カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

高水三山ハイキング

2014-04-30 | ヤマのこと
  

2014.4.26(土) この日も一人で高水三山へ。

早朝の奥多摩行の中央線、同じ車両になんと!先日もバッタリしたばかりのsanpoさんと、
これまた偶然に一緒になったという金森さんにバッタリ(笑)
お二人はアカヤシオを愛でに行かれるそうで、電車の中でお別れしました。



 
電車はあんなに人がいたのに軍畑駅で降りたのは私を入れて2名。
駅のベンチで朝食をとり、平溝方面へと向かいます。


沢沿いの新緑がまぶしくて気持ちの良い朝でした。



車道脇にもいろんな花が。シロヤブケマンがあちこちで見られました。

登山口に着くと4組ほどと一緒になりましたが、私は写真を撮りながらなのでゆっくりゆっくり。
ここ高水三山はスミレの種類も豊富で、最盛期ですと十数種類以上のスミレを見ることもできるそうです。



 
マルバスミレ  アカネスミレ(タブン)

過去何度かここを歩いているのですが、ちゃんとスミレを意識したのは初めてです。
そういう目で見ると本当にたくさんのスミレが咲いていました。



スミレの季節の最後に会いたかったフモトスミレ、会えて良かった。
気づかずにいると踏んでしまいそうに本当に小さくてかわいいこ、前回もここであったっけ。


 
ひんやりとした森を抜けると光が射し、ミヤマシキミの良い香りと共に高水山常福院へと導かれました。
まだ朝早いのでお寺の方しかいませんでした。


 
高水山で一休みし、芽吹いたばかりの気持ち良い尾根を歩いていきます。




やわらかな色合いが魅力の山桜




生まれたての柔らかな葉と新芽の中、




時折吹いてくる爽やかな風がきもちいい~



 
ぐんぐん進んで岩岩を登りきれば「岩茸石山」
見晴らしもよく、日当たりもよく、棒ノ折から来る人もいるので交差点の雰囲気もあり、
早くも宴会が始まっていたりと賑やかな山頂でした。


山頂からは惣岳山方面へ下り、御嶽駅へと降りて行くぐるりコースを辿ります。
今日は登山口のタチツボスミレから始まり、たくさんのスミレに会うことが出来ました。
今年自分なりに追っかけてきたスミレの復習にはちょうど良いお山だったかもしれません。




3月の高尾から始まったスミレと一緒の山歩き。
スタートを飾ってくれたヒナスミレ、奥多摩では4月末でもまだ健在だったり、



いろんな顔を見せてくれるエイザンスミレもまだまだたくさん! (この葉っぱはなぜに5裂・・・?)



この子は・・・悩ましげな子・・・



この子は生まれたばかりのヒゴスミレかな~と希望的解釈(・∀・)



去年4月の中盤から意識し始めたスミレ、だからこの子を最初に覚えたんだったっけ。
スミレ探しの後半で会えるのはアケボノスミレということもやっと覚えました。




カワイイ子ちゃんを眺めていたらちょうど蜂が飛んできて、お花の中に入りました!
なるほどこんな方法でもスミレ家族たちは増えていくんですね。がんばれハッチ♪




同じフモトスミレでも、微妙に顔や葉の形、色も身長も違ったり、



スミレの奥深さを



ここに来てまた、改めて教えられた気がしました。


 
来年またここにきて復習しよう、そう思いながら無事にゴール。



駅に着いたらジュースいっき飲みしてしまったくらい、暑くて初夏のような天気の日。
セリバヒエンソウに見送られ、気持ちよく歩けたひとり高水三山ハイキングは終了しました。



翌日へ



【行程】軍畑駅7:30→登山口8:00→高水山9:10~9:20→岩茸石山10:00~10:25
    →惣岳山11:05~11:15→御嶽駅登山口12:45


※スミレ画像の順番は見た順ではありません。名なしちゃんはスルーしてください(笑)
※同じ日1時間違いでpalletさんが歩かれていたようです、残念!






