カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

落語でうるうる。

2011-01-30 | ラクゴ

2011.1.29 今年も「志の輔らくご・in PARCO」に行ってきました。


 

なかなか取れないこのチケット、今年も当たって行く事が出来ました。

※2月1日まで公演あります、ネタバレなのでここから先はご注意ください。


今年で六年目15周年になるという、この渋谷パルコ正月公演。
落語といえば古典、みたいなイメージとは違うのがパルコならでは?
着替えの間の映像とか、きっちりアートを絡ませてくる辺りがオシャレなのですー。
噺にちなんだグッズ販売も「さすが!」と唸らせる演出です。

さて内容ですが、モチロン演者は志の輔のみ。しかも今年は3時間もやってくれました・・・



1席目は「だくだく」

貧乏長屋に身体一つで引っ越してきた男が、隣に住む先生に相談し、金がないので家財道具や猫、
羊羹まで絵を描いてもらい、それらがある優雅な暮らしの「つもり」で生活を始める。
そこへあまりの絵の上手さに惹かれ(ド近眼の)泥棒が盗みに入ったが、絵だと知って激怒。
しかし、盗みに入って何も取らないのは盗人としてどうなの?じゃこちらも盗んだ「つもり」で・・・という古典の滑稽話。

バカバカしさの描写がたまらない1席。


2席目は「ガラガラ」 新作

商店街の福引を担当することになった役員二人が、1等の商品に世界一周旅行と張り込んだ。
順調に福引が進み、商店街も盛り上がり大成功のはずが、午前中に出たはずの1等が、今また出た。
慌てふためいて調べると、1本の当たりの筈が7本も入れてしまったいうミスに気づく二人。
商店街会長が来て客に間違いを謝り、慌てて残りの当たり玉を客の前で取り除こうとしたところ、
1等にお金を掛けすぎて2等以下の当選数を表示より少なく入れた、という偽装工作を会長に告白。
これ以上の過ちを客の前で言えるはずもなく、当たり玉を抜こうとしたガラガラを開けるに開けられず…
あたふたする人々、やけっぱちで壊れていく会長の姿(大爆笑)・・・なハナシ。

という、志の輔得意の(?)日常のトラブル勃発ネタ。
以前何度もこの手の噺を見てますが、とにかく志の輔の描写はすごい。
「そこまで発展する?」とか、オチが「そうくるか!」という想像もつかないところで落としてくれるのがたまりません。
(昨年の身代わりポン太はすごかった)
彼の頭の中はいったいどうなっているのでしょう?といつも思います

バニー姿の女性と志の輔、宝くじ抽選会の大きなルーレット2台が登場し、爆笑の中、幕となりました。

その後、中入りで先ほどの抽選会は本物で、会場の一人に当たった賞品をバニー姉さんが届けてくれるというビックリ企画もあり。





そして3席目は「大河への道」 

昨年の大河ドラマ「坂本竜馬」の話題がマクラ。
そこから志の輔師匠が公演の途中で千葉県佐原市の「伊納忠敬記念館」へ行ったとき、
色々な感動を受け、是非これを落語にしたいと思って構想を練ったけど、
落語というのは偉い人は出てこないものでなかなか話が作れず4年経った・・・
今年こそは!と作った新作だそうです。


千葉県庁が伊能忠敬を主人公に大河ドラマを作ろう!という話から始まり、
県庁のまじめな職員二人と、脚本家のやりとりで笑わせるのだけど、
いつしか舞台は脚本家が作った伊能忠敬が、55歳から歩き始めたという現在では考えられないほどの苦労、
能忠敬の死をめぐる感動のドラマへと・・・ぐいぐい引き込まれていきます。
そして日本という国の形すら誰も見たことのなかった時代に、自分の足で歩いて作った地図が、
現在のものとほとんど違いがないほど精巧だったということ・・・
それを志の輔師匠が熱演、本当に鳥肌が立つほどに素晴らしく、そして最後はじーん・・・と。
泣かせていただきました


