カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

スマホGPSで山歩き・2

2012-05-31 | モノのこと

さて、前回の続きです。

1回目は「山旅ロガー&地図ロイド」を使い始めのレポでした。
その時は現在地の確認だけで十分驚いた私でしたが、更に様々な機能を体験。




測定が終わってから(山行終了後)山旅ロガーを起動し”測定結果の一覧”をタップすると、
山行のログがきちんと取れていました。
そして歩いた軌跡を時間とともに全て振り返ることが出来ます。おお、これはまさにGPS
このように登山道ではないところを歩いた軌跡がしっかり表示されました。
標高差のログもきっちり取れていて表示がわかり易くて嬉しい。




行動中、方角を確認したい場合は右下の丸”電子コンパス”をタップすると、
通常のGPS機のように地図が回転し、方角が解ります。しかも数秒で測位完了という早さ
これが出来ればちょっと迷った時や、ガスで不安なときなどに使え、私には十分な機能です。

但し、電子コンパス使用時は電池消耗が多くなるので、確認だけですぐ測位終了としました。
常時使用というのは現実的ではない気がします。常時使用ならガー××GPSでしょう。
(これを見ながら歩く方はいないと思いますが






事前に予定コースなどルートを作成しておきたい場合は、
ルートラボ” や”ヤマレコ”を使ってダウンロードするようです。
ログを管理したりPCで見たい場合も”ルートラボ” ”ヤマレコ” ”Googleマイマップ”
にアップロードすれば可能なようです。私はまだ試していません。


ちなみにこの山旅ロガー、街でも使えました。
先日JOGの時に同じように測定したら、しっかり走った距離と時間が記録されました。
精度はなかなかのものだと思います。


持っているガー××GPSは約250g、スマホは約150g。予備電池を持つことも含め軽量化できる、
今のところ私にはこのスマホ無料アプリで十分なようです







カラフル道標と不老山

2012-05-24 | ヤマのこと

2012.5.20(日)

快晴だった19日の土曜日は仕事。
そしてこの週末はJR中央線の工事で奥多摩・中央線エリアには行きにくい我が家。
そんな時には小田急線、良い機会と初めての「不老山」へ出かけてきました。

 
新松田駅で降りた時、予想通り西丹沢自然教室行きのバス停は長蛇の列。
シロヤシオには会いたかったけど、畦さんはあとに取っておきたい思い入れがある山。
このところの疲労で混雑の山には行きたくなかったので、人の少なそうなこちらを選びました。

8:00、sanpoさんのレポを参考に、期間限定のバスに乗り(注:時間が変るそうです)目指すは「明神峠」


 
前日の青空はどこへ?というくらいのどんより空、そして肌寒い朝。バス乗客は10人ほど。
駅から20分ほどで峠まで運んでくれるのですから、元気のない時には助かります。



うほ~ ハイキングコースに入るとすぐに目に優しい若葉がお出迎え。
それだけで眠気も吹っ飛びシアワセ気分。単純。


眼下には嫌な思い出(笑)の富士スピードウェイが見えています。
レースでもあるのか?エンジン音がうるさくて、それはちょっとマイナスポイント。


 
あ、出ましたね、手書き看板。
冬に歩いた「三国山」で良く見たあれです、それもそのはず、繋がっているのですから


 
起伏の少ないハイキングコースを進むと、ごんぐのベンチが出てきました。


 
先へ進むと「湯船山」特に何もないピーク、白クラノ頭、とゆるやかに先へ進むと・・・


段々とブナやコナラが増え、気持ちの良い森となり・・・


 
のびのび育った大木が増えてきました。これはブナとカエデのMIX。

更に進み・・・


 
ロープのある急坂を下り・・・



 
ちょっと味気ない植林、伐採された坂を下りますが、



左手には西丹沢の尾根がきれいに見えていました
今頃シロヤシオが・・・(ちょっと未練)


 
ずいぶん下ったかな?と思った頃、開けた場所に出ました。


 
この頃には日もさしてきて、日なたは暑いくらいに。
このコース、タチツボスミレとエンゴサク?キンバイ系?しか見なかったのですが、
他にもお花らしいお花は全然見つかりませんでした。


 
そしてまた、ゆるく登っていくと・・・あここがサンショウバラの森?




