カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

登山靴のハナシ

2007-08-29 | モノのこと

今まで山に行くときは、ローカットのトレッキングシューズでした。
その程度のところしか行かなかったからです。

が、今年のGWにさすがにローカットでは・・・
と思う場面があり、初めてハイカットの登山靴を購入しました。

過去の記事

が、その靴、なぜか歩き始めるとくるぶしにあたる部分が痛くなるのです。
一応購入するときは見てもらって、店内で歩いたりもしました。
もちろんその時は大丈夫でしたが、今考えると初めてのハイカットシューズの為、
感覚がつかめず、フィット感というものが解っていなかったのかもしれません。

家に帰って履き慣らしにと履いてみると、痛いんです、特に右足が。

購入した山道具屋さんへ相談に行っても、言われるのは
「そのうち慣れるでしょう」「中敷を変える」「靴下を厚めにする」「当たりだしをする」
または、くるぶしに当たる部分の金具をメーカーではずしてもらう
しか方法はない、と言われていました。

確かに私の歩き方もちょっとナ、と思うところがあったので、
4回、軽い山歩きで履き馴らしてみました。
くるぶしにサポーターしたり、インソールも変えて、
色々試してみたのですが、歩き始めて3時間が限度。
それを越えると痛くて、足の指の付け根まで痺れたようになるんです。
靴が悪いのか?私が悪いのか?さえも解らなくなりました。

それで「いつか慣れるかも?」と思い(高価だしもったいない)履いていました。
しかし、先日上高地散策に行ったときにもその症状が出て、
さすがに「こりゃ、もう、絶対ダメ!!」と泣きが入りました。
痛み出すと、もう一歩一歩が辛いんです。
泣きたいほど。いや、ホントに。

こんな靴じゃこれ以上先へは進めない。
あの美しい山々に向かって進んでいくことも出来ない。
と思ったらすごく悲しくて
自分の体力以前の問題で悩むのはもうイヤ!

この靴で先を目指したら帰ってこれなくなるかもしれない・・
という危険さえ感じてしまい、諦めて新しい靴を購入する為
上高地へ行った翌日「御茶ノ水」へ走りました。

とにかく自分に合いそうな靴を履きまくり。
事情を話して見てもらうと・・・
ある店では
「あなたの場合、骨盤がずれているから、まずそれを治さないと・・」
ある店では
「インソールの安いのじゃダメ」
ある店では
「無理にハイカットの靴を履かなくてもいいんじゃない?」

ま、いろんなこと言ってくれましたが、痛みを感じない靴にはなかなか出会えない。

猛暑の中、疲れもあって、もう、諦めようかな・・・
と思って入った店で、
「何を履いていたの?あ、そう。その靴、あなたの足に合ってないですよ」

まーっ!なんと当たり前のことをズバッと言って下さって。

そして出してきてくれた靴がこちら。


(右が痛む靴。左が新しい靴。並べてみると靴の幅の違いにビックリ。
右は履いたから幅が広くなったのではなく、これ以上絞められないのです)

私の足型は日本人に多い「甲高幅広」じゃなくて幅が狭くて厚みもない足。
日常のヒール靴でも足が前にすべるタイプでしょ?(当たり!)
今までの靴では、靴の中で足が泳いでる。
靴の幅がありすぎて歩いていても横にずれる。
だから靴の重みが一歩足を上げるごとに足首にかかって痛いんですよ。

と。
靴のサイズに合う縦の長さばかり(サイズ)チェックしてくれるけど、
足の形や厚みまで見てくれる人はいなかった。
足の構造模型で足の動きを説明してもらい、
選んでくれた靴を履いてみると、昨日痛めたばかりの足首、
そんなに痛くない。
でも、又ダメかも・・うまく騙されてるだけかも・・・
と思いながら一か八かで購入してみた。2足目の靴、さすがに出費はイタイ

