カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

南アルプスひとり旅

2018-07-29 | ヤマのこと

憧れの南アルプス縦走



ひとり旅をしたのはダンナ様
今回の記録は私の山旅ではありません
写真はダンナ、本文は私の勝手なひとりごとです。



2018.7.17(火)~21(土)5日間

今年は旦那様が永年勤続祝で1週間のお休みをもらえるという
え?なになに?いつ?・・・7月? ウチは決算だもん、ムリーーーー



どの業種も一緒だと思いますが、とにかく人手不足
私の会社も同様で、昔のように1週間の有給なんていまは無理な話
私を待っていたらいつまでたっても行かれないからね、行っておいでよ(良い嫁だ)と快く送り出した

南アルプスと言えば天気が一番気になるところですが
白山であれだけ暑い思いをしたから、曇りぐらいがいいかも、なんて
幸か不幸か天気予報はこの先一週間ずっと晴れの予報でした



17日(火)電車を乗り継ぎ静岡駅まで行って、しずてつに乗り換え畑薙へ
平日でも15人ほど一緒にバスに揺られたそうです
初日は二軒小屋ロッヂ(素泊まり)まで
(二軒小屋ロッジの豪華ディナーを下山後に頂くのも私の夢である)



18日(水)翌朝、悪沢岳を登って中岳避難小屋泊
途中LINEが来たので「荒川のお花畑、最盛期だってよ!写真撮ってきて~」と言ったら
「もう通り過ぎました」と返ってきた (´ε` )




19日(木)富士山が浮かび上がる稜線
素晴らしい夜明け



快晴の中、中岳・前岳・赤石岳と進む




赤石岳避難小屋には泊まらないのだけど、立ち寄った時オヤジさんが「写真撮ってやるよ」
と撮ってくれたそうで、今回唯一の自分入り写真
やっと行けたよ~(ダンナだけだけど)KJC

ダンナはカメラは持っていかないので、写真は全部iphone
画質がイマイチですが私と目的は違う
彼は山歩きが目的なのだから、それで十分だよね、と思う




この日は憧れの百間洞山の家のとんかつ、しっかり食べてきたらしい (´ε` ) (´ε` )


・・・その頃、下界は観測記録を塗り替えるほどの連日36度越えの酷暑
南アルプスも暑いんだろうなぁ・・・
と想像してたけど、ダンナは暑いの大丈夫な人で平気らしい
「そんなでもない」と

ますます悔しい(笑)





毎日暑くて暑くて会社行くのがやっとな気分で仕事をしている最中に
時々爽快な山の写真がおくられてくると、羨ましいやら羨ましいやら羨ましいや・・・


仕事中にひとり山旅しているダンナのこと、いろんなこと 考える
結婚してから30年間、ほぼ毎日お弁当を作り続けてきたので
5日間お弁当を作らなくていいのがこんなに楽だなんて!


会社帰りに母の所に寄っても、夕飯の時間を気にしなくて良いし
仕事で疲れて早く寝てしまっても良いし
生まれてこの方、ずっと誰かと暮らしてきた私には 5日間家族がいない生活は初めて
ひとり暮らしの気楽さをそれなりに楽しむも
食事を作る気力が全くなくなり、毎日外食かお弁当生活というのも・・・
私が一人暮らししたら家事をやらないナマケモノになるな、と確信した




(大聖寺平から荒川三山)
電波が届くところで一日一回は連絡が入るので安心だけど
連絡が途絶えると時々よからぬ妄想が膨らみ心配になる
ソロで山に入ってる人の家族は、こんな風に不安に思うものなのかな?






20日(金)今日は聖岳を登り、予定の山は終了
毎日毎日良い天気だった山旅も明日は下山




21日(土)聖平小屋に泊まり、予定より早く下りてきたので白樺荘の温泉に入る
しずてつに乗り換えて無事静岡駅まで戻り、高速バスにてバスタ新宿まで・帰宅
安定した天気の中、120%楽しんだ南アルプスひとり旅でした

ちゃんちゃん。


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南アルプスといえば雨と崩れた林道5時間歩きの強烈な記憶しかない私
ダンナはその記憶をすっかり塗り替え、素晴らしい思い出としてきた
私もいつかその記憶を塗り替えたいと思いながらあれから4年
今の自分にはその時間的余裕はない

