カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

初夏の南蔵王縦走・その2

2021-06-20 | ヤマのこと

続きです


花に囲まれた稜線、その向こうに繋がる縦走路



振り返る不忘山



こっちから見るとなかなか凛々しい



不思議と不忘山ピーク周辺だけにしかハクサンイチゲとユキワリコザクラは咲いていなかった
狭い登山道、すれ違う人がいるので立ち止まってしっかり写真を撮ってこなかったことが悔やまれたけど
記憶に残したのでま、いっか。





ゆるい登りをやりすごし南屏風岳到着
お腹が空いたし、広々としていたのでここでおにぎりタイムにするも
口にすると汗をかきすぎて飲み込めない いつものヤツが発動してた
しまった、まだ気温も高くないからと油断した
もう氷とか炭酸とか持って歩かないとダメな時期になってたのね

お腹が空いてても食べられないから仕方ない、おにぎり一つ無理やり流し込んで先へ



ミネザクラ・チングルマ・イワカガミ・ショウジョウバカマ
ゆるくアップダウンしながら屏風岳を過ぎ



登山道脇はナガハシスミレ・ミツバオウレン・タテヤマリンドウ・ミネズオウ 
など、小さなお花に代わっていった



ミヤマスミレはこの先ずっと咲いていて、時折大群落を見せてくれた



ふっと目の前が開けて湿原が現れたと思ったら




にゃんと! 東北に来なければ見れないヒナザクラが
イワイチョウの葉に混ざり、ひしめき合って咲いているではないですか!



どこかに咲いているのは調べ済みだったけど、この真っ白なのが全部ヒナちゃんだなんてもう大興奮!
ヒナザクラの海にダイブしたい気分



大好きだよ~ヒナザクラちゃん( ;∀;)
こんなに咲いててくれてありがとうね
ヒナザクラに会いたい一心で、月山に行ったこと思い出したわ




テンションUPで進んでいたら、芝草平という分岐に到着したので寄ってみると



わっ!
こちらはチングルマの海



チングルマも大好きな花BEST3に入っているのですよ



こんな楽園があったんですねぇ・・・ここは全くノーマークでした
時間があればゆっくりしたい、次回があるとすればここだけでもいいかな



そう、時間があれば。
でも、ない。
だんだん焦ってきました。



杉ケ峰にくるとようやく最後の山が近くに見えてきた
地図のCTではまだまだ・・・14時に刈田岳に着いていないとその先ギリギリはまずいよね?
何しろ今回は路線バスがないので 熊野岳を超えて蔵王ロープウェイがゴール地点
しかもロープウェイの最終時刻は16時30分頃?だからそれまでに間に合わないと判断したら

刈田岳でタクシーの刑になるしか選択肢はありません・・・(予想出費13,000?)
時計を見ると12:45 あと1時間15分で刈田岳まで行かないと



タケシマラン・イワナシ・ハンショウヅル



サンカヨウ・・・足が止まる



いやいや、お花の見どころは過ぎたようなので、ここからは黙々と行くぞ!
前山を過ぎ、いったん下り



刈田岳の建物?らしきものが見えてきましたよ
(ちょっとくじけそうな登り)



枯れてしまった痛々しいアオモリトドマツを抜け、
いったんエコーラインの車道にぶつかるとそこが南蔵王縦走路の登山口でした




ここがラストで駐車場へ行く人がほとんどですが、私たちはこの車道を3度ほど横切りながら登り、
まずは刈田岳まで行かねばなりません
この間20分かからないCTなのに、腹ペコと寝不足でへろんへろん、30分もかかってしまい・・・



いつものように、先に着いたあきれ顔のダンナ様が山頂で待っていました
私はとにかくレストハウスの自販機に一直線
CCレモンを一気飲みしてようやく息を吹き返しました

時計を見ると14:00 行ける!きっと間に合う!ロープウェイが運休していない限り大丈夫←?



