カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

きっかけはオールフリー

2011-06-29 | ヤマのこと

2011.6.27(月)より「山で飲むならオールフリー ブログ記事コンテストキャンペーンサイト
が開設されました。
このコンテストは記事をブログに書ける方ならどなたでも参加できるそうなので、
ぜひ詳細をご覧下さい。 なにやら当たるかも?みたいですよ


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2011.6.4(土)梅雨の晴れ間の土曜日。
「鈴木みきさんと歩く 新緑のハイキングツアーin大菩薩」が開催されました。

当初の予定であった5/28は台風による雨のため延期でこの日に。
延期を決断するのも勇気がいったようですが、この快晴!決断して本当によかったですね。


この日のために集まったブロガー、一般参加の皆さんはほぼ全員が初対面、
新宿からバス一台で「上日川峠」へ。
途中渋滞にハマりながらもようやく到着、準備運動をしスタートです。



前日までの肌寒さがウソのように、標高1600mでも日差しが強く既に暑い!
けれども久しぶりに木漏れ日が降り注ぐ登山道に、みんな笑顔で出発です。


 
ウォーミングアップに丁度よい福ちゃん荘までの道。
ぞろぞろ団体が到着したので既にいらした登山客は驚いたかな?
天気が良いので稜線が見えています、今からそこに行きますよー。



今日のコースは「唐松尾根」を登り、大菩薩嶺~大菩薩峠~上日川峠のぐるりっぷコース。
唐松尾根を歩くのは、4年ほど前?初めてここに来たとき以来です。


しかもツアーハイキングは初めてなのでドキドキ です。
歩き始めると以前の記憶は全く消え去っていたけれど、とても歩きやすい道でした。


おしゃべりに夢中になりながら着々と歩みを進めると、先頭の方で歓声が上がってますよ?



あ、見えました、富士山です
やっぱり富士山が見えるとテンション上がりますねー。



新緑の木々の間から「久しぶり~」とふじさんが声を掛けてくれた気分です。




稜線に上がるまで待っていてくれるかな?待っててほしいなー。
みんな心の中でそう思ったのか?徐々に歩くスピードもUP 期待度もUP



だんだん傾斜もきつくなり、照りつける太陽、噴出す汗!がんばれがんばれあと少し!
汗をかけばかくほど美味しいよ、きっと。そして・・・



雷岩2012m、到着~!
富士山、待っていてくれました やったー!



青空に映える、白×ゴールドデザインの冷えたALL-FREEが配られました
みんなの分を保冷ケースにいれ丸ごとボッカしてくださったスタッフさんに感謝。



ブロガー集合してお待ちかねの「せ~の、オールフリー!!!」



シュパッ、と開けて乾杯~



うっま~~ サイコー


お茶目なみきさん(笑)




ひとしきり撮影を終えたら、昼食タイムへと突入です。
渋滞で予定時刻を過ぎてしまったのでもうハラペコです(笑)

私は山メシを作らなきゃ、と持ってきたのですが、皆さんの手料理がゴージャス過ぎて・・・
何も持ってこなければ良かったくらい(笑)頂き物で食べきれないほどでした。




それでも自分の使命を全うしなければ
オールフリーに合う山メシを色々考えたのですが、オサレなものは作れないので、
今回は痛みにくく縦走時にも使える「和テイストなパンランチ」を考案?

「照り焼きチキンサンド&ミョウガとアボガドのサラダ」



作り方はいたって簡単。

パンに切り込みをいれ、そこに真空パックのチキン(半分)を挟み、
マヨネーズと刻み海苔をトッピングして完成。
パンは米粉とか豆乳の白いパンがオススメ。海苔の風味がポイントかな?
(寒い日ならお湯を沸かしながらコッヘルの上で真空パックのチキンを温めます)