で、その週末いきなりその靴で「蓼科山」へ行った。
無謀かな?とも思ったけど、なんとなく今度は大丈夫な予感があった。

そしたら・・・

痛くなかった!!ちゃんと歩けた。
私が悪いんじゃなくて、靴が悪かったんだ。
あの痛みから解放されて、ホントに嬉しかった。

○○スポーツの○○店長さんに会ってなかったら、
まだぴったりの靴に出会えなくてさまよっていたかも知れない、と思うと、
出会いって不思議だ。

2足で¥70000弱は高い授業料だったけどね
勉強になりました。












夏祭り

2007-08-26 | ヒビのこと

子供の頃から恒例の地元の夏祭りは
毎年8月の最終週末に行われます。

商店街も同時期に夜店市を開催するのでとても賑やかです。

夜店市の私の大好物がコレ。
「さぬきうどん」


真夏の暑い夜に、汗を流しながらふーふー言って食べる、
このさぬきうどんが大好きです。


人気があるので行列が出来ます。
並んでも、絶対食べます。一年に一度しか味わえないから。


祭囃子と賑やかな宴が、あちこちで続きます。



このお祭りが終ると、今年の夏も終わりが近い。
季節の移ろいを感じる瞬間です。








タロウとるみ子

2007-08-23 | イワテケン


「残暑お見舞い申し上げます」



ちゅちゅ(Cyu2)隊長!その後元気~?
今日は東京、久しぶりに涼しいんだって?良かったね~。
僕たちなんか岩手の山の中でもゼーハー言っちゃうのに、
灼熱地獄の東京なんかぢゃ生きて行けないよー。





お散歩、楽しかったね!
雨上がりの森、空気も冷たくて気持ちよかった。
どこまでもどこまでも歩いて行けそうだよ。





あれ?どうしたの?もうおしまい?



ええっー?もう帰っちゃうの?たった3日しかいなかったぢゃん!
もうお散歩できないの?

帰んないでよ。僕、寂しいよ・・・


しかたないネ・・・

また来年!帰って来てね!
僕たちちゃんとクマ除けとして一生懸命働いて待ってるから!
ちゅちゅ達も一生懸命働くといいよ。
また一緒にお散歩しようね!




変わらない風景がいつも、ここにある。
ふるさとって、ありがたい。


(タロウ=るみ子の息子 るみ子=タロウの母 命名=ダンナの母







北八ヶ岳を歩く・その2

2007-08-15 | ヤマのこと

山小屋では耳栓も持っていたのですが、誰かがトイレへ行く音とかで
やはり1:00頃には目が覚めてしまい、よく眠れなかったです。
この軟弱な性質を改善できないと、先は遠いな~。

明け方になってウトウトし、4:15頃ガサゴソという音で目覚めました。
あやうく寝坊するところでした。
眠い目をこすりながら、ご来光を拝みに行きます。



山小屋からまだ眠っている身体のまま登り10分、【北横岳・南峰2473m】へ到着。
まだ薄暗い山頂からは幻想的な風景が広がっている・・・


遠くの空がだんだん、ピンク色に色づき始めた。
あれは・・・多分上高地方面・・・


宿のみんなで日の出を待つ。
空がオレンジ色になってきた!360度の大展望。
遠くに立山・北・中央・南アルプス・御嶽山・乗鞍まで見える。


くっきりはっきりと、ご来光を拝むことが出来た。
ああ、早起きしてよかった。
山に泊まって見る、初めてのご来光に大感動だった。


太陽が昇った後には、初めてこの目で見る「槍ヶ岳」
ホントにとんがってるんだー!
遠くからでもその姿がはっきりと見えた。

++++++++++++++++++++

山頂は風が強く、日の出を待っているうちにすっかり冷えてしまった。
山小屋へ戻ると薪ストーブをたいていてくれた、ありがとう。

朝食は「シャケ・ノリ・モロッコインゲンのおしたし・なめこおろし合え
豆腐の味噌汁」山の上で贅沢な食事だった。

さて出発。



さっき登った【北横岳】をもう一度通らなければならない。
山頂からの朝のすがすがしい風景を目に焼きつけ、目指す【蓼科山】へ。

山頂から【亀甲池】まで約450mほどの標高差を1時間ほどで降りる。
すると寝不足の身体にこたえたのか、かなり無口になる。
ワタシ=無口=体調不良 なのである


【亀甲池】に到着。
うっすら水を湛えた池のすがすがしいこと!


ここで10分ほど休んだが体調は回復せず。
今日はもう登れない、といつもの用に弱音を吐くワタシ。
【双子池】には寄らず、下山のつもりで【天祥寺原】方面へ歩き始めた。



平坦だがヤブの中を歩いているうちに、【蓼科山】が目の前に見えてきた。
見てしまうと・・帰るのも悔しいし・・・
でも登りきれるか自信はないし・・・
としばし悩んだ結果、つい、ダンナのいつもの一言でを選択。

だががんばる宣言もつかの間、想像以上につらい道のりだった。
一旦450mも降りたのに、また500mほど登るんですもの。
しかも樹林帯を40分ほど登った後は、ひたすら岩ゴロの歩きにくい道。
天気が良くて暑いっ!!暑くて暑くて無言・・・