最近は1月に始まった石灰沈着性腱板炎からの右腕の痛みが消えず
腕を伸ばした状態で力を入れることが出来なくて
悲しいことに鎖や岩を掴む動作の山には登れない 
それがいつか治るのか?ずっとこのままなのかはわからない



(兎岳のタカネビランジ)

この頃は”これやりたい!”と思えば思うだけ、出来ない自分が悲しくなるので
やりたいことを見て見ぬふりしてを諦めるようになってしまったけど
今は与えられた状況の中で
小さな楽しみを見つけながら前向きに生きることが そんなに苦ではなくなった


時々山を歩けるだけでも十分シアワセではないですか
いつかまた、ダンナ様と一緒に南アルプスを歩く夢を見ながら
明日もガンバロウと思った、2018年の夏




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白山は今日も暑かった

2018-07-21 | ヤマのこと

2018.7.14(土)~15(日) 加賀の白山へ


この連休の第一候補が東北、第二候補が白馬岳だったのですが
東北の天気予報が雨なのでやめにして、ふとネットを見ると
6月に見た時満室だった室堂山荘の予約に空きがある

ヤッタ!8年ぶりに白山へ行こう~花を見に行こう~
今年初めての山小屋泊にワクワクが止まらない1週間でしたが・・・



変更が直前でしたのでおさえた夜行バスは数日待っても1席しか取れない
バスは諦め最終新幹線で金沢まで行き前泊(これが後々楽しい出会いに)

金沢駅から朝一6時のバスは2台、満席
混雑の為到着が45分ほど遅れて、出発は9:30過ぎた


今回は前回歩いていない観光新道を行きます



登り始めは森の中
日差しを避けられるので嬉しいけれど、風が通らないから暑い
早く稜線に出て涼しい風に吹かれたいなぁ



と涼しさを期待しながら別当坂分岐に到着したけど・・・風がない
すでにここまででも4リットルぐらい汗かいた?
でも行程のまだ1/3ですから頑張りましょう









花の量と種類は素晴らしいのですが、なにしろバテバテで撮る気が起きない
ダンナはいつも通りさっさと歩いて姿はもう見えない



おなかペコペコなんだけど、食糧はダンナのザックの中
あー、またやっちゃったと思っても、追いつける力はない
眼下に別当出合が見える大きな岩の上に座り込み 非常用の氷と炭酸水早くも発動
シャインマスカットと炭酸水で目を覚ます



でもそれも歩き出せば一瞬で消えていく
せめてもの救いが途中雲が湧いて日差しが遮られたこと
こちらのルートは歩く人が少ないこと



暑い~眠い~暑い~眠い~
何度も何度も立ち止まってなんとか避難小屋が見える所まで来たら
ダンナが上から覗いてた (´ε` )ムカエニキテヨ




殿ヶ池避難小屋はとてもきれいだった(トイレは故障中で使用禁止)
裏手の日陰でザックを放り投げ、そのまま横になる
15分くらい眠ったでしょうか?

いつも通りお腹は空いていてもご飯はもう飲みこむことが出来ない
クールダウンに30分以上休憩して、あとはビール目指して頑張るしかない

と歩き始めたら・・・









何の予備知識もなく歩いてきたので、このキスゲのお花畑は嬉しかった
網も柵もないところで のびのびと咲く花たち
この道を歩けただけでも登ってきた甲斐があったな



花に励まされ、黒ボコ岩が見えてきたらあと少し



黒ボコ岩では大勢の人と合流



弥陀ヶ原までくると ひんやりした風が通り抜けた
あぁ、やっと生きた心地
こんなに暑くて苦しかった登りは初めてな気がする(マイカイソウオモッテルキモスル)
ビールは目前 ラストスパート☆



もうすぐ、と思ってからの最後の五葉坂が案外キツイ
後ろを歩いてたダンナの姿がなかなか見えないので休憩がてら待ってたら
足が攣ってしまったと(ホーラオタガイサマデショウ)