ほとんどが観光客 今から熊野岳に向かう人はいなくて一抹の不安はありましたが



CCレモンと曇ってくれたおかげで足取りも軽くなり、熊野岳避難小屋到着
振り返る歩いてきた南蔵王の稜線、不忘山は雲の中



時間も押しているし熊野岳は冬に登っているので省略して、地蔵山へと急ぎます



こちら側はイワカガミ・ミネズオウくらいしかお花を確認できず
宮城県と山形県の県境マークを発見



ワサ小屋跡 
雪の時期には気づかなかった首なし姥神さま
明らかに首から上を乗せたのがわかる、誰のいたずらよ(笑)
(オードリーの春日に見えてしまうのは私だけ?)



と思ってよく読んだら、これほんと?あってるの?
私だまされてる?
(おワサさんという老婆の石像・平成23年に頭部を再生と書いてありましたが)



地蔵山への道のわきにはタンポポらしき花が



雪の時期に必ず通る地蔵山を確認して、無事に地蔵山頂駅に着きました
ここから歩いて降りたら日没になっちゃうからほっとした(てかもう歩きたくない)
雪のない時期に一度は来たかったので 歩き通せて良かった



枯れた木と元気な木がはっきりとわかる斜面を見下ろしながらビューっと下界へ

こうして最後はバタバタになってしまった南蔵王縦走
疲れたけど花たちも咲きたてフレッシュだったし、やり遂げた達成感もありました。




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そのまま温泉も入らず新幹線で帰る、なんてパワーはもうないので
蔵王温泉に一泊



たまたま予約していた宿でこれほどの量のご馳走が出るとは思ってなくて (後で聞いたら田中陽希さんも泊まったと)
大好物の採れたて山菜、山形牛、地産の個性的なお料理が山ほど出て
あ~、おにぎり一個でお腹ペコペコにしといて良かった、と思ったのでした。






【登山】不忘山山頂10:00⇒南屏風岳10:45~11:05⇒屏風岳11:30⇒芝草平12:15~12:25⇒杉ケ峰12:45⇒
南蔵王縦走路登山口13:28⇒刈田岳13:58~14:05⇒熊野岳避難小屋14:40⇒地蔵山15:20⇒地蔵山頂駅15:35

行動時間8時間40分 距離15.8km 累積標高差 登り1615m 下り793m 消費カロリー3088kcal

【行程】翌朝:蔵王温泉BS⇒山形駅⇒新幹線⇒東京


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初夏の南蔵王縦走・その1

2021-06-18 | ヤマのこと

2021.6.12(土) 念願の南蔵王・不忘山を歩いてきました



何年も前から行きたくて、でも休みとか天気とか花の開花状況とか合いそうで合わない・・・
3つがすべてOKとなるチャンスがようやく巡ってきました

この週の天気予報も最初は傘マーク&Cでしたが、水曜日には曇りマーク&Aになった
これはもう行くしかない!と仕事を終え、ひと月前から予約済みの最終新幹線で白石蔵王駅へ
ホテルに入ったのは午前0時、前泊といえどもやはり睡眠時間は4時間しかとれなくて寝不足zzz


登山口の白石スキー場まではタクシーしかありません
行程が長いので出来るだけ早くスタートしたかったのですが、
なんとタクシーは朝6:30からしか走らないとのことで
白石スキー場の駐車場を7時スタートになってしまった



登山口でトイレと登山届を済ませてゆっくり進みます
人気があるようでそこそこの人が登っていきます



スキー場を横切るように進むと登山口
既にサラサドウダンツツジやタニウツギがわさわさ咲いていて嬉しくなります



新緑が美しい森の中、最初は緩めの登り
この区間、右に左にヤマツツジが咲き乱れていてビックリ



ベニサラサドウダンツツジも木にびっしりと花を咲かせてこれもビックリ
今年はツツジがみな当たり年なんですかね~?



