カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

体験の森で失敗体験

2011-05-31 | ヤマのこと

2011.5.29(日)シロヤシオが見たい・・・。

先週末は仕事で出かけられず、来週も行けそうもないので、
なんとか今週見に行きたかったシロヤシオ。
多少の雨なら行こう、と計画したけれど、第一候補の三ツドッケまでは雨の中行く元気はない・・・
どこか近くで見れるところはないかな・・と悩んでいたところ、
いつもお世話になっている皆さんのレポで発見、
「そうか!ここなら最短で見れるに違いない!」と奥多摩駅へ。




さすがに台風接近の朝、ザックを背負った人など見かけない奥多摩駅。
7:25のバスに乗って「境橋」下車。目指すは「体験の森」

朝、家を出るときは小降りだった雨も、奥多摩に来たら元気よく降っていた・・・



橋の下を覗くとやっぱり怖いのだ~


「栃寄森の家」は数年前、御前山に登る時に来ていたので大体の道は覚えていた。
バス停から車道歩きで約30分、動けばすぐに汗をかく私、「栃寄森の家」の屋根の下で一休み。
センターの方に地図をもらい、通行止めの箇所も教えてもらいました。

緩やかな林道を「トチノキ広場」目指して歩いていきますが、
車道が川になってしまったみたいに、道路をどんどん雨が流れてくる・・・。
嫌な予感はしたけれど、せっかくここまで来たのだからと先へ進むことに。


雨の日に沢沿いの道は歩くのが嫌なので、ほぼ舗装された道を進み、
栃寄森の家から約1時間、「体験の広場」の作業舎に着いてひと息。



雨がどんどん強くなっていて、ここまでずっと傘をさしながら登ってきたけれど、
何もかも・・・カッパの中(※失敗1)も汗でびしょ濡れ。
あわよくば「御前山」まで行っちゃう?なんて考えは甘かったことに気付く。
もうここで帰りたい位全身ビッショビショ~~~


進むべきか?戻るべきか?どうしよう・・・


「体験の森」の地図にはCTなど載っていないけど、目指す場所まで多分あと30分もあれば着く雰囲気・・・
え~い、ここまで濡れたからにはもう一緒だ!
ここで帰ったら悔しいので、びしょ濡れの身体にびしょびしょのカッパとザックを背負い再出発




ぐしょぐしょの登山道を黙々と登ること25分・・・「シロヤシオの広場」の道標発見。
やったー シロヤシオに会えると思ったのもつかの間・・・



足元に見覚えのある白い物体・・・あれは・・・まさしく・・・



どこ?どこ?咲いてない?探してー!え?一輪も?・・・見つからない・・・

なぁ~~い~~~



見上げる森には、天の恵みを受け生き生きと輝く五葉躑躅の五角形・・・・
霧に煙るさまがあの美しいシロヤシオの白い花びらに見え・・・るわけない


「はい、撤収。」


雨の中、シロヤシオに会いに来たのに、会えなかった・・・世の中そんなに甘くない
花の命は短いですね・・・1週間で消えてしまいましたね・・・



トチノキ広場のトチノキはこんなに大きかったです。
途中にあったカツラの木も素晴らしかったのですが、とにかく雨がひどくて、
カメラを胸にしまったままで撮る気力も起きませんでした。
そんな訳で今回はほとんど写真がありません。
この森の素晴らしさは、sanpoさん palletさん はなねこさん Hgさん のサイトでどうぞ。



まるで墨絵のような奥多摩の風景を眺めながら・・・



境橋まで戻ってきました。
バスの時刻まで30分、降り続く雨の中待ってたらだんだん寒くなってきて・・・

いつもなら温泉に入って帰るところですが、今日は山登りのつもりじゃなかったので、
着替えをほとんど(※失敗2)持っていなかった。

大好きなヒカステで親子丼食べながら乾かして帰ろう、
なんて呑気に奥多摩駅に戻った私の目の前に、信じられない光景が


( ̄■ ̄;)!???  12:00過ぎたのにヒカステのカーテンが閉まってる・・・


バスの運転手さんに聞いたら、「今日は朝、急に休みになっちゃったんですよ・・・」
(その後いかがでしょう?心配です)


親子どーん・・どーん・・・どーん・・・ 奥多摩に来る一番の目的(そーなの?)が・・・


仕方なく奥多摩駅のトイレでTシャツと靴下だけ着替え、初めて入る店でお昼にすることに。



「いらっしゃいませー」私たちを見るなり店の人が「とーさん、ストーブ点けて
と、頭から靴下(※失敗3)までびしょ濡れの私たちを気遣って点けてくれました。
助かりました~ホントにあのままだったら芯から冷え切ってしまうところでした。
人の優しさが身に沁みました。


