続きです
花に囲まれた稜線、その向こうに繋がる縦走路
振り返る不忘山
こっちから見るとなかなか凛々しい
不思議と不忘山ピーク周辺だけにしかハクサンイチゲとユキワリコザクラは咲いていなかった
狭い登山道、すれ違う人がいるので立ち止まってしっかり写真を撮ってこなかったことが悔やまれたけど
記憶に残したのでま、いっか。
ゆるい登りをやりすごし南屏風岳到着
お腹が空いたし、広々としていたのでここでおにぎりタイムにするも
口にすると汗をかきすぎて飲み込めない いつものヤツが発動してた
しまった、まだ気温も高くないからと油断した
もう氷とか炭酸とか持って歩かないとダメな時期になってたのね
お腹が空いてても食べられないから仕方ない、おにぎり一つ無理やり流し込んで先へ
ミネザクラ・チングルマ・イワカガミ・ショウジョウバカマ
ゆるくアップダウンしながら屏風岳を過ぎ
登山道脇はナガハシスミレ・ミツバオウレン・タテヤマリンドウ・ミネズオウ
など、小さなお花に代わっていった
ミヤマスミレはこの先ずっと咲いていて、時折大群落を見せてくれた
ふっと目の前が開けて湿原が現れたと思ったら
にゃんと! 東北に来なければ見れないヒナザクラが
イワイチョウの葉に混ざり、ひしめき合って咲いているではないですか!
どこかに咲いているのは調べ済みだったけど、この真っ白なのが全部ヒナちゃんだなんてもう大興奮!
ヒナザクラの海にダイブしたい気分
大好きだよ~ヒナザクラちゃん( ;∀;)
こんなに咲いててくれてありがとうね
ヒナザクラに会いたい一心で、月山に行ったこと思い出したわ
テンションUPで進んでいたら、芝草平という分岐に到着したので寄ってみると
わっ!
こちらはチングルマの海
チングルマも大好きな花BEST3に入っているのですよ
こんな楽園があったんですねぇ・・・ここは全くノーマークでした
時間があればゆっくりしたい、次回があるとすればここだけでもいいかな
そう、時間があれば。
でも、ない。
だんだん焦ってきました。
杉ケ峰にくるとようやく最後の山が近くに見えてきた
地図のCTではまだまだ・・・14時に刈田岳に着いていないとその先ギリギリはまずいよね?
何しろ今回は路線バスがないので 熊野岳を超えて蔵王ロープウェイがゴール地点
しかもロープウェイの最終時刻は16時30分頃?だからそれまでに間に合わないと判断したら
刈田岳でタクシーの刑になるしか選択肢はありません・・・(予想出費13,000?)
時計を見ると12:45 あと1時間15分で刈田岳まで行かないと
タケシマラン・イワナシ・ハンショウヅル
サンカヨウ・・・足が止まる
いやいや、お花の見どころは過ぎたようなので、ここからは黙々と行くぞ!
前山を過ぎ、いったん下り
刈田岳の建物?らしきものが見えてきましたよ
(ちょっとくじけそうな登り)
枯れてしまった痛々しいアオモリトドマツを抜け、
いったんエコーラインの車道にぶつかるとそこが南蔵王縦走路の登山口でした
ここがラストで駐車場へ行く人がほとんどですが、私たちはこの車道を3度ほど横切りながら登り、
まずは刈田岳まで行かねばなりません
この間20分かからないCTなのに、腹ペコと寝不足でへろんへろん、30分もかかってしまい・・・
いつものように、先に着いたあきれ顔のダンナ様が山頂で待っていました
私はとにかくレストハウスの自販機に一直線
CCレモンを一気飲みしてようやく息を吹き返しました
時計を見ると14:00 行ける!きっと間に合う!ロープウェイが運休していない限り大丈夫←?
ほとんどが観光客 今から熊野岳に向かう人はいなくて一抹の不安はありましたが
CCレモンと曇ってくれたおかげで足取りも軽くなり、熊野岳避難小屋到着
振り返る歩いてきた南蔵王の稜線、不忘山は雲の中
時間も押しているし熊野岳は冬に登っているので省略して、地蔵山へと急ぎます
こちら側はイワカガミ・ミネズオウくらいしかお花を確認できず
宮城県と山形県の県境マークを発見
ワサ小屋跡
雪の時期には気づかなかった首なし姥神さま
明らかに首から上を乗せたのがわかる、誰のいたずらよ(笑)
(オードリーの春日に見えてしまうのは私だけ?)
と思ってよく読んだら、これほんと?あってるの?
私だまされてる?
(おワサさんという老婆の石像・平成23年に頭部を再生と書いてありましたが)
地蔵山への道のわきにはタンポポらしき花が
雪の時期に必ず通る地蔵山を確認して、無事に地蔵山頂駅に着きました
ここから歩いて降りたら日没になっちゃうからほっとした(てかもう歩きたくない)
雪のない時期に一度は来たかったので 歩き通せて良かった
枯れた木と元気な木がはっきりとわかる斜面を見下ろしながらビューっと下界へ
こうして最後はバタバタになってしまった南蔵王縦走
疲れたけど花たちも咲きたてフレッシュだったし、やり遂げた達成感もありました。
---------------------------------------------------------------
そのまま温泉も入らず新幹線で帰る、なんてパワーはもうないので
蔵王温泉に一泊
たまたま予約していた宿でこれほどの量のご馳走が出るとは思ってなくて (後で聞いたら田中陽希さんも泊まったと)
大好物の採れたて山菜、山形牛、地産の個性的なお料理が山ほど出て
あ~、おにぎり一個でお腹ペコペコにしといて良かった、と思ったのでした。
【登山】不忘山山頂10:00⇒南屏風岳10:45~11:05⇒屏風岳11:30⇒芝草平12:15~12:25⇒杉ケ峰12:45⇒
南蔵王縦走路登山口13:28⇒刈田岳13:58~14:05⇒熊野岳避難小屋14:40⇒地蔵山15:20⇒地蔵山頂駅15:35
行動時間8時間40分 距離15.8km 累積標高差 登り1615m 下り793m 消費カロリー3088kcal
【行程】翌朝:蔵王温泉BS⇒山形駅⇒新幹線⇒東京
にほんブログ村