カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

メルヘン北八ヶ岳・景色を堪能編

2010-02-27 | ヤマのこと

つづきです。

ホカホカで快適な山小屋なのですが、「山小屋で眠れない病」の私は、
今回もあまり眠ることが出来ず、明け方やっと眠りに着き、
おかげで又、予定時刻を過ぎても起きれず・・・5時30分起床。


小屋の左手が明るくなってきました、今日も天気がよさそうです。
最初はご来光を拝みに「中山展望台」まで行こうと思ったのですが起きれず却下。

それでも小屋の朝食時間が早い(6:00)ので一緒に起き出し、
せっかくだからもうすこし景色が見たい、温泉やめてピラタスまで行こうか、
と予定変更です。

 
小屋前の朝の気温はマイナス10度。昨日の夕方より温かく感じました。



準備体操して出発~~
目覚めの鈍い身体で「丸山」目指して登ります。

20分ほどの登り、そして山頂に着くと予想していなかった素晴らしい景色が広がっていたのでした・・・


え~~!展望ない、って言ってたけど、やっぱり朝日を拝みに来るべきだったね、ココ。




小さいピークですが、いやいやどうしてやっぱり北八ヶ岳
素晴らしい景色でした。



こんもり&サクサクがいっぱい。
山頂の全てのものが凍てついていて美しかったです。
 


思いがけず素晴らしい景色を堪能した後は、麦草峠まで意外と急な斜面を降りていきます。
2年前、ゲリラ雨に降られたあの夏を思い出したりしながら・・・



つきました~麦草峠。
右手には浅間山がくっきりと。目の前には去年逆コースで歩いた茶臼山。



クリスマスのチョココレートケーキのような麦草ヒュッテ、ここもメルヘン♪
でもあまりに眩しいので、日影で休憩、地図確認をします。




協議の結果、今日は「茶臼山」は巻く事に。超ゆるゆるなスノーハイクもいいんじゃな~い!ということで、
まだ歩いたことのなかった、「出逢いの辻」方面を通ることにしました。
「大石峠」を越え、「オトギリ平」を過ぎると、なんだかとっても視界が広くなり・・・



ただただ真っ白い、雪原に出ました。わぁーー!ここってこんなに素晴らしいところだったの!
あまりの気持ちよさに「うひょ~~」と意味もなく叫んでしまいます・・・



歩みを進めれば、目の前にアルプスの山々が見えてきました。
そうなんです、この気持ちよさは、
「うひょ~~
以外言葉がないのです・・・(表現力が乏しいだけでした)
風もなく穏やかなこの日、雪に吸収され何の音も聞こえてこないこの空間に、
私の叫び声だけが聞こえるメルヘンの森でした



うひょうひょ言ってるうちに、「出逢いの辻」到着。


 
その先は木々に覆われていますが、ふと、来た道を振り返ると「天狗岳」がテカテカ
昨日も今日も快晴でほぼ無風。
絶好の登頂日和だよね~、こんなチャンスめったにないかもね~~、
と話しながら来ました。
私にあとちょっとの勇気があれば、あの頂にも行けたのかな・・・
と、しばらく天狗を眺めながら休憩。

誰一人逢う事のない雪の森に腰を下ろし、ぼーっと眺めることの出来る贅沢な時間・・・


ま、今後ピッケル買う気になったらその時考えよ・・・。
と先へ進みますが、あずまやの先も、うひょうひょの連発でして・・・。




雄大なその眺めに見とれ、足が進みませんでした。


これ以上のことは望みませんっ!ってくらい素晴らしいお天気で・・・



ピラタスへ足を進めると、次々XCスキーで来る方達とすれ違います。
皆さん「いい天気ですね~~!」とニコニコ顔です後ろは「赤岳」


正面には「南アルプス」やら「御嶽山」やら・・・



右手は穂高方面。



五辻の展望台から槍が見えないかと覗き込むワタシ・・・
もう、帰るのが嫌になるくらいの展望でした。



ロープウエイ近くの縞枯れもカリンコリン



結局景色に見とれて進めなくて、余裕見て来たはずなのに夏CT40分のところ、
1時間以上かけてバスの時間ギリ位になってしまいました。
ロープウエイ乗り場に来てもまだ名残惜しくて帰りたくなかった




