カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

牛ノ寝通り・紅葉ハイキング

2011-10-25 | ヤマのこと

2011.10.23(日)大菩薩の牛ノ寝通りを歩いてきました。


まだ外は暗い朝、中央線に乗り、甲斐大和駅7:39到着。
上日川峠行きのバスは8:10発のはずなのに、7:45で20人集まったから出ます、とのことで、
予定より早く「小屋平」へ到着。


バスからは3組ほど降りて、8:40スタート。
前日の雨か?朝のガスか?まだ道路が濡れていました。

「小屋平」から登るのは初めて。
準備体操をしながらふと目に入ったのが白いげじげじみたいな生き物。
この「キシャヤスデ」という生き物がスタートから登山道にぐしゃーっと


クリックすると大きくなりますが、見ないほうがいいかも)

「キモーーーーー


ウワサには聞いていましたが、こんな状態が上の車道まで続きます。
でもヒルから考えれば楽勝~(?)この子達は何もしないので、見なければいいだけです(目に入りますけど。)
(8年に一度大発生するらしいです)



登山口から急な斜面を登り、振り返ると黄金のカラマツ
そうそう、ここへ来るまでの車道がものすごーーく色付いていてきれいでした。
バスの中だったので写真を撮れなくて残念。

 
ただ・・・天気予報とは違い、ガスでどよん、とした感じ。
しかもこの日は気温が高く、東京は27度!ここも蒸し暑い!
紅葉ハイクという気分の気温ではなく、夏と同じスタイル、半袖でも十分汗かく私。
高校生?団体さんチームはさすが元気ですね、あっという間に抜かれました。




それでも時折、黄色やオレンジ、憂いを含んだ苔の柔らかなグリーンが目を楽しませてくれます。



しばらく緩やかな道を進んでいくと・・・う~ん、多分ここはあそこ?



9:55、石丸峠へ着きました。
ここからの伸びやかな眺めが見たかったのに!真っ白で何も見えません。
何度か来ているので、ココロの目で見ましょう・・・

天気が良かったら大菩薩峠まで登り返しちゃおうか?とも考えたのですが、このガス。
予定通り小金沢山方面へ進むことにしました。



さあ、この分岐から初めて歩く「牛ノ寝通り」です。直進は「小金沢山」方面。



ゆるゆると下り気味に歩いていくと・・・



わーキレイ
ガスっているのと望遠じゃないので全然写っていませんが、山肌が赤や黄色に染まっているのが見えます。
さっき、バスで上がってきてきれいだったのはあそこだったのかな?



黄色の世界・・・



赤は少しだけ


 
段々と天気が回復し、晴れ間も覗く様になって来ました。
やっぱり青空がいいね、先ほどまで眠っていたような木々も急に生き生きと見えてきます。


気持ちの良い森歩きで11:00、「榧ノ尾山」到着。
ここで石丸峠以来、初めて開けた場所に出ました。ちょっと休憩。
石丸峠~ここまでの紅葉はもう終わり気味だったような感じでした。


 
「榧ノ尾山」まではずっと下りでしたが、ここからはほぼ平坦な散歩道。
前日の寝不足でまたしても登山道で寝そうなくらい、
ゆるゆると眠くなりそうな道(笑)
ここで私が横になったらまさに牛ノ寝・・・???


 
地図にある狩場山?ショメナ?はどこだろう?と思いながら、ここが紅葉したらきれいだろうな~、
と、まだ緑が多い広くて緩やかな尾根を、落ち葉サクサク進んでいきました。



チョコボールみたいなどんぐりが増えてきました



12:20、見覚えのある開けた場所に到着。
次のポイントを探していたはずなのに、「大ダワ」へ着いてしまいました。
数年前まだ山歩き初心者の頃、奈良倉山からこちらへ歩いてきて、
ここから小菅村に下りていったのです。
これでこのルートが繋がりました。


このあたりはほとんど紅葉してなかったです。
ここでランチにして休憩。小菅方面に見えるでこぼこした山は何山だったのでしょう?



