カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

黄金色のカラマツ・雁坂峠~笠取山②

2010-10-28 | ヤマのこと

その1

続きです。

 
「燕山」から少し下ると樹林帯を抜け視界がパーッと開け、眼下に「雁峠・がんとうげ」が見えてきました。
左手にはまさしく「笠」の形の「笠取山」が。


 
峠まで降り、振り返ると今歩いてきた燕山方面。
うっすら紅葉が晩秋の雰囲気です。とても広々とした峠でした。


 
「雁峠」には廃墟となった小屋が建っていました(中は覗かず)
ゆるく上り返して「笠取小屋」へ向かいます。このあたりは草原のように広かったです。


 
整備された公園のような道を降りていくと、前方に見えてきました。
右手がトイレ(水洗ではないですがキレイです)左手が小屋。
15:45、やっと小屋に到着です、日没までに間に合ってヨカッタ。


 
テント泊の人は私たちだけ。宿泊客は10人くらいいたようです。
とても感じがよく親切な小屋のオーナー?さんが、
ベンチの横に張るといいよ、と案内してくれたので素直に。
歩いて3分ほどの水場では、水がジャバジャバ。
テント場、というよりはキャンプ場、といった感じの設備の整ったテント場でした。一人¥500
ビール・ジュースは販売していたようですが、背負ってきたので買いませんでした
予想よりも寒くなく、鹿の声を聞きながらあっという間に朝を迎えました。

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翌朝。
このテント場、正面に大菩薩嶺が見えるのです♪
大菩薩の左手から昇る朝日・・・朝の気温は10度、手袋もいらないほどでした。


 
6:00、テントを撤収して笠取山に向かいます。
「小さな分水嶺」多摩川と荒川と富士川の分水嶺。
ここにザックをデポして・・・

 
まっすぐに山頂を目指す道。山頂近くは急登ですが、小雲取への登りみたいな感じ?
手ぶらなので登りは下から12、3分でした。



幻想的な朝の風景・・・



登り切ると素晴らしい眺めが広がっていました。


天気予報は晴れじゃなかったっけ
でもまた今日も会えて嬉しい富士山、いろんな表情を魅せてくれます。



眼下にコガネイロのカラマツ。昨日歩いた縦走路や、遠く南アルプスまでよく見えます。

景色を眺めていると去年、初めてのテント泊縦走で奥秩父を歩いた、あの日のことが蘇ります。
経験したことのない距離、残雪に足をとられ長く苦しい道のりだった・・・
だけど歩きとおせた時の、あの感じたことのなかった達成感が私の力となり、
今日の私に繋がっている、と、どこへ行ってもいつも思う。
山の楽しさ・辛さ・ペース配分・食料など、大事なことを学ばせてもらったこの奥秩父は、
私にとって生涯忘れることのない、ありがた~い場所なのです。

一年ぶりにこのエリアを歩き、初心に帰ったような思いがした今回の山歩き。
先週スズメ蜂に刺されたのも、山は謙虚に、初心に帰れ、というお告げだったのでしょう タブン・・・


 
い~なぁ、この眺め、この山の香り。
静かで地味な感じがじわじわココロに響くのです。

いつまでも眺めていたいけど・・・実は山頂は風が強く寒い
来た道をそそくさと戻りました(笑) もうそんな季節なんですね。



下りもまた、美しいのです。
カラマツにダイブしたくなるような



ザックをデポした場所へ戻ります。



7:40、雁峠から「新地平」へ向かって下山です。
昨日ここで会った自転車の3人組は、この峠でテントなし・タープのみで一晩過ごされた様。
すごいですね

 
「新地平」までは緩やかな下り。
でも広川を何度も行ったりきたり渡渉します。

  
行きの雁坂峠への渡渉よりこっちのほうが辛いかも。
岩が滑るとの、川幅が広いので、気をつけないとボッチャンしそうでした。
そうそう、今回はクマ鈴もいつもの倍、じゃらんじゃらん鳴らして歩きました



緊張する沢沿いを抜けると、林道へ。
と言っても林道と登山道の区別があまりない感じで、どこからが林道だったのか・・・?