・・・結局ロープウエイで一気に下界に。
素晴らしい冬の北八ヶ岳をたっぷり楽しませてもらった二日間、北八ツさんありがとうでした。



おしまい。


メルヘン北八ヶ岳・初クロカン体験編

2010-02-26 | ヤマのこと

2010.2.20(土)~21(日)北八ヶ岳へ行ってきました。

ひと冬に一度は行きたくなる北八ヶ岳、晴れの日を狙って計画しチャンスが訪れました。
茅野駅10:20分発のバスは増発が出て、2台。
バスの中からもくっきりはっきり、赤岳から編笠山までしっかり見えていました。
良い天気になりそうです。

 
渋の湯バス停に着くとすでに、大勢の登山客で賑わっていました。
支度をしてスタートです。歩き始めてすぐに前を行くツアーさんと一緒になりました。
結局、同じ小屋のスノーシューツアーの方たちでした。


樹林帯を抜け、日差しもたっぷりと降り注ぎ暑いくらい!
でも空気が冷たくて心地よく、雪もサラサラで歩きやすい。
今回は新しい登山靴2回目なので、慣らしも兼ねてノーアイゼンで進みました。


そんなこんなで「賽の河原」到着。
強風をイメージしていたのですが、今日はそよ風程度で穏やかでした。



後ろを振り返れば「中央アルプス」(多分)
はー、気持ち良い



賽の河原で休憩して、また森の中へと入っていきます。
普段は薄暗い樹林帯も、雪がついているだけでなんとなく明るいし、楽しいから不思議。


右を見ても左を見ても白く輝く美しい森・北ヤツメルヘンにどっぷり。
ここにいるだけで嬉しくてつい笑みがこぼれてしまいます。



そしてバス停から約2時間30分で「高見石小屋」に到着です。

今回は奮発して小屋泊まりです(・・・でも素泊り)
テントも楽しいのですが、やはり昨年とても寒かったのと、
昨年ここで見てから、どうしてもやってみたかったことがあったから。



それは・・・はい、その通り。XCスキーです

ここ「高見石小屋」では、宿泊者には無料で一式貸し出してくれるサービスがあるので、ここに決めました。
素泊まりでも快く貸してくれます(予約時に連絡済)

チェックインして荷物を置いて、オーナーさんの親切な説明を受け、
初めてのXCスキーの始まりです。

 
初めてならば、登山道は細いので担いでいって、「白駒池」でやったほうがいいよ、
と教えていただきました。
靴の写真は撮り忘れましたが、先がヘラみたいになっていてその部分だけが板に止まる革靴みたいなものでした。

せっかくなので小屋の横から板を履いていってみます。
ワタシは予想通りコントロールできなくて転がってばかり。
でも危険な場所はないので、雪まみれも楽しいものです。

ダンナは上手に滑っていきました。
実は今回のXCスキー体験は、私のゲレンデスキーに付き合うのがどうしても嫌、
という考えを少しでも緩めてもらおうという、作戦でもあったのです
作戦第一段階は成功、ちゃんと板を履いてくれました(汗)
滑る姿を、もう、褒めまくりです(笑)


「高見石小屋」から下り30分ほどで「白駒池」に到着。


眩しいーー
昨年怖がって歩けなかった(ヒサさん教えてくれてありがとう)白駒池の上を滑ってみます。


ただただ白く広い池の上。
自分のシュプールだけが・・・ステキ
でもなかなかうまく操れなくて、実際は滑るというよりは「歩く」でした(笑)

 
1時間ほどスキーと雪と戯れて、16:00近くなったのでそろそろ小屋へ帰ろう、と。
テントだと思い切り遊んでもグローブとか乾かすことが出来ないので、
やっぱり小屋にしてよかったな、と思いました。

が、ここからがちと大変。小屋までは上り坂・・・
ダンナは上手にVの字で登っていけるのですが、私は傾斜がちょっとついただけでもう後ろにずり下がり・・・
練習もしてみたのですが、日も暮れるし、にぶい私が1時間ちょっとではうまくなるはずもなく
途中からオーナーさんの仰るとおり、担いで上がることに。
XCスキーの板は細くて長い。でも軽いのが幸い。
それでも板を持つ腕が痛くなり、担いだり付いたり滑らせたりしながら・・・