もしかして、気の早い子が一輪でも咲いててくれないかな?との淡い期待は・・・



瞬時に

あたりをキョロキョロするも、蕾を探すのが大変なほど少なくて・・・
ここまでのコースでは1ヶ月ほど前に見た花が咲いてて、なんだかな~と思ったのですが、
青くて固い蕾、この辺りはまだ春が来たばかり?開花はかなり先になりそうなのでしょうか。



仕方ありません、先へ進みましょう。
ちょっと残念な気持ちで進むとそこには・・・



わ~い 振り返るとうっすらだけど、ここに来てはじめての富士山が見えました。



前方にはこれから登る「不老山」が見えています。むむ、なかなか遠い・・・


 
サンショウバラは見れなかったけど、気持ちの良い大らかな丘の上で手足を伸ばして気分爽快!
やっぱり疲れてても来て良かった、心のトゲトゲが取れた気がしました




ふと時計を見るとのんびりしすぎたせいか?時間がおせおせ。
急いで不老山目指し「世附峠」を越え、汗をかきかき今日一番の登りを行くと・・・

 
「不老山南峰?」到着。さらに進むと「不老山」山名標識のある場所へ。
ベンチには先客が6名ほどいらしたので、私たちは木陰に座りランチタイム。
今日も手抜きランチ。まだこの気温ならおにぎり食べれるからコンビニおにぎりでOK
オールフリーの美味しい季節になってきましたね
(もう少し暑くなるとごはんが喉を通らなくなる私です)



さてと、下山しますか。


 
ランチ後は途中まで来た道を戻ります。南峰?からは富士山が見えていました。
丹沢湖方面(山市場)はバスの時間が合わないのと、
乗れたとしてもバスは混雑なのでパスし、駿河小山駅目指して下ります。
こちら側のコースは県境尾根コース?まずは直進。


 
途中”大野山”がすぐそばに見えていました


 
広い尾根をゆるゆる降りていくと分岐に出ました。
半次郎分岐?右手は林道経由、直進は自然の道、という表示があります。
直進のほうがオススメ、と道標に書いてあるので素直に従い、進むことにしました。
エアリアの地図にはこのルート、あるのかないのか・・・?

進んでいくと、この直進ルートをオススメする理由が解りました。
手書き道標の作者?の作品オンパレードだったのです(笑)


 
こんなにりっぱなのや・・・


 
こんなカラフルなのやら・・・

ここにきて一定の法則に気づいた私たち。
なぜか?主な道標には様々なかぶりものが・・・

実はまだまだ載せきれないほどの数の道標があったのですが、
それは今後歩かれる方の、歩いてからのお楽しみということで・・・割愛。


 
静かな静かなこのルート。
緩やかなので眠くなりそうなこの道も、手書き道標のおかげで飽きずにこれました。


沢に着くと、民家が見えて今日の山歩きは終了です。



富士山を正面に見ながら、車道を歩いてスタート地点へ。
サンショウバラには時期が早すぎて会えなかったけど、
起伏も少なく気軽なハイキングで楽しめた駅から駅までのこのコース。

使える時間や体調によって歩く山を選べるってホント、シアワセなことですね。
色々忙しくて疲れてたけど、汗かいて、緑に癒されてスッキリ。
やっぱり無理にでも行って良かった、と思った日曜日でした。




※半次郎分岐?は国土地理院の地図に沿った道でしたが、
その後の駅への分岐は地図にないルートを通ったようです。(赤が実際歩いた軌跡)
道標はしっかりあり、迷うようなところはありませんでした。

※この駅に以前あった”小山町健康福祉会館 ふじみセンターゆったり湯”
という入浴施設は運営中止のため現在利用できません。


おしまい。


【行程】新宿5:46→新松田7:04 御殿場線松田駅7:23→駿河小山駅7:41 富士急山梨バス8:00→明神峠8:25 

歩行:明神峠8:30→湯船山9:10→サンショウバラの丘10:45→不老山(北)11:25~11:50
半次郎分岐?12:40→登山口13:40→駿河小山駅14:05