チェックインして荷物を置いたら、おまちかねのビールタイム
神社前のベンチに腰掛け、涼しい風に吹かれたらやっと元気復活











ほろ酔い気分で室堂のお花畑を散歩
そう、これがやりたかったの 良かったわ、たどり着いて
今回は熱中症を真面目に意識したわ



夕食後は静かに一日の終わりを楽しむ時間





長い一日が暮れて行きました



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翌朝は雲海に浮かぶ乗鞍岳と御嶽山におはようございます



影白山


朝食後はお池巡りに行きましょう



クルマユリの咲く道をぐいぐい登れば



あっという間に神社奥宮



360度見渡せる 御前峰





北アルプス 槍がくっきり


別山と室堂



日本海を眺めながらの稜線さんぽ
身体がすぅーーっとする



油ヶ池



翠ヶ池のこの青さはなんでしょう
陽の光に水面がキラキラ輝いて 一瞬一瞬が美しかった



ぐるっと廻ってビジターセンターへ





それにしてもすごいのが、黒百合が”そんじょそこら”にわんさか咲いていること
一輪が貴重な山もあるというのに・・・白山、贅沢です



デポしたザックを担ぎ直して、くだりはエコーライン&砂防新道へ



エコーラインのチングルマは終わり、ハクサンコザクラとイワイチョウ程度しか咲いていませんでした



南竜馬場テント場がみえてきた 懐かしい



砂防新道は人が多くてすれ違うのも大変です



砂防新道は花は少しだけですね



下りももちろん暑くて暑くて
写真は撮る気が起きないまま中馬場で軽く昼食
砂防新道は水がじゃぶじゃぶ出ているのがありがたいですね



吊り橋を渡ってゴール



シャトルバスに乗って市ノ瀬下車 永井旅館で汗を流し
暑い暑い二日間を終えました


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8年前は東日本大震災の前の年、そのせいで暑かったんだと思っていましたが
どうやらそういうことではなさそうですね
白山は今回も灼熱の登山道、暑いのが大の苦手な私には辛すぎた


それでも北陸新幹線が開通したおかげで、1泊でこれるようになったのですから
金沢~直江津~越後湯沢と乗り継いで7時間かけて帰った道を、今は3時間半
ありがたい話です(*´∀`*)

花を見に行ったのに、花の写真も撮らず(笑)
でも花の豊富さは8年前と変わらず
白山はやっぱり超一級の花の山でした





【山歩き】
往路:別当出合9:30→観光新道→分岐11:05→殿ヶ池避難小屋12:40~13:40→黒ボコ岩14:40→室堂センター15:20

復路:室堂センター8:55→砂防新道→別当出合12:50


【アクセス行程】
往路>東京21:04(新幹線)→金沢23:35 金沢セントラルホテル泊@¥3,000
   金沢駅BS6:00→8:15(実際は8:50頃着)@¥2,200
復路>別当出合シャトル→市ノ瀬BS 永井旅館入浴@¥600 市ノ瀬15:45→金沢駅18:00
   金沢駅19:18(新幹線)→大宮→新宿



☆偶然にも私が手放した夜行バスのチケットを金森さんがGET
ルートは違いましたが、2日間何度もお会いできて楽しかったです
本当に不思議なご縁ですね(・∀・)

東京に戻ってからも暑すぎて何かをする気が起きず
山登りもこの日の辛さを思い出して 今は全く行く気持ちになりません~(笑)


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大賑わいの会津駒ヶ岳

2018-07-01 | ヤマのこと

2018.6.30(土) 初めての会津駒ヶ岳


思っていたよりもずっと優しい印象の山でした。


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2018.6.29(金) 仕事を終えて浅草へ
尾瀬夜行23:55の東武線に乗る


会津高原尾瀬口駅に着いたのが4時ちょっと前
寒いくらいの駅に降り立つと、山の向こうに朝焼けが
今日は良い天気になりそうな予感



ここから沼山峠行きのバスに乗り換えます
バス3台で約一時間、うとうとしながら駒ヶ岳登山口に着いたのが5:20頃
下車すると登山口らしきところになにやら列が・・・

はて?