やっと小屋に到着。1時間近くかかりました。
やっぱり難しいものです。滑れたらそれはそれは気持ちよいんだろうなー、
と感じました。でもいい汗かけたかな。

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17:00、お腹がすいた~~~

 
小屋では夕食の支度中。
自炊の人には親切にストーブの横にミニテーブルを出してくれたので、
まるで一般の皆さんと同様に食事をしているみたいでした(笑)
この日の小屋は結構混んでいるようで、40人くらいでした。
でも自炊チームは私たちだけでした

 
写真だけ撮らせていただきました。
左は夕食、右は朝食。朝食はアメ~リカン、ロールパンが一人三個だそうです。
山小屋でパンもあるんだー、と感心してみてました。



夜は満天の星空(相変わらず写真が撮れません・・)
外はさすがに寒く、トイレまでの階段が凍ってて2度も転ぶ私(1回は息ができないほど強打でしんどかった^_^;)
風もなく穏やかでしたが、テントの人はいませんでした。
結局消灯(20:30)ちょっと前までずっと食べ飲み続け、
ほっかほっかのお布団のシアワセに感謝しながら、楽しい1日を終えました。


つづく・・・




ニク違い

2010-02-17 | ヒビのこと

連日バンクーバーオリンピックから目が離せないですね~
選手たちの熱き戦いに、気持ちの元気をもらっている毎日です。

* * * * * * * *

只今毎年恒例ダイエット中の私。
いつものようにオリンピック結果をPCでチェックしていました。
すると、たまたま目に留まった日本人選手のプロフィール

わおっ そ~なの

「ねーねー、たまたま見つけたんだけどさ~、まおちゃんって身長163cmで体重50kgだってよ!
うえむら選手も156cmで51kgだって。
どう多く見ても45kgくらいにしか見えないよねー、二人とも。
ってことはさぁ、私もそんなに頑張ってやせる必要ないのかなぁ?」

と嬉しそうに話す私に、ダンナの一言が。

「中身が違うんだよ・・・」
「え?なに?聞こえない~」
「ニクが違うの、ニクが」
「え?ニク?ニクって・・・・・・」

「筋肉でしょ!アナタのは無駄なニク!」

「・・・・・・・・・・・・おっしゃるとおりでした



そんな区別もつかない私には、むろんダイエットの成果は出ない




強風の石割山ハイク・ダイヤモンド富士は?

2010-02-12 | ヤマのこと

その1  その2

風の静かになった大平山山頂。
このあたりから「長池方面」への分岐があるはず、と地図で確認したものの、
見渡してみてもトレースがないから「もうちょっと先じゃない?」
というダンナの意見に従い(従順なんです)、時間もないので大出山方面にまっすぐ進みました。

途中で私が「あれ?ここ前に歩いたところな気がする、こんなに降りないんじゃない?」と言ったのですが、
先を行くダンナは聞こえたのか?聞こえないのか?ガンガン降りてしまい、
鞍部に林道を見つけて間違ったことに気づくのでした。
(デモ道迷いはいつも私のせいなのよね・・・)

時計を見れば既に15:30を廻っている。山頂に15:00だったんだから当たり前だけどさ・・・
今日はきっちり時間調べているから、ダイヤモンド時間は16:17なのよ・・・ってことは・・・


うそ~~~っ


このまま進めば方角が違うからダイヤモンド富士は完全に諦めなければならない。
戻っても(登り35分)間に合わないけど、もしかしたら尾根筋から見ることが出来るかもしれない。

険悪ムードで協議の結果、戻ることにした。


必死で登り返して16:00。落ち着いてよく見れば、手書きの道標が。
あああ、またやっちゃった・・・また・・・
今日の目的はなんなんだっけ 自分に腹が立つ。


これは大平山山頂16:01の富士山。

ダイヤモンド時間まであと16分。このままここで見守ろうかとも考えたが、
朝からずっとかかっている山頂付近の雲、全く取れてくれないから、
今日は無理かもしれない。
風を遮るものはない、ひとっこ一人いないこの大平山山頂で、16分待つのも結構キツイ。
そして日没後は急激に冷え込むのをおととし経験していたので、
確実に車道に出るまでは気が抜けない。
うまくいけば下山途中で眺められるかもと、最後の望みを掛けて降りることとした。


急げ急げ 途中までは富士山の見える明るい下山道だったのに・・・


16:15分を廻ったころ、樹林帯に入ってしまい・・・
ダイヤモンド富士timeを木々の中から見る事になった私って・・・


間抜けすぎる・・・


もう笑うしかありません 
2回連続同じようなミスをする人は・・・私くらい。
レポ書くのやめようと思うくらい一瞬凹みました・・・



そこから先は薄暗い樹林帯。赤テープも何もないので緊張しながら降りました。
あと30分ほどで暗くなる、ここで間違えたら本当にまずいから慎重に、
明かりのついている建物が見えたときはほっとしました。


