると、この天気の中、人が一杯^_^; 
なんだ、みんな来るんだったらもっと早く来てくれればよかったのに~、と勝手なことを思う。

さてここからが問題。本当は帰りは伏拝岳経由湯ノ台道を行く予定だったけど、
そちらにも長い雪渓があり、ガスがかかると迷いやすいと聞いていた。
ダンナは行きたがっていたが、こっちはほとんど人が歩いていないはずで今度迷ったらシャレにならない!
と強引に諦めさせて、来た道を戻ることに。
いや、本当は出来るだけ行きたかったんだけど・・・次の予定の為に。

ピストンの計画ではなかったから、今夜予約している湯ノ台の宿になんとかして夕方まで着かねばならない。
鉾立から下界に通じるバスは夕方2本のみ。それを逃がすとまた鉾立山荘泊w
15:45の酒田駅行きのバスが今日走っていればなんとか辿り着けるはず、
ともしもの為に昨夜考えておいたサブプランだ。

只今11:30・・・今からなら間に合うはず!とそそくさと神社を後にした。




私のカメラはこの雨でレンズが曇ってしまい全然使い物にならなくなっていたけど、
登山道にはイワベンケイがたくさん咲いててキレイだった。



帰りは私が怖がっていた神社手前の雪渓は、たくさんの人の足跡でぐずぐずになり歩きやすくなってたし(笑)
4人で迷った千蛇谷の雪渓も、トレースはあるしまだ登ってくる人もいるし、これなら何の不安もなさそう。



不安と言えばこの落石ぐらいなもので、一度通った道は解りやすく帰りはスイスイと降りてきた。



雪渓部分はこんなふうに大回りして歩くのが正解だったらしい。
帰りに通ってみてよく解った。


 
チョウカイアザミにニッコウキスゲ


 
ハクサンイチゲにチングルマ
他にもハクサンフウロやアオノツガザクラ、イワイチョウなどなど・・・
雨じゃなければゆっくり見れたし撮ってあげれたんだけど、ゴメンネ。



この斜面の向こうにはきっと素晴らしいお花畑が広がっていたんだと思う。残念だけど天気もまた巡りあわせ。

結局晴れたり曇ったりは30分程度で、あとはずっと雨とガスの中。
日本海を見ながらの尾根歩きをイメージして来たけれどまったくかなわず、
鳥海山の良いところ、ひとつふたつしかわからなかった。
でも久しぶりに目的を成し遂げることの大切さ、ピークを踏んだ喜びを味あわせてもらい満足だった。


 
帰りは又小雨に降られ、びしょ濡れになってゴール
約9時間30分の山歩きを無事終えました。


 
14:30、お世話になった「鉾立山荘」に戻ってきました。
ピストンで戻ってくるなら重たいザックを担ぐ必要もなかったのになぁ(笑)


ビジターセンターに確認に行くとバスも運行してると解り、ほっ。
すぐ宿に電話をして事情を説明すると、酒田駅まで迎えに来てくれるという。
なんて親切!皆さんの優しさが身にしみる!(迎えがなければ宿までタクシーで約¥8000の出費だった)

びしょ濡れのカッパを脱いで、びしょびしょの髪の毛を乾かしつつ、稲倉山荘でバスを待ちました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

無事に宿に辿り着き、美味しい食事と温泉で疲れを癒します。
宿にいた登山者情報によると、この宿を拠点に湯ノ台道で山頂目指す予定だったが、
滝の小屋手前の沢が増水してて渡渉できない、と言われ諦めたとの事。
無理を押してこちら側へ降りてきていたら・・・あの決断は正解だったのね

 

湯ノ台温泉 鳥海山荘

 
ここの宿もあまり情報がなく、山荘というからそんな感じかと思いきや、
小さなリゾート施設のようで木のぬくもりを生かした、清潔でステキな宿だった。
食事も値段の割に豪華で美味しかった♪