長い林道歩きで飽きてきた頃、ダンナがまたしても発見
登山道から離れただいぶ上のほうでしたが、デッカイスズメバチの巣
やっぱりどこにでもあるんですね・・・


 
「亀田林業林道」のゲートまで来ると、懐かしいボンネット型のトラック。

 
10:05、ゲートを越えると木々の中に「広瀬湖」が見えてきて、今回の旅は終わり。
10:30のバス時刻に間に合ってよかった~。
蜂にも熊にもあわなくてよかった~~~~

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10:30のバスと思ったら、10:08に山梨市営バスがあったので、そちらに乗り込み「窪平(花かげ)」下車。
今日の目的は「花かげの湯


 
前回「笛吹の湯」で何も食べるものがなかった(ビールが売ってナイ)地獄で辛かったので、
今回はこちらでゆっくり。
でも食べ物の種類は少ないし・・・味はコメントなし(汗)
地元の方たちだけの静かな温泉でした、朝だったからかな?

久しぶりに2時間もゆっくりして、13:35発のバスに揺られて塩山駅へと戻りました。



奥秩父縦走路の中ではアップダウンが少なく、比較的楽に歩ける区間だと思います。
車の方なら日帰りも可能なコースです。
又来年、続きを歩きたいなー。


【行程】1日目:雁坂料金所9:00→雁坂峠12:30→雁峠15:20→笠取小屋15:45(行動時間約7時間)
2日目:笠取小屋6:00→笠取山ピストン→雁峠7:40→新地平10:05(行動時間・約4時間)
(昼食・休憩含む)



今回は無事何事もなく・・・めでたしめでたし、でした




黄金色のカラマツ・雁坂峠~笠取山①

2010-10-27 | ヤマのこと

2010.10.23(土)~24(日) 奥秩父へ行ってきました。

昨年のGWに半分まで歩いた「奥秩父主脈縦走路」
まだ雲取山まで残りはたくさんあるのだけれど、3日間の休みを取れることがなかなか・・・ない。
出来ることなら一気に縦走したかったのだけど、それではいつになるか解らないので、
一部分、コンパクトに周回できるコースを選んで歩いてきました。

塩山駅から西沢渓谷行きのバスはあるけれど、登山口に立てるのが10:05と遅い。
日が短いこの時期、日没までにたどり着けない可能性もある。
せっかくバス利用できるのに、安全策をとり今回も奮発してタクシー利用。
塩山駅から雁坂トンネルゲートまで約¥6200でした。


 
8:35雁坂トンネルの料金ゲート到着。バス停から歩くより30分くらい歩く時間をカットできたかな?
登山口の道を挟んで反対側にトイレ・自販機有。
朝はまだ日が当たらない登山口、ちょっと寒かった。



今回の特別装備はウェア関係から黒を撤廃し、
持ち物はもちろんポイズンリムーバー、先日病院でもらったステロイド剤、
そして新兵器のこちら・・・

「スーパースズメバチジェットmini」

ピレスロイド系のスプレー式殺虫剤が効果有、との情報を得て用意しました。
先週と同じ目に合うわけにはいきません、
ザックの外ポケットにすぐ引き抜けるようにスタンバイ、武士の鞘状態です(笑)

あ、なっちゃんは私のいつもの山トモ。へこたれた時に効果絶大なのです


 
9:00スタート。まずは雁坂峠まで約900mちょっとの標高差を登ります。
最初はひろ~い林道をゆるゆると進みます。
前方にとんがりの山が見えてきますが??



大菩薩の地図持ってきちゃったら、北のほうが載ってなくてわからない(笑)
白ザレの山肌が見えるあの山は・・・破(不)風山あたりでしょうか?
甲武信から繋がっている尾根には違いないと思うのですが・・・


 
9:45、沓切沢の橋に到着。ここで林道は終わり登山道へと入ります。
画像が解り難いですが、行き止まり?と思ったら大きな倒木の脇を入るようになっていました。
沢に沿って進んでいきます。

ここで降りてきた3名の男性の足元を見ると、スパッツがドロドロ^_^;
そんなにすごいのか・・・実はザックに入りきれなくてスパッツを置いてきてしまったので、
仕方なく慌てて合羽ズボンをはきました。



このルート、2007年度版のエアリアには「危」マークが3つ位ついていたので心配していましたが、
この程度の崩壊した登山道や・・・


こんな橋は渡れないでしょ!と岩をつたって渡渉したりとか・・・


 
沓切沢出合のところは水量も多く、増水時はちょっと・・・と思いましたが、
後はどこも問題なく普通に歩けました。
スパッツドロドロの方達は、ナメラ沢から来たみたい、と後で気づきました。


 
ロープのかかったちょっと滑りやすい斜面をうんとこしょっ、っと登ると、
段々日が差す明るい登山道になり・・・



紅葉☆⌒v⌒v⌒ヾ((`・∀・´)ノ ヒャッホーィ♪
やっぱり紅葉は「紅」色を見ないと始まりません!