駿河小山駅14:29→松田14:47 新松田→新宿







若葉の笹子雁ヶ腹摺山~お坊山

2012-05-21 | ヤマのこと
2012.5.12(土)ようやく笹子雁ヶ腹摺山~お坊山へ。

以前から何度も候補には上がり、消え・・・を繰り返したこのお山。
やっとチャンスが巡ってきました。

 
通過してばかりの「笹子駅」に初めて下車。
無人駅?なんですかね?天気は良いけどまだ寒い朝でした。



うわさ通りの大型車ごーごーな国道を歩いて行きますが、
道端のスズラン?にちょっとにっこり。あちこちで咲き始めていました。


 
駅から約40分、やっと登山口へ到着。
我々が到着したと同時にタクシーが3台乗り付けて・・そういう手もあるのね


 
登山道を入るといきなりひんやり静かな山の中へ。
チゴユリ・タチツボスミレ・イカリソウなどが咲いていました。



きらきらの若葉が眩しーい


 
すぐにうわさ通りの急登、そして歩けど歩けど目の前に現れる登り坂。
木々の間から見える、あれが今日の第一ピークかしら?この登り、きつっ!


 
ジグザグ切って進むようになると景色も良くなり、疲れて休み休み登ると・・・


 
やっと出ました~「笹子雁ヶ腹摺山 1357m」
登ってしまえば短いので稲村岩尾根よりはずっと楽でしたが。
あれ?富士山が見えるはずなのに・・・三ツ峠しか見えない、残念。



ゆっくり休んでしまうと気持ちが途切れてしまうそうなので、先へ進みましょう。


 
最初は緩やかだったので油断したら、すぐにグングン下り、ぐんぐん登る。
後ろに見えるのがさっきいた山頂ですね。



進行方向・・・まだまだ遠いです。


 
何箇所か?ロープ、鎖場がありました。
後に出てくる鎖場はちょっと登りにくかったですが、私の痛めたオシリのせいかもしれません
(10日ほど経っても尾てい骨のあたりの痛みが消えません・笑)

足が上がらず、重いー重いーと言いながらようやく・・・

 
二つ目のピーク、「米沢山 1357m」到着。ここで簡単な昼食。
食べ終わった頃、3人の単独登山者がやってきました。



昼食後、最後のピーク目指してまた下り・・・
でもここからは今までに比べたら少し緩やかで、自然林の気持ちの良い尾根歩き。

 
時折(トウゴク)ミツバツツジ、木々の間からは小金沢連嶺の尾根が見えていました。

お坊山は遠くから見ていた時、もしかして・・・と思いましたが、
半信半疑で登ってみたらやっぱり偽ピーク、ふたごちゃんでした

 
今度こそ、のピーク手前では先ほどまで完全に雲の中だった富士山が、
裾の方だけ見せてくれました。


  
ぜーはーぜーはー  ようやく三つ目のピーク「お坊山 1430m」到着。
何回アップダウンしたのでしょう?なかなか歩き応えのある尾根でした。



写真には撮れませんでしたが、遠く南アルプス、八ヶ岳。
手前の中央高速辺りへ続く、ちょっと色の変った山肌のところは、
以前歩いた「甲州高尾山」のような気がする・・・そして塩山?甲府盆地?


こちら側は大好きな石丸峠からの尾根が見えていました。
先日歩いた奥秩父は雲の中。

お坊山からの眺めは楽しくて、一緒にいた方と山座同定でゆっくりしてしまいました。

さあ、今日の登りはこれにて終了。温泉目指して降りましょう。

 
大鹿峠への道は今までと違い、なだらかで落ち葉ふかふか、気持ち良い。
このスミレはマルバさんかな?