・・・迎えた翌朝・・・



やった!!宿の窓から鳥海山が見えてる!!
悪天候で鳥海山を遠くから眺めることも無理だと諦めていたから、少しでも見れてよかった。
この後30分ほどでまたあたり一面ガスに覆われ雨になり、もう鳥海山の姿を見ることは出来なかった。


今回珍しくゆとりある計画が功を奏したのか、結果的に登ることが出来、はるばる行った甲斐が合った。
またいつかきっと、晴れの日にリベンジにくると思う。
もう一度あのゴツゴツだけど雄大で優しい表情を持つ鳥海山から、日本海を眺めてみたいから。


おしまい


【行程】

☆交通☆
往路:東京駅21:20→JRバスドリーム鳥海→象潟駅5:15 象潟駅6:10→鳥海ブルーライナーバス→鉾立6:45
(2日目登山後)登山バス鉾立15:45→酒田駅16:50 →(宿の送迎)湯ノ台温泉・鳥海山荘泊
復路:(宿の送迎)酒田駅10:44→JR特急いなほ→新潟駅12:57 13:08→新幹線とき→14:50大宮駅→新宿
※7/15は山形県内豪雨の為徐行運転によりいなほ1時間遅延・新幹線1時間遅延で2時間遅く東京に到着

☆CT☆
鉾立山荘5:10→御浜小屋7:10~7:30→八丁坂8:00→外輪との分岐8:25→頂上小屋10:15~
山頂ピストン・昼食~11:30→鉾立14:30



※文中の雪渓通過等についての表現は私が怖がりなだけで皆さん普通に渡られています。 


長いレポ最後までお読み頂きありがとうございました。




憧れの鳥海山は・・・雨 【前編】

2013-07-19 | ヤマのこと

プロローグはこちら

7/14(日)

朝起きたら晴れ!なんて世の中そんなに甘くないのは解ってた、夜中に雨の音がしていたから。
それでも昨日の強風と豪雨を考えれば、ずいぶん風も静かに思えた。
予定通り3:45起床、支度をする。


もちろんこの小屋に泊まった人は鳥海山を目指す人ばかり。
でも降り止まない雨に様子見の人が多かった。私たちはとりあえず行ける所までは行こうと決めた。
私たちの前に1組出発したのを見送り、5:10鉾立山荘をあとにした。


 
寒くないのだけが幸いだが、小屋を出た瞬間からの雨はなかなか辛い。
最初は石畳の整備された登山道を進む。展望台やら白糸の滝やらとあるが何も見えるはずもない。


前方からこんな早い時間なのに降りてくる人とすれ違う。
ちょっとするとまた降りてくる人とすれ違う。二組目の人に「どちらからいらしたんですか?」と聞くと、
この先の雪渓で道が解らず諦めて降りてきたという。そういうことか。


 
うわさの雪渓に着いた。なるほど真っ白で目印もないからどこがどうなのかさっぱり解らない。
凍っているので軽アイゼンを準備しているとまた人が降りてきた。
「この先カチカチでアイゼンないと行かれないからあきらめて降りてきたんだ。
しばらく進むと左手に石ゴロゴロの登山道が見えてくるからそっちへ降りていけば大丈夫だよ」
と教えてくれた。天の声のようだった♪


進んでいくと左下方で沢の音がする。ちょっと細い雪渓の尾根を歩くのには緊張したけど、



教えてくれた人の言う通り、ガスの中うっすら登山道が見えて左に降りた。
ガスがなければ問題ないが、この状況では知らないとそのまま直進してしまいそうだった、感謝。
どうやらこの辺りが”賽の河原”らしい。



それにしても相変わらずの天気。
雨は小雨になってきたけど、風は強いしカメラなど出せる状況ではない。
ただ黙々と進むのみ。


「こんな天気の中登る意味が見出せないからまた出直そうよ・・・」
「いやいや、交通費だけで5万円かかってるんだからもうちょっと頑張るか・・・」
「びしょ濡れだよぉ・・これ以上雨が強くなったらもう帰ろうよ・・・」