 
沢を離れるとジグザグの登山道に変わりますが、とにかく紅葉がきれいで上ばかり見て前に進みません。
紅葉の森を堪能するためにここで休憩。

・・・というよりは、2ヶ月ぶりにテント装備で歩いたので肩が痛く、
1時間に一回ザックを降ろさないとしんどかったのです(笑)
怠けると後がいけませんね。



いやいや、でも本当に綺麗な自然林で、急斜面もあまり苦にならないほど美しかったです。



ジグザグと登っていくと上空が開け、すがすがしい尾根道に変わっていきました。
そして振り返ると富士山が。


紅葉の向こうに富士山



進行方向を見上げるとコガネイロのカラマツ~~~
これが見たかったの!!間に合ってよかった!



紅色から黄金色に変わっていく山の色を五感で感じながら、歩くシアワセ・・・


 
奥秩父らしい笹に縁取られた登山道は、風も抜ける素敵なトレイルでした。
振り返れば歩いてきた尾根が・・・尾根?いや、ここは国道・・・




結局3時間半もかけて「日本三大峠」雁坂峠・2082m到着。

広瀬からこの雁坂峠を越えて秩父までのルートは、現在の雁坂トンネルが開通するまで、
国道140号線として地図に記載されていた、りっぱな国道だったそうで。
たかだか10数年前のお話(~_~;)というのがまたビックリ。

自動車通行不能状態にあったのでトンネル開通まで「開かずの国道」
と呼ばれていて、オマケに雁坂小屋の便所小屋がこの国道上に建っている、
というのが有名な話らしい(笑)

 
峠にはりっぱなベンチが二つ。
さほど広くも狭くもないこの交差点は、富士山側が開けていて気持ちの良い場所。
久々のテント装備で汗だくな私たちは、ベンチで富士山を眺めながらおにぎりタイムとした。


一緒に上がってきた5人パーティさんは、今日はもう雁坂小屋に泊まるだけだそう。
私たちはここからが本日のメイン、先に進みます。
振り返れば甲武信へ続く尾根、紅葉がとてもキレイ。
いつかそっちも繋げるからね!

 
雲取山方面に歩き出すと、いかにも、という立ち枯れの木、苔の森に入ります。
しーん、とした音のない樹林帯、この静けさが奥秩父の魅力なのよね~♪

と、いつもなら楽しみな森歩きなのだけど、先週の事件がトラウマとなっている。
苔に覆われた木、そして穴の開いた根っ子・・・どこかにスズメバチが巣を作っているのかも?!
と思うと怖くてゆっくり歩けない(笑)休むことも出来ない。
この先も樹林帯と開けた尾根歩きが交互にやってきますが、どの樹林帯も急ぎ足で通り過ぎました



雁坂峠から約30分で「水晶山2158m」到着。
樹林帯のピークです、朝、塩山駅で一緒になった学生たちと会いました。
逆コースから来たようです。


 
そこからまた下り、分岐に到着。
ここは”巻いてはいけない”との情報で山頂目指すと・・・

 
「水晶山」から約30分、分岐から10分で「古礼山2112m」到着。
なるほど素晴らしい眺めが!
できることならいつまでも眺めていたい、と思うほど・・・



曇が多いですが、そんな中、しっとりと佇む富士。
どことなく冬に向かう、秋の寂しげな風情が感じられていいな~と思いました。


 
休憩を終え進行方向に緩く下ると、りっぱなベンチがあり、公園のように広い場所に出ました。
ここからは富士山のほかに南アルプスまで見えます。
テント場だったら最高だろうなー。



その先も富士山を眺めながらの楽しい尾根歩き。
なんて気持ちがいいのでしょう♪


写真にはうまく写せませんでしたが、
見下ろす山肌が黄色・茶色・濃い赤に染まり、派手な紅葉はないのだけど、
なんとも重厚感があって、静かに美しいのです。



う~ん、しぶいっ!奥秩父はこの渋さがたまらなく良いのよね



楽しい尾根歩きも終板に。
この時期は縦走する人は少ないのか、学生に会ったきり誰にも会いませんでした。
前方に開けた尾根が見えてくると、通過点に「燕山2004m・つばくらやま」の標識がありました。


長くなったので続きます



初秋の南大菩薩・その2

2010-10-20 | ヤマのこと

つづきです。

道形不明瞭、という割には最初はどこにでもあるジグザグな登山道を降りていきます。
谷を沢の音のするほうへ降りていくのは、あまり気持ちの良いものではありませんが・・・