登山口から山中湖沿いの車道までは徒歩5,6分でした。


16:35、ようやく山中湖畔到着。
1時間前からスタンバイしているはずだった「長池親水公園」では、
2年前と同じ、ダイヤモンド富士の撮影を終えたカメラマンたちが
湖畔から去っていくところでした。
あの時ちゃんと確認して、あやふやなまま出発していなければ間に合っていた・・・
と思うけれど、もう・・・悲しいとかいう思いはなくなりました、仕方ない、の一言。


でもやっぱりこうして凛とした空気の中で、
ふもとから見上げる威厳に満ちたドでかい富士山は格別です。
心にすー、っと冷たく細かい氷の粒が入っては溶けていくような、不思議な感覚。
この感覚を味わいたくて、何度でも来たくなっちゃうんですよね。
・・・負け惜しみです(笑)



幸い日に4本しかない「ふじっ湖号バス」の時間に間に合い、車内の暖かさにほっこり。
湖畔では今日これから行われる「アイスキャンドル点灯」と「冬花火」を待つ観客たち。
この柵の向こう側、キャンドルが列を作って点灯を待っています。
明かりが灯されたらキレイでしょう~~
私たちは前回見たので、今回は見ずに温泉へ。

 
時間がなくなってゆっくり出来なかったのですが、今日は「紅富士の湯
露天風呂からどーんと生富士山が見えるのがすごいです!
内湯から露天への移動距離が長いのもすごいです! 寒くて気を失いそうでした(笑)


(まだ18:20の山中湖畔・街灯が少ないのでヘッデンなしで歩くのは辛い)
そして温泉の休憩所では缶ビールを置いていない、とのことで仕方なくコンビニに寄ってバス停へ。
途中で花火が上がっているのが見えました。
帰りの高速バスの乗り場「ホテルマウント富士入口」まではちょっと誤算の徒歩15分。
新宿行きのバスに乗るまで、ビールはお預けです。
バスに乗ってから、反省会。
乗り換えなし&トイレ付のバスが好きな理由はここにあるのでした

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(この画像は2/6 16:20 絶景くんからお借りしました)
湖畔で会ったオジサマも仰っていましたが、
2/6、この日のダイヤモンド富士は残念ながら雲に隠れてダイヤにならなかったそうです。
(ちょっとほっとしたりして
翌日の富士山は朝から快晴!キレイなダイヤモンドが見れていました。
朝から山頂がすっきり見えている日のほうが、ダイヤモンドが見れる確率が高いようです。
天気予報を信じて行って見ても、山頂の雲の有無は読めないかも・・・
こればかりはその日になってみないと解らないものだな、
そう考えるとダイヤモンドを見れたらラッキーなのかも、と感じました。

懲りずにまた来年、チャレンジします


長いレポ、お付き合い頂きありがとうございました。





強風の石割山ハイク・その2

2010-02-10 | ヤマのこと

その1

続きです。

ここは一度歩いたことのあるコースなので、なんとなくは覚えていました。
この先は緩く登り返して、眺めのいい「平尾山」だよね、と。


歩き出すとだんだんまた風が強くなってきます。
木に囲まれているはずの尾根道ですが、忍野村方面からの北風がハンパなく強い・・・
前方に雪煙が舞い上がっているのが見えます。
そして、ここまでずっとあったトレースが消えていました。


トレースはなくても迷うことのない一本道ですが、とにかく強風にあおられない様に、
ズボズボと膝まで埋まりながら先を行く私。
風がなければ「わーい、フカフカだ~」なんて無邪気に楽しんでいたと思うのですが・・・
この写真はまだ広い尾根ですが、細い尾根もある訳で・・・
なぜかしら「お前のほうがいいズボン履いてるんだから先を歩け」と言われるし・・・



これはまだ「風強いね~」なんて呑気に見れていた時の画像。
だんだん風が「これでもかーー!」と吹くようになり・・・



(顔が痛いよ・・・)
昼食後から平尾山までのたった45分程度だったのですが、それはそれはもう・・
私にとっては必死のラッセルハイキング・・・

歩いても歩いても・・・


NOトレ~~~スぅや~~ん



分岐らしき指導標を見つけ、嬉しくてもがく私
悔しいので「力強くラッセル頑張ってるところちゃんと写真撮っておいてよ!」
と言ったのに、こんな写真ばかり・・・ぶつぶつぶつ・・・