そんな揺れ動く思いがいったりきたり。でも前を歩くダンナにそれを言うことは出来なかった。
なぜなら”またか”と言われるだけだから(笑)楽な方に逃げたがるのはいつも私。


 
登山口から約二時間、御浜小屋に着いた。
この朝小屋を通過したのは私たちが初めてだったのか?「どこから来たの?雪渓ルートよく解ったね」と言われた。
だったらもう少しわかり易くしておいてよ、と内心思ったがそんなこと言えるはずもなく

この先2箇所の雪渓のこと、軽アイゼンではちょっと怖い箇所があることなど教えてもらい、
全身びしょ濡れだったから¥200払って中で休憩した。


小屋の中は富士山にある昔ながらの小屋のような雰囲気で、何の仕切りもない広い板の間があるのみ。
天井の梁の間にプラスチックのお皿が一杯詰め込んであった。
そうだ、ここの(頂上)小屋は神社だから精進料理?で白飯・味噌汁・漬物のみでお代わりなしの夕食らしい、
事前情報でそれで足りないのは解っていたから昨日食材を担いできたのだった。

壁にかけられた料金表を見て・・・・じぇ。素泊¥4150夕食¥1575朝食・・・
白飯と味噌汁で1575円かぁ・・・予約した時に値段を聞かず、勝手にもっと安いと思っていたから驚いた。
(※これが悪いと言っているのではありませんし、食事を見た訳ではないのであしからず)



結局泊まれなかったから安く済んだ~と元気が出て(笑)先へ進みます。
すると先程からなんとなく太陽が見え隠れしていたのだけど、急に空が明るくなって・・・



おやおやおや~~~?



ぶおーーーーーっ



青空キターーーーーー!




そうなのよ。



ここはお花畑なんだよね????



天気予報信じてここまで来てよかったね!



鳥海湖や日本海までは見れなかったけど、この晴れがなかったら心が折れてたかもなぁ。
さっきまでの文句タラタラはどこへやら?で足取りも軽く進んでいきました。


 
そろそろ分岐?



頑張って登りますよー!


 
外輪と千蛇谷の分岐は左へ。短い梯子で越えて・・・


 
ザラザラの急斜面を下り、千蛇谷の大きな雪渓に出てアイゼン装着。



ガスってると何も解らなかったけど、こんなスケールの大きな谷だったんだねぇ。



と反対側の岩に白いペンキマークを見つけたのでそこで休憩。
今まで誰もいなかったけど、後ろから若者男子が二人やってきた。情報交換しながら一緒に休憩。
道、間違ってなかったんだとほっとする。



と、ほっとしたのもつかの間、晴れ間もつかの間。
あっという間にガスに囲まれ、朝と同じような状況になった。


5分ほど先に出発した私たち。夢中で登ってきたら本来のルートに戻る道を見失っていた。
すぐあとから男子二人もついてきちゃったので「道間違えたみたいだから、ストーーップ!」と叫んだ。

天気が悪いのでスマホGPSでログ取りながら歩いてきた。今日はちゃんと動いてるようだ。
確かに北に寄りすぎているが、だからといって正しい登山道への取り付きは見つけられない。

「ありましたかーー?」
「みつかりませーーーん!」

若者二人もあたりをよじ登ったり捜してくれるけど違うようだった。
ガスの中、お互いの声だけが響く。

10分程度さまよっただろうか?あ~ぁ困ったなぁ、戻るかなぁ、と思った矢先、スーッと一瞬ガスが薄くなり、
反対側の岩の間から出ていた木にピンクリボンが見えた!「あっちじゃない??」