下山開始から20分くらいだったでしょうか?
ジグザグを終え、段々荒れた登山道らしく苔だらけの木や倒木も増えてきました。

5mくらい先を歩くダンナがなにやら叫んでいます、

「な~に?」

と聞き返すと、

「こっちは蜂がいるから右側を通れ!!」

右側を通れ、といわれても荒れた登山道、どこ歩こうか?キョロキョロ見回していたその数秒後、
前方で両手を振り回しているダンナの姿が?え?何事?
廻りに飛んでいる蜂の姿をロックオンした瞬間でした、



「ウッ・・」



今まで体験したことのない衝撃が身体中を走り、頭の先まで突き抜けて行きました。
瞬間、痛みのする方を見ると、



(画像は借り物です)
なんとこんなにでっかいスズメバチが、私の左ふくらはぎに止まっているではないですか?!
体長4センチ位、お尻のシマシマがクッキリハッキリ目に焼きついて・・・。


刺されとるーーー しかも食いついてる?!



持っていたストックでふくらはぎの蜂を必死に叩き落としますが、もうそこからは大パニック
とにかく早くここを逃げなきゃ、と走ってるつもりでもなかなか前に進みません。
一撃受けただけなのに、刺されたその瞬間からしびれる痛みの左足

そして・・・二発目の攻撃を受けました。今度は首の後ろ。


「痛ーーーーい!!!もうヤダぁーーーーー!!!」



半べそ状態です。
もっと刺されるのかも!?恐怖でぎゃーぎゃー言いながら走り下り・・・
もう追ってこないところまで逃げると、改めてすごい痛みに気づきます。
刺されたのは短パンとスパッツの間から出ていたCW-Xタイツの部分。
黒いタイツの表面が何かの液体か?色が若干変わっていました。


蜂に刺されたのも、生きているスズメバチを見たのも初めて。
刺された、というショックとジンジンしびれる痛みで冷静に判断することなど出来ない私。
今、頭の中にある「蜂に刺されたら」の情報が入っているはずの引き出しからは、
”1回目はいいけれど、2回目に刺されたらマズイ”ということしか出てこない。
じゃこの1回目の時はどうなの・・・

結局刺されたのは私だけ(怒)
こんなに痛いの・・・もしかしたらこのまま身体中毒が廻って死んでしまうのかも?!
ポイズンリムーバーも山歩きの初期に買ったけど、全然出番がないから、と、
持ち歩く事すらしていなかったこの頃。
恥ずかしながら記憶の引き出しの中はもうからっぽ、どう対処したらいいのか?わからない。
ダンナの引き出しには”オシッコかける?”しか入っていなかった_| ̄|○
ダメだ、とにかく一刻も早く人のいる場所へ出るしかない


気持ちばかり焦るが、沢沿いは柔らかい砂のような地質のところもあり、
進むほどに滑って落ちてしまいそうな悪路になって行く・・・。
腐った木の橋を渡ったり・・・これ以上の事故を起こさぬよう痛みに耐えながらも慎重に進む。
でもまたいつ蜂に遭遇するか解らないから気持ちは焦る。

刺された直後から顔が熱くなっていたのは自分でも解っていたが、更に汗までダラダラ。
蜂の毒でそうなっているのか?焦っているからなのか?自分でも解らない。
赤い顔をしてハアハア進む私に、さすがにダンナもちょっと心配した様で、
「生きてるか?」と聞いてきた。



生きてるよっ!
こんな携帯も通じない、人も通らない悪路でショック死するわけには行かない!
絶対生きて帰ってやる~~~!!
(この時はマジメにそう思っていました)


 
(刺されてないから余裕で写真撮ってたのか・・・ダンナ
ビリビリと痛む足をかばいながら、必死で歩くこと約45分・・・
やっと携帯の通じる林道についた。

下山途中、カラだと思ってた私の引き出しの奥から”蜂に刺されたことのある友人”情報が出てきた
アンテナが立って電話すると運よく繋がって、興奮状態で事情を話すと、
「死なないから安心してください」と温かい一言。
とにかく早く薬局か病院へ、とアドバイスもらった。



やっと車道に出た・・・・ほっ。
が、このエリア、商店すら見たことないんだもん、薬局なんて無理だよね。
人の姿もない、でも、歩いているんだから救急車呼ぶわけにも行かないし・・・
とりあえず温泉に行けば人がいるだろうから、と最初の目的の「田野の湯」へ5分ほど歩いていくと、
な~んと休み!!!