ハジメマシテの花

2014-04-23 | ヤマのこと
  


2014.4.19(土) 



4時に起きて始発を乗り継ぎ、山梨県の山へ。
とある花を探しに初めての駅に降り、初めての山域へ一人で出かけていきましたが、結果は収穫ゼロ。
見知らぬ土地・一回で上手くいくなんてやっぱり甘いよね・・結構な交通費という授業料を払って、
自分の未熟さを知る良いお勉強となったのでした(^_^;)



自分が歩いた範囲で会った今年初めての植物たちは、


 
路地に咲いていたアリアケスミレと?スミレ



 
イカリソウ    ニョイスミレ(こないだ会いましたね)


 
ヒトリシズカ   ヤブレガサ


など。




水辺が気持ちの良い場所もあり、キラキラの新緑に残念な気持ちが少し癒されました。



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さて、このまま帰るのは悲しすぎる・・・といつもの高尾へ場所を移します。
山梨県は晴れて暑かったのに、高尾に着いたらどんより曇り空&震える寒さ!
東京のほうが寒いなんて驚きです。
もうほとんどの人が帰ってくる中、一人逆走していきます。




時折雨も混じる午後、そんな天気だからトウゴクサバノオは開いてくれませんでした。




それでも季節は進み、先々週見なかった花たちが咲いていました。マルバスミレや、




マルバコンロンソウ


 
ミヤマキケマン  ササバエンゴサク



ヒカゲかタカオか?


 
並べてみても葉の色以外の違いはやっぱり解らない(*_*)上弁の筋が強いとか?
菫の違いは難しすぎて、見分けがつくようになるにはまだまだ修行が足りません。




あっちにもこっちにも。今まさに花盛りでかわいかった♪



今年は2か月の間に5回、ここに足を運んでいるので、
いつもより咲く花の移り変わりが手に取るようにわかり楽しかったです。



 
一輪草   二輪草



三輪草???
・・・と家で調べたけど葉っぱが違うからこれもニリンソウなんですかね。
二輪がたまたま三輪になった不思議ちゃん?この辺りでこの株だけ3つの花(目)をつけたものを数個発見しました。




そして、今日一番のお目当てに会うことが出来ました。





初めまして、ミドリニリンソウ










本当に目を凝らして探さないと見つけられない子達でしたが、
曇り空の薄暗い中、ひっそりと自然に溶け込みながら咲くその姿に魅了されました。





このところ一人で出かけることが多いので、ピークを目指すというよりは花探して歩いてばかり。
ビビリな私の一人歩きの時は、ゆっくり花を愛でる事ができる山域はありがたい存在です(・∀・)



<オマケ>


あのオキナグサ、長い髭の爺サマになってました。綿毛になるのも見てみたいな。



おしまい








三陸やまだの牡蠣

2014-04-21 | イワテケン


牡蠣と言えば広島や松島が有名ですが、
こちら岩手県山田湾の牡蠣は知る人ぞ知る?美味しい牡蠣の産地。
私は牡蠣が大好物、特に山田湾の甘くて澄んだ味の牡蠣が大好きだった。


大震災で大きなダメージを受けた三陸、途方に暮れるような被害だった山田湾を、
同じ岩手県に関わるものとして何かできることはないかと探していたところ、
この三陸やまだ漁港の「復興牡蠣オーナー制度」を見つけ、さっそくオーナーになった三年前。


今年、漁港の皆さんの努力の甲斐あってようやく牡蠣がとれるまで復興にこぎつけた。
我が家にも懐かしい味が届いた。

スチロールを開けてみると・・・



ごっそり♪


実は殻つきの牡蠣は以前何度か自分で開ける努力はしたものの、上手くできないからなぁ、と思っていたけど、
今回はちゃんとナイフもついて取り方の図解してあったのでおそるおそるやってみたら・・・できた(・∀・)
でも台所が殻だらけのごったごたになって、この後写真を撮る余裕もなく食べてしまった(笑)
うんめがった!




この「一ノ蔵」(宮城県大崎市)は今年の3.11に合わせて購入した一本。
牡蠣が届くのを待って一緒に頂きました。

飛騨や新潟の日本酒が好きだったのだけど、このところお取り寄せはずっと東北と決めている。
普段飲む日本酒も出来るだけ東北と決めている。
小さな支援はこれからも続くよ。




高岩山の岩団扇

2014-04-15 | ヤマのこと

 
2014.4.12(土) 今が旬の岩団扇に会いに行ってきました。


 
咲くのはもっと後かと思っていたけど、サルギ尾根の岩団扇も咲いたとのことで鉄五郎ではなくこちらへ。
武蔵五日市駅、朝一番のバスは満員!2年前に来たときは私達だけの貸切だったのに・・・
こちらももうメジャールートになったようです(とか生意気なこと言えるようになったもんだね、自分(*^_^*))