ダンナが私が指さす方に進んでみると、正解。登山道があった。
「こっちにありましたー!」と叫ぶ私。よかったよかった、と4人で進んでいく。


 
「頂上へ」というナンバリングされた道標に導かれ、息を切らせ登っていくとまたまた雪渓が。



方向を示してくれているのだろうか?だらんとしたトラロープが一本。
ここを渡れって?雪渓手前でしばし呆然とたたずむ私。
ガスっているのでどのくらいの距離かも見えないし、ものすごい急斜面に見える。
今朝からずっとそうだったけど、この雪渓も誰も歩いた様子もなく凍っている。
神社の人が「軽アイゼンじゃ怖いかも」と言っていたのはここのことだったのか。
私の大の苦手な雪の斜面のトラバース、でもここを通らなければ山頂には行けない。


ここまで来てどうする?ワタシ


後編へつづく










憧れの鳥海山は・・・雨 【プロローグ】

2013-07-18 | ヤマのこと

2013.7.13(土)〜15(月・祝)鳥海山へ行ってきました。

東北の山として私の憧れの対象であった”早池峰山”と”鳥海山”
早池峰山は裾野を何度も通過していたからなんとなくイメージは掴めていたけれど、
日本海側とは縁のない生活をしている私にとって、海から立ち上がる独立峰・鳥海山は未知の世界。
その雄大な姿は憧れそのもので、いつか必ず訪れたい東北の山ベスト3にしていたのだった。

もちろん東京から電車バスではそう簡単にいけない場所であることから、出来れば3連休の時に行きたくて、
去年もこの3連休に予約していたが悪天候の為キャンセル。
今年も土曜日が傘マーク、日曜日が晴れと曇、月曜が曇という微妙な天気予報。
出発の日の昼まで代替案の北アと悩んだが、去年も代替案の北岳に行って雨だったし(笑)
え〜〜い、行って見なけりゃ解らない!日曜日以降の回復を信じて金曜の夜行バスに乗った。



 
21:20東京駅発という早い時間に乗るのに、会社から猛ダッシュで帰って猛ダッシュで電車に飛び乗る。
長旅を終え翌朝5:00、秋田県の「象潟駅」に到着。予想通りの雨だった。

最初から調べていたけど駅前にはなーーーんにもない。
徒歩15分のところまで行かないとコンビニがない。
電車バス派泣かせの駅なのであ〜る。

そこから今日から運行の6:10発「鳥海ブルーライナー」バスに乗り換え、登山口のある”鉾立”へ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 
乗客8名、6:45鉾立到着しました・・・チーン。。。。。。。

嫌な予感はしていたが、バスから降りて10歩も歩かないうちに全身びしょ濡れ。
強風と叩きつける雨は、一緒に乗ってきた人がそのままバスに乗って駅へ戻ってしまうほどであった。


今回の鳥海山プランは元からゆるゆるプランだった。
初日にゆっくり高山植物を愛でながら山頂御室小屋に泊まりご来光を拝み、翌日は湯の台温泉へ降り温泉。
もし悪天候なら御浜小屋まで行って湖散歩で花と戯れよう♪なんて思っていたが、
まさか登山口のビジターセンターの屋根の下から一歩も出れないほどの荒れ模様とは予想しておらず、
誰もいない駐車場でさてどうしよう、とビジターセンターが開く9:00まで全身合羽を着込み待つこと約2時間・・・



いい加減寒くなった頃、眼と鼻の先にあった小屋の”登山者用宿泊施設”の文字にようやく気づく(笑)

あれ?ここが鉾立山荘?