人っ子一人いない~~~

仕方ないからとにかく駅へ向かおうとバス停まで行くが、バスは二時間近くこない表示。
それならタクシーで、とタクシー会社3社に電話するも、
運悪くこの日は「笛吹マラソン大会」があったそうで、道路渋滞で行けたとしても1時間後だという・・・

もう・・・無理だ、駅まで1時間歩くよ。

と覚悟を決め歩き出すと、後ろから見たことのあるマイクロバス
市民バスだ!手を上げると停まってくれて、無事に10分で駅までたどり着くことが出来た。
ああ、神様はこんなところに


駅に着いたところで病院も薬局もないので、仕方なく何の処置もせず、
そのまま中央本線に揺られ地元へと帰った。
首の痛みはたいしたことはなかったが、足の激痛は治まることを知らない様子。
電車でじっと座っているのも耐えがたく、痛みで顔をゆがめながら刺されてから4時間後、
やっとの思いで地元の薬局へ。
頭痛や吐き気がないなら緊急性はないけど、明日足が今よりもっと腫れていたら、
病院へ行ってくださいとのこと。

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冷静になってからダンナに聞いてみると、木の根っこあたりに穴があり、
何かが動くので目が行くと、蜂だった。
「蜂がいるから!」と叫んだ直後に蜂がぶわ~~っと出てきた、という事らしい。
巣への距離は約1~2mくらい。


私の記憶では蜂の数は4、5匹だったと思う。
大群じゃなくてホントによかった・・・2箇所でよかった・・・
もっと刺されていたら、と思うとぞっとする。
人間、やっぱりどこでどうなるか解らないものだよね、毎日大事に生きなきゃダメだよね。

このまま死んだら悔しいので、ビール飲んで痛みをこらえた夜だった・・・(死なない、って言ってるのに)


-------


その晩、夜中に熱が上がったらしく、寒気がひどくて布団を何枚もかぶって震えていた。
夜中じゅう痛みに耐えた足は、案の定、膝が曲げにくいほど腫れて、
二本足歩行が出来なくなっていた。
やっぱり怖いので会社に連絡し、ストック付きながら翌朝一で病院へ。

皮膚科を案内され、次回から急患でも来るように!!と怒られて、(軽い症状で行くと怒るくせに・・・)
病院で取り扱っている中で最強のステロイド剤を処方された。
(テルモベート軟膏とリンデロンという飲み薬・どちらもステロイド剤)
幸いなのが私はアレルギー体質ではなかったこと。
アレルギー体質でもっと刺されていたら・・・1回目でもどうなっていたか解らなかったらしい。
次回もし刺されたら、1時間以内に病院へ行きなさいと言われた(無理だ・・・)




(お見苦しい写真スイマセン:病院にて)
真っ赤になったもともと太い足はこの後さらに腫れ、足首もなくなり、普通の靴は履けなくなった・・・
刺されて丸3日、足はまだ腫れている・・・痛みは消え、痒くてたまらない。
だがまだ安心は出来ず、蜂窩織炎(ほうかしきえん)のような体内の免疫システムが破壊され、
刺された内側の細胞が腫瘍のような状態にならないとも言い切れないらしい・・・
週末にもう一度病院で診てもらうまで、まだ安心は出来ないのだ


恐るべし蜂の毒!!!
色んな教訓を得た、今回の山歩きとなりました。


教訓:人の歩かない登山道を歩くのは、いろんな意味でやっぱり危険と隣り合わせ。


※ここには私の取った行動の事実を書きましたが、対処法としては全てNGです
もしスズメバチに刺されたら、即、病院に行きましょう。



おしまい。

10/22追記
今朝病院に行ったら脅威の回復力(笑)で腫れも引き、赤みもなくなったので、
もう大丈夫でしょう、とOK頂きました。
ご心配おかけしてスイマセンでした。

尚、抗体検査を行うとしたら2、3週後。
検査結果がアナフィラキシー反応出にくい、となったとしてもショック反応がある場合もあるし、
その逆もある。2回目大丈夫でも4、5回後に反応が出る時もある。
その時になって見ないとわからないので、検査は自由だけど(笑)
刺されないようにすることが一番!
と言われました。参考までに。




初秋の南大菩薩・その1

2010-10-19 | ヤマのこと

2010.10.17(日)のおはなしです。

土曜日は天気が良かったのに仕事。
悔しいので天気はイマイチでも日曜日に以前から繋げたかった、「南大菩薩」を歩いてきました。

日帰りだしあの長い車道歩きがイヤだったので、今回はタクシー利用。
「甲斐大和駅」から約¥3200で・・・

 
8:00、思い出の「湯ノ沢峠登山口」に到着。
ここから湯ノ沢峠までゆるい登り約45分で、懐かしの避難小屋のところへ着きました。



 
今日は南へ向かって歩きます。正面は一つ目のピーク「大蔵高丸」
両側はお花畑・・・でもこの時期はススキ野原。夏に来て見たいなぁ、と思いました。



振り返れば大菩薩方面「白谷丸」の白ザレがハッキリ見えていました。
斜面の紅葉はまだまだな感じでした。



「大蔵高丸」へは綺麗な自然林のトンネルをゆるく登って行きます。
こっちは黄色が多いような気がします、紅葉。



山頂に着くと、雲が多かったので期待していなかったのに、正面に富士山が!
このコースは【秀麗富岳12景】がいくつもあるのですが、なかなかタイミングが合いません。
今日は思いがけずラッキー