大幅にコースタイムをオーバー(無雪期40分)して、やっと「平尾山」に到着。
なんかちょっとほっと


なぜかしら平尾山頂のほうが風が弱かった。

「すごい風だったねー、一瞬遭難だったよねー」と笑いながら休憩。
相変わらず富士山の山頂は雲に隠れたままでした。



モブログしようと必死で入力するも、やっぱり風が強いので長居は禁物。
雲で太陽が遮られるとやっぱりちょっと寒い。



(画像左はこの坂を下から見上げたところ)

この先は確か急坂だから、とザックに仕込んでいた遊び道具
(シリセード用そりもどき・そういうモノは忘れない)を取り出し、
わーいわーい、と滑っていく私。
もう風は峠を越えたね~、とのん気に遊ぶ二人を更なる試練が待ち受けていようとは、
この時は想像もしていなかった。



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平尾山から大きく下った後、大平山へと登り返します。
尾根の左手、南側(山中湖)は別荘地。
この芙蓉台別荘地という所と登山道の間、それに右手北斜面(忍野村方面)側には、
鉄線や鉄柵が張られているので滑落の心配はないのですが、
サラサラ雪で足場がないとなかなかツライ上り返しです。
そういえば2年前に逆方向から来たときも、このコースは雪が深くて驚いたっけ、
と思い出しました。
ここに来る前に思い出せばわかんを持ってきたのに・・・
どうしてこう大事なことはサッパリ忘れてしまうのでしょう(泣)

トレースのない登山道、サラサラ雪の中をうまく登れない私は、1歩進んで2歩下がる状態で、
なかなか上に上がれません。
さすがにダンナが交代して前を行き、足場を作ってくれました。
そしてずり下がらないよう一歩一歩確かめるように登りかかった瞬間です、
一瞬の静寂の後、今日一番の強風が吹き荒れました。

「どどどどどぉぉぉーーーー

という地鳴りのような強風と押し上げられた雪が、一瞬も弱まることなく同じ強さで身体に叩きつけてきます。
立っていることも、目を開けていることも、もちろん息をするのも苦しいくらい。
姿勢を低くし、転んで落ちてしまわないようにと鉄柵に捕まりながら、
ただ時が過ぎるのを待つしか出来なかった。

多分、時間にしたら1、2分の短い間なのでしょうが、いろんなことが頭をよぎり、
とても長く感じた・・・と一瞬、風が静かになった!
目を開けてみると、目の前にさっきまでかすかに見えていたはずの足場の丸太さえ、
雪に覆われて見えなくなってしまっていた。
さらに雪が吹き溜まる登山道・・・
歩くところを誤ると腰まで埋まる。早くここを抜けなきゃ!と必死で進みました

この時は本当に必死で、カメラもしまったまま余裕がなく写真も撮れませんでしたが、
このままここに留まったら、次の突風で私は雪だるまに
そんな不安な気持ちにさえなってしまうほどの強い風でした。
そして一番強く思ったことは、

「こんなハイキングコースで遭難騒ぎ起こしたら、シャレにならない・・・


今だから笑って言えるけど、こんなすごい強風は初体験でした(汗)

(だからさっきの分岐で下山しようか、って言ったのに・・・オレはビビッてない、と言うだれかさん・・・ムカ)


山中湖畔から見あげれば穏やかでなだらかな、丘陵のようなこのハイキングコース。
その中で必死にもがいている二人がいようとは、誰も気づくまい・・・
気圧配置が冬型の時の低山も侮れない、と心に刻みました。



ああ、ようやくひどい風もおさまったようだ。
目の前には大平山が見えてきた、さっきの嵐が嘘のよう。
そういえば、石割山からひとっこ一人会ってないね・・・みんな引き返したのかな