12:50、下山開始です。松姫峠方面は1日1本しかバスがないので帰れませーん。


今回は前回歩かなかった(通行止めだった)ワサビ田方面へ。直進は「モロクボ平」
今日ここまでで登ってきた人は1人、同じ方向に歩いてきた人は4組。
本当に静かな登山道でした。



・・・静かな登山道で思い出すのが去年の事件。
この時期、こんな薄暗い感じの下山ルートは私にとっては緊張する道です
「スーパースズメバチジェット」片手に歩き始めます。


 
が、思ったより荒れた所もなく、傾斜も緩く、
30分程度で無事に明るい「ワサビ田」に着きました。ほっ


 
結構大きなワサビ田でした。橋をいくつか渡って林道へ出ると、
真新しいような道標が。


・・・ん?



なぜにここにこんな焼印が(笑)小菅村って東京都?



あとは林道歩きですが、ここも紅葉したらキレイそうでした。


 
14:10、今回は迷うこともなく見覚えのある里山の風景に到着。
予定より早く着いたので、久しぶりの「小菅の湯」へ。
気持ちの良いお湯でのびのびー


紅葉にはまだちょっと早かったか?今年の色づきがイマイチだったのか?
期待ほどの紅葉には出会えませんでしたが、行って良かった。
2週間歩いていなかったので心身ともにスッキリできた山歩きでした


【行程】甲斐大和駅7:45→小屋平8:40→石丸峠→9:55→榧ノ尾山11:00→大ダワ12:20~12:50
→小菅の湯バス停14:10→金風呂乗換15:38→奥多摩駅16:40→ホリ快16:52


追記:raymariさんのブログからの「キシャヤスデ情報」です。来年は大菩薩&柳沢峠で大発生?





支援のかたち

2011-10-20 | イワテケン

3.11東日本大震災の時に、偶然ネット上で出会って個人的に支援をしていた、
宮古市の”ふれあいステーション・あい”さんから、定期的にお便りが届くようになりました。

先日頂いたお便りの中に、
「せっかく頂いた支援物資も刻々と変わるニーズの変化に、
被災者に届けられずそのまま倉庫に眠ってしまうこともある。
また、皆様から頂いた多くの支援物資は、支援者の皆さんが生活する地域で購入されるケースが多く、
無料で被災者のもとに届いています。」

「その事から被災地以外から支援物資を頂くのではなくて、
~被災者だけではなく地域ごと支援する方法~として、
被災地の商店から商品を購入し、支援物資として仮設住宅や一時避難住宅利用者で
生活する方々へお届けする活動を始めました。」

と書いてありました。



(2011.7月 宮古市内にて)

【必要な物を必要な分だけ地元のお店から買って届ける】
わたしが東京で物資を購入し、それを送っていたのでは、被災地は活性化しない。
今はもう流通しているのだから、本当に必要なストーブやこたつ、毛布など、地元のお店で買って、
必要なものを皆さんに届けられたら、それは被災地の復興・自立への手助けになるのでは

これはいいと思い、早速今度は支援金を寄付することにしました。


被災地域の商店は、再建しても思うように商品が売れないのが現実のようです。
このような方法ですこしでもお世話になっている岩手の皆さんが笑顔になれれば。

個人でも出来る支援のかたちはいろいろ。これからも地道に応援し続けますよ



特定非営利活動法人「ふれあいステーション・あい」さん




雲上の日本庭園・鳳凰三山 【後編】

2011-10-16 | ヤマのこと

続きです

2011.10.9(日)
夜中は満天の星空だった。朝は思ったほど寒くなく、6:00出発。
ここからは朝日も夕日も拝めないが、どうも天気はよさそうだ。
期待を胸に、しゅっぱーつ


 
ここからは三山廻ってピストンする人、広河原へ降りる人、青木へ下りる人の3パターンがほとんどのようです。
まずは小屋脇から傾斜のきつい斜面を登っていきます。



樹林帯ですが、時折朝日が入ってくる登山道はすがすがしい気分で登れます。



昨日とは違い、大勢が山頂目指して歩いていきます。
抜きつ抜かれつするうちに、6:50、「ガマの岩」という所に到着。
前方の岩に登ると眺めがいいわよ、と教えられ登ってみると・・・


わわ!ほんとだ!北岳、そして富士山、なんて均整の取れた美しいシルエット♪
本当は景色がいいのはこれからだけど、いつ何時見れなくなるかもしれないから、
と、しっかりと目に焼き付けておきます。