富士山を見ながらの尾根歩きは気持ちの良いものです。
青空だったら最高なんだけど。



ピークから約30分で「破魔射場丸」
あれ?ここも富岳12景のはずなのに、木に遮られたピークだったの・・・?
ちょっと残念。


 
先ほどまでは緩やかな散歩道でしたが、ハマイバ丸からはぐんぐん下りました。
途中、赤く色付いた木などを見つけ、秋を感じます。



もうすぐ冬ですよ~。これを見てるとファーの小物が欲しくなる・・・


 
ハマイバ丸から約30分「天下石」だって。どういう意味なんだろう?




「米背負峠」到着。ここから下山も出来ますがまだまだ歩き足りません。


予想外に木に覆われた尾根が多くてちょっとビックリ。
小金沢連嶺が伸びやかで眺めの良いルートなので、それを想像していたので・・・
時々明るいところに出ると嬉しくなります。

ここで今日初めての登山者に会いました。キノコ狩りをしていたようで、
ビニール袋にわんさかキノコが入っていました。

「大谷ケ丸」への登りは短いですがなかなか急斜面。
今までゆるゆる楽をしてきたので辛いです


11:30、3つ目のピーク「大谷ヶ丸」到着。
な~んとここも景色なし。このコースはここから「滝子山」へ行けるのですが、
長くなるので今日は行かない予定。
でも滝子山まで抜けたほうが、多分眺めもよく満足できるような気がしました(行ったことないけど)

ここまで特にゆっくり歩いたつもりもないけれど、どの区間もCTギリギリかオーバー。
このエアリアのCTはちょっと辛めな感じを受けました。

軽く昼食をとり、先へ進みます。
地図にもある通り、滑る土質の下り坂が30分くらい続きました。
お約束どおり1回転びました・・・



そして今日最後のピーク「コンドウ丸」到着。
・・・ここも通過点のようなピーク・・・寂しい・・・


 
落ちている栗の中身はどこへ行ったんだろう?といつも思います
コンドウ丸から下ると、分岐の「曲り沢峠」に着きました。

ここから地図ではあと10分先の分岐から下山すると「景徳院」に着きますが、
目指しているのが「田野の湯」という温泉。
温泉に近いのが曲沢へ降りていく「道形不明瞭」の破線のルート。
一応、どちらも1/25000の地図を持ってきたので「どうする?」とダンナに相談。
私はビビリなので実線ルートで行く?と言ってみたのだけど、迷わず「破線」と言う。
ま、ダンナは山奥育ちなので勘が働くから大丈夫だろう、と思ってそちらへ下山することに決めた。



ところが・・・
この選択が二人の山歩き史上、経験したことのないアクシデントに遭遇する事になるとは・・・。



つづく



使えば使うほど新しくなるザック?

2010-10-14 | モノのこと

ハイキング以上の山歩きをすることになってから、最初に購入したダンナのザックはグレ○リーのZ55。
確かテントを買ったときに一緒に購入、2007年のことだった。

それから何回か使用して、約一年後の2008年に壊れてしまった箇所があった。
55㍑にテント装備を詰め込んでいたから、詰め込みすぎか、と反省したが、
一応購入した好×○荘へ持ち込んだところ、メーカーへ転送され、
戻ってきたよ、と店舗に取りに行ったところ渡されたのがまるまる新品のZ55だった。

壊れた部分を直すのが不可能なのか?面倒なのか?解らない。
パーツ(雨蓋)だけ交換すればいいのに・・・とも思ったが色々事情があるのでしょう。
予想外の展開にビックリした2年前。




それからまた通常通り使用、最近は小屋泊まりか日帰りに使っていたが、
またまた同じ箇所が壊れた。
そういえば、2009年に奥秩父縦走したときに同じザックを使っている登山者と山頂で一緒になり、
たまたまそんな話題が出たら、その方も全く同じ症状で同じ対処方法だった、
と聞いた。
なんだ、使い方が悪かったんじゃないのか・・・結局・・・メーカー側の問題なんでしょうね・・・