なんとこの日は会津駒ヶ岳の山開き!
全く予備知識もなく来てしまったので驚きましたが、先着順にバッチが配られるよ、
と教えてくださったので、こんな機会は初めてなので列に並びます
並んでいるうちに自分たちの後ろには、車道までの長い列が出来てた~




6時からバッチとお神酒、お赤飯がふるまわれました




ありがたく頂いてから登山開始
開山祭だからでしょうか、ものすごい人の数
静かな山を想像して来ていたので列を作って登るのは想定外でした(^_^;)




ま、これも何かの縁でしょう
・・・なんて思ってはいても、登り始めの傾斜の強いところでは
前にも後ろにも人が詰まっているので、写真を撮る事も休むことも出来ず
ただただひたすら眠さと暑さに耐えながら登る・・・苦行そのもの(笑)




水場の休憩場所は人だかり もうここまでで何リットルの汗をかいたでしょう
いつもに増して歩みののろい私はダンナにさっさとおいてかれてきましたが、
水場から先は程よく人がばらけて自分のペースで歩くことが出来
やっと山を楽しむ余裕も出てきました



木々の間からひょっこりは・・・







水場を過ぎると緩やかな登山道になって一息
キレイなブナの森、木陰はまだ空気がヒンヤリしているので休み休み登ると



わーい、稜線に出た~
なんてたおやかな山容なのでしょう



小屋が見えたら元気になるあるある
木道の周辺にハクサンコザクラが揺れている




池塘の向こうに燧ケ岳と至仏山



咲き始めのチングルマとイワカガミ



振り返ると山しか見えない、はー、気持ち良い
奥地ならではの眺めですね




小屋の周りにはまだ雪が残っていたので、ようやくここでクールダウン
ひとやすみしてから山頂へと向かいます




会津駒ヶ岳の明神様
そういえば朝、駒の大池のところで10:30から開山祭を行うって言ってたっけ




木道をぐいぐい登って行くと




山頂~

見渡す限り空と山
富士山も見えていたそうですが、この時間は雲の中
あのトンガリは尾瀬の景鶴山かな、あっちは武尊山かな?

爽やかな風と針葉樹の香り
派手な眺めはないけれどなぜか心が落ち着く、そんな山頂でした



山頂からは中門岳方面へ木道をくだり
そのたおやかで伸びやかな稜線を目に焼きつけて帰ります
中門岳をピストンすると、私の足ではバスがなくて今日のうちには帰れないので
またいつか機会があったら



途中の木道からは越後駒ヶ岳方面と奥只見湖?
毎年行きたいと思いつつ、まだ未踏 今年こそは行きたいなぁ



ここからの眺めで何より惹かれたのが
燧ケ岳とまだ雪の残る駒の大池の景色
近いけど尾瀬とはまた少し違う、静かで美しいにっぽんの山の風景に心奪われました



駒の小屋でジュースを買って昼食を取り、来た道を戻ります
振る舞い酒をまた頂いてしまいましたが、頂いた濁り酒がとっても美味しかった
お取り寄せしなければ(memo:花泉酒造・純米にごり酒)
一升瓶を6本も担いでこられていました、ご馳走様でした






(写真では見えないですがこの斜面にハクサンコザクラがたくさん咲いています)
帰りもまた、燧ケ岳に見送られ
途中からは風の抜けない暑い暑~い登山道を降りて行きました。




今年の開山祭記念バッチはこのイワイチョウのデザインでした


この日は400個の記念バッチを用意していたそうですが、全部配りきってしまったそうです。
聴こえてくる登山者の会話がほとんど地元の方言
みなさんこの日をとても楽しみにしていて、毎年登られる方も多く、
会津駒ヶ岳が地元の方々に愛されていること、
その思いが伝わってきた初めての会津駒ヶ岳でした。

* * * * * 

この前日6月29日に梅雨明けしてしまった関東地方
さて、今年の夏はどんな天気になるのでしょうか・・・






【山歩き】
駒ヶ岳登山口6:15→水場8:10→駒の大池10:10~駒ヶ岳山頂~駒の小屋11:50→滝沢登山口14:05→アルザ尾瀬の里14:45
アルザ尾瀬の里で入浴&食堂で食事(蕎麦売切れでした)


【アクセス行程】
往路>浅草23:55→会津高原尾瀬口駅3:25/会津バス4:20→駒ヶ岳登山口BS5:20
復路>アルザ尾瀬の里BS16:35(最終)→会津高原尾瀬口17:50/18:11→特急リバティ→浅草21:15



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