良い景色を見たら目が覚めた~ テンション上がった~



眠い身体に喝が入り、更に進んでいくと稜線に出たようです。



わーーーーーーすごい眺めです
昨日からずっと樹林帯を歩いてきて、目の前がぱーっと開けた時の鳥肌立つような開放感
この感動を味わせる為の演出だったのでは?と思うような南御室小屋からのルートでした。



どどーーーん
目の前に迫る白峰三山のド迫力に言葉を失いました。

まだ未踏の北岳。目の前の稜線を見て「いつか歩きたい・・・」じゃなくて、
「ここはテントでは歩きたくない・・・」(笑)
それほどきつそうに見えたのでした



大きな岩の脇を進むと・・・


なんて美しいのでしょう!もうテンション上がって大喜び
真っ青な空と、白砂のコントラスト、圧倒される巨岩たち。
会いたかった風景が目の前に・・・



ザックの重さも忘れる楽しさで、砂払岳へと進みます。



登れば青空。



振り返れば雲海に浮かぶ富士・・・



前も後も美しすぎて・・・なかなか先へ進むことが出来ません




 
一旦降りて「薬師岳小屋」こじんまりとした小屋でした。
ここに泊まれば朝晩のSHOWが見れるのですが、混雑必須、この時期予約ナシでは泊まれません。




薬師岳小屋を過ぎてもウキウキ楽しい登り。何度も振り返ってしまう。



7:40、着きました、「薬師岳2780m」山頂。


 
山頂はとても広く、このままお昼寝でもしていたいくらい気持ちの良い場所でした。
みなさん朝食をとったり、思い思いの時間を過ごしていました。



目の前の北岳・・・すごい大きさ。この奥にもずっと繋がる尾根。
南アルプスってこんなに大きかったんですね・・・(今更・笑)


 
8:00、次のピークへと歩き始めましょう。素晴らしい景色の中、右手に見えてきたのは・・・



八ヶ岳オールスターズ この角度から見ると赤岳、すごいカッコイイですねー。



この先はもう鼻歌交じり



まさに天空の散歩道。気持ちよすぎて進むのがもったいないくらい。


 
8:30「観音岳2830m」到着です。



山頂から見る富士。



これから進む稜線、奥には大きな甲斐駒ヶ岳、そしていよいよオベリスクが見えてきました。



 
まだまだ続く、白砂のプロムナード



でも観音岳からは結構アップダウンがあり、ちょっと疲れてきます(汗)


 
咲き残りのタカネビランジに励まされ、最後の岩を越えると・・・




10:10、アカヌケ沢の頭到着。



白鳳峠方面へと繋がる交差点で賑わっていました。




薬師、観音、地蔵の名の通り、心安らかに歩けるこの素晴らしい鳳凰三山は、
まるごと禅寺の庭のように感じました。

ここから見降ろすオベリスクは本当に美しくて・・・。

紅葉の良い年にあたればもっと綺麗だったのでしょうけれど、
これ以上を望んだら贅沢すぎるほど、無風で一点の曇りもない青空に恵まれ感謝です


 
オベリスクの麓まで降りて・・・10:30「地蔵岳2764m」到着。
いつも中央線から見上げていたオベリスク、やっと会えたね。
てっぺんまでは登りません、見上げるだけ。



この美しさをただただ見つめるだけでシアワセでした。


 
ゆっくりしていたいけど・・・10:50、鳳凰小屋方面へ下山開始。
ズルズルの斜面は登ってくる人たちは本当に大変そう。



さよならーオベリスク!素晴らしい景色を見せてくれてありがとう
2年越しの思いを果たせてシアワセでした。


 
降りるにつれ紅葉がきれいになり、「鳳凰小屋」の脇が一番きれいに色付いていました。

11:35ここで昼食をとり、下山します。
先ほどの広河原へ降りるルートが一番綺麗そうでしたが、
余計なバス代がかかるのと最終のバスの時間を逃すとタクシー代約¥10,000が待っている
青木鉱泉へはウワサに聞く辛い道、私の足なら5時間かかるかも・・・。
鳳凰小屋の方のアドバイスもあり、やはり予定通り御座石鉱泉へ降りていきます。
ここなら最終のバスに間に合いそうだし、最悪タクシーでも韮崎まで6,000円程度で済む計算です。