サラダはミョウガとアボガドを刻み、レモン汁としょうゆ、わさびで味付けるだけ。
本当は全部山で出来るのですが、サラダは下ごしらえした状態で持参。
まな板からナイフ、ミョウガにワサビまで持参してトッピングして完成、
の予定でしたが・・・時間切れ。
写真も慌てて撮ったので、これしかなくて・・・美味しそうじゃないけど許して


でも、結局、山で食べるものなら何でも美味しいんですよね
みんなで食べるからなおさら、オールフリーがグイグイすすんでしまいました。

飲み物はやはり水の美味しさが命ですが、このsuntoryオールフリーは良質な天然水を100%使用。
他にも一番麦汁を使ったり等、こだわって作られているから喉越しも爽やかなのかも~
アルコールフリーなので、酔うこともないし、山のランチには最適ですね♪
ビール好きな私も、この味なら納得 の美味しさです。



食後はザックをデポし、嶺を往復しました。



雷岩に戻り、あとは伸びやかな稜線歩き。
梅雨とは思えないほどのさらっとした空気の中、ワイワイと峠に向かって歩きます。
天気の良さ&眺めの良さ&稜線の気持ちよさが本当に楽しくて、みんなニコニコ顔。
あー、こんな日に歩けるなんてシアワセだな~、と思いました。


だけどなにより心を動かされたのが、初めてお会いした今日の主役、鈴木みきさん。
朝から1日ご一緒させていただきましたが、温和な語り口に屈託のない笑顔、
まわりをほんわかムードにしてくれる、とっても素敵な女性でした。

「山が好き!」と言われる方で、これほど自然体で楽しまれている方に会った事がありませんでした。


「悩んだ時は山に行け」鈴木みきさんの本にも書いておられるように、
様々な経験をされていろんな壁にぶつかりながら、悩みながら、もがきながら歩んできて、
その結果余計なものは全て脱ぎ捨てたような、ありのまま、飾りのない姿は潔ささえ感じます。



山が好き、ただそれだけ。
そんな濁りのない澄み切った心のシャボン玉が、ふわふわ風に乗り・・・
彼女の周りでキラキラ弾けていくように見えました。



私は日常を離れ無心で歩きたくて、歩いてこそ出会える自然を楽しみたくて山に来てるのに、
高度恐怖症で手に汗びっしょりになり怖くて動けなかったり、
せっかく行ったのに体力がなくて具合が悪くなり敗退したり・・・
みんなは平気な顔して歩いてるのに、自分は苦しくて思うように歩けなくて辛い、
自分はやっぱり運動能力が劣っているからこれ以上の山は無理なんだとか、
でも行きたいからもっと強くならなきゃ、もっと頑張らなきゃいけないとか・・・etc

自分なりの楽しみ方でいい、って解ってるはずなのに私ときたら、
山に来てまで日常と同じに他人の何かを基準にして、勝手に悩んでる事の多いこと!



でも本当は悩みなんて誰でも持っていること、私だけじゃない。
「そんな日もあるさ~」と、私ももっと肩の力を抜いて楽しめるようになれるかも・・・

多分彼女は高尾山からキナバルまで、いつも変わらぬスタンスなんだろうな・・・

みきさんの楽しそうなその姿から、今後私が心から山を楽しむための、
大きなヒントをもらったような気がしました。




峠が見えてきました。ここまであっという間、もう終わりが近いかと思うとなんだか寂しい。




大菩薩峠に着いて、またまた冷えた「オールフリー」
乾いた喉に美味しくて、また飲んじゃった~。何本飲んでも酔わないから不思議ーー



 
峠を過ぎるともう下山。
楽しかった一日は、あっという間に新緑の森の中へと吸い込まれていきました。




仲間と歩く、仲間と過ごす、大好きな山で美味しいランチとオールフリー。
そして大事なことに気付かせてくれた、大きな価値のある1日でした。


このようなきっかけを下さったスタッフの皆さん、一緒に歩いた皆さん、
そして鈴木みきさん、心からありがとうございました。



今も皆さんの笑い声が耳に残っています。



おしまい。



皆さんの記事はこちら

はなねこさん
げんさん
矢車草さん
DiDiさん
くっきーさん


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チャレンジ横岳! 後編

2011-06-23 | ヤマのこと

つづきです。

到着が遅くなってしまったので大急ぎで宴の準備。
玄関の土間が自炊スペース、そこをお借りしてパーティの始まり始まり。

 
そうなんです、今日は私のバースデー山行も兼ねていました。
あの雨の中、休憩時ザックも降ろさずに頑張っていたA君はナント、
横にしないようにケーキを担いでくれていたのでした、ありがとうー