でもこの日は気温が低かったので、せっかくストーブで温まったけど、
帰り道、濡れたザックを抱えて電車で座っていたらまた冷えてしまい寒い~~
家に帰るなりすぐにお風呂を入れて飛び込んでしまいました。


雨の日の山歩きは久しぶりだったので、すっかり忘れてしまっていた装備の大切さ、
思い知らされました。(普通は忘れないよね・汗)
日帰りだと油断しすぎました、いいかげんに同じ失敗しないようにしないと・・・



失敗1・・・ゴアテックスではなくハイベントの上着で行ったら、
汗っかきの私は自分の汗だけでびしょびしょ&外と同じ位中も濡れたまま。やっぱりゴア最強?

失敗2・・・雨だから3~4時間で帰るつもりで着替え一式持って行かなかった。
替えのタオルも下着も持っていなかったために(ダンナは一式持参してた)、
Tシャツを着替えただけでは身体の冷えは解消できなかった。
こんな日こそ着替えが必要!温泉で温まるべし!

失敗3・・・ハイキングのつもりでライトトレッキングのシューズで行ったら完全に水没状態。
靴下履き替えても靴の中が濡れてるから意味なし。雨の日こそ靴が大事!


雨で散々な1日、初心者のようなミスで大きく反省した私でしたが・・・
でも「行かなきゃよかった」とは思わないんですよね、不思議と?


おしまい


初めての武甲山

2011-05-23 | ヤマのこと

2011.5.14(土)

今までアカヤシオツツジを見たことのなかった私。
いつも気付くのが遅くて見損なっていたのですが、咲き残りでも良いからこの目で確かめたくて、
残っていそうな山へ出かけましたが・・・。

 
我が家からは遠い奥武蔵。
家から3時間かけて「浦山口」の駅に到着。
この日、候補に上がった山は2つ。飯能駅に着くまで散々悩んだ結果、こちらをセレクト。

今日は天気が良くなりそう!駅からまずは「橋立鍾乳洞」を目指して車道歩き。


そうだった、こんな感じだった!
ここへ来るのは数十年ぶり?父の生前、札所巡りに車に乗せられて来たことがありました。
仕事の関係でめったに家族と出かけられなかった20代の頃、
親子三人で来た懐かしい思い出。元気だった父の後姿を思い出しました。



無事カエル?いってきま~す

 
林道歩きで約一時間・・・登山口到着。


 
壊れた橋を迂回して、ジグザグ植林を登り切ると尾根に乗りました。



ここからしばらくは緩くて新緑の気持ちよい尾根歩き。

 
ヒトリシズカ  ニリンソウとキンポウゲ系?

 
フデリンドウ?   すみれ
など、お花も少しだけ咲いていました。


コバイケイソウの葉がぐんぐん伸びていました。

 
からっとした気持ちの良い季候だったのですが、なぜか体調がイマイチで朝から頭がふらふら。
もう少しで山頂だと言うのに、なかなか足が上がりません。
シャリバテだろうと頑張って・・・駅から約3時間10分、武甲神社到着。


よくガイドブックで見ていた山頂は想像よりとても狭かった。


すぐ下を覗くと石灰岩採掘場、削られた白い山肌・・・なんだか不思議。


写真だけ撮って戻り、暑かったので日陰の東屋で昼食にしました。
たくさんの登山客で賑わっていました。

 
さて、今日の目的は武甲山ではありません。
その先の小持山~大持山へ行かなければ来た意味がありません。
分岐から「シラジクボ」目指してぐんぐん降りていきます。
なんと、咲き残りのカタクリに出会いました


ここからはまた同じくらいの登り返しです。

 
あんなに下ったんだ・・・武甲山を振り返ります。
さあ、ここからが本番!お昼も食べたし、頑張るぞー!
・・・と掛け声ばかりでここでも足が上がらず、頭のふらつきは取れず気分が悪い・・・
どうもシャリバテではなかったようです。


あづい・・・あづい・・・でも進まなければ・・・
と思いながら歩いた足元に・・・落ちてしまった花を発見。
やっぱりもう遅かったか・・・



とがっかりして進んだその先に、ありました!アカヤシオ


なんとか木にしがみついていてくれました。
会えてよかった、来た甲斐がありました
はなねこさんの仰るとおり、ツツジとの違いは一目瞭然。
今まで写真でしか見たことがなかったので、これで覚えました