雨の予報でもしや、と思い、出発前に何度か電話していたが相手が出てくれず(携帯電話)
何の情報も得られないまま来てしまったがココのことだったのか。

おそるおそるドアを開けると気のいいおやじさん(管理人)さんがいて、突然でも泊まれるとのこと。
食料はすぐ隣りの「稲倉山荘」の食堂で取れるし、自炊場もあるし、布団もある。
しかもこんなウッディでキレイな山荘なのに宿泊料と布団代でたったの¥1870!
どう考えても今日上がっていくのは無理だからどうぞ泊まってって、と言われてホッと一安心。
山頂御室小屋にキャンセルの電話をし、お世話になることが決まった。



ロビーにはテレビもあり、ストーブも付いていて温かくて至れり尽くせり。
手続きしている間にあまりの豪雨で酒田駅からのバスはあがって来れなくなり運休、と解り本当に助かった。
この山荘がなかったら、タクシーで下界に降りて民宿でも探すしかないと思っていたから。


 
部屋を案内してもらったら、気が緩んで夜行バス疲れの眠気がどっと襲ってきた。
まだ10:30だけどとりあえず腹ごしらえして昼寝!と目と鼻の先の「稲倉山荘」に昼食を食べに行く。
こちらも気さくな方おじちゃんおばちゃんばかりで、鳥海山の話とか色々教えていただく。
夕方は4時過ぎくらいで閉めてしまうとのことなので、明日の朝食分としてのおにぎり(2個¥400)を注文した。
ビールは500ml500円。ラーメンやカツ丼、うどん、蕎麦等お土産品の店で宿泊はやっていない。



 
鉾立山荘は掃除の行き届いた快適で静かな小屋。布団セットにはピンッと糊のきいたシーツと枕カバーつき。
すごーーい!なんて素敵な小屋なのでしょう

もともと頂上小屋の食事では足りないはずと、1・5食分程度の食料は持ってきていたので、
鍋釜食器電子レンジまである自炊場を利用させていただき、部屋にあったテーブルでゆっくり宴会開始。
居心地も良くて日頃の疲れまで癒してもらった。

そのうち同じような登山者が続々尋ねてきて山荘だけでまかなえず、
団体さんはビジターセンターの床に寝るくらいの盛況ぶり。
私たちの二段ベットの相部屋にも若いカップルが来て話しも酒も進み・・・
東京の酷暑から逃れ、久しぶりにゆっくりとした時間が過ごせてこれだけでも満足しちゃったけど。



夜中に雨は止むはず。天気予報は明日は晴れマークもまだ残っている。明日の晴れに賭けよう!
と早めに就寝し、歩きもしないのに飲んだくれただけの1日目が終了しました。


あれ、前置きだけでこんなに長くなっちゃった・・・



本編へつづく







花の山歩き・至仏山

2013-07-09 | ヤマのこと

2013.7.6(土)夜行日帰りバスで至仏山へ行ってきました。

尾瀬に行きたいけど時間がない・・・なぜか尾瀬は泊まりで行くところと思いこんでいた私。
夜行で行けば日帰りも可能という簡単なことに今頃気づき、金曜の夜、夜行バスに乗りました。


 
この会社の尾瀬行き夜行バスは3台で出発。やっぱり人気があるんだなぁ、って今更。
早朝4時頃には戸倉に到着。ゲートが空くのを待ってシャトルバスに乗り換え鳩待峠へ。
なんと鳩待峠へ来るのは4年ぶり!でもちっとも変わってなくてなんだか嬉しい。



眠くてぼやっとした身体に最初のこの下りはちょうどよいウォーミングアップ。
まだひんやりした朝の空気の中、山ノ鼻へと進みます。


   
木道脇にはきれいな銀竜草、ウツギや水芭蕉などが見られました。


 
懐かしい山ノ鼻のビジターセンターに到着。ここのテント場にはお世話になったなぁ、といくつもの思い出が蘇る。
まだ7時前なのにもうテント場に次々おうちが建っていってた。今はここも人気で混んでいるのでしょうね。
身支度を整え、いざ、自然園の入口へ。