その上A君のお母様お手製のヘアバンドまで頂いてしまいました。
カワイイ~ 良いお母様だ(笑)


いつも我ら4人メンバーははしゃぎすぎて失敗するので、今回は最初から各々「酒・やや自粛」(笑)
お酒は程ほどに、とビールと泡盛と梅酒しか担いできませんでした。
夕食後、消灯の20:00にはきっかりお開きにしようね、と約束をしてプレモルで乾杯

「夕食の時間ですよ~」
宴を始めて30分も経たないうちにと呼ばれて食堂に行くと、そこにはなんとゴージャスな料理が並んでいました。


 
狙っていたわけではなくたまたまだったのですが、この日の「硫黄岳山荘」では、
「タルチョ祭」というネパールの「タルチョ(小さな旗:経文)」を山荘周辺に飾り、
登山者の方々の「山行の安全祈願」をするというお祭の日だったのです。


  
予約時にお祭りがある、というのは知っていましたが、
まさか山小屋でこんな豪勢な食事が振舞われようとは・・・


 
しかも・・・各テーブルに乗っている八ヶ岳の日本酒は自由に飲み放題。
振舞い酒があるのは知っていたけど、まさかボトルごと・・・
ほかにも赤ワイン、白ワイン飲み放題って・・・

もともとが酒好きの私たちに、この状況下で飲むな、というのが無理な話じゃないですか・・・?ね?

だから・・・先ほどまでの決意はどこへやら?あっという間に、

「酒・推進」

方針変更です 残すわけには行きません、ありがたく頂戴いたします。




オーナーの挨拶の後、この諏訪大津屋本家酒造:社長の御発声で宿泊者全員で、

かんぱ~~~い

お料理はどれもこれも美味しくて、特に地産地消の野菜の天ぷらは最高でした。


そんなこんなでわいわいしていると、先ほど私たちより遅くに到着した若者二人が同じテーブルに。
話を聞くと愛知県から「八ヶ岳行こう」と思い立って車で来て、
この悪天候の中、権現岳→赤岳→横岳→硫黄岳山荘まで来たというではありませんか
なんという健脚 若さとはいえビックリ しかもイケメン(笑)



若いって素晴らしいーー(写真掲載了承済です)

と、すっかり話が盛り上がり、楽しすぎる夕食の時間を過ごしました。
オーナーによるお開きのお言葉のあと、デザートに食べようとしていたケーキをみんなで食べることに。



大学時代の仲間だというお二人、新聞記者のK又クンが同じ6月生まれだったので一緒にお祝い
もう一人のY明クンは博士だそうです、二人ともカッコイイね

社会ネタ、山ネタ、色々話はつきませんが、彼らもまた明日同じルートを車まで戻る、
というので20:00で解散としました。

ここまでは予定通りだったのです・・・ところが。




自炊場をさっと片付け、寝室に行こうとしたら、なんと2次会が始まっているではないですか。

今日の「タルチョ祭」は「リピート山中さん」というシンガーの方のコンサートも付いていて、
夕方からギター弾き語りでいろんな歌を歌ってくれていました。
夕食を挟み、第二部が始まっていたようです。



ついうっかり座ってしまったら、またまたワイン&日本酒飲み放題ということで・・・
素敵な歌に聞き入り、一緒に歌い、そのうち大盛り上がりとなり、
若者前に出て!と『ヨーデル食べ放題』の大合唱いやー、楽しいです