富士山が見えてるよ!山頂までもう少し~~



やっと着いた、大平山。風も弱くなった。もう、本当に大丈夫みたい
喉カラカラ ザックをおろしてやっと一休みする。

が、ふと時計を見るとなんともう15:00ではないですか
ここには14:00には楽勝で着く予定で計算していたのに、大誤算


「ま、ここから後は下山するだけだから間に合うよね~


・・・と、普通の人ならうまくいくところ、うまく行かないのが私だったってこと、
忘れてた・・・。



まだ続きます・・・





強風の石割山ハイク・その1

2010-02-08 | ヤマのこと

2010.2.6(土)石割山~大平山 スノーハイクしてきました。

この日の目的は「ダイヤモンド富士」を見ること。
そうです、あの悪夢(笑)の2年前のリベンジを果たすために。
今回はきっちりダイヤモンド時間を調べ、16:17長池親水公園目指して軽いハイクの予定。
この日はアイスキャンドルと冬花火のイベントもあります。

久しぶりに新宿駅から中央高速バスを利用して、平野バス停まで行きます。
このバスはほーんと快適で大好きなのですが、昨年は高速¥1000のおかげで渋滞がひどく、
使うことが出来ませんでした。
冬場はこのルートもほとんど渋滞しないと記憶していたので、往復バス利用。
たったの¥2000程度で登山口まで運んでくれるのでラクチンです♪

高速バスは中央高速に乗り、ワクワクの中央フリーウエイtime
府中辺りで周りの山々を見ると、なんと高尾辺りも雪景色。
奥多摩方面は雪雲でしょうか?黒く霞んで大岳山しか見えません。
そして、目的の「富士山」も雲の中・・・あれ?今日の予報はピーカンじゃなかったっけ??
雪も多そうだし・・・スタートからかすかな不安が頭をよぎったのですが・・・。

 
10:00、平野到着。バス停の気温はマイナス2.5度。
道志方面の車道もカリンカリンに凍って、時折吹く風に、雪煙が舞っています。
2年前と同じだね~なんて言いながら、石割の湯方面から登ろうと思っていたのですが、
雪が多そうなので止めて、いつもの階段から登ることにしました。


 
今日は先週買ったばかりの新しい登山靴の履き慣らし。
履き心地を試すためにも、アイゼンはつけずに歩こうと決めて来ました。
そうそう、2年前のアイゼンデビューはこの階段からでした。
色んな山グッズデビュー、偶然にもこの階段に縁があるようです
幸い階段は凍っていなかったので、快調に歩くことが出来ました。


そして尾根に着くと気持ちの良い青空
やっぱりサラサラなパウダースノーは気持ちいいね~!なんてこの頃は穏やかなハイキング。


バス停から1時間半ほどで「石割神社」到着。
今日は時間もたっぷりあるのでお約束の3回くぐりもして、幸運を掴んだ。
・・・はず・・・・ナンダケド・・・

 

ここから山頂までは少し足場の悪い登りです。
ロープを使ったり、木の根っこにひっかかったりしながら進むと聞こえてきたのは、

「ひゅうるるるる~~~

進行方向に嫌な予感が。・・・ものすごい風が吹いているようです



神社から30分かけて山頂に着きましたが・・・(無雪期は20分)


(↑ばーさんスタイルな私は遊んでいるのではありません、飛ばされそうなのです)
立っているのもつらいほどの強風。



昼食の予定でしたが、写真だけ撮って3分で去りました。
(朝からずっと、富士山の山頂付近に雲がかかったままなのが気がかりです・・・)


 
少し下に降りて、風の静かなところで昼食にしました。
風の音がひゅるひゅる聞こえますが、防風林?のおかげでここは静かでした。
南側の街を眺めながらの昼食は、何事もないような穏やかさです。
先週買ったばかりのgoroの靴、ダンナが毎晩ワックスかけて磨いたらこんなに黒くなりました。
この時点では足の指先も全く冷たくなく、雪も染みたりせず絶好調です。

「一緒に石割山を目指していた他の3組は来ないねー、どうしたんだろうね」
なんて言いながら、お腹を満たして13:00、「さー次だ!」とゴキゲンに出発。


山頂だけが風が強い、というのは単なる思い込みだった、
と思い知らされる出来事が起ころうとは、この段階では気づくはずもなく・・・


つづく












あれから13年

2010-02-07 | ヒビのこと

今日は大好きだった父の13回忌の法事でした。



法事の席でカメラを取り出す私を見て、最近カメラを持って山へ行っているらしい、
という私の話題に親戚の叔父や叔母が、

「お父さんに似てるのは顔だけ(兄と姉は母似・私だけが父似)じゃなかったんだね、
今になって・・・不思議だねぇ」

といって笑う。
私もホントに不思議だと思う。


やっぱり親子だね