ということで9月、店舗に持って行くと、同じような結果に(笑)


でももうモデルチェンジしているので、以前のは在庫がなくて、ニューモデルに交換となった。
例の箇所は・・・造りが変わってた(笑)



3年間の間に2回も新しくなったダンナのザック
新品はありがたいけど、数年一緒に歩いたザックともう会えないのもちょっと寂しい気もする・・・


そうそう。
そんな事件はあっても、やっぱり大好きなグレ○リーのザック。
「色んなメーカーを背負い比べたい」という口実でザックを色々買っていた私も、
結局、使いやすさと背負い心地よさでまたこのメーカーに戻りそうな今日この頃なのです





なんだかなぁ~な三連休

2010-10-11 | ヤマのこと

この三連休はもともと10/11がダンナは仕事、私は9,10日のうち半日だけ仕事、
という悲しいものだった。
去年のリベンジ企画もあったのだけど・・・遠出は出来ないので諦めていた。


連休の1日目、2日目の天気予報もあまり良くなかったので諦めもついたのだが、
それでも近場には出かけるつもりで、夜行日帰りや夕方出発や日帰りプランなど、
数パターンを企画していた。


木曜日の天気予報が「土曜の15:00から日曜日の朝方にかけて雨」だったので、
残念だが金曜出発の夜行日帰りはキャンセルして、他のプランで行こうかと思ったら、
金曜日の夕方になって「土曜の15:00頃から日曜一杯雨、しかも大雨」と下方修正。
土曜日は朝から雨になったので、先に私の仕事を片付けて日曜にかけてみようと変更。

が、土曜日の夜から土砂降りで、日曜も止まない予報に・・・


でも諦められない私は、
「日曜の朝5:00に起きて天気が回復傾向じゃなければ全て諦める」
と決め、5:00起床。外は土砂ぶりの雨・・・

諦めて二度寝して、8:00に起きて外を見ると雨が小降りに・・・
でももう遅いのでジョギングに出かけたら、だんだん晴れてきて・・・青空まで見えとる・・

どんだけ天気予報に振り回されてんだ、私。
これだったら木曜日の予報通りで動いて大丈夫だったじゃない! またか~
今回は行ったもの勝ち、な展開だったね。天気予報のバカ~~~


・・・ま、天気のつもりで行って雨で帰ってきたことも過去多数。
予報が悪いの承知で出かけて、晴れたことも多々あったから仕方ないんですけど・・・なんか悔しい。

日曜の夜になってもぐちぐち言ってた私に、ダンナが、

「ポン酢、そろそろないよ」


「!」


月曜日は午後から予定が入っていたけど、午前中だけならなんとかなりそう。
ダンナ仕事なのに、私一人で行って来ちゃって楽しんじゃっていいの?


という質問はせず、素直に今朝、朝一で出かけてきました。



午前中で帰れる・・・天気の良い日はやっぱりここだよね~~~






やった~!富士山キレイー






ものすごい快晴で、「スカイツリー」が見えた 




なんと「筑波山」まで。こっちからは初めて見たかも





まだ緑色のカワイイどんぐりや・・・


マッシュルームのようなキノコなど、小さな秋感じられて気分リフレッシュ



藤野駅で予定通り買い物も済ませました。



短時間でも出かけられたおかげで、ぐずっていた気分も少し盛り返しました。
陣馬山って低山なのに眺めが良くてエライなぁ。

さあ、また明日からお仕事頑張りましょ




箱根・ススキを楽しむハイキング

2010-10-06 | ヤマのこと

2010.10.2(土)箱根へ。


 
いつもなら11月頃出かけるのですが、去年紅葉の最盛期に行ったら渋滞がひどかったので、
今回は早めにしました。
新宿から箱根高速バスを利用して約2時間「金時山登山口」下車。
バス停横に公衆トイレ・自販機有。

目指すのは仙石原・台ヶ岳あたりのススキ。ここから歩いて5分ほどですが、
わざわざ金時山を越えて行くことに意義がある・・・たぶん


 
車道歩き10分程度で登山口。そこからは樹林帯を約30分登り「矢倉沢峠」
明神ケ岳方面との分岐です。今回は金時山方面へ。



ここからは明るく開け、気持ちの良い尾根歩きになります。


 
イイダコ祭り ホトトギス?があちらこちらにたくさん咲いていました。

 
マツムシソウにはいつも蝶や蜂がとまっているのよね、美味しいのかな?