消灯は21:00に伸び、すっかり飲みすぎたのは言うまでもありません

・・・そしてまんまとお酒の併せ技に敗北したのでありました・・・



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翌朝、一旦4:00に起きたものの、天気予報が外れて外はガスで真っ白。
晴れそうもないのと、目が開かないのとで2度寝。
予定ではここから天狗経由で渋の湯へ降りる予定が、飲みすぎと展望なしで戦意喪失
5:00に出発しないとバスに間に合わないのであっさり下山、と計画変更。
(下山も計画のうちでしたけどね・笑)



しかもめずらしく私が若干二日酔い状態で起きれず、7:00すぎにようやく出発。
せっかくここまで登ってきたのに・・・でもタルチョ祭で燃え尽きたので悔いはありません(笑)
担いできたお酒はほとんど手をつける間がなかったので、そのまま背負っております
出発時も”リピート山中”さんの般若心経の歌で送っていただきました。

愛知から来たという若者二人も、とっても爽やかな山男クンで思いがけず楽しい夜を過ごせ、
ホントにありがとう!無事に着いたかなー?また一緒に飲みたいですねー。


 
山荘脇のロープの向こうに、蕾のウルップ草とハクサンイチゲ?を発見。
本格的な夏に向けて着々と準備中のようです。


 
稜線には「ミネズオウ」と「ウスギオーレン?」



又今日もガスガスですが、今回最後のピーク目指して登ります。



硫黄岳山頂到着。2度目ですがまたなにも見えない・・・


  
山頂写真だけ撮り、今日は美濃戸へ下山です。
天狗方面はまたいつか繋げましょう。天気の良い日に。



「赤岩の頭」ここからの眺めが素晴らしい、と皆さん仰るので来てみたかったのですが、
ガスガスです・・・
A君Jちゃんにとっては初めての八ヶ岳だったのに、
あの素晴らしい景色のひとつも見せて上げられなかったことが心残りです。


 
またコメツガの良い香りの森を降りていきます。


ジョウゴ沢に着くと雨もほとんど止んで・・・



「キバナノコマノツメ」が群生で咲いていました


 
赤岳鉱泉で休憩して・・・(生ビールの看板にクラクラした~)



明るくて気持ちの良い北沢ルートを歩きます。


 
沢沿いにも小さな花たちがたくさん。

 
わしゃーっとスミレ~~


またスミレ~~~~


ツバメオモト?



 
ふつふつと湧き出る温泉?私たちも早く温泉に入りたいねーと言いながら・・・


 
美濃戸山荘で休憩し、最後の辛い林道、花に見送られながら一時間、ようやくバス停へ。


 
お疲れさまー 下山したら晴れた~(笑)

下山といえどもだらだら長く、約14kmほど歩きました。
実はA君は1月に一緒に山に行った帰りに足首を骨折、5月にようやく山歩き出来るようになったばかりの身体。
下りはまだ不安定なようで、慎重に降りつつ、足の張りにも耐えて頑張りました。
やっぱり天狗まで行って無理しなくて良かったかな。
そんな身体なのにケーキ背負ってきてくれてホント、ありがとう


さー、13:20のバスの時間にも間に合ったし温泉へGO
とバスの運転手さんに降りるバス停を確認したら、
「うーん、このバス停からだと大分歩くよ」
「へ?温泉の脇にバス停があるんじゃないんですか?」
「あー、そこのバス停は停まらなくなったんだよ、ルートが変わって」
「えー?いつからですか?」
「去年の10月から」
「・・・・・・・・・・」

出たーまたやってしまいました今回はバッチリだと思ったのに!
私の持っているエアリアにはちゃんとバスルートがあったので・・でも2007年度版
こんなところにも影響が・・地図は新しいものを使いましょう、ですね。


もう歩くの嫌だったので温泉まで
無事「もみの湯」で汗を流し、気持ちの良い二日間を終えました。




わたし一人では勇気が必要だった横岳、一緒に歩いてくれてありがとう。
今回も珍道中だったけど、楽しかったね。
友人や人との出会い、そして山にたくさん元気をもらった週末でした。