他にも ウサギギク・ツマトリソウ・ギンラン・マイヅルソウ
アカモノ・ガクウラジロヨウラク



何年ぶりでしょう、ベニバナイチヤクソウ♬



開けてくるとコバイケイソウ



待ってました、ハクサンチドリ
ハクサンチドリとイワカガミはこの先刈田岳手前までずっと咲いていました

こんなにたくさんの花に会えるなんて
なんて素敵なルート(^^♪キャー



眠い眠いと言いながらも、ここまではお花のおかげでそれなりに来れましたが
この縦丸太階段が出てきたあたりからはきつかった(でも平標山よりはゆるい)



ムラサキヤシオ


なんとなくだいぶ上がってきた気がする
青空は嬉しいけど、暑いからー!(勝手)



大好きシラネアオイがちらほらと咲き



窪んだ登山道の脇にユキワリコザクラ


ミヤマキンバイとハクサンイチゲが出てきたら




わーい、稜線に乗りました カエル岩と不忘の碑
あと一息で不忘山頂ですが、眠さのピークで10分休憩 風が冷たくてありがたかった



あぁ、いいなぁ、良い眺めだなぁ(棒)



カエル岩から10分かからず”不忘山1705m”到着
人が多かったので写真一枚だけ撮って終わり、今、どんな山頂だったか記憶がない・笑

で、山頂から先がまたすごかった




蔵王権現を過ぎて



不忘山からの下りは急ですれ違いに気をつかいますが







山の斜面にも足元にも、自由に咲くお花たち
右手にはこれから進むたおやかな尾根

これこれ、これですよ。
やっぱり東北の山はいいね~~


長くなったので続きます








【行程】
東京21:44⇒新幹線⇒白石蔵王駅23:31 (ベネシアンホテル白石泊・駅前にコンビニ1件あり)
白石蔵王駅6:30⇒タクシー⇒白石蔵王スキー場駐車場6:55 (約6,000円)

【登山】
白石蔵王スキー場入口7:00⇒カエル岩9:30~9:45⇒不忘山山頂9:50~10:00




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あおぞらコザクラ黒斑山

2021-06-09 | ヤマのこと

2021.6.5(土)コザクラとハクサンイチゲに会いたくて黒斑山へ


都内は曇りでしたがこのエリアの天気予報、晴れに期待
途中、軽井沢あたりは真っ白だったのであらら・・と思っていましたが、
車坂峠に着くころにはガスも晴れて、気持ちの良い高原の空が広がっています
何度か来ているけれど、標高2000mの爽やかさはやっぱり違いますね



登りは表コースを行きます 早速コイワカガミがお出迎え




アズマシャクナゲがちょうど見頃



ツバメオモトとヒメイチゲ



あ、ツガザクラ?
昨年は全然高山植物に会えなかったから、もうこれだけでも嬉しい(^^♪


少し登って開けたところからは八ヶ岳が近い
天狗岳と茶臼岳のあいだに、ちょこんと甲斐駒が見える



あーたまを雲の上にだーーしてる富士山

表コースは眺めがよくてサイコ~

登るにつれ振り返る回数も増えていきます
だってこの眺めですもん



中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスがずらりと見え



篭ノ塔の向こうに妙高山と火打山まで見えた



ゆるゆるハイキングでこれだけ見れるのがホントありがたい
雨上がりのせいなのか?空気が澄んでいて気持ち良いったらない



トリミングしてみます
北アルプス 黒く尖っているのが槍ヶ岳

ここまでは見れるとは思わなかったので嬉しい誤算(^^♪




シェルターが近くなるとこの眺めともお別れ
頭上にはミネザクラ



槍が鞘に着くと、真っ黒な浅間山がドカンとお出迎え



トーミの頭を過ぎて



草すべりへ
登ってくる人が多くてなかなか人が切れずにしばらくすれ違い待ち

咲いてるかな、どうかな・・・と降りていく途中で登ってくるchiakiさんとバッタリ!
もう一周してきたとか、さすが早いですね(^^) 神奈山でお会いして以来でした

そして



咲いてた♬



カワイイ~


直径1センチちょっとの小さなアサマコザクラ(と呼ばれているらしい)
ファインダー覗いててふらっとすると転がり落ちそうなので片手撮影
葉もフリルでかわいすぎ、平地に咲いてたらずっと眺めていたくなるほど