アカヤシオを発見してひとまず落ち着き、小持山到着。
が、やっぱり調子が悪く、暑いのが苦手だからか?山頂で軽く冷や汗状態。
本当はこの先の大持山まで進む予定だったのですが、その先まだ4時間ほどの行程。
下山口でタクシーに乗ろうと考え、山頂から電話しようとするも携帯電波が全く届かない。
悩んだ結果、時間的に短そうなシラジクボまで戻って下山することに決定。



あーあ、3時間も掛けてきたのに私ってどうしていつも・・・
仕方ない、この景色と花を見れただけいいか、と来た道を戻りました。


 
分岐からの道はちょっと不安でしたが、予想外に緩くてよい道で、20分ほどで林道に。
しばらくすると武甲山への表参道と合流。気分悪くても歩きやすい道で良かった。


 
が、一の鳥居の登山口に到着するも、自販機も何もナシ。
ここから横瀬駅まで約1時間半の車道歩き。
タクシー呼ぶ気満々で降りてきたのに、ここも電波が届かない・・・
仕方なく歩き始めますが、セメント工場のあるこの道はセメント?で真っ白
マスクがないと歩けません 思わず手ぬぐいで顔を覆いました。

途中、電波が届いたところで即電話
タクシーに迎えに来てもらってほっとします。
やっぱりここは元気な時でも歩きたくないかも・・・秩父さんゴメンナサイ。


気分は悪くても温泉だけはいかなければ!なんの為にこのコースにしたの?
・・・と言うことで「武甲温泉」へ。

広くて気持ちの良い温泉でした。露天も開放感たっぷりでゆっくりしてしまいました。
温泉に入ったら気分は良くなって・・・平日の疲れだったのかな?
この温泉、土曜日なのに空いてたのがちょっと気がかりでした



温泉から駅までは徒歩15分くらい。(横瀬駅前にも店も何もなくて参った・売店は17:00閉店)



いつも眺めるだけの武甲山でしたが、眺めるより登ったほうがずっと素敵な山でした。



【行程】浦山口駅8:15→登山口9:15→武甲御嶽神社11:20~12:00→シラジクボ12:30
→小持山13:10~13:30→シラジクボ14:00→一の鳥居15:00→15:30途中からタクシー→武甲温泉

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オマケ


武甲山:御嶽神社の狛犬さん



オトナの遠足・小田原編

2011-05-19 | オデカケ

GWの締めくくりはゆるっと小田原へ。

5/7(土)雨。午後から歩き始めます。
新宿はザーザー雨でしたが、嬉しいことに駅に着いたら雨が止んでいました。

 
今日の目的は腓骨骨折で山休養中だった友人A君の快気祝い。
二本足で歩けるようになったので軽いウォーキングコースを選びました。
(・・・のつもりで計画したのに、我慢できず既にGW中に山歩いてたビックリ)



海から山へ向かって歩く道は、石垣の風情ある道でした。



ニャンコ達も住みやすそう。

 
駅から1時間弱程度歩いたでしょうか?登山口(笑)到着。

さあ「石垣山241m」目指してしゅっぱーつ



コースは調べてたけど・・・花が咲いてるなんて知らなかった・・・



思いがけず、すごいお花畑に出会いました。



右も左もシャガだらけ


■%※△◆#babyシャガシャガ~~~
と意味もなくエアギターで歌ってしまうほど見事なシャガ畑

後で調べたら「シャガはアヤメ科の多年草で、湿気のある山の斜面などに自生」
桜で有名な身延山久遠寺にも咲くんですってね。




展望台からは小田原城も見えます。


こっちの展望台からはガスっていなければ明神ヶ岳や駒ケ岳まで見えるようです。

ここ「石垣山一夜城歴史公園」は豊臣秀吉の策略により、
一夜で築城したように見せかけたことから「太閤の一夜城」とも呼ばれています。

結局ピークを見つけられず2,30分散策後終了。


 
一夜城からは車道歩きなのでイマイチですが、みんなで歩けば楽しいもの。


 
地図を広げながら線路を越え、もう一つのいつもの山へ。


階段登る登る・・・こうしてみると荘厳な雰囲気ですが・・・・


なぜか沢蟹に遭遇


目的地へ到着。もうすっかり葉桜になった長興山紹太寺のしだれ桜。
震災でロマンスカーが走っていなかったため、桜の時期には来れませんでした。

普通の時期には初めて来たのですが、訪れる人もなく、自販機すら営業せず(桜の時期だけだそうです)、
あの賑わいがウソのように静かでした。


 
その後はいつもの温泉といつもの店で買い物してまた散歩して・・・



 
小田原の地魚で食い倒れ・・・

 
ロマンスカーで撃沈のA君。久々にいっぱい歩いたから疲れたことでしょう。お疲れさま~



今日歩いたコースはこちら

GW締めくくりはオトナの遠足でした。








奥秩父のその奥へ 【下山編】

2011-05-16 | ヤマのこと

入山編
和名倉山編

5/5(木・祝)