(名前が違ってたら教えてください)
硫黄岳~美濃戸で出あったお花たち。やっぱり大好き八ヶ岳

おしまい。





チャレンジ横岳! 前編

2011-06-22 | ヤマのこと

2011.6.18(土)-19(日) 南八ヶ岳へ。

昨年トホホな赤岳登頂の後、来年はあっちへ行ってみせる!と密かに胸に抱いたピーク、横岳。
おととしツクモちゃんには会ったけど、まだ会っていないお花もたくさんあるし。
6月か7月には行きたいと計画していたところ、友人のA君Jちゃんペアも一緒に行く、
とのことで日程の合うこの日に決定。


 
天気予報に悩まされたけど、日曜日の晴れマークを信じて決行!残念ながら今日は午後傘マークがついた。
でも出来るなら小雨でお願いします・・・と祈りつつ一番早いあずさに乗って9:48「野辺山駅」到着。

バスはないけれど4人なのでタクシーで「横岳登山口へ」(約¥4200)
今回は歩いたことのない「杣添尾根」から横岳を目指します。トイレはありません。


 
登山口から20分ほどで貯水池?東屋のあるホントのスタート地点へ。
身支度を整え、赤岳展望荘へ行くというベテラン団体さんとおしゃべりしながら11:00スタート。



橋を渡ると登りの始まりです。
「お若い方ど~ぞ」とか言われても多分私たちのほうが遅いよね・・・
やはりベテランさんはすごいです、結局途中からもう会うことはなかったのでした(笑)



今日の標高差は1100mくらいだけど、たぶんずっと登り?
ひたすら登ります・・・


樹林帯の中で珍しいものをJちゃんが発見
「イチヨウラン」
本当に小さくて、気をつけていなければ見つけられないほどの大きさでした。



ひたすら登りの登山道は、みんなで歩くほうがいい感じ。でも・・



楽しいのか?辛いのか?我慢の登りは続きます


 
だけど森にはいろんな生き物が。グミのようなこれは何?真っ赤な虫とか?
森は私たちに時々楽しみを与えてくれました。


 
南ヤツって段差が大きいので一歩一歩がゼーハーしちゃう
雨も降りだしてきたので気持ちは焦りますが、そう簡単には進めないのです




(多分)2200m付近からうわさの残雪エリアが出てきました。
それほど急斜面ではありませんが、何箇所もあり、
次々とトラバースしなければなりません。
一箇所、ストックも出していなかったので、滑ったらどこまで行くのか・・・
と不安になるようなところがありましたが、おおむね大丈夫でした。


 
でも残雪のトラバースの連続、その後登り、ちょっと一気に頑張りすぎて貧血状態で一休み。
見上げれば急登はまだ続きます、ふー。
「大丈夫?」と心配してくれましたが、いつも緊張すると息しないで歩いているのか?(笑)こんな感じなのでゴメンね。



飴ちゃんもらって顔に赤みが戻ってきました。更に登ります・・・



雨ザーザーです・・・びしょ濡れです。でも楽しい、と強がりすら言えないくらいびしょ濡れです・・・



そして15:00、スタートから4時間、やっと稜線に立ちました「三叉峰」到着。
360度真っ白 何も見えなーい。


でも頑張った私達をキバナシャクナゲが迎えてくれました。



さあ、ここからはお花探しの楽しい稜線歩き
・・・のはずなんですが、強い風が容赦なく私達を叩きます、ひゃー。



でもそのおかげで一瞬だけ、赤岳~中岳~阿弥陀岳の稜線が姿を見せてくれました。
ここまで4組ほど登ってきましたが、横岳方面はもう誰も歩いていません。



まあガスっていたほうが高所恐怖症の私にはよかったかもなのですが。
進む方向がガスの切れ間から見えてきました。怖さを紛らすため笑っているみたいです(笑)