最後は自分の足だけで歩いて測量した伊能忠敬の偉業に相応しい、エンドロール(風)映像が流れ、
まるで一つの映画を見終わったのと同じ感動が押し寄せてくるのです。


こんな話は志の輔師匠にしか作れない、そして話せないと思う。マジで大河ドラマに・・・(笑)


拍手喝采で幕を降ろした、今回も素晴らしい3時間でした。
志の輔師匠のどこが好きかと言われれば、やはり毎回「一流の仕事」をきっちり見せてくれるところなんだろうな、と思うのです。



能忠敬ってこんなにすごい人だったんだ!と初めて知りました



冬の西丹沢・大室山ぐるりっぷ

2011-01-25 | ヤマのこと

2011.1.22(土)~23(日)今月二度目の丹沢へ。


 
小田急線・新松田駅 朝一7:20発のバスに乗り、目指すは「西丹沢自然教室」
ここへ来るのはなんと3年ぶり
シロヤシオの時期の混雑に驚き、すっかり足が遠のいてしまいましたが、
2週間前に行った蛭ヶ岳で、冬の丹沢の気持ちよさを味わってしまった私。
年末の三ノ塔も素晴らしかったし、今年は丹沢再発見の年になりそうな予感・・・?
今日はいつか歩こうと思っていたエリアを行くことにしました。

自然教室のさわやか兄さんに登山届けを出して、9:15出発~。
バスも10人ほどの乗車で予想より人が多かったかな?でも同じ方向へ行く人は誰もいませんでした。

そうそう、朝バスの中から富士山が見えていて写真を撮ろうとコンデジを出したら、
なんとSDカードが入ってない!予備も持ってない!なんてこった・・・

と、私の一眼はただのお荷物となり、今日は1日コンデジ利用となりました。
だから家を出る前に一回カラ撮りしてね、と言ってるのにと・・朝から小競り合い勃発



目指す方向へ進むと、向こうの山の稜線が白い!
なんとこの日は霧氷ができていたのでした、むひょ~~それも目的だったのに。
そこに着く頃にはもう跡形もないよね・・・この青空の下で見たかったぁ・・・残念。で、あの山は何山?


 
車道を歩き、「用木沢出合」へ。
9:40、ゲートを越えてまず目指すは「白石峠」キャンプ場脇にあったこの木はミツマタ?

土曜と水曜は狩猟の日、ということで犬とハンターさん2人ぐらいとすれ違いました。


 
最初はゆるく沢沿いを進んでいきます。
橋が多くて・・右岸左岸に渡りながら進んでいきます。
この日は気温が高かったようで、シモバシラもなく、凍ってもいなかったので歩きやすかったです。


 
ここも「東海自然歩道」のようで、道標はしっかりしているので良いのですが、
まーこちらもあっちもこっちも崩れてザレていて・・丹沢大丈夫かしらん?と心配にすらなります。



東海自然歩道の道標マーク、よく見ると旅人?かわいいですね。


この「白石沢」はかなり上流のほうまで水が豊富で、すぐ手に出来るところを流れているので、
いざとなれば水はこの沢で確保できるな~などと考えながら歩いていました。


 
沢を離れると九十九折に登りが段々きつくなり、「白石の滝」に着きました。

この白石の滝、「大理石の滝とも呼ばれ、この沢の流域が大理石の産地であったことを物語っています」
と説明書きがありました。



 
その後はまたザレて・・・ガレて・・・大きな石をよけながら・・・ただひたすら黙々と・・・


  
地図にはなかった鎖が出てきたり、なかなかの急斜面登り一辺倒となりました。
(鎖は必要ない程度でしたが)

途中から狩猟の発砲音、猟犬の鳴き声がすぐ近くに聞こえてビックリ!朝会った人たちでしょうか?
こわい~!間違えて撃たれるかも?!となぜか熊鈴を出して装備した私(笑)

「オマエみたいに派手な色した鹿はいないから撃たれないよ。」

と言われてしまいました ふん。(そーゆーアナタは岩と同じ色で見分けがつかなくて困るよ・・・)



 
「白石峠0.4km」という道標からがしんどかったなぁ・・・標高差は用木沢から峠まで約670mなのに。

この日、新しいザックを慣らしたかったのと、このエリア水がないからと、
水分4kgを含む18kgザックで登ってきていたので、さすがに苦しくてまたしても冬なのに滝の様な汗