山間の神社脇の登山口はまだ日があたらず、じっとしていると寒いのですぐに出発。




植林の薄暗い急登の道、眠たそうなシュンランちゃんが迎えてくれました。




炭焼き窯跡を過ぎたら岩団扇ポイントに到着。
朝早いので誰もいなくてお花見三昧でしたが、まだ時間があるのでこの先の高岩山を目指します。




ずいぶん一生懸命に空けられた穴、誰の仕業かな~(*^_^*)



木々の間から御岳山の宿坊が見えてきたら・・・



高岩山到着 貸切です。



誰もいない、何の音もしない静かな山頂。
真っ青な空の下、冷たい空気。とってもすがすがしい朝。




気が付けば芽吹きの季節、自分の周りの植物たちはみな嬉しそうに手足を伸ばしている。
見ているこっちまで嬉しくなっちゃうから不思議だね。



大岳山を確認すると目の先に上高岩山の東屋が見えましたが、今日はそこまで行けないのです。
バスの時間を逃すと2時間待ちだからね、そろそろ戻りましょう。



 
先ほど通過した岩団扇ポイントに戻り夢中で写真を撮っていたら、あれあれ?
こちらのザックの持ち主さんとバッタリ♪ 私達結構な高確率でバッタリしてますよね?
ご縁があるのかな?嬉しいな(*^_^*)しばし談笑&撮影TIME



数は多くはないのだけど、咲き始めたばかりのフレッシュなイワウチワのかわいいこと。



とても大きな花を着けたチームもいて賑やかでした。



これからお目覚めのピンクちゃん、がんばれー。


イワウチワを十分堪能したあとは神社へと下ります。




サルギ尾根で出会ったお花は、土を背中に乗せたまま育った(シロバナ?)ナガバノスミレサイシン


 
ヒナスミレ、急斜面に咲くエイザンスミレや所々にタチツボスミレ






養沢神社では、朝は何もなかったけど神輿の準備をしていました。何かイベントがあるのかしら?
大岳鍾乳洞BSからかわいいピンクのバスでまた駅まで揺られていきます。



バスは今がちょうど満開見頃の桜の道を走っていきます。
車窓から眺める民家と桜の共演は、あたたかな春の香りを運んでくれました。




・・・さて・・・
駅からはまた電車に乗り別の場所へ移動します。



 
移動先で迎えてくれたのはノジスミレ? あっちもこっちも咲き乱れるタチツボスミレ。




今年初めてのニョイスミレ♪





ニオイタチツボスミレもたくさん咲いていて、鼻を近づけて今日初めて解った、とってもいい香り!
スミレがあんなに良い香りがするなんて、知らなかったなぁ(^^♪



初めての場所だったのでここに来るまでも右往左往。
自力で調べ目星をつけてやってきたけど、会えなければそれでおしまい。
時期がずれれば今年はもう会えない、命の短い野の花たち。
写真で見た時から一目惚れしたあたたか色の、憧れのあの子を探して歩きます。




ウロウロ彷徨う私はやっぱりへんかな?あちこちで咲くシュンランちゃんに笑われているようですが・・・


思いが通じたのか、会えました、会いたくて会いたくて探してたあの子に・・・




ハジメマシテ、紫背菫さん。
背筋をピンと伸ばしたお行儀のよい日本美人。
見つけた時、嬉しくてちょっとウルウルしちゃった。
小さくて愛らしくて、どうしたらそんな優しい色になれるの?と思うほどのあたたかな桃花色。




あっちにもこっちにも



どのこも本当に可愛くて




想像していたよりいっぱい咲いていてくれたのがまた、嬉しくて。




「調子はどう?」「うん、お日様があったかくて良い感じだね」「誰かが見てるよ?」
あっちこっちで彼女たちのおしゃべりが聞こえてくるようです。
人間嫌いって聞いてたけど、いやいや、結構人懐こいんじゃないかな?なーんてね。


会えたことがあまりに嬉しくて、誰もいないこの場所で一人地面に這いつくばり、
30分以上菫たちとおしゃべりしていました。変な人よね・・・(^_^;)



たかが菫、されど菫。
どうしても咲いている姿を見てみたくて、夢に出るほどこの小さなスミレひとつに執着した自分。
だけどその分、久しぶりに感動をもらった良い一日となりました。





初めてのご対面が嬉しくてスキップしたくなるような帰り道、




満開のミツバツツジや




季節の移ろいを感じさせる稚児百合に見送られ




桜吹雪の舞う尾根道を後にしました。



新しい出会いがあるって、野の花や森から感動をもらえるってなんてありがたいことなんだろう。
そんな当たり前のことをもう一度思い出させてもらった気がして、



陽が傾き始めた道を笑顔で帰りましたとさ。




おしまい



【行程】岩団扇*武蔵五日市駅BS7:03→大岳鍾乳洞入口BS7:40→(サルギ尾根)→高岩山9:20~9:40
    →11:10養沢神社11:52→武蔵五日市駅BS12:40