 
エイザンさんとタチツボさんの合体と、これは・・ちょっとわかりません。



 
キンポウゲ科?の黄色いお花がたくさん咲いていました。


景徳院への分岐を一旦登り、送電線鉄塔の脇を降りて行きます。
とても気持ちよい若葉の森。ここは紅葉の時期もキレイでしょうね~。


町に下りてくると、合成写真のような青空。なんだかもう夏っぽい。

 
民家の脇に出ました。こちらからはここが登山口?静かに歩きましょう。
いつも通過ばかりで来たことのなかった「景徳院」に立ち寄り・・・


 
バス停から「やまと天目山温泉」まで乗り、気持ちよく汗を流して帰ります。
例の件がトラウマとなって、このエリアを歩くときは一般道と決めてもドキドキしてしまうのですが、
ぐんぐん伸びる若葉の息吹を感じながら、程好い疲れが心地よい山歩きとなりました。



アップダウンの記録はこんな感じです。

おしまい。



【行程】笹子駅7:50→登山口8:30→笹子雁ヶ腹摺山10:15~10:20→米沢山11:30~12:00
    →お坊山12:35~12:50→大鹿峠13:20→景徳院14:30








金環日食のきろく

2012-05-21 | カメラ

2012.5.21(月)これを逃したら私は二度と見れない「金環日食」
リングの時間は通勤時間帯、ちょうど東京メトロの車中の私。
眠い身体に鞭打って、1時間早く出勤。



5:00頃、起きた時は曇っていて太陽が見えない状況だった東京都内。
でも6:40には雲が切れ、こんな写真が撮れました。
あ、やっぱり今日なんだ、と当たり前のことに感動して目が覚めた。



会社の屋上からも見えそうだったけど、一人で集中して見たいから予定通り半蔵門へ。
7:20、時間ギリギリに到着。

 
内堀では大勢の人が既に観測中。
肉眼では雲が多くて大丈夫なの?と思う感じでしたが、グラスをかけると・・・


おおっ!もうすぐですよ!ドキドキわくわく



7:32、しっかりとしたリングが見れました。
やっぱりすごーーーいこの瞬間をライブで見れることに感謝。
あちこちから歓声が上がりました。



その後もしばらく楽しみ・・・



時計を見てビックリ。慌てて会社へ向かいました


写真撮影は無理かな?と思っていたのですが、NETで調べるとNDフィルターなしでも出来そう。
コンデジのレンズに日食グラスを切って、セロテープで貼り付けて(笑)の撮影。
マニュアル&スポット測光&無限、でこの写真です。(カメラはNIKON COOLPIX P7000)
ダメもとで試してみたけど、成功して嬉しかった


さあ、仕事仕事・・・


やっぱり大好き奥秩父【小川山編・2】

2012-05-16 | ヤマのこと

後半です。  前半はこちら

 
さて、山頂を後にし廻り目平方面には下りず、来た道を戻ります。
誰にも会わなかった小川山への道でしたが、私たちが戻る時、2人の単独男性にすれ違いました。
一人で歩くにはなかなか勇気が要りそうなルートだと思うのですが。。



帰り道、クロキの森あたりの広い尾根で一瞬道を間違えました。
残雪は嫌だったけど、自分の踏み跡が明確に残されていたので戻って見つけることが出来た。
赤テープも本当に少ないので、もしガスの日に入るなら、自分で目印をつけながら歩いた方が良いと感じました。
道標は道中、須玉ライオンズクラブのこの板が八丁平と途中の2箇所のみ、
毎年、道迷い騒ぎが起きるらしいです。


お帰りワン♪犬の顔に見える岩のところまで戻ってきました。
山頂から約2時間で八丁平、帰りはやっぱり早いなぁ。

ここまでで体(オシリ)の痛みもあり、結構疲れたけどテン場まであと1時間、よーし、帰って昼寝でもしよう♪
と力を抜いたのに・・・。

一番最初は大日岩を廻るコースで戻る予定だったけど、私の体の痛みでピストンに変更したはずが、

「じゃ。おれはこっちから帰るからテン場で会いましょう。」

「へ?」

ダンナはあまりに変化のない小川山ピストンルートに物足りなかったのか、大日岩経由で帰るという。
そちらを廻ると登りあり~の、テン場まで約2時間・・・

かなり身体は疲労してたけど、悔しいし、ひとりで戻るのもなんとなく怖いし、
「行くよ、もうひとふんばり」と、しぶしぶ再出発。


 
最初は平坦で小川山方面よりは明るい森でしたが・・・

 
やっぱりしゃくなげを分け進み、岩を登り・・・

 
落ちたら這い上がるのが辛そうな50センチ?ほど離れた岩を飛び越えたり(昨日の岩で滑ったのがかなりなトラウマ)


