今まで山に行くときは、ローカットのトレッキングシューズでした。
その程度のところしか行かなかったからです。
が、今年のGWにさすがにローカットでは・・・
と思う場面があり、初めてハイカットの登山靴を購入しました。
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が、その靴、なぜか歩き始めるとくるぶしにあたる部分が痛くなるのです。
一応購入するときは見てもらって、店内で歩いたりもしました。
もちろんその時は大丈夫でしたが、今考えると初めてのハイカットシューズの為、
感覚がつかめず、フィット感というものが解っていなかったのかもしれません。
家に帰って履き慣らしにと履いてみると、痛いんです、特に右足が。
購入した山道具屋さんへ相談に行っても、言われるのは
「そのうち慣れるでしょう」「中敷を変える」「靴下を厚めにする」「当たりだしをする」
または、くるぶしに当たる部分の金具をメーカーではずしてもらう
しか方法はない、と言われていました。
確かに私の歩き方もちょっとナ、と思うところがあったので、
4回、軽い山歩きで履き馴らしてみました。
くるぶしにサポーターしたり、インソールも変えて、
色々試してみたのですが、歩き始めて3時間が限度。
それを越えると痛くて、足の指の付け根まで痺れたようになるんです。
靴が悪いのか?私が悪いのか?さえも解らなくなりました。
それで「いつか慣れるかも?」と思い(高価だしもったいない)履いていました。
しかし、先日上高地散策に行ったときにもその症状が出て、
さすがに「こりゃ、もう、絶対ダメ!!」と泣きが入りました。
痛み出すと、もう一歩一歩が辛いんです。
泣きたいほど。いや、ホントに。
こんな靴じゃこれ以上先へは進めない。
あの美しい山々に向かって進んでいくことも出来ない。
と思ったらすごく悲しくて
自分の体力以前の問題で悩むのはもうイヤ!
この靴で先を目指したら帰ってこれなくなるかもしれない・・
という危険さえ感じてしまい、諦めて新しい靴を購入する為
上高地へ行った翌日「御茶ノ水」へ走りました。
とにかく自分に合いそうな靴を履きまくり。
事情を話して見てもらうと・・・
ある店では
「あなたの場合、骨盤がずれているから、まずそれを治さないと・・」
ある店では
「インソールの安いのじゃダメ」
ある店では
「無理にハイカットの靴を履かなくてもいいんじゃない?」
ま、いろんなこと言ってくれましたが、痛みを感じない靴にはなかなか出会えない。
猛暑の中、疲れもあって、もう、諦めようかな・・・
と思って入った店で、
「何を履いていたの?あ、そう。その靴、あなたの足に合ってないですよ」
まーっ!なんと当たり前のことをズバッと言って下さって。
そして出してきてくれた靴がこちら。
(右が痛む靴。左が新しい靴。並べてみると靴の幅の違いにビックリ。
右は履いたから幅が広くなったのではなく、これ以上絞められないのです)
私の足型は日本人に多い「甲高幅広」じゃなくて幅が狭くて厚みもない足。
日常のヒール靴でも足が前にすべるタイプでしょ?(当たり!)
今までの靴では、靴の中で足が泳いでる。
靴の幅がありすぎて歩いていても横にずれる。
だから靴の重みが一歩足を上げるごとに足首にかかって痛いんですよ。
と。
靴のサイズに合う縦の長さばかり(サイズ)チェックしてくれるけど、
足の形や厚みまで見てくれる人はいなかった。
足の構造模型で足の動きを説明してもらい、
選んでくれた靴を履いてみると、昨日痛めたばかりの足首、
そんなに痛くない。
でも、又ダメかも・・うまく騙されてるだけかも・・・
と思いながら一か八かで購入してみた。2足目の靴、さすがに出費はイタイ。
で、その週末いきなりその靴で「蓼科山」へ行った。
無謀かな?とも思ったけど、なんとなく今度は大丈夫な予感があった。
そしたら・・・
痛くなかった!!ちゃんと歩けた。
私が悪いんじゃなくて、靴が悪かったんだ。
あの痛みから解放されて、ホントに嬉しかった。
○○スポーツの○○店長さんに会ってなかったら、
まだぴったりの靴に出会えなくてさまよっていたかも知れない、と思うと、
出会いって不思議だ。
2足で¥70000弱は高い授業料だったけどね
勉強になりました。