    



お花見Saturday

2014-04-07 | ヤマのこと

2014.4.5(土)

雨や風で開花からたった1週間で散り始めていた東京の桜でしたが、なんとか予定通りのお花見ができました。




我が地元、自慢の桜並木の下で。
一年ぶりの再会があったり、のんびりお花見&夜桜まで宴は続きました。



      

さて。

ソメイヨシノもそうですが、この時期の野山はいろんな花が次々咲くので忙しい!休みが足りない!
なのでお花見宴会の前にどうしても見たいお花がある!と午前中だけの時間制限で高尾へ出かけました。


今日会えたすみれたちは、


照れ屋さんのアオイスミレ



今日一番のお目当て・色の濃い”ヒナスミレ” おしくらまんじゅう状態で咲いててかわいいのなんのって♪
去年時期を外して見れなかったので、これを見れただけでも来た甲斐がありました。



うさぎ耳のフイリヒナスミレ



エイザンスミレ



ニオイタチツボスミレ?(追記:(葉に赤斑有り)アカフタチツボスミレ?)



横顔美人のコスミレ



シロバナナガバノスミレサイシン




アカネスミレ 追記:オカスミレ



追加:茎や葉に毛があるからアカネスミレかな?




このスッキリ美人さんはだあれ?白っぽいコスミレさん?(追記:シロバナツクシコスミレ かも)




車道脇に根性で咲くこの子はだあれ?這いつくばって匂いを嗅ぐも何も匂わず・・・(追記:ニオイタチツボスミレ)




桜の花びらのような切れ込みのサイシンちゃん?




側弁に毛があるからノジスミレではなくスミレかヒメスミレと判定?




判定不能(笑)(追記:外来種アメリカスミレサイシン?)



すっきり色白ちゃん、同じく判定不能(笑)



そして・・・咲いてるかと思って来たけど葉しか見つけられなかったから残念と・・・




諦めかけたその時に、偶然出会ったたった一輪のタカオスミレ(・∀・)WAO!




りりしい横顔~♪




今年初めてのマルバスミレも





城山から日影沢林道の途中から見えた一丁平。
そこだけうっすらピンク色になっていて天空の花の城みたいでかわいかった。



日影沢林道の途中で、下界お花見と同日になってしまい参加出来なかったスミレオフ会のはなねこさん達にバッタリ(*^_^*)
ご一緒出来なくて残念でしたが、皆さんに会えて嬉しかったです。



さて、すみれ以外では・・・


 
この時期しかお目にかかれないというシジミチョウとテングチョウ
(たまたま一緒になった高尾通のオジサマに教えて頂きました)




日影沢では先週はまだ少なかったニリンソウが一気に咲き始めていて見事でした




うっすらピンクのニリンソウ




カントウミヤマカタバミも一気に咲き始め




ユリワサビ




コチャルメルソウも楽しそうにゆらゆら




ヨゴレネコノメも増えました




トウゴクサバノオ




フタバアオイの赤ちゃん?




センボンヤリ(ムラサキタンポポ)咲き始め




キバナノアマナ  終わり



カテンソウ


 
ヤマエンゴサクとジロボウエンゴサク?



おまけのオキナグサ



ふーー。駆け足だったけど満足満足。





奥高尾、一丁平の桜も一気に咲き始めたようで春爛漫。来週末は見ごろになるかもしれませんね。




おしまい。



【行程】高尾山口7:00~一丁平~城山~日影沢~高尾山口13:00



※画像の並びは見た順番ではありません
※1週間前の高尾はこちら

※この日の皆さんのレポ
はなねこ山
そらいろのパレット
ぽつぽつ山レポ、ときどき休み、ところにより道草
山と野と
たけさんの山あるき









祝・三陸鉄道全線開通

2014-04-06 | イワテケン

2014.4.6 震災でとぎれとぎれになっていた三陸鉄道が3年ぶりに全線で繋がった。


ほっんと嬉しいなぁ。





「三鉄が走らないと病院に行くのに不便でなぁ」

震災後にそう言ってたお義母さんは、全線開通に間に合わず天国行っちゃったけどね。




これからもみんなの思いを繋いで元気に走り続けてください。