木々の間から見えてきた山が目指す「大室山」かなぁ?
もう見えたから帰っちゃおうか・・・と弱音を吐いた頃・・・



「白石峠」到着。やっと尾根に乗りました。
さすが丹沢は甘くありません、どこを登ってもそれなりに絞られますねぇ 滝から約50分でした。
昼食を取っていた単独男性が一人。ここまでで出会った人は3組でした。



「畦ヶ丸」へと続くこの白石峠。
風の通り道の様で、かいた汗が一気に冷えてしまうので先へ進むことに。
木々の間から南アルプスや富士山が見えていました。



 
緩やかに登って約30分、12:50「加入道山頂1418m」到着。



ベンチが一つ。広々として気持ちの良い山頂でした。
風もなく穏やかなのでここで昼食にしました。



 
山頂から一段下がったところにあった「加入道避難小屋」
中は広くてキレイでした。布団もありました。でもトイレがないんですね・・・



 
昼食を済ませ先へ進みます。
しばらくはなだらかな尾根歩き、前大室まではすぐでした。



前にどかーんと見えるのがピークかなあ?まだかなぁ・・・


 
遠くからひゅるひゅるという風の音がしてきましたが、風を受ける方向を巻いて歩くと、
ぐぐっと下がり、やせ尾根が見えてきました、ここが破風口、風の通り道。
乾燥してカラカラになっているので滑らないように登り返しました。




ここからが今日の見どころかな?
ぐいぐい登り、振り返ると富士山と、道志の山々が。
先々週ほど晴れではないのですが、霞んでいても気持ちの良い眺めです!



かすかに富士山もまだ見えていました。


いよいよ私の好きな丹沢らしい風景に。
葉を落としたブナ達の間から見える青空と、頬にあたる冷たい空気が気持ちよい。



どーん。


 
登山道ではすれ違う人もほとんどいない静かな山歩き、これが冬の楽しみの一つかもしれません。
立ち枯れのブナも多かったようです。



傾斜が緩み、木道が出てきたら・・・


 
14:40、西ノ肩分岐に到着。8名ほどの団体さんがいました。
ベンチにザックを置き、山頂へと向かいます。


 
ほぼ平坦に5分ほど歩くと・・・「大室山頂1587m」到着。
いつも高尾方面から見ていた独立した山はここだったのね。
見ていたイメージと違ったな。もっとごつい感じかと勝手に思っていたけど大らかで落ち着いた印象を受けました。


 
このあたり鹿柵もたくさん。展望はない山頂とのことですが、道志の町が見えていました。

 
山頂で写真を撮ったりしていたら・・この時点で15:00、目指すは「犬越路」ペース上げないと!



THE・丹沢という感じのする笹の登山道をグングン降りていきます。



振り返るとさっきまでいた「大室山」ザックが重くて辛かったのに、下りではもう忘れてる。

 
そろそろかな~・・・雲も多いし段々陽が落ちてきて焦ります。
あ!見えました、「犬越路避難小屋」こんにちは~~


 
っと中は誰もいませんでした。
ウワサどおり素晴らしくきれいです トイレは一旦外に出て隣(様式)とてもキレイ。
山小屋のトイレみたいでした。

この時点で既に16:00を廻りました。
最短距離で用木沢方面に下りれば、18:00台の最終バスには間に合うけど途中で日没になる。
何かアクシデントがあってバス停までたどりつかなかったらシャレにならないので、今夜はここに泊まることにしました。

軽い荷物&普通のCTで歩ける方であれば日帰りコースですが、
私たちは電車とバスを乗り継いで一番早いスタートが9:00、下山時間はギリギリ。
こういう時、避難小屋の存在は嬉しいです。


夕日に染まる「犬越路」と雲に覆われた「檜洞丸」


 
快適な避難小屋で過ごす山の夜は、コンクリートジャングルで暮らす私たちにとっては贅沢な時間。
この日のメニューはマーボ茄子と栗入赤飯&(アマノの)お味噌汁。
食べ終わってもまだ18:00、いつもならまだ会社にいるのにねー(笑)
時間はたっぷり、でも何もすることがない「夜」を楽しみます。


夜には雲も取れ、星空を眺めながら静かに1日が暮れていきました。

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おはよう~ 檜ボラさん!