結局若者達にお酒まで頂いてしまい、早く切り上げなきゃと思いながらも飲んでしまった懲りない我ら
案の定寝坊し、5:00出発が5:45となってしまった。
今日はバスの時間があるのでゆっくりはしていられない、この45分の遅れが後にひびくのだ・・・



一緒にお話した若者2人は、これまた偶然にも東北出身で、
大学は福島で震災と原発で友人知人色々大変な状況・・・つい話があってしまい飲みすぎました

楽しい時間をありがとう、またどこかのお山で会いたいですね!(もし見てたらコメント下さいね)



さてすっかり出発が遅れたけど、テント場からの朝一急登にゼーゼーしながら登っていく。


 
そこを過ぎれば飛龍山までは二つのピークを巻きながら進む感じなので、
基本的には歩きやすい道でした。


 
それでも大ダルを過ぎると岩の多い登りに変わり、まだ雪が残る斜面を登ると・・・
着きました!ダンナ岩禿岩 私は禿のポーズで・・・怒られました。


わおっ ウワサに聞いていたけど素晴らしい眺めです
昨日歩いた和名倉山がしっかり見えています。



霞んでいるけど、キレイー



まるで屋久島の太鼓岩に乗っているような気分でした。
どうしてもここには一度来て見たかったので嬉しかった~



普通はこの後、「飛龍山」をピストンするのでしょうけれど、
今日の私達のピークは先ほどの「禿岩」だからここでおしまいです。
・・・なんて言い訳 朝寝坊して予定下山時刻に間に合わなそうなので省略です。
またいつか、ピークは踏みに来ます(多分・・・)



飛龍権現から「サオラ峠」目指して下山開始。
いきなりの急坂


 
そしてイワイワで歩きにくい。
デカザックの底が岩にひっかかったり、「はっ!」と掛け声かけて大岩を登り返したり、
気の抜けない細い尾根を降りて・・・



「前飛龍」に着きました。

 
そこからは緩く登り返して「熊倉山」

 
その後は先ほどの露岩がウソのように、ほぼ平な登山道に変わりました。
なんて書いてあるか?錆びて読めない道標が、木に支えられていました


 
広い尾根で気持ちよいけど、迷わないように・・・



1417あたりで突き当たり?と思ったところを左上方面に進んでいくと、
4方向の交差点、サオラ峠に着きました。

ここで軽く昼食タイム。三条の湯から降りてきた人、天平へ進む人、登ってくる人色々・・・


私達はもちろん「丹波」目指して下山です!



こちらのコースはウワサに聞く歩きにくい急斜面でした。
誤って落ちないように?トラロープが張ってありました。
ここに来るまで苦手な急坂斜面のトラバースも何箇所かあり、雪がついてたり凍ってたら歩きたくない道でした



でもツツジがキレイ、だんだん新緑の登山道へと変わっていきました。


 
さらに落ち葉の中をジグザグ降ります、足にこたえそうな斜面、ドキドキ
やっと奥秋あたりまで降りてくるとあとは歩きやすくなり、車道が見えてきました。


 
民家の脇を抜け、丹波のバス停を通過し・・・



ゴールの「のめこい湯」にギリギリ到着。
バスが14:15の次は16:00台なので乗り遅れたら大変!
それでもどうしても温泉だけは入りたくて焦っていたのでした


のめこい湯でゆっくりするつもりが汗を流しただけで終わってしまいました。
慌しいスケジュールは良くないですねぇ・・・といつも反省するのですが・・・

丹波(終点)からのバスはこの日満席で2台出ました。
鴨沢西ではすでに1台が満席で出発しており、合計3台で奥多摩駅へ向かいました。
さすがGW、縦走の人が多かったようです。


足を痛めてどうなることやら?と思っての3日間でしたが、
いつか行って見たかった場所も訪れることができ、
久しぶりに山のことしか考えない時間を過ごすことができました

おしまい。


【行程】1日目:塩山駅→三ノ瀬 タクシー代約¥10000 三ノ瀬登山口11:00→将監小屋12:50
2日目:将監小屋6:30→和名倉山10:15-10:30→山ノ神土14:00→将監小屋テント場
3日目:将監小屋テント場5:45→禿岩8:10-8:25→前飛龍→サオラ峠10:40-11:10→丹波バス停12:25→のめこい湯12:45→丹波温泉バス停14:15→奥多摩駅15:10
(休憩・昼食含む)