ここまで来たらもう後戻りは出来ない!がんばれアタシ!鉄の梯子を昇りました。



意外とダイジョウブ~~~~(笑)



もっとたくさん越えていくと思ったら、あっという間に見えてきましたよ・・・


 
やりましたー 横岳奥の院・標高2,829m。
八ヶ岳の最高峰赤岳に次ぐ高さですよん
去年まではこんなとこ絶対無理、と思っていたから本当に嬉しかった。
ここまで天候不順で辛かったから尚嬉しい、嬉しくて飛び跳ねています

でも雨と風が続くのでゆっくりはしていられません。
喜びもつかの間、次の目的へと進みます。



コワイ箇所終わったと油断してたら、この先が核心部でした(汗)
鎖はありますが、時折ガスが切れて大同心?と赤岳鉱泉らしき姿が眼下に見え隠れですごい高度感


 
雨で濡れている岩、滑ることは許されないのでここは慎重に座り降り(笑)
そこを過ぎるとお次は網網トラバース用の橋。



渡りきってどっちへ行くの?とキョロキョロ見下ろしてビックリ
ここが「蟹の立てばい」こっちに降りるのかー。



たてばい降りまーす ホールド&段差があるので怖くなかった。



横ばいはさすがに緊張したかな?画像は撮ってくれてなかったようですが、
ガスっていたので高度感を感じずにクリア。
茅野側から野辺山側にリッジ状の岩を越え、雨で濡れて段々冷たくなっていく指のまま、
我慢で鎖を掴み伝って行くと・・・



緊張の箇所は越え、見覚えのある場所に出ました。
そう、一昨年、ツクモちゃん求めてここまで来て、引き返した思い出の場所でした




おーい、つくもちゃん!どこにいるの~~~?
合ったよー 写真撮影のため、岩に貼り付く私たち。


 
今回も濡れたツクモちゃん。でもまた会えたね、一昨年と同じ場所で。
こんな雨の日でもしっかり開いて待っていてくれました。



 
目的を達成したらあとはビール目指して小屋へと歩くだけ。

ところがこの後更に雨は強くなり、長野県側からの強風で身体に叩きつける雨が痛い。
レインウエアももうビショビショ、容赦なく吹く風と雨でどんどん体温を奪われていきます、寒い。

小屋までこんなに長かったっけーー?とガスで何も見えないから余計に不安になりつつも急ぎ足
時間にしたら結局小屋まで20分ぐらいだったけど長く感じました。
ガスの中からぼわっと青い屋根が見えたときは本当にほっとしました。



16:00、玄関に入るとストーブの暖かい香り。
小屋のありがたさをしみじみ感じました


ようやく長かった一日が終わり、宴の時間です
明日は晴れ、の予報を信じ、ご来光を拝むのも目的で小屋泊にしたのですが・・・


つづく




稜線で出会ったお花たち。その1。
雨の中、必死で撮りました(ダンナが・笑)






梅雨の花探し~黒川鶏冠山・三窪高原

2011-06-14 | ヤマのこと

2011.6.11(土)初めての黒川鶏冠山・三窪高原へ。
このエリアは公共交通機関がない為、私たちにはとても行きにくい場所。
だけどひょんなことからご一緒にいかがですか?との嬉しいお誘いがあり、
光栄にも急遽仲間に入れていただくことになりました。


 
梅雨の真っ只中。この日の予報も微妙でしたが、午後は曇、の予報を信じ奥多摩駅集合。
奥多摩の主・Hgさんに、「奥多摩おしかけ隊+α(私)」で車に乗せていただき、柳沢峠を目指します。
奥多摩湖の底が見えるのが珍しい私、写真を撮るために停まって頂きました、スイマセン。



車だと楽で申し訳ないくらい(笑) わいわいとドライブしながら登山口到着。
小雨が降っていたため、合羽を着て出発です。


 
緩やかな登山道は雨のせいもあってか?歩く人もなくとても静かです。
50分ほど歩いてまずは「黒川山頂」


 
そこからふかふかな足に優しい登山道を進むと、ミツバツツジが増えてきました。


 
明るい方へ進むとここが「見晴台」岩の上に乗ってみます.