  
 思ったほど気温が下がらす、小屋内の温度計は0℃ 霧氷は見れませんでした。


 
7:30、普通はこれから「檜洞丸」とか目指すのでしょうが、私たちはゆるゆるなので下山です。
まずは笹の道をグングン降り、ガラガラ岩の枯れた沢を下り・・・


 
ザレ場を通り・・・


 
小さい沢を渡り・・・また派手に崩れているのを見送り・・・



谷間にも段々朝日が差し込んできた。


 
橋を渡ると・・・昨日のスタート地点、用木沢に到着。



そのままバス停へと戻ります。
オートキャンプのコテージはほとんどが埋まってて、まったり朝ごはんの時間。
ご飯の支度の湯気が上がる。朝日が眩しくて気持ちよいなー




自然教室に戻ってきたら、昨日の爽やか兄さんが「お帰りなさい♪コーヒーでも飲んでいきませんか?」
とお誘いを受け・・・時間ギリギリだったのですがせっかくなので。

山が好きでこの仕事を始めたけど、ここに勤務してたら山に行けなくなっちゃった(笑)とおしゃべり。
30年丹沢の山歩いているけど(推定30代なのに!)昔はここも笹に覆われた山だったんです。
だけど鹿が増えすぎて何でも食べちゃうから、笹もなくなり、木々の根もなくなり、
あっちこっちが崩れてしまいとても心配だと仰っていました。
昨日のように狩猟をして1回に10頭捕ったとしても、メス鹿の出産率が高く、狩猟をしてもしても増えていくという現実・・・

他、救助の話や色々な山の貴重なお話を聞かせていただきました



実は中川温泉まで歩いていく予定でいたのが、おしゃべりが止まらなくて・・・
9:15、焦って温泉目指して歩き始めました。温泉までは約1時間ちょっと。

5年前、まだ山をハイキング程度で歩き始めた頃大野山に行って、
雨が降ってガスになって、下山道間違えて沢方面に降りて必死で這い上がったことがあった。
綿のTシャツが雨と汗でびしょぬれになり、着替えすら持っていなくて寒くて中川温泉「ぶなの湯」で温まって生き延びた、
という苦い思い出のあの場所へもう一度行こうと思っていたのです(笑)
今となっては懐かしい思い出。



やっと「ぶなの湯」に着いたと思ったら、温泉のタンク?の上におじさんが・・・嫌な予感。
声をかけたら、
「ごめんねーなんか壊れちゃってお湯が出なくてさ、今日は臨時休業!」

「・・・・・・・・・でたー
なぜいつもすんなり終われないのぉ・・・私たち

よく聞いたら昨日も臨時休業だったとか・・金曜日に電話確認していたのに。
こんな何もないところで放り出されても寒いし、バスは1時間後だし・・・
と言ったら同じエリアの旅館の日帰り温泉に電話してくれて、ほっ。


 
「旅館やまぶき」お湯はまあまあ?貸切だったのでのんびり出来たのがよかったです。


 
バス停まで歩く途中、他に魅力的な宿があったので、次回はそちらを利用しようっと



また丹沢湖を眺めながらバスに揺られ約1時間、新松田駅まで戻りました。


日帰りでも歩けるエリアですが、ゆっくり温泉を絡めて歩くのが好きな私。
週末プチとりっぷで心身ともにリフレッシュできた週末でした。


おしまい。

(又長くなっちゃってスイマセン・・でも文字制限がなくなったみたいgooブログ)

春の香りの静岡・城山~葛城山~発端丈山

2011-01-19 | ヤマのこと

2011.1.16(日)静岡県まで単独遠征してきました♪

 
8:45、伊豆箱根鉄道・大仁駅に集合。
この日、新年会が行われるとのことでお誘い頂いたのが・・・リンク先でもあるのぞむさん。
私を含めて7人でのオフ会に初参加させていただきました。
まず目指すのは「城山登山口」あそこに見える山が城山のようですが。