山と渓谷×オールフリー

2011-05-15 | ヒビのこと


ハイキングツアーのお知らせ

来る5/28(予定)
「鈴木みきさんと歩く 新緑のハイキングツアー」というイベントが開催されます。


ナントこのツアーにゲストブロガーとして私も参加させて頂くことになりました。


実はこの日仕事だったので悩んだのですが、このような機会はめったにないと思い、
上司に許可を頂いちゃいました・・・
このような企画にお誘い頂き感謝しております。



さてこのツアーは道中、話題のノンアルコールビールテイスト飲料、
「サントリー オールフリー」を試飲させて頂ける、との事なのです!

「ノンアルコールビールテイスト飲料」はビール命な私の山歩きに欠かせないもの!
飲酒をして山を歩くのは、たとえハイキングでも危険が一杯
でもでもこれからの季節、昼食にビールは最高の相棒だし・・・やっぱり飲みたい・・

そんな悩みを解消してくれるありがた~い存在なのです。




しかも美味しい!ときたらいう事なしですよネ!
(バックに写っているものは我が家の夜用常駐品です プレモル大ファン)


参加募集締め切りは5月18日(木)ということです。まだ間に合いますよ!

一緒に新緑のハイキング&美味しい時間を過ごしませんか?


ツアー詳細はこちら

鈴木みきさんのブログはこちら


奥秩父のその奥へ 【和名倉山編】

2011-05-13 | ヤマのこと

2011.5.4(水・祝)



明け方に止んだらしい雨、おそるおそるテントを出ると天気回復の予感。
土曜日に痛めた足も、時間が経つにつれ安定してきた感じ。



よし!多分大丈夫!と予定通り「和名倉山」へ出発。
空身ピストンなら足に負荷がかからないし、テント装備縦走より大丈夫だろうと決めたコース。
以前から気になっていた「和名倉山」(heppocoさんのレポ
タクシー代¥10,000かけるんだから、めったにこれない山に行ってみよう決めたのだった。

 
昨日下見した「将監峠」まで登り、「山ノ神土」の真新しい標識を右へ。
さあ、奥秩父のその奥へ、冒険の山歩きスタートです。


いってらっしゃ~~~い
大きな木に見送られまだ見ぬ山へ入っていきます。

「和名倉山」とはかつては奥秩父の秘峰として、その原生林の美しさが讃えられた山。
登山道がはっきりせず、暗い樹林帯が多い難路。
山中でテント泊する準備が出来、薮こぎに耐える覚悟と体力を持ち、
地図と磁石で針路を決められる技術を持つ者以外には危険な“秘峰”とみられていたらしいが、
今は一般ルートとして地図にも載っているコースもあります。
(Wikipediaより一部引用)


秘境、と言われたらこのエリアを歩く人、誰でも興味を持ちますよね。



朝はまだ寒いこの時期、陽のささない笹の道を抜けると・・・



ぱーっと前方が開けました。



振り返ると遠くに富士山が見えています!
なんと気持ちの良い朝でしょうか。昨日の雨でよりみずみずしく輝いて見えます。



こちらから山頂までの標高差は200mちょっと。
ワイルドな自然林と・・・


石楠花トンネル・・・


岩稜帯を繰り返し、アップダウンしながら進むような登山道でした。

ここは「西仙波 1983m」大きな岩があったのでその上で1回目の休憩。
この眺めはやっぱり奥秩父、国師~甲武信への縦走路に良く似ていると思いました。



こんな岩を登ったり・・・



稜線に出るとなんだかとても高い山に来た様な?そんな山の大きさを感じました。
右奥に見えているのが多分「唐松尾山」

 

そこから次のピークが「東仙波 2003m」
同じコースの団体さんが2チーム先行していました。狭いピークです。



そこから一旦グングン降ります。手前の小ピークの奥に見えているのが目指す和名倉山かも?
ワクワク&まだまだ・・・先は長いです。


下りきるとひろ~い稜線に出ました。



のびのびゆったり。右手には雲取山が。このあたりを「吹上」と言うのかな?