 
12:00、下山開始。
ちなみに小屋の方のアドバイスは、
「燕頭山までの平坦な道で飛ばさず足温存、そうすれば最後の急坂もOKだよ」でした



ほぼ平坦な下りが続きます。ガスって来てしまったので暗い感じでしたが紅葉も少しだけ色付いていました。


 
13:15、燕頭山で休憩。登ってくる方達が休んでいましたが辛そうです。
旭岳過ぎたあたりからいよいよ断続的に急坂になります。

ただひたすら下るだけの道・・・

 
最後はがけ崩れが怖そうな工事現場を抜け、アドバイス通り来たけどやっぱり足にキター


 
もう歩きたくないーーーと15:25、御座石鉱泉到着。
最終のバスは17:15、それまで入浴(¥1050)してゆっくりビールを飲んでから帰路につきました。


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と、全てが大満足で終わる予定だったのですが、鉱泉に着いたとたんに私の身体に異変が。
突然の下痢に見舞われ、トイレから離れられない状態に お昼までなんともなかったのに?
以前何度か同じ状況を経験しているので、これはなんとしてでも家に辿り着かないとまずいパターン



御座石鉱泉からの道はかなりな悪路。
ジェットコースター状態の最終路線バスに乗り、歯を食いしばって我慢
韮崎駅に着くや否やトイレへ駆け込み
あずさの指定を取っていたので良かったのですが、電車のトイレを占拠する勢いで・・・
1時間半無言で堪え、無事家に辿り着いたものの、もうダメぇ・・・
(お食事中の方、申し訳ありません)


翌日急患で点滴の人となったのでした(笑)

結局、2年前と同じ「ウイルス性胃腸炎による下痢」下山後だったのが不幸中の幸い?
鳳凰山と下痢の因果関係は・笑
とやっぱりしっかりオチのついた山歩きとなりました




【行程】南御室小屋テント場6:10→薬師岳7:40~8:00→観音岳8:30~8:50→地蔵岳10:30~10:50
→鳳凰小屋11:35~12:00→燕頭山13:10→御座石鉱泉15:25
 (昼食休憩含む)

久々のテント装備・9時間30分行動はきつかった!
やっぱりどのルートを使っても鳳凰三山はなかなか手ごわい山なんだと感じました。


おしまい。








雲上の日本庭園・鳳凰三山 【前編】

2011-10-15 | ヤマのこと

2年前の三連休、体調不良のまま行きたい気持ちだけで強引に決めたものの、
あまりの具合悪さに山行途中で初めてリタイヤして下山した山、鳳凰山。

悔しさと情けなさで次の日程を考えるも、そういう事にはなぜかこだわりたい私(笑)
リベンジの日は絶対に同じ紅葉の時期、そして絶対に晴れの日、と決めていた。

昨年の10月三連休は雨、絶対に晴れの日に、と決めていたので迷わず中止。

そして今年。天気予報は珍しく3日間とも晴れ。体調も悪くない。
悪いのは台風の塩害か?紅葉がハズレ年だという事・・・


紅葉がハズレとか、そんな贅沢は言えない!晴れ予報だけでもありがたい。
私にとって近いのに遠かった鳳凰山。2年越しの思い、果たすことが出来るのか・・・


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2011.10.8(土)


新宿駅6:30発・臨時のあずさを乗りついで、韮崎駅到着。
ここからタクシーで「夜叉神登山口」へ(タクシー代金約7,300円)
甲府からのバスで行けば登山口まで¥1,380で済むのだが、登山口着が10:00過ぎ。
行程が長く、遅くなりそうだったので奮発しました。


 
夜叉神登山口の駐車場はかなり一杯の様子。
支度をし、9:45スタート(結局もたもた準備でバスで来るのとたいして変わらない・笑)
天気が良く、気温が高かったので早くも大汗をかきます



1時間ほどで夜叉神峠到着。前回よりはましだけど、白根三山は途切れ途切れにしか見えず。



休憩後、スタート。木の上にとろろ昆布が一杯


 
峠からは最初は緩いのですが、すぐに傾斜がきつくなります。
その後は、緩いけどただひたすら登りの道が延々と続きます。
前回歩いているのでペース配分は良好、順調に歩みを進めます。



この「杖立峠」の道標は多分「大崖頭山」あたりのことだと思うのですが・・・
本当の峠はもう少し先?