山の特性を良く解っていない私は、
山に行けばどこでも沢があるのかと思っていた。
ところがこのルート、昨日から一筋の水の流れも見ていない。
水が流れていれば、それを見るだけでも涼を感じることが出来るのに、
水は一滴も・・・ない。太陽は容赦なく降り注ぎ体力を奪う。
人間にとっての水のありがたみをつくづく感じるルートだった。

そんな訳で写真を撮る余裕なんて全く失った私は、
ザックの中にカメラをしまいこみ、
山頂手前の蓼科山荘で冷たいコーラを飲むことだけを夢見て、
ひたすら登った。

約1:30ほどで到着したときはヨレヨレィ
でも・・コーラはなかった
しかたなくお茶を飲み(しかも冷たくない・・・仕方ないけど)
休憩。


あと30分の登り、もうひと踏ん張りで山頂だ!
大勢の登山者が列をなして登って行く。
それを励みに私もがんばった。

蓼科山頂ヒュッテで「カキ氷¥500」の文字が!
迷わず頂く。


本当に冷たくて乾いた身体に染み渡った・・・生き返った
ブラボー!カキ氷


<蓼科山頂ヒュッテ>
(でもこの宿はとっても狭いのね。
ここに泊まっていたらもっと辛かったな、と思いました)

・・・・が、さっきまであんなに晴れて暑かったのに・・・
山頂についたら全く何も見えず。


がっくし。
でもがんばった自分を誉めてあげました。


ここで宿で作ってもらったお弁当を頂き、
下山を急ぎます。
なぜなら多分、下山ルートも過酷だと予想されるからです。

【蓼科山登山口】まで約1時間40分のCT。
下山開始直後から高所恐怖症の私の大の苦手な急斜面。
でもって大きな岩ゴロ。足滑らしたら・・・
下は見ず(霧で見えなかったけど)ひたすら黄色い矢印と足元を見つめ、
慎重に一歩一歩降りた。

急斜面はなくなったものの、とにかく岩ゴロ多すぎ!
全然気を緩められられない道のりをひたすら降りる。
風もなく、暑くて長くてツライ・・・

おかげで予想をはるかに上回り、下山に2時間15分もかかってしまいました。
【蓼科山】って見た目と全然違うじゃん・・・
とぼやいてしまいました~


無事に旅の全ての工程を終え、【蓼科温泉】で汗を流します。
温泉サイコーの瞬間です。
今回はたった一日お風呂に入れないことが、いかにツライかを感じました。
とにかくバケツ何杯分も汗をかく私には、夏はちょっとキツイかも。


と、色んな勉強になった旅でした。
帰ってからの東京の暑さと筋肉痛で、
「しばらく山、いいや・・・

軟弱モノの私に成長できる道は残されているのでしょうか・・・(笑)

++++++++++++++++++++

今日のルート
【北横岳ヒュッテ7:00】⇒【亀甲池8:40】⇒【天祥寺原9:10】⇒【将軍平11:00】
⇒【蓼科山頂11:40・昼食】⇒【蓼科登山口14:30着】⇒【バスにてプール平】



(秋ならいいかも←懲りてない)

北八ヶ岳を歩く・その1へ




北八ヶ岳を歩く・その1

2007-08-15 | ヤマのこと
8/11(土)12(日)と一泊で初めての北八ヶ岳へ行ってきました。

せっかくの夏休みですが、ダンナが仕事の為1泊の計画。
最初はもっと高山を予定していましたが、日程も体力もないので
空いていそうな所を探し、山小屋初体験をしてきました。

朝「風林火山号」に乗り、茅野駅に到着。
茅野駅からバスに乗り、ピラタスロープウエイ駅へ。

このバス、エアコンが付いていなくてビックリ!
この日は朝から茅野駅もクラクラしそうな暑さだったので、
街中を走っている間は気分悪し、で危なかった

ロープウエイはたいした混雑もなく、山頂駅に着くと気温は20度。
下界の暑さを一気に忘れる心地よさ。
でもガスガスで・・・
今年は雨オンナなワタシ?
山に行くたびに天気悪いな~・・・

ロープウエイ駅のロッカーに不要なものを預け、五辻方面へ。
縞枯山を目指して歩きます。
荷物が軽いとシアワセです。


<縞枯現象>

展望所で昼食にしようと思ったら、遠くでゴロゴロと音が
雷コワイので、簡単におにぎりだけ食べて先を急ぎます。

山頂も特に展望もないのでスルー。
樹林帯の中を降り、【雨池峠】に到着。
平坦な道の先に伸びやかな風景が広がります。


【縞枯山荘】のテラスでのんびりする人たちが見えます。
冷たい風に吹かれ、気持ちよさそう!