アイスバーンの斜面を登ったり、腐った雪の斜面をトラバースしたり、
ガラガラのザレ場(ロープ有)をトラバースしたり・・・

 
大日岩?付近を巻くように登ってきました。



振り返れば素晴らしい景色なんだけど・・・楽しむ余裕ナシ。


 
最後の岩をトラバースする時はちょうど風も強くなって、滑ったら最後、と思うから、
下は見れず、必死の四つん這い歩行で・・・


ようやく前方に見覚えのある風景が出てきて・・・


事なきを得ました(笑)
疲労がピークに達しているところへ、失敗は許されないという精神的ダメージを食らい、もうヘトヘト。

振り返ってみればこちらを絡めた方がやっぱり楽しいコースでしたけど、
その時は必死ですから 前日オシリ強打してなければもっと楽しめたかな
でも逆コースで行きにこちらを通った方が行程は楽かな?と思いました。



 
その後は金峰山へと続く、懐かしい思い出の道を前回と逆方向に富士見平へ。
よく初めてのテント縦走装備で越えてったなぁ、とあの頃の自分に感心する。
たった4年前なのに、年齢と言う失ったものの大きさを痛感してしまった



 
当初は鷹見岩にも行きたかったけど、そんな余力は残っていない。
つーかーれーたーーーもう歩けないーーーとゆっくりゆっくり。
ダンナには先に行ってもらい、15:20、テント場へ戻ってきました。
Jちゃんたちも無事「金峰山」をクリアし、先に戻っていました。天気が心配だったけど良かった



体が痛いと言いながら結局11.4km、9時間56分の行動時間。
スマホGPSはちゃんとログを記録していたことに、家に帰ってから気づきました。


昨日の半分に減ったテント場、前日より日差しが温かく、外でのんびり。
全身痛くて、でも歩ききった1日、頑張ったご褒美のビールが沁みる夜でした。



「小川山」といえば花崗岩、フリークライミングの山で知られることのほうが多いけど、
「小川山」に登る、と言えば”おそらく、奥秩父山群の中では最もひと気のない山”
昨年GWに歩いた「和名倉山」とどちらが山臭いかといえば、こちらの方に軍配が上がるかも。
富士見平からは鬱蒼とした森をこれでもか!というほど楽しめるモスフォレストルート。
原生林フェチの方にオススメです
シャクナゲの咲く時期に歩けたらすごくキレイだろうなぁ・・・
ほんとうに妖精が降りてくるかもしれない。


>>信州山岳ガイド


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2012.5.6(日)

 
最終日は天気が崩れるらしいけど、朝は穏やか。
9:03のバスに向けてゆっくりしたくをします。

 
瑞牆山荘がもう開いていて初めて入りましたが、とってもオサレなお宿なんですね。



 
バスに乗り、評判の良い「増富の湯」開店前に並び、ゆーーーっくり入浴。
館内にいる間に雷と大雨、この3日間行動中は雨にも降られずラッキーだったかも。
(下界に下りてから悪天候等を知りました)
11:30からの食事時間は電車の都合で待てなかったけど、
受付で販売していた美味しい手巻き寿司を頂きました。
当初の予定とは大幅変更だったけど、奥秩父の原生林に癒され、元気をもらったGWとなりました。


おしまい。


【行程】1日目:新宿駅→韮崎駅バス→瑞牆山荘前  富士見平12:00→瑞牆山ピストン→富士見平テント場15:50
2日目:富士見平6:40→八丁平8:00→第一展望岩8:40→第二展望岩9:50
→小川山10:40~11:00→八丁平13:00→大日岩14:10→大日小屋14:40→富士見平15:20(全て休憩・昼食含む)
3日目:富士見平→瑞牆山荘バス停→増富の湯→タクシーにて韮崎駅→新宿駅