 
アザミやらなんやら(名前不明)咲いていました。



目指す「乙女峠」方面が良く見えていて気持ちよいです。


 
が、ここから山頂まではハイキングと舐めていると結構きついのです。
金時山は昔「猪鼻嶽」と言われていたそうで、なるほどな~の歩きにくい登りが続きます。
息も上がり、途中からガスも上がってきて嫌な予感・・・と思ったら・・・


10:30、やっぱり山頂に着いたらあたり一面ガスだらけ
今日の天気は晴れじゃなかったっけ?
富士山は影も形もなく・・・残念。
汗をかいた身体が冷えてしまうので、少しの休憩で先へ進みます。
やっぱり紅葉には時期が早いせいか?時間のせいか?人が少なかったです。

 
何かの撮影でしょうか?山頂直下でウサギがずーーっと踊っていました。
乙女峠を目指して小さなアップダウンを繰り返し歩きますが、あまりのガスでテンション下がり・・・
乙女峠で下山しちゃおうか・・・と思っていたらまた日が差してきて・・・



11:40、峠に着いたら晴れていました。


なんとか富士山のアタマも見えてラッキー
冠雪したらしい白い部分はこの日は見えませんでした。


 
乙女峠の茶屋は閉まっていました。そうするとこのルート、トイレがないので注意が必要です。
乙女峠は山ガールもいたりして混んでいたので、予定通り「丸岳」でお昼にしようと進みました。


 
峠からこちらは歩く人も少なく、静かでなだらかな尾根歩き。
12:20、山頂到着。
山頂と言っても広い公園のようなところ、電波塔の向こうには富士山も見えました。



ここは過去2回来ていますが、晴れていたのは初めて。
大涌谷や神山、芦ノ湖もみえて気持ちよいです。


 
さてさて気持ちの良い眺めのなか、昼食です
今日はダイエットのため?(笑)お稲荷さん2個と大好きなアマノフーズのお味噌汁のみ。

 
 
午前中のガスがウソのように晴れ、さわやかな秋晴れとなりました。
昼食を終え、ゆるゆると長尾峠に向かい降りていくと・・・



湖尻峠へと続いていく尾根のキレイなこと!海が見える山歩きもいいもんですね~

 
よくみると遠くにうっすらと半島らしきものが・・・
多分伊豆方面?
ここでこんなにキレイな眺めを得られたのは初めてだったので、嬉しかったー。


今年初めての彼岸花にもお目にかかれました


 
せっかくの眺めとももうお別れ。あとは仙石原目指して下山するのみ。
でもここ、あまりキレイな道じゃないんですよね・・・。
1時間ちょっと歩いて、13:50、ゴルフ場の脇の登山口へ到着。


 
先ほど歩いてきた尾根を眺めながら、我慢の林道歩き。
ゴルフ場がなければなぁ・・・、と眠くてダラダラと歩きます
いつも緩い下山の時は眠くなってしまいます。


 
湿生花園近くなると、観光地なので人で一杯。
14:30仙石原到着。ここから「ススキの名所」となります。


まだ青い葉のススキ。初々しい感じがしますがやっぱり個人的には黄金色に輝くススキのほうが好きかな?
でも素敵な眺めでした


 
箱根外輪山を眺めながら、今日の目的その2の温泉へ。
前回と違う宿「みたけ」の温泉に入りました。
時間も早かったせいか?こじんまりとした温泉を貸切で、ゆったりとにごり湯三昧
日帰り入浴¥1000でした。

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目的その3はバスに乗っていつもの「鈴廣」へ。
箱根地ビールとあげかまがおやつ(?)干物等お買い物三昧。
(ここの一汐作りの鯵干物、すごく美味しいんです♪)

その4はそこから歩いていつものお鮨屋さんで、
小田原漁港の旬の味を満喫

お昼を軽くしておいてよかった、我が家のお決まり箱根コースの休日でした。

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今週末は三連休ですね、我が家はダンナも私も1日ずつ仕事が入っているので遠出は出来ません。
なんだか天気がイマイチで、どこへ行こうか?どこなら行けるのか??
天気予報に左右される連休になりそうですね、雨はいやだなぁ、紅葉狩りしたいのに・・・。
皆さんはどちらへお出かけでしょうか?良い週末をお過ごしください




秋の味覚2010

2010-10-03 | イワテケン

今夜の夕食、秋満載 




週二回来てくれる会津の直販店で買った栗と、
オクラ、しいたけ、ミョウガ(我が家の庭で収穫)の天ぷら。
猛暑で品薄の「ダンナ実家捕りプチ松茸焼き(全長約5センチ)」に自家製柚子を絞って。



〆はやっぱり羽釜で炊いた松茸ご飯。


今年もごちそうさまでした!!

ダイエットは明日から・・・