左手には木賊山~甲武信ケ岳(隠れてる)~三宝山 が見えています。
天気が良ければ南アルプスも見える?と書いてあるけどこの日も黄砂の為か?霞んでいました。

 
その後も岩陵帯~樹林帯を繰り返し・・・


着いたところが「八百平」あともう少しで山頂かな?と、ここで一休み。

長時間歩行になるので、おやつを色々持って行くとか、コーヒータイムを入れるとか、
なにか工夫をしたほうが飽きなくていいかもしれない、と思いました。



川又分岐を過ぎると・・・


二瀬分岐。例の名物看板に着きました。
ここまでは迷うようなところはありませんでしたが、確かにここは標識がないと解らなかったかも。



何もなければ直進してしまうような場所でした。
ここを左上に進むと秩父湖へ抜ける破線の登山道です。


 
道標通りに東へ巻くように進んでいくと・・・



山火事の跡?のような「千代蔵ノ休場」



更に進むと恐竜の白骨?と思うようなところを抜け・・・


 
人が一人やっと通れるような木々の間に入り、いよいよ核心へ!!



コケコケロード、いい感じです!



そしてテント場から約4時間、奥秩父の奥「和名倉山頂 2036m」に到着。

だれがここをピークと決めたのだろう?と思うような原生林の中の平らなピーク。
10人も入れば一杯になる狭いスペース。



ところで・・・ここに来るまでのいたるところで見た錆び付いたワイヤー。
乾いた大きな切り株が、伐採されつくしてしまった様子を物語る。
信仰の山だったらこんな風にはならなかったのかも、ちょっと可哀相な山?



そして山頂にあったこの道標の指す方角は薄暗く、苔だらけの原生林・・・
新しい道標のようですが、この先は地図に破線すら載っていません。
多分雲取林道へ続いているのだと思われますが、私には無理です・・・。

でもこの山の本来の美しさは、この赤い矢印の先にあるのかもしれない、と感じました。

和名倉山=奥秩父の秘境、と思っていたけれど、実際来てみたらイメージとは違ったのが正直な感想。
仕方ないのかな・・・自然と人間はやはり共存しなければならないもの。
かつて深い森に包まれていたであろう「和名倉山」今の姿は本来の姿ではないのかもしれないけど、
主稜線から外れ、静かにどっしりと構えた大きな山であることには変わりないと思った。
コースを変えればまだまだ原生林の森に出会えるのかもしれない。



 
さあ、来た道を戻ろう。自分たちが歩けるのはここまで。
秩父の山中にこんな山があったんだね・・出会えてよかった。



 
そしてまた同じようにアップダウンを繰り返し・・・



途中の広い尾根で、甲武信などを眺めながら遅い昼食にしました。
どの山に行っても少しは下界の音や人の話し声が聞こえるものなのに、
ここは一般コースになったと言えども人も少ないし、本当に静か。
鳥の声と風の音しかしない、しーん、という音が聞こえてきそうです。
やっぱり奥深い、大きい山なんですね。


振り返ればそろそろ「和名倉山」ともお別れです。



馬の背のような尾根の先は・・・



「カバアノ頭」と言うそうです。登山道はないみたいだけど行けそう?



今日はたくさんのバイカオウレン(?)に出会いました。



ここまで来れば今日の冒険も終板、良い体験をさせてもらいました。

往復約7時間(昼食休憩含む)戻ってきました。
開けたところでは所々携帯が通じました。
こちら側からは迷うようなところはないと思います。


 
テント場まで戻る途中、まだ時間が早かったので「牛王院平」の丘の上で一休み。
久しぶりにゆっくりと過ごす山時間。あんなに不安だった足の痛みはいつしかどこかへ消えてました

車の方ならこの後、下山して帰れる程度の時間ですが、私達がこのまま下山したらまたタクシー代¥10000(笑)
なのでテント場でゆっくり2泊のスケジュールです。(幕営代一人¥500)


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今夜のメニューは焼肉 計画大成功の祝杯です♪
小屋の前のテーブルをお借りしましたが、小屋の飼い犬の甲斐犬くんが・・・
「この匂い・・・もうたまらん」と離れません(笑)


その後、日本酒を瓶ごと担いで雲取山からきたテント場の若者2人と意気投合し、
寒いのに真っ暗な中、誰もいなくなるまで外で飲んでしまいました。
呑んべーは呑んべーを呼び寄せる何かがでているのでしょうか・・・


翌日へ。






奥秩父のその奥へ 【入山編】

2011-05-13 | ヤマのこと

そんな訳で、GW前半に膝脇を痛めた私は焦った。

日曜日の朝になっても痛みは続く・・・こんな時の駆け込み寺、
かかりつけの整骨院に電話をすると来ていいよ、とのことで先生に事情を話す。
休日は自費診療だけで出費も痛いが、そんな事言ってる場合ではない