やっぱり大好き奥秩父【小川山編・1】

2012-05-14 | ヤマのこと

2012.5.5(土)

続きです。

夕方から降り出した雨はたいしたことはなかったけど、夜中に強い風の音で目が覚めた。
幸い私達のテント場はそよ風程度だったのだけど、上空で唸るような強い風の音が一晩中・・・不気味な夜でした。
(大弛峠ではテントが飛ばされたそうです)

強打したオシリ・・・幸い危険な痛みは感じなかったけど全身が痛くてよく眠れない
明日は歩けるのだろうか・・・
不安なまま迎えた4:00、やはりまだ風が唸っていたので起床時間を遅らせて待機。

隣りのテントにいるJちゃんA君に「どーする?」と聞くと、「天気回復を信じて行く」
との返事だったので、しょうがない、私も行くか(笑)起き上がり準備。

「稜線は強風かもしれないから気をつけてね」と声をかけ、互いに別々のピークを目指します。


 
二日目、Jちゃん達は未踏の「金峰山」へ、我らは以前から一度行ってみたかった「小川山」を目指します。
「小川山」は山深いので、我が家から電車移動で一泊二日では行けない山、3連休の時がチャンスなのです。

まずは昨日通った道と同じ天鳥川方面へ進み、分岐を右へ。
こちらを行く人はほとんどいません、まずは緩やかにスタート。



すぐに視界が開け、昨日登った「瑞牆山」が見えるようになります。
不思議と今朝まであんなに唸りをあげていた風がピタリ、と止まり空も青空に、ほっ

 
左手に「瑞牆山」を見ながら天鳥川の上流に向けて進むと、
広々とした”造林小屋跡”に到着。


ここでちょっと一休み。
うっかりしていると「×」の方に薄い踏み跡があるので行ってしまいそうになりますが、
川を渡ってきて広場、また渡ってきた川を渡って進むようになるので、ガスなどの時は注意が必要かも。
画像下の赤矢印の方向からin、上の赤矢印の方向へout、です。


 
鳥の声と風の音しか聞こえない、静かな登山道。



柔らかな苔の森、「THE奥秩父」と言った感じです。


 
テン場から1時間ほどで「八丁平」一応分岐ですね、新しい道標がありました。
でも・・・なんだかこの先凄そうな雰囲気ですよ・・・


 
大きな岩を巻いたり越えたり、なかなかの登りが続き、
ほぼ空の見えない森の中をただひたすら進むのですが・・・


ここは・・・



まさに・・・・・




原生林?




正確には登山道として整備?されているので原生林ではないけれど、
私が歩いた山の中では一番うっそうとしている気がする。

ほぼ全行程森の中を進むので、時折ある赤テープを確認しながら進んで行きました。



昨日のオシリ強打事件で満身創痍(気分)の私は、段差のある岩が足腰に響く。
自業自得とは言え・・・痛ーい、痛ーい、と言いながらも一つ目の展望岩に到着。
瑞牆山と、幾重にも重なる山々の素晴らしい眺め♪昨日はあちらから見ていたんだね。



金峰山の稜線、風もなく穏やかに見えています。
Jちゃんたち、今頃もう稜線に出ただろうか?強風収まってよかった。

多分このあたりだろう、と地図を広げ、スマホGPSで自分の位置確認。
すると思ったより進んでなくて^▽^; 山頂までは今歩いた距離のあと3倍。
辿り着けるんだろうか・・・ワタシ。正直もう帰りたくなった・・・




いや、気合を入れなおして進むけど、・・・うん、解ってはいたけど、
歩いても歩いても、とにかく右も左も森森森・・・
雪も出てきて木の間をぬったり、巻いたり、木につかまって越えたり・・・







・・・・・黙々


・・・・・・・・・・・・黙々






ぶはーっ 出たー 久々の空っ



岩をよじ登ると二回目の展望場所に出ました。
太陽燦々降り注ぐ岩の上で休憩。遠くに八ヶ岳。
(本当は3箇所展望の得られる場所があったらしいのですが、2個目は見つけられず)