曇空だけど気持ちの良い朝です!正面にこれから目指す至仏山。



こちらは褄取草(ツマトリソウ)・花苦菜(ニガナ)・如意菫(ニョイスミレ)・綿菅(ワタスゲ)など。
ワタスゲは今年少ないらしいとのウワサですが、いっぱいな時を知らないので・・・確かにこの日はぽつりぽつりでした。


 
いよいよ登山口へ。
こちらへ降りてきたことはあるけれど(5月)登るのは初めて。
いつか花の時期にこちらから登ってみたい、と思い続けていたので楽しみです♪

登り始めの30分は風が抜けないので暑い暑い
金曜日に雨が降ったらしいのでその影響か?急坂が川のようになっていて転んだら大変そうでした。
森林限界(1700m)を超えると・・・




紅更紗灯台(ベニサラサドウダンツツジ)・深山大文字草(ミヤマダイモンジソウ)・苔桃(コケモモ)・日光黄菅(キスゲ)
小梅草(コバイケイソウ)・白山石楠花(ハクサンシャクナゲ)・七竈(ナナカマド)・裏白瓔珞(ウラジロヨウラク)
などが見られました。





汗をかきかき、お花に励まされみんな頑張って登ります。




そこそこの急坂ですが、振り返ればこの眺めですもん!楽しい♪




ベンチに腰掛け休憩。尾瀬ヶ原を眺める為に至仏山があるって言う人がいたけどホントだね。
こんな山の中にぽっかり高層湿原を作っちゃうなんて神様ってセンスいい
日光黄菅でオレンジ色に染まる原をここから眺める、なんて贅沢な時間がいつかくるといいなぁ。




さて、休憩後は更に蛇紋岩ゴロゴロが続きます!4本足フル稼働!
滑る、という評判の蛇紋岩ですが、登りの時は濡れてても思った程ではなかったです。

大きな岩を息を切らしながら登っていくと、私には見たことのなかった素敵な光景が迎えてくれました。



植生保護ロープの向こうに・・・たくさんのホソバヒナウスユキソウたち。




こんなにたくさん咲いているウスユキソウ見たのは初めて。小さくて細くて可憐で・・・なんてカワイイ。




蛇紋岩の間にびっしりと咲く”尾瀬草(オゼソウ・日本固有の蛇紋岩残存植物・ユリ科)”
や雪割草(ユキワリソウ)チングルマ・・・




小さな小さな雪割草と尾瀬草のコラボ。あまりの可愛さに夢中になって時間を忘れてた。




大好きな白山一華(ハクサンイチゲ)にも今年初めてのご対面。



 
細葉雛薄雪草・上越黄花の駒の爪(ジョウシュウキバナノコマノツメ)・白山千鳥(ハクサンチドリ)
・四葉塩竈(ヨツバシオガマ)・稚児車(チングルマ)・雲居碇草(クモイイカリソウ)


   
上州吾妻菊(ジョウシュウアズマギク)・ 姫石楠花(ヒメシャクナゲ)・紫高嶺青柳草(ムラサキタカネアオヤギソウ) ・高嶺塩竃(タカネシオガマ)など多種類の花が咲いていました。



だいぶ登ってきたなぁ。アヤメ平の木道がしっかり見えるようになり、小至仏山も目の高さより下・・・


 
遠くに越後の山々を眺めながら進むと、山頂が見えてきました。


 
山頂手前はぐるっと回り込むようなルートで、あれ?と思ったら山頂に到着。
雪の時期は直滑降みたいで怖かったっけ。山頂もこんなに狭かったんだっけ。記憶ってかなり曖昧。


 
さてさてまだ10:00ですが早朝から歩いているのでお腹ペコペコ!ランチタイム~
担いできたオールフリーで、5年ぶりに至仏山頂にこれた感謝の乾杯!
今日のランチは先日河口湖で仕入れてきたマルちゃんの「吉田うどん」富士山世界遺産登録にも乾杯~(便乗w)