足をぐいぐい押された結果、右足首がゴリゴリ言う。原因は膝ではなく足首のようだ。
何かのバランスが崩れたらしく?1時間弱の治療の結果、まっすぐに足を下ろせるようになった。

「どうせまた・・・山行くんでしょ?先生としては痛みがあったら行かないのが普通だと思うよ
「はい、解りました

痛みは引いたけど負荷をかけるとまだ不安。
あと1日で治るかどうかなんて誰にもわからない。トレーニングなんて行かなきゃよかった!アタシのバカバカ

仕方なく、当初の予定の「残雪の山」はこの足では危険と判断し諦めた。
代替案の奥秩父縦走の続きもなんだか不安・・・
ただの温泉旅行にしようかと調べたが、さすがに2日前では空いてる所がほとんどない。
キャンプだけでもイイ!と思ってもキャンプ場も一杯 当たり前だよね・・・

ならば予約の要らない山のテント場へ・・・
私が歩けなければダンナが一人で歩いてきて、私はテントで待つ、と予定変更。
基本は奥秩父、コース選択は前日の夜12:00過ぎにNETで調べ決定。
火曜日の朝もゆっくり出発し、向かった先は将監小屋でした。


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2011.5.3(火)

 
車のない我が家がJR塩山駅から登山口の三ノ瀬へ行くにはタクシーしかない。
今回大奮発のタクシー代¥10,000 約1時間で到着。

だけどこの三ノ瀬へ行くまでの道がすごい!狭くて暗い林道を右に左に一山越え、
その先に集落(?)があった。
冬は凍るので運転できない、と言っていたけど、
今まで経験した中で一番すごい(ダンナの実家以上)山奥だった・・・

民家の脇の林道を進みます。約5ヶ月ぶりのテント装備にはありがたい緩い登り。


 
「背中あぶり」ってナンダロウ・・・?
途中水場を過ぎ、若干崩れた道を歩くこと約1時間45分・・・


将監小屋に到着~
既に8張りほどテントがありましたが、広いのでどこでも大丈夫。
小屋のすぐ脇が水場、トイレも近く快適なロケーションでした。


 
テントを張り終わってもまだ14:00、寝るには早いのでお散歩に出かけます。
テント場から5分ほど登ったところが「将監峠」
唐松尾山方面へ散策に出かけました。



 
本当は去年歩いた「笠取山」からここへ縦走してくるつもりだったのですが、
足に不安があるので諦めたルートです。
小さなアップダウンが多く、やっぱり足が不安、これで無理して本番が行けなくなっては・・・笑えない
雨も降りそうなので途中から引き返して今日の足慣らしは終了。
山頂までは往復2時間弱のようです。


天気予報通り15:00には雨が降り出し、一晩中それなりにザーザー降っていました。
明日は晴れとの予報・・・信じて眠りにつきます。
余震を気にしなくて良かったので久しぶりによく眠れた気がします。


翌日へ




I LOVE 東北!

2011-05-11 | イワテケン

あれから2ヶ月。

この写真は2009年 在りし日の ”三鉄「島の越駅」”からの眺めです。
つい昨年の夏もこの駅からの海を眺めていたのに。




駅から徒歩数十秒の位置にあった海水浴場。
お盆の時期はこの駅前で盆踊りが開催されていた。
浴衣を着た子供達や村の家族の笑い声が、今にも聞こえてきそう。
このあたりも人口が少なく、静かで自然一杯の美しい海の町。

宮沢賢治の童話にちなんで「カルボナード」という愛称がつけられていたこの駅は、
「東北の駅百選」にも選ばれていた、青いドーム型屋根のカワイイ駅舎だった。

あの日から「いつもの駅」は、駅舎ごと跡形もなく姿を消した。


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「三陸鉄道「国の支援なければ、もはや何も…」 読売新聞(2011年4月5日22時06分)

線路はつり橋のように垂れ下がり、駅舎が跡形もなく流された。

東日本大震災の大津波は、鉄道網をズタズタに寸断した。
なかでも、過疎化などで利用者減に苦しんできた自治体出資の第3セクター鉄道は、
経営の厳しさに拍車がかかる。
地元では「地域の足をなくさないで」「国のさらなる支援を」と悲痛な声が上がっている。

がれきの中から高さ約10メートルの橋脚が突き出ている。
上に載っていた線路もホームも津波に流され、今はない。
岩手県田野畑村の三陸鉄道北リアス線・島越(しまのこし)駅の無残な姿だ。

三陸沿岸を走る三陸鉄道(本社・盛岡市)は、北リアス線(久慈―宮古71キロ)と、
南リアス線(釜石―盛36キロ)の計107キロからなる。

(読売新聞より引用)