こちらは五丈岩。
GPS確認すると、どうやら残すところ後1/4の行程(2347手前)まで来たらしい。
よっしゃ!がんばれー



更に残雪は増え、午後は踏み抜きに苦労しそうな予感のエリアに突入。
(尾根が広いので要注意)



 
手書きの案内に導かれ、シャクナゲの間を掻き分けるように進むと・・・


 
富士見平から約4時間、着いた、「小川山2,418m」山梨百名山。
予想通りあまり感動のない山頂(笑)
それでも訪れる人の少ないこの場所に、森を楽しみながらこつこつ歩いて来ることに価値があるのだから、
小川山にしたら「展望がないとダメなんですか?」と言いたいところかも。


 
山頂標識の周りだけかろうじて開けていますが、5歩も進めば又すぐに森の中。
ふえ~カラダ中が痛かったよぉ、一休み。



西側の岩に登れば少しだけ展望がありました。




長くなったので続きます。






やっぱり大好き奥秩父【瑞牆山編】

2012-05-13 | ヤマのこと

2012.5.4(金)~2012.5.6(日)奥秩父へ。

GW後半しか山に行けない我が家。当初は西へ遠征の予定で新幹線や宿など予約済だったが、
残念ながら天気予報は雨~不安定とのこと、悪天候で十万円近くかけるのももったいない・・・。
第二予定の北アテント泊も不安定な天気では力不足、と全ての予定を直前キャンセルした。

さて・・・どうしよう。

天気予報を眺めると、後半初日の5/3は雨だけど、その後は晴れマークの多い地域は・・・山梨県。
以前から一度行って見たかった山もあることだし、交通費もさほどかからないし、
何よりもし天候が悪化しても下界まで40分、大好きな山で宴会して温泉入れればそれで満足、
と富士見平のテント場を目指すことに決めた。

友人のJちゃんA君もこのGW後半、初めての奥秩父縦走を予定していたが、初日の雨で断念。
ならば、と計画的バッタリ?で同じ時間の中央本線に揺られ、韮崎駅下車。

もっと混んでいるかと思いきや、やはり天気予報のせいか?バスの列は短く、
我らは8人乗りのバスで8:50時刻前に出発。
いつものバスルートではない「みずがき山自然公園」側を通って「瑞牆山荘バス停」に30分以上も前に到着。



約半年ぶりのテントザックは重たかったが、テン場までたったの50分。
昨年から?再開された「富士見平小屋」本当にキレイに改装されててビックリしました。
オーナーさんにこれからの天気予想を伺い、テントを張って軽く腹ごしらえし、瑞牆山へと向かいます。



前日の雨で川が増水していないか?ちょっと心配だったのですが、
水も澄んでいて渡渉も問題なし。
我らは二度目の瑞牆山、Jちゃん達は初めてとの事で先輩ぶって先を進みます。




韮崎駅でポツポツ降っていた雨も、オーナーさんの仰るように晴れ間が覗いてきました。
結構登ってきたぞー。良い眺めです


 
その後も岩を登ったりくぐったり梯子を昇ったり・・・
山頂直下の一部分だけ前回同様アイスバーンになっていました。


 
13:30、着いたよー!瑞牆山頂!




おおっ、このアングル、忘れもしない2009年の初めてのテント泊縦走の時と同じ。
ここから見える金峰山の雪と、未知の行程が不安でビビッてたっけ。



こちらは小川山の尾根。

 
あっさり記述の方位盤と大ヤスリ岩。



ここまでの登りはやっぱり遅くてちっとも進歩してなかったけど、
怖くて手前までしか立てなかったこの山頂から、立ったまま大ヤスリ岩を覗けたこと、
高度感に少し慣れたみたいでちょっと嬉しかった。



八ヶ岳方面、何層にもなった厚く黒い雲・・・
この雲が一時的なものだとこの時は思っていた。



山頂のシャクナゲもまだ蕾が固い。
晴れたり曇ったりだけど、天気が悪化しないうちにテント場に戻りましょうか。


 
来た道を戻ります。
それなりに慎重にきたつもりだったけど、ビールに気を取られ、気が緩んだのがいけなかったのか?
最後の最後に来て、濡れた大岩の斜面でズデーン!