次から次から登ってくるので長居は禁物。帰りの時間も決まっているのでそろそろ進みますか。
山頂を振り返りながらの稜線歩きは本当に気持ちいい。


   
岩旗竿(イワハタザオ)・稚児車(チングルマ)・細葉爪草(ホソバツメクサ?)・高嶺薔薇(タカネバラ)
群馬県側からの風が強く、お花もじっとしていてくれませんがこちら側にもチラホラ咲いていました。


  
稜線の蛇紋岩はもう乾いていたけど、滑る岩の意味が良く解りました。やっぱり下りは乾いていても滑る!
前回は尾根は通らずトラバースしていたので、歩いてみて山のかたちがようやく解りました。
慎重に足を下ろしながら、小至仏山を過ぎて・・・


 
ぐんぐん下ると、見覚えのある、懐かしい木道とベンチ。


   
この辺りはお花畑のような雰囲気で、信濃金梅(シナノキンバイ)・立山竜胆(タテヤマリンドウ)・岩銀杏(イワイチョウ)
深山金鳳花(ミヤマキンポウゲ)など。



オヤマ沢田代の湿原には・・・



   
苔桃(コケモモ)・毛氈苔(モウセンゴケ)・姫石楠花(ヒメシャクナゲ)・白山小桜(ハクサンコザクラ)・
猩々袴(ショウジョウバカマ)



   
さらに進むと、岩梨(イワナシ)・梅花黄蓮・岩鏡と舞鶴草・小深山傍喰(コミヤマカタバミ)・白


   
小深山傍喰・ピンク・延齢草(エンレイソウ)・赤斑立坪菫(かな?アカフタチツボスミレ)紫八染(ムラサキヤシオ)など。


          
      最後に深山黄菫(ミヤマ(オオバ?)キスミレ)に出会い、充実の山歩きを終えました。



おしまい。


【行程】新宿22:00→(夜行バス)戸倉4:00頃→鳩待峠5:45→山ノ鼻6:35~6:50
    →至仏山頂10:00~10:30→小至仏山11:20→オヤマ沢田代12:00→鳩待峠13:00 
    バス出発14:30→戸倉→新宿19:30頃



※花の名前違ったところがありましたらご教示ください。



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らんらんSunday

2013-07-01 | ヤマのこと

2013.6.30(日)


ひとりでふらっと行く予定で家を出たら、20分違いで友人が先についてるとのメールで一緒に歩くことにw



まずは先週よく見れなかったクモキリソウ、朝の静かな時間にもう一度。
花の命は短い・・・もう枯れ始めていました。




ウメガサソウはもう違う形に。上から覗くと新玉ねぎの体でお出迎えしてくれました♪

とりあえず先週の復習を終えてから、本日最大の目的へ。



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            初見の”ツチアケビ”(土木通・ラン科ツチアケビ属)
           今年こそ見たいと思ってたところ、機会に恵まれました。
       予想はしていたけど実物見ても不思議な形・・・案外大きくて骨組みしっかりちゃん。


 
ETっぽい(知ってる?)質感&シルエットに若干驚き、ユーモアを感じつつも、初めて会えた感動は大きい♪



ひとつひとつは・・・やっぱり蘭なのね。




わがままお姉さん達の集合体なのか、それぞれに思うがままの方向を向いて咲いていたのが面白かった。



そして、まさか会えるとは思っていなかったもう一つの・・・腐生ラン・・・


 
”キバナノショウキラン”(黄花の鐘馗蘭・ラン科ショウキラン属)


 
黄色というよりはクリーム色。茶色の部分はチョコがけのラスク?(希少価値の蘭に失礼ですが・笑)



何かを訴えているような表情が印象的でした。




(先週見逃した紫苦菜)
自然界に咲く花にも色んな生き方があって・・・知れば知るほど面白くなってくるものなんですね。
今週は週一休みでヘロヘロだったけど、行って良かった!達成感のある日曜日でした。




おしまい。