あんなに青かった空がすっかり曇ってしまい、ちょっとがっかり。
それでも今年初めての色付く木々に元気をもらって進みます。


 
12:40、開けたところに到着。
懐かしい!2年前、あまりの具合悪さに引き返した場所。
前回同様、ここで昼食をとりますが、前回は座るところもないくらい混雑していたのに、
今日はここまでまだ4,5組しか会ってない??なぜー?

30分ほどの昼食の後、まだ見ぬ道へと入っていきました。




このあたりが火事場跡?曇っているので寂しい感じですが・・・


 
ただ黙々と歩くこちらからのコースは、斜度は緩いのですが距離はやっぱり長いです。
だけどこちらを選んだのは、何かの本で夜叉神峠からのルートは、
”南アルプスらしい鬱蒼とした森の中を進んでいく味わい深い道”というのを読んだから。
なるほど苔とツガの香り好きな私には、楽しいルートだと感じました
もうひとつの目的もあるし・・・



と、エアリアのCTよりずいぶん早く「苺平」の道標が出てきて嬉しい
なんだかんだ言っても疲れたよ~(笑)ここからは緩い下りでテント場まで30分。



ここからの道は本当に素敵でした(平坦だし・笑)
良い香りと苔に包まれシアワセな歩みです。



白いキノピーに「待ってたよ」と言われた気がしながら・・・




1箇所、ココは山の中なの?と思うほど広くて平らな尾根道を更に進むと・・・



木々の間に色が射してきて・・・



14:45、やった~南御室小屋到着です


 
こんな山の中にこんな広い場所があったの?と思うほど広々気持ちいい。
ほとんど誰にも会わなかったのに、ここに来たら人が一杯(笑)
賑やかなテント場はこの後更に増え、60張り程度だったようです。

ささ、もうひとつの目的


 
南アルプス天然水 美味しいー  山の恵みに感謝ですね。
手がしびれるほど冷たくて美味しい水がじゃばじゃば出ていました。

うわさには聞いていましたが、本当に素敵なテント場
トイレもキレイだし、小屋のお姉さんはキレイだし(笑)
賑やか過ぎるのは連休だから仕方ないとして・・・
(かなりうるさい関西のグループが一組・同じ位の年齢のオトナが騒いでて恥ずかしかった!)



 
夕飯は前々回と同じチリビーンズとアボカドサラダ。
今回はそれを”トルティーヤ”で包んで頂きますが、トルティーヤ焼く為に霧吹き持ってくる人出現
(だからザックが重くなるんじゃ・・・)

夕方はあまり天気が良くなかったので、翌日の天気が心配でしたが・・・
疲れていたので耳栓してよーーーーく眠れました。



【行程】夜叉神登山口9:45→夜叉神峠10:44~10:54→杖立峠道標12:15→ホントの峠?12:42~13:10
→苺平14:10→南御室小屋テント場14:45


翌日へつづく







気づいたら・・・

2011-10-13 | ネコ

ブログを更新しないまま2週間がたとうとしております。

忙しいやら、体調不良やらで、なんかPCの前にいる時間がとれないらしいんですってよ。



苦しいときの猫頼みだって寝てるとこ起こされた アタシもトシなんですけどね(推定14歳)
ブログ書いてる本人も結構年なんで、まあ、大目に見てやってください


誰も心配してる人はいないと思いますが、最近のどーでもいいようなことは、
のついったーでつぶやいてるらしいですから。
元気でいるの?と心配になったときは、そっちを覗いてやってくださいにゃ。


よろしくにゃ~   ねこのちゅーより。



高所恐怖症の槍ヶ岳チャレンジ【後編】

2011-10-01 | ヤマのこと

前編はこちら

怖くて槍の姿を見れない私。
小屋の前で槍に背を向け、緊張で乾いた喉にチョコレートを無理矢理ほうばりながら言い聞かす。

”落ち着け、私。何の為にここまで来たんだ。
この日の為に あの山 や、あっちの山、 ここ とか こんなところで練習を積んできたではないか。
しかもこのほぼ無風で快晴な登頂日和、このチャンスを逃すなんてありえない!”