「いだーーーっ!」
すってんころりんなんて、そんな優しいもんじゃない、右のお尻を強打で悶絶

悪いことは続くもので、その後右のお尻をかばいながら歩いたせいか?
まさかの2回目ズデ~~ン!!(笑)
今度は左のお尻を強打

転んで右のオシリ強打しちゃったぜぇ~
だから左のオシリも強打してバランス取ったんだぜぇ~ワイルドだろぉ~
・・・って笑えないほど痛かった・・・声も出ない・・・
自分でも「これはまずい」と思うほど過去に経験のない痛さでした。


とっさの動作で変な転び方をしたので腕も痛い、腰も痛い、なんだか全身痛い・・・
明日がメインの今回の山行なのに・・・嫌な予感。


 
でもお腹はペコペコ。
お尻を擦りながらテン場に戻り、担いできたビールを水場で冷やし、
チーズフォンデュやらサラダやら焼きそばやら・・・〆はお好み焼き。
途中18:00過ぎに雨が降り出すまでは外で宴会、のんびりテント泊1日目は暮れていきました。



翌日へ






岩手の春

2012-05-11 | イワテケン

今日で震災から1年と2ヶ月です。
早いと感じるか、遅いと感じるか・・・。



2012年のGW前半は、土曜日の半日仕事の後新幹線に飛び乗り、大急ぎで岩手県へ帰省してきました。


3月11日に新橋駅で行われた三鉄応援イベントの続きが駅にありました。
牛の駅長さんの彫り物は「三鉄を勝手に応援する会」さんから寄贈されたものです、嬉しいですね。
岩手県の人々、三鉄さん、地道に頑張っています。



この4月1日から津波で流されていた区間が開通となり、
北リアス線約半分の「田野畑駅」まで走れるようになりました。
この行き先表示が「宮古」に戻るのはまだ2年先です。



陸中野田駅から野田玉川駅が線路流出していた区間。真新しい敷石と線路が敷かれていました。
いよいよ震災後初めて通ります、乗客の私がなぜか緊張します。



震災後も何度も見ていたこの風景、電車が通れるようになったことはとても嬉しいのですが、
車窓から見える景色は相変わらず家も何もなくなった海岸線と残された瓦礫・・・。

東京にいると普段は忘れている人がほとんどでしょうけれど、1年以上経っても瓦礫はまだほとんど片付かず。
ニュースでも瓦礫処理の問題が時々取り上げられていますが、
毎日毎日この風景を見ながら住む人の気持ちになって考えてほしいと思います。


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ダンナの実家に春に帰省するのは2度目。めったに来ないので色んな発見が。
家の前を流れる沢沿いにはニリンソウが一杯♪



なんと家から徒歩3分のところにカタクリの群生。しかもとってものびのびしたシッカリさんばかり。
わざわざ遠くまで行かなくても、こんな近くにカタクリの里があるじゃない(笑)



カタクリとエンレイソウ。
こんな近くで見れるなんて。。。こちらの人たちにとっては当たり前のことなんですけどね。



ミヤマエンレイソウ



アズマイチゲ


 
ワサビとセンボンヤリ。
ダンナの実家の周りを一周しただけで、一山歩いたような満足感。




わさわさ(ヤマ?)エンゴサク。→ササバエンゴサク



つくしも一杯。


 
スミレはまだ本当に咲き始めといった様子で、花弁直径1~2センチ程度の小さい子が4種類ほど。
黄色い子は「フチゲオオバキスミレ」花は黄色いのに蕾は紫色、葉の付き方に特徴有り、
それで判定したので多分合ってるかな。。。。
白い子はヒカゲさんかなぁ?解りません。



 
大好物のたらの目を採り天ぷらに、先ほどのワサビは義母が炊いてくれました。




自分の故郷ではないけど、20数年も通えば第二の故郷。
帰れる故郷がある、待っていてくれる笑顔に会える、そんな小さくて大きな喜びに満ちた休日でした。