ハクサンイチゲは数少ないけれど、つぼみも多くて咲き始めたばかり♫
ハクサンイチゲに会えると嬉しくなる人結構いますよね←



黒斑山でこれだけ晴れているのは珍しい我が家なので、
今日は下まで降りてみようか?と行ってみることに



この間、下まで標高差約300m 苦手な下りを気を付けながら降りて
お腹すいて力でない~と歩いて行くと前方に”湯の平”分岐



なるほど、こういうことでしたか
火山館ってなんだろう?車の人ならこっちへ降りていけるのか~



いつも上から見下ろしてばかりだったので、やっと見れたこの眺め
今日は降りてきて正解でした



外輪山をぐるっと周るのが一般的ですが、それだと1本しかない帰りのバスの時間に多分間に合わない
次回は黄金色の時に泊りで来ないとね



またね~



草すべり登り返し( ;∀;)



久しぶりに見たハタザオとキバナノコマノツメ





花を見るには、登りのほうが楽ですね




花の位置まで戻ってきたよ~







楽しめました、ありがとうね



分岐からは黒斑山(2404m)へ行き



浅間山を眺め、中コースで下山
行きは結構人がいましたが、昼を過ぎたら歩く人もほとんどなく







ゆるゆる降りてきましたが、登山道のえぐれっぷりがひどくて可哀そうなくらいでした





途中、見て見て!と上を向いてたコイワカガミ
マイヅルソウはまだでした




森のあちこちでシャクナゲが鮮やかな中、車坂峠へと戻り
高峰高原ホテルで日帰り入浴
ちょうど人が切れたタイミングだったのでお風呂は貸し切り状態
お風呂から窓の外を見たら、敷地内にもうコマクサが咲いてた(^^

青空と広い空の下、思い切り両手を伸ばして深呼吸できた一日
やっぱり山はいいなぁ~






【行程】
東京6:52⇒新幹線⇒佐久平8;15 JRバス佐久平駅8:25⇒高峰高原ホテル前BS9:25

車坂峠登山口9:40⇒槍が鞘10:45⇒草すべり分岐11:05⇒湯の平分岐12:05(ランチ休憩)12:20⇒草すべり分岐13:10⇒黒斑山13:30~13:50⇒車坂峠14:55

高峰高原ホテル前BS16:19⇒佐久平BS17:30 佐久平駅17:58⇒(新幹線)⇒東京19:12

☆高峰高原ホテル日帰り¥800(タオル付)


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高尾朝さんぽ

2021-06-03 | ヤマのこと

2021.5.30(日) そろそろ咲いたかな~?と早朝、ひとりいつもの高尾へ


咲いてました(^^♪



ムヨウラン



まだ咲き初め、つぼみのほうが多かったので6月初旬くらいまでは十分楽しめそう
昨年、6月第一週でギリギリだったし、春のスミレが早かったし・・と、早めに来ましたが
大体いつものこの時期に落ち着くんですかね?自然界



サイハイランとオカタツナミソウ




サイハイランはいつも終わりかけのしか見れない私
あんまりまとまって咲いてるとちょっと・・・だから少しずつでお願いします(勝手)




イナモリソウは終盤



葉っぱがちょっとほかの子と違う?



イナモリソウの真っ白ちゃんがいたので比べてみたり



こちらはホシザキイナモリソウ 可愛い~
ホシザキは何度も見ていましたが、牧野富太郎博士によって高尾山で発見されたということを、
今頃知りました(*'ω'*)ナニ~~~



ウメガサソウ



ユキノシタ花盛り




久しぶりに山頂まで行きましたが・・・富士山は見えませんでした
確か去年ここの木の下で休憩してて、
首の後ろに毛虫が落ちて?かぶれてひどい目に遭い、皮膚科に駆け込んだ記憶(*´Д`)



霞台から城山湖方面

朝早く、森を歩いて気分爽快な日曜日のスタート
いつ行っても気持ちの良い時間をくれる高尾さん、今日もありがとう(^^♪





【行程】
高尾山口駅7:00⇒ぐるっと⇒高尾山口駅10:30





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