”ここで敗退したらオンナがすたる 行け、ワタシ。”
槍の穂先目指して一歩を踏み出した。



一歩ずつ前に進む。ここまで来てもう後戻りは出来ない。
指先は緊張で冷たくなっていたが、いつもの怖い時のような冷や汗はかいていなかった。


一旦日影側に廻ると風が冷たくて、さらに身体が硬直するようだ。
ここで女性が一人しゃがみこんで固まっていた。
「登るんですか?!降りるんですか?!」と誰かに聞かれてたけど・・・(~_~;)
そんな追い立てないであげてぇ・・・確かにそこでとまられても困るけど・・



ふー、なんか開き直ってきたかも?少し落ち着いてきたぞ。



一つ目の階段は今日初めてとあってかさすがに緊張した。
次はこの足掛の少ないスラブ状の岩を、鉄製の杭を手がかりに登るところ。
はめていた100均グローブが信じられなくてはずし、素手になった。
とにかく終始落石を起こさぬよう、慎重に。三点支持を確実に。
自分の失敗は周りを巻き込む。
ビビリなワタシは一つ岩を掴む、足をかける度に、動かないかどうか確認してから登っていった。



無心で登っていたら、槍ヶ岳山荘があんなに小さくなっていた。



渋滞で立ち止まるとヘリの音・・・振り返ればすぐそこに飛んできた。
自分が二本足で立っている場所より、低い位置にヘリが飛んでるのを見てる、不思議な光景。



さあ、最後の梯子が見えてきたよ もうちょっとだ
ダンナは「怖えーー!下見れないよ!」と珍しく叫んでいたけど(笑)
不思議だけど怖いと同時に山頂を踏める嬉しさでワクワクしてる自分がいた。(一本線が切れたのかも?)




下は見ず、梯子だけを見つめ一歩一歩。
そして・・・最後の階段を登りきり・・・


着いた・・・槍ヶ岳の穂先だ。


・・・ウワサ通り山頂狭っ

20人立てるか立てないかの狭さ。
フラっとしたら怖いので常に前傾姿勢(笑)で記念撮影の順番を待つ私。
だけど山頂に立ったら怖くて見れないかと思ったけど、見れた。
だって360度の大展望、見なきゃもったいないも~~~ん



槍ヶ岳山頂からの富士山。



笠ヶ岳方面。



まだ行った事のない薬師岳、立山連峰方面。



常念岳・パノラマ銀座・東鎌尾根方面。




穂高のギザギザがカッコイイ~~~



北鎌尾根から登ってきた人々・・・すごすぎる



そして・・・





10:28、高所恐怖症、ついに槍ました、やれました、感無量です
(端っこが怖くて立つことが出来なかった・笑)
3180m、槍の穂先を踏めました満面の笑みです



だけど頭の中は・・・




早く降りたい((゜д゜○))三



20分ほど山頂を満喫し(というか順番待ちで降りたくても降りれない)山頂を後にします。




ワタシ先降りま~す 一歩目を出すのが緊張します。
下りは見えないから階段も一歩一歩確かめながら。
岩が出っ張っていて、梯子に足をかけるスペースが少ない段もありました。



でも登れたものは降りれるのです。下の階段はもう余裕のピース



・・・と調子に乗ってると足場が見えない緊張する場面もありますが。



戻ってきました。



ここでやっと本当の喜びが。槍ましたーーーーなんでしょう、この達成感。



結局一番怖かったのは登る前でした 緊張から開放され、お腹が空きました。
山荘でカレーを食べようと思ったら激混み。(焼きたてパンはいずこ?)
仕方がないので小屋の前のテラスで、ジュースを飲みながら行動食で休憩。

この夏、悪天候で全然満足のいく山歩きが出来なかった私が哀れで、
山の神様が同情してくれたのでしょうか
こんな快晴の日に登らせてくれてありがとう。感謝の気持ちで一杯でした。