心配していた天気はご覧の通りの快晴
熱海から先に行った事のなかった私(通過はあり)静岡の山は天城山だけ。
沼津アルプスすら未踏で・・このエリアは初めてです。
オマケに今日会う方は全員が初対面 
人見知りな私は(ホントです)緊張して夜中に起きてしまい、眠れませんでした



でもそんな緊張感を打ち破ってくれるのは、のぞむ隊でお馴染みのダマチョさん&食うかいさん。
本物が目の前に・・・(笑)本当に楽しい方たちです。


 
今回は山のプロの皆さんなので安心しきって、エアリア地図一個だけ持ち、
CTも何も考えずに着いてきてしまいました。
ところがとりつきが解らず、あっちじゃないかこっちじゃないか・・・と。
9:50、悩んだもののほどよい準備運動となり「城山ハイキングコース入口」に到着しました。

登る前に儀式があると思って来た私でしたが・・・
画像を持っていないので、のぞむさんのサイトでご覧下さい。(今なくても多分あとで出てくると思います)


 
(赤矢印がクライマー)
風は冷たいのですが、日差しは暖かい。
皆さんに迷惑かけちゃいけないゾ、と一生懸命歩きます。
普段は二人だからおしゃべりしながら登らないので、話しながら歩くペースがつかめません(汗)

ロッククライミングをやっているという分岐に着き、ザックをデポして見に行きますが、
この時点で既にいつものように大汗かいている私、途中で引き返して皆さんが戻ってくる前にと、
焦ってウェア調節・・・ヤレヤレ。


 
登山口から約45分、ベンチのある頭上が開けた明るい場所へ着きました。
ここでsanpoさんからの差し入れタ~イム

実はこの日、緊張のあまり行動食を持参するのを忘れた私、大好きなチョコを頂きほっと一息。
この時が一番暑かったなぁ・・・もう脱げないよ(笑)という所までウェア調節。
(この後、ずっとレッグウオーマー脱ぎっぱなしで太い足さらしてゴメンナサイ・・・)



ベンチから約20分、道なりに進むと・・・前方がぱーっと開けて「城山(じょうやま)山頂」到着。



ここは標高342mちょっとなのにすごい眺めでした。目の前に今歩いていた大仁の町。

後ろに富士山、愛鷹系、右手には天城山・・・


遠くに見えていた二こぶラクダのような山が箱根だって知ってビックリ。
大好きな箱根をこちら側から見たのは初めてでした。
案外近いんですねー。




 
しばし展望を楽しんだ後、次のピークへ向かいます。
目指すは「葛城山」わいわいと進んでいきます。


 
神島小富士?看板の先へ目をやると、本当に小さくてかわいらしい富士・・・


  
11:50、葛城山へのとりつきが出てきました。
山頂へのルートは2つあるようです、この取りつきは左下に小さくマジックで書かれていましたが「急登」コース。
のぞむ隊長に判断を委ねますが、答えはもちろん「急登」です。

時間にしたら20分程度だったのですが、いやいや、ホントに急登です
ふくらはぎがび~ん、と伸びる斜面でした。
無理矢理作った登山道風・・・



またひと汗かいて、傾斜が緩んだら眺めの良い場所に出ました。
ハングライダーの離陸場??
ちょっと雲が出てきたのと、風が強いのとで汗をかいた身体は一気に冷えてきます。



この頃、私はトイレを求めてひとり足早に山頂へ・・・
この木道の両脇はきっと桜の木、春はきれいな花が咲きそうですね~。



山頂らしいものが見えてきた・・・このお地蔵さんの頭がピーク!
・・・なワケない





本当の山頂はこちら。
ロープウェイ駅でトイレを済ませ、落ち着いたところで「葛城山頂」を楽しみます。



わ~い 富士山が目の前です。
静岡側から見ることがめったにない私。
海と富士を一緒に見たら、あ、ここは静岡なんだ、と当たり前のことに感心していました。


(展望台から見下ろす山頂)