先があるので、ここもスルー。でもこの山小屋も気持ちよさそう


木道を進み、【坪庭】の裏から賑やかなロープウエイ駅に戻ってきました。


この日はお花の写真を撮る余裕ありました(笑)





あれ?もっと咲いてたはずなのに・・・?



一息入れ、今日の宿を目指します。
溶岩の自然庭園【坪庭】から登山道へ入ります。
預けていた荷物を入れたらいきなり背中が重くてツライ。
山小屋まで60分の予定なので、ロープウエイ駅で冷たいビールを仕込み(笑)
それをエサにえっさほっさと登ると、あれ?夏空が戻って、何か建物が見えます。




今日の宿【北横岳ヒュッテ】に到着~!


<日没前の北横岳ヒュッテ>

30分ほどで着いてしまったので、夕飯まで時間たっぷり。
お風呂はないので、汗だくの身体を水を含ませたタオルで拭き、
夕涼み(気温17度程度)をしながら外でビール!最高
山で3時間もゆっくりできるなんて久しぶりです。


夏休みでも定員制の山小屋なので、一人ひとつのお布団と、
ゆったりスペース。
相部屋というのが初体験なのでドキドキしていましたが、
ゆったりした宿だったので、ココを選んで正解だった、と(翌日)思いました。
夏休みなので子供達も多く、この日は12組程度だったでしょうか?
夕飯は「馬肉のすき焼き」「山芋サラダ」「きゅうりの漬物」
狭いところでのくつろぎの食事タイム、写真は遠慮しましたので画像なし。


夕飯の後、外に出ると昼間天気が悪かったのに、すっきりと晴れて
満天の星空
(星空の写真を撮れる技術がなくてお見せできないのが残念です)

時間が経つにつれ見える星が増えてきて、消灯前には天の川までみえ、
宇宙の広大さを身体で感じることができました。
明日の日の出も期待できそう♪と宿の方に言われ、
8時頃就寝で一日目を終えました。


この日の行程
【JR茅野駅9:43】⇒【ピラタス蓼科ロープウエイ山頂11:00】⇒【五辻11:30】
⇒【展望所(昼食)12:30】⇒【縞枯山頂13:00】⇒【雨池峠13:30】⇒【坪庭14:00】⇒休憩
⇒【坪庭14:30】⇒【北横岳ヒュッテ15:00】


つづく・・・

北八ヶ岳を歩く・その2へ








夜行お試し旅

2007-08-07 | オデカケ

8月3日(金)以前から一度乗ってみたかった電車に乗りました。

それは「ムーンライト信州」です。

私はこの存在を今年に入ってから今更のように知ったのですが、
例の18きっぷが使える列車、しかも夜中に移動できるので使えるかも?
と思い、チャレンジしてきました。

ホントは泊りの予定でしたが、退院した母がまだ一人前ではないので、
泊まりは無理、夜行日帰りという強行の旅となりました。

がしかし・・・
(ここからはあくまで私の感想です)
車内の電気は全部ついているんですね・・・アイマスクは持っていましたがあまり効果なし・・・
停車駅の度にアナウンスがあるんですね・・・しかもボリューム大きくてその度目が覚める
シートの背もたれはほとんど倒れないんですね・・・
右後ろの男性のいびきはキョーレツだったし・・・(耳栓もきかない)

・・・つまり・・・
眠れないんです

今まで経験してきた夜行は、夜行寝台(古い~)か
ハイデッカーのバスのみだったので、眠れないながらもそこそこ寝れたのですが、
今回は途切れ途切れに1時間位しか寝れなくて・・・
もともとどこでも眠れるタイプじゃないので、これはきつかった。

私の結論=多分もう乗らない(笑)

金曜までヘトヘトに働いて、そのままそんな寝不足ででかけたもんだから、
もともと軟弱なワタシは更にダメダメ状態。
この列車は健康でもう少し強靭な肉体を持つ人だけが有効に使える手段なんだな・・・
と勝手に解釈したのでありました。

いや~、何事も勉強ですネ。
乗ってみなければ解りませんでした~

で?どこへ行ったって??
ココです。



ほとんどの皆さんが元気に上がっていくのを見送りながら
Uターンし、散策と温泉に入って帰ってきました。
天気も悪かったし(でももったいない・・)
もう少しカラダ鍛えなおして、出直します。

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今週末から待ちに待った夏休み。
今回の経験で、今の自分の体力じゃ無理、と予定していた方面は諦めて
もう少し優しそうな場所へ出かけてきます。

夏休み前の仕事の追い込みで、首はコリコリ、目がチカチカしてますが、
楽しい夏休み目指して、皆さんがんばりましょうね~