大菩薩方面は残念ながら真っ白。



それでも周りを見渡すといろんなお花が咲いていました。イワカガミ、ウスノキetc・・・
お花博士はなねこさんも一緒なので、何でもすぐ答えが出てくるのですごいです♪

大好きな「サラサドウダン」今年初めてで嬉しかったー。



しっとりと濡れた木々の間で、目立つツツジのピンク。


 
黒川山を後にしツツジのトンネルを抜け、鶏冠山頂を目指します。
途中に魅力的なお花たちがたくさん!!でもみんな撮影ばかりして先に進まないので、
とりあえず撮影は後にして山頂を目指すこととします。
Hgさん呆れ顔???スイマセン・・・


 
イワイワを登り切ると、鶏冠山頂。りっぱな祠がありました。
さっきまでうっそうとした中を歩いてきたので、急に空が開けて気持ちの良い山頂です。
「初代おしかけ隊三人娘」はいチーズ



山頂の片側は崖っぷち?やっぱり腰が引けてる私(笑)(photo byはなねこさん)



山頂からの眺めは、ガスと新緑眩しい山肌のコントラストが素敵です。
刻々と変わる風景をこの岩に腰掛け眺めているのも楽しそうです。



ここにも咲いていたサラサドウダン


 
さて山頂を後にし、お楽しみの場所へ。
山深い感じが素敵なコースです。なぜか私、こういう森が好きみたい・・・


 
そうなんです、驚くことにこのエリア、イワカガミがびっしり!!
あっちの斜面、こっちの斜面・・・こんなにたくさんのイワカガミを見たのは初めてで大喜びな私でした。


シャクナゲとイワカガミ。もううっとり・・・(写真はピンボケ・・・)



豆粒のような「コヨウラクツツジ」

 
「ウスギヨウラク」私一人では絶対に見逃してしまうような、小さくて可憐な花たちを見せて頂きました。



霧に煙る森は私の大好きなツガの香りとともに、山にいる幸せを強く感じさせてくれます。
雨でも楽しめるから、と天候に合わせて歩く時間帯を考慮して、
コース変更してくださったHgさん、さすがの判断です、ありがとうございます。


 
同じ道でも一瞬霧が晴れると、水の中に緑の絵の具を落としたようにさーっと印象が全く変わる。
苔もみずみずしくて、この時期ならではの森の良さを堪能させてもらいました。

周回コースを歩き、スタート地点に戻りました。


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さて今朝の雨もすっかり上がったので、シートを広げ皆さんで昼食にし、
食後はもう一つのお山へと移動します。
柳沢峠へ。先日GWに通ったばかりだったので覚えていましたが、今日は雨のためか?
バイク一台もなく静かでした。



これがレンゲツツジというのだそう。初見でした。


 
クリーム色(キレンゲツツジ)と、濃いオレンジもありました。


 
駐車場を後に、三窪高原へと入っていきます。

  
遊歩道のような開放感のある道の脇に咲く、小さくて可憐なお花たち。
サクラスミレ・スミレ・フデリンドウ  だそうです(*^_^*)


 
ミヤマザクラとトウゴクミツバツツジがあちらこちらで咲いていました。


 
「ハンゼの頭 1681m」に到着。
晴れていれば南アルプスや大菩薩、富士山も見える「関東の富士見100景」
に選定されている展望の良いピーク。
残念ですがご覧の通り。でも暑くも寒くもなく、ひんやりした空気の気持ちよい場所でした。

ここ「三窪高原」は以前はツアーが出来るほどのレンゲツツジの名所だったそうです。
鹿の食害でレンゲツツジはほとんどなく・・・またいつか見れるようになるといいですね。