我に返り時計を見るとまだ11:00。
今日ココに泊まれば、確実に素晴らしい夕景と朝日が拝めるだろう。
だけど、翌日の仕事を考えると、連休最終日の帰りの混雑はうんざり。
今回は槍ヶ岳登頂だけを目指してきたので、多くは望まず、満足して予定通り下山しよう。
テント場で祝杯だーー


でも・・・あのテント場で祝杯をあげるのは・・・なんか悲しい。


「ねーねー、頑張ったご褒美にテント場下の小屋に泊まろうよ!
お風呂もあるんだってよ!そしたら明日お風呂入らないで早く帰れるしさ

ダンナを口説いてみたところ、いいよ、ということになり、
同じルートをテント場まで猛ダッシュで下りることに。



11:30、お名残惜しいですがサヨウナラ、槍様、優しく迎えてくれてありがとう




ん~~~何度見ても美しい槍ヶ岳の姿。何度も何度も振り返ってしまう。



この時間でもまだゴンゴン登ってくる皆さん。暑いから苦しそう。でもシアワセそう
みんなが笑顔になる、だってこんなに素晴らしい天気と景色だから。



昨日とは打って変わって日差しも強く暑い!
顔が焼けそうなので私は得意のほっかむりで降りていきました。


テントを撤収し、時計を見るとまだ14:30。

欲&お金もったいない病が出て、
「小屋泊やめてまずは横尾まで降りちゃう?できれば大好きな徳沢まで?」

そうと決めたらダッシュだ!徳澤の美しいテント場で最高の朝を迎えよう!GO




帰り道、槍沢ロッジの望遠鏡を覗くと、まだたくさんの人が穂先に張り付いていた(*^_^*)



急ぎ足で降りたって、緩やかで歩きやすい登山道。
先週の稲村岩尾根のことを考えたら(まだ言うか)、雲の上を歩いているような気楽さ。



横尾が見えたよーーーいま16時。うん、まだ行ける。





17:00、日没前に徳澤に帰ってきました。
大急ぎでテントを張って・・・



かんぱ~~~い!この日のビールの美味しかったこと
あまりに遅すぎて食堂ではおでんしか残ってなかったけど。(チャーハンが・・・)


天の川まで見える、満天の星空に包まれ、
フカフカ芝生の美しい徳澤のテント場でゆーーくり眠ることが出来ました。


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2011.9.25(日)



気持ちの良い徳沢の朝。やっぱりここまで来て良かった。



テント場から前穂高が赤くなるのが見えると、なんだか嬉しくなる。
帰るのが惜しいような天気だけど、混雑回避でもう帰ります。



晴れ晴れとした気分で足取りも軽くバスターミナルへ向かう。
おととい、不安な気持ちで歩いたこの道も景色が違うように見えるからゲンキンだ。

槍ヶ岳に登れたからと言って、高所恐怖症が克服できた訳じゃない。
まだまだ私のような未熟者には怖くて近寄れない山がたくさんある。
だけど今回の経験は、少しだけ自分にとってプラスになった、と思いたい。



朝の梓川沿いをゆるゆるとバスターミナルへ。
シャワー室を借りてさっぱりし、バスに乗ります。



今回の成果があったのかどうか?答えを実感できるのは来年かな?
また会いましょうね、北アルプス。


時間が余ったら「氷河公園」に行くんだ!と思っていたはずなのに、
登頂の嬉しさで舞い上がって下山してきて、あとで行くの忘れたことに気付き、
ショックを受けたことはナイショにしておこう・・・


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【行程】
9/22:新宿21:00→松本24:40 エースイン松本 前泊
9/23:松本駅6:32→上高地バスターミナル9:30→徳沢11:05→横尾11:50~12:30
   →槍沢ロッジ受付14:00→ババ平14:30 泊
9/24:ババ平5:45→天狗原分岐→殺生分岐8:40→槍ヶ岳山荘9:30~9:50
   槍の肩9:50→槍ヶ岳山頂10:15~10:35→槍の肩11:00
   下山開始11:30→ババ平13:50・・・テント撤収14:30→横尾16:10→徳沢テント場17:00 泊
9/25:上高地バスターミナル10:10  松本13:05→新宿15:40



毎度大げさなレポ読んで頂き、ありがとうございました。

おしまい。