のぞむ隊は富士山大好き隊でもありますので、多分この頃、富士山撮影会が繰り広げられていたことでしょう。
一人で先に行った私を気遣って、sanpoさんが来てくれました。
皆さんが来るのを待って山頂で合流、ランチタイムとなりました。

燃費の悪い私は既にハラペコで、写真を撮る余裕もなく(笑)一枚も画像がありません。
ピカリ♪さんは食べなくても歩けるそうで!だからスリムなんだなぁ~羨ましい



所用により早退した食うかいさんにさようなら
お名残惜しいですがココから先は6人で進みます。


 
一旦下り、また上り返します。なんだかんだとアップダウンを繰り前してきましたが・・・
これが今日最後の登りかな?先頭を行くのぞむさんを追いかけて・・・



「発端丈山」到着~~!
右手にぽちっと見えるのが、先ほどいた「葛城山頂」です。



今日最後のピークを踏み、楽しかった1日を振り返りながら記念撮影。
が私のセルフセットは何度も失敗 唯一まともな写真がコレ。
ダマチョさんポーズで撮らせて頂きました。

そういえば今日のメンバーの中では私が一番大きかったみたいで・・・
一人だけデッカくて恥ずかしいのでした


 
気がつけばもう15:00近く。バス停目指して下山開始です。
下山途中、素晴らしい眺めの場所がありました。



駿河湾と富士、手前に小さくかわいい淡島。
まだ1月の冬真っ只中なのに、明るい日差しにキラキラ光る海を眺めていると、
春がすぐそこまで来ているような気持ちになりました。


 
みかん畑をみると、伊豆だなって思います。海が見える山歩きって、明るくて気持ちいい
おしゃべりしながら長浜口に着いて・・・


小路を歩き、道の向こうに海が見えると・・・そこが三津シーパラダイスへ続く道。




シーパラダイスからはバスの本数が多いからと、下山口をコチラに設定してくれたのぞむさん。
バスに乗り、伊豆長岡駅へと揺られて16:35、本日の新年会山歩きは終了。


伊豆長岡駅には「つるし雛」が飾ってありました。
卯年らしい着物を着たうさぎちゃんが


この後、地魚の店で打ち上げがあったようですが、私は家事があるので先に失礼しました。

初めて参加させていただいたのぞむさん新年会。
初対面の皆さんでしたが、とても親切にしていただき楽しい1日が過ごせました。

のぞむさん金森さんダマチョさん・食うかいさん・ピカリ♪さんsanpoさん
みなさん、ありがとうございました。



またいつかお会いしましょう~~



おしまい。



真冬の丹沢・蛭ヶ岳

2011-01-12 | ヤマのこと

2010.1.9(日)~1.10(祝)丹沢へ行ってきました。

土曜日は仕事だったため、日曜日スタート。
目指す蛭ヶ岳へは電車&バスで行ける最短コース、東野から目指します。

焼山登山口へは我が家からだとバスに間に合わないので、JR藤野駅からやまなみ温泉乗り換え、東野バス停まで。
乗客は私たちだけ、路線が廃止にならないで欲しいと願うばかりです。

 
バスを降り、9:00、左方面へ歩き始めます。
長い長い林道歩き、植林で陽があたらないので寒い。
バス停から1時間でやっと登山口、運搬用のモノレールの脇を入っていきます。

 
「残していいのは足跡だけ」
登山口から誰一人会いません・・・冬の北斜面は日影で寒いのであまり好きではないのですが・・・
沢も凍っていました。

 
それでもずっと登りなので汗をかきながら進んでいくと、
前方が明るくなり、尾根に乗り、焼山登山口からの道と合流したようです。


黍柄避難小屋への分岐にベンチがあったので、そこで昼食に。
ザックを置いて避難小屋まで行って見ました。


大きなストーブがあり、トイレもありました(冬季は水が出ません)
小屋前は公園のように広く、明るくて気持ちよさそうですが、
水場がないので我が家はちょっと使う機会はないかも。


尾根に乗ると今日初めての平坦な道で嬉しくなります。


左手に丹沢三峰?今日の目的地も射程圏内に入りました
正月ボケの鈍い身体はここまではとても重かったのですが・・・



あれ?もしかしてここかな?