「カルボナード島越駅」

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もう2ヶ月?まだ2ヶ月。
大好きな第二の故郷、東北・岩手県、応援続けます。

三陸鉄道ブログ




表尾根~塔の岳

2011-05-09 | ヤマのこと

4/30(土)久しぶりに表尾根を歩きに行きました。
最近ゆるゆるな山歩きばかりだったので、ちょっと足を鍛えなおさねば、
と出かけたのですが・・・



秦野駅7:35発ヤビツ峠行きのバスに乗る為、30分も早くついたのですが既に列が。
最終的には4台くらい増発したのでしょうか?いつも混んでるけど上回る混雑ぶりにビックリ。



そんな訳で表尾根はぞろぞろと、私たちも団体さんのように人の列の中へ。
だけどマメザクラがまだ咲き残っていて、気持ちの良い稜線歩きです。



早い時間はまだ、富士山がうっすら見えていました。



三ノ塔のお地蔵さん、帽子の色がまた変わっていました。
デザインが一緒だから、多分同じ方が編んでおられるのでしょうね・・・



苦手な「烏尾山」までのザレ場を終えて一息。
段々雲行きが怪しくなって来るとともにまたしても強風 やれやれ。



それでも馬酔木の白い花が山肌にアクセントを沿え、楽しい山歩きは続きます。



岩の隙間にコイワザクラ(多分)を見つけました!
丹沢に咲いてたなんて・・・丹沢では初対面でした。



鎖場通過は大渋滞・・・身体が冷えるほど待たされました。



鎖場後のこの稜線の風が強くて参った!
風に乗って砂埃?目を開けているのが辛いーーー
もうここは怖くないよ~、と言いながらも、風にあおられないように足早に通過




ふー やっと一息入れられました。帽子が飛びそうです。
それにしても私が表尾根歩くといつも強風なのはナゼ 
だいぶ歩いたなぁ、振り返ると三の塔が遠くに。



長かった尾根歩きも「尊仏山荘」が見えてきたらもうおしまい。
結構しんどいけど、やっぱり表尾根は楽しいです



12:30、「塔の岳」到着。予想通り座るところもないほどの混雑!
お腹が空いたけど・・・花立まで降りないと無理かな?



ウロウロした結果、山頂も風が強く寒かったので、
丹沢山へ抜ける側のちょっとだけ風をよけれる場所で昼食を取る事にしました。
おーい蛭くん、また行くからねー 待っててねー

・・・と遊んでいる場合ではなく、寒いので食後すぐに下山開始。



塔の岳からの下山途中になんと「ハナネコノメ」が咲いていました。
こんなところで会えるなんて思ってもいなかったので嬉しかった~



そしてもうひとり。会いたかった人に会えました。
チャンプの出身はダンナの実家の隣村、津波被害のあった田野畑村です。
あれからずっと気になっていたので堀山の家で聞いてみようか・・・と思っていたのです。

話を伺うとご実家は無事だったとのことでよかったです。
大変だったね・・・とお互いに情報交換。
同郷のよしみで握手をして別れました、お仕事中ありがとう、チャンプ。




そしていつもの大倉尾根を帰ります・・・が、ここでアクシデント。
転んだり何かをしたわけじゃないのに足を曲げると痛い。
なんとなく右ひざ脇の ”何か” がずれた様な?そんな感覚があり、
段々ひどくなってくるではないですか。

まさか・・・靭帯?

以前痛めたことがあったので不安がよぎります。
そのうちまっすぐ膝を曲げられなくなり、右に左に蟹のように階段を降りて・・・


無事なんとか大倉バス停までたどり着いたのですが、
この後火曜日からのテント泊に向けてのトレーニングだったハズなのに、
出かけることすら出来るのかどうか?怪しくなってしまい、何の為に今日歩いたの?
相変わらずオマヌケな自分にガックリしたのでした。


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オマケ

 

弘法の里湯へ行こうと思っていたのですが、足も痛いし・・・
ならば、と以前から気になっていた「山岳スポーツセンター」のシャワー室とやらを体験してみようと。
痛い足を引きずりながら橋を渡り・・・


宿泊の人がいるので16:30までならOK、と言うことでした。
学生の研修所?みたいなイメージで男女別シャワー室が3つあるのみ。
代金は¥150、石鹸はありました。中は清潔。
夏場、電車で帰る前に汗を流しておきたいときには利用価値大、だと思いました。
(夏場、丹沢に来るのかどうかは疑問ですが・・・
館内にクライミングウォールもありました。