 
ピークを後に藤谷の頭方面へ進むと、白い花が目立つようになり・・

 
近づいてみるとズミの花でした。
こんなにたくさん見たのは初めて!淡いピンクと白の柔らかな色合いが可愛い花でした。

 
先へと進みます。この一帯も昔はお花畑だったそうですが・・・
夕方近くなるとうっすら日もさしてきて、ヤマツツジのオレンジが眩しく見えました。



板橋峠への道はのびのび広~い尾根。

 
急傾斜の斜面を楽しく下りて行きました。
ここまで来ると今日の旅もそろそろ終わり、おしかけ隊+αで記念撮影


目の前には満開のミヤマザクラ(ズミかな?^_^;)、楽しかった1日を振り返ります。



帰りの林道途中にあった、シロバナフウリンツツジ。小さくて白い花が点々と。
めったにお目にかかれないのに、私のカメラでは届かなくて残念。



花の写真は諦めて、ハート型の水溜りをHgさんの真似して撮ってみたり(笑)



帰り道では青空が覗くほど天気も回復して、気持ちの良い1日の終わりとなりました。


自分だけではとても知ることが出来なかった小さな季節の花たち。
木のこと、花のこと、森のこと、今まで知らなかった新しい発見ばかりでとても勉強になった1日でした。
Hgさん、本当にありがとうございました。

心配された雨もすっかり上がり、「奥多摩おしかけ隊+α」パワーの勝利?
皆さん、本当に楽しい1日をありがとうございました


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私の腕では撮りきれなかった数々。皆さんのレポで素晴らしい写真をご覧下さい。
(Hgさんは完成、ほかの皆さんは又後日リンク張ります)
奥多摩の山と自然:Hgさん
そらいろのパレット:palletさん
山の散歩道:sanpoさん
はなねこ山:はなねこさん





さんかげつ

2011-06-11 | イワテケン

2011年6月11日 あれから三ヶ月・・・



昨日、震災後個人的に支援物資を送っていたところからお礼状が届いていた。
礼状なんていいのに・・・と思いながらも、発送できる状況にまで復興しつつある、というのが嬉しかった。

余震もめっきり減った東京は、ほぼ普段通りの生活が戻っている。
でもみんな知っているように、被災地ではまだ水道だって復旧していないところもある。

先日の台風では防波堤が破壊されたために海水がそのまま陸地に上がってくる、
沿岸部では過去に経験のない事態になっている。
これからの台風シーズンは本当に不安、恐ろしくて海岸線を車で走ることも出来ないかもしれない。

まだまだやらなきゃいけないことが山ほどあるのに、政府は・・・と思うのは私だけじゃない。
でもそんな情けない日本政府に対して、文句を言ってるだけじゃ何も進まない。


「今自分に出来ること、ひとつでもいいからやろう。」
そうやってみんなが行動してきたことは、本当に微力で、ありんこくらいの大きさかもしれないけど、
着実に被災地の復興に向けての力になっているはずだと思う。
政府に何かを求めても、待っているだけじゃ進まない。
民間の力、人ひとりの力ってやっぱり大事だと思う!
・・・そう思いたい「震災から三ヶ月目」の日。




LIGHT UP NIPPON 
東北を走るローカル線
がんばろう東北 ローカル線 ご乗車ご支援感謝キャンペーン 住民の足、是非復旧を。
災害義援金受付(宮古市) 
※直接のほうが早く復興に使われる気がするし、損金計上できるので。他各自治体で受け付けています。
漁師の徒然なるブログ  被災地の現状
三陸鉄道ブログ





ビールの時間です。

2011-06-05 | タベルこと

大好きな山菜ももう時期的に終わりですが、
採れ立て山菜を会津若松の農家から購入するチャンス到来。


上から野ウド・野ふき・野セリちゃん。
なんて色鮮やかな緑なんでしょうね、山の恵みに感謝



(画像美味しそうじゃなくてスイマセン、でも美味しいです・笑)
そして夕ご飯の食卓へ。
ウドの茎は酢味噌、穂先は天ぷら、野セリは卵とじに。

今宵も美味しく頂きましたとさ じゃんじゃん。