「姫次」到着。富士山が目の前にどーん。
姫次だけでも満足できるとよく聞きますが、なるほど気持ちの良い場所です。

 
さっきまで若干飽きていた登りも、景色が良くなると急に楽しくなるから現金なものです
姫次から一旦下ると、広い尾根、ちょっと奥秩父のような雰囲気・・・


 
そこを越えると丹沢らしい風景に。階段を上り始め、後ろを振り返ると・・・


うわ~~なんて素晴らしい眺めなのでしょう
どれがどの山かは相変わらずわかりませんが、奥多摩から南アルプスまで見えました。


そこからはTHE・丹沢という感じの気持ちの良い尾根歩き。
さっきまでの苦しさはどこかへ消え、鼻歌交じりで・・・

 
15:00、あ、小屋が見えた!着いたよ~!しかも無風の快晴だよー!


やった!ここが丹沢最高峰の蛭ヶ岳!
やっぱり360度の素晴らしい眺めです。
昨年三月、悪天候でこちらまで来ないで下山してたから喜びも倍増です。

 
小屋にはまだ3名ほどしか到着していませんでした。
自炊コーナーでおつまみを作り、担いできたお酒で乾杯♪
この日は30名ほどということで余裕、ゆっくりできました。

 
すっかり写真を撮るのを忘れてしまいましたが、小屋は比較的新しそうで、
内装もトイレもキレイ。布団もふかふか。
夕食だけ頂くことにしましたが、食事は・・・富士山風でした。

食事が終わると夕日タイムの始まりです。
小屋の方の案内で、みんな一斉に外に出ました。


この風景が見たくて、冬の天気の良い日を狙ってきました。
念願かなってよかったー。



山の朝夕はいつ見てもなぜこんなに美しいのでしょう・・・・


 
小屋に戻って飲みなおし。そうこうしていると今度は夜景タイム。
素晴らしい夜景を拝めたのですが、写真はやっぱりうまく撮れない。
肉眼で見た感じでは右の画像のように、街がキラキラ瞬いていました。

目に焼き付けて・・・20:00消灯でした。

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翌朝も良い天気。


東の空が明るくなり・・・


雲の向こうに、ご来光が拝めました。


富士山は赤くなったのかな・・・?
朝食の準備でモタモタしてたら見損なったかもです
いつのまにか夜中に雪が降った様で、一面パウダースノーに覆われていました。
朝はマイナス11度だったそうです。

 
今日も天気に恵まれ、最高な気分で出発です


進んでいく稜線、昨日よりずっと雪が増えていますね。


まず第一関門の「鬼ヶ岩」が見えてきました。
去年は超怖がっていた私ですが・・・(いつものように情報だけで)近くで見ると別に・・・な感じ。


ストックをしまい、鎖や岩に手を掛けながら登っていきます。
まず1箇所目クリア~~


でもココ、風の通り道みたいで超寒いっ
鼻水ダラダラですが、鼻をかんでいる暇はありません。早くこの寒いエリアを抜けたい。


そして2箇所目~~~クリア

 
心配していた怖さは全くなく、それより朝の目覚めていないカラダに急登で息切れ(笑)
雪はついていたけれど、凍っていなかったから滑りませんでした。

 
これがいろんな人の写真で見ていた、岩の間からの蛭ヶ岳なのね~

下を見ると高度感ありますね、下りに使うほうが怖そうですが、
私には表尾根のザレ場のほうが怖かったのでモーマンタイでした


鬼を終えると楽しすぎる尾根歩き。鬼を過ぎると風もほとんどなくなり、
ポカポカお散歩気分でした。


富士山が今日もくっきり、好天に恵まれると丹沢ってこんなにも美しいんですね。


前回はあそこで終わったんだ・・・丹沢山が見えてきました


みやま山荘がみえた!


そして今回ここに来る目的のもう一つが・・・
前回お世話になった、とっても優しくて素敵な小屋番のゆきえさんに会いたくて来ました。
連休明けで下山しちゃったかとヒヤヒヤしましたが、無事お会いできてヨカッタです。


今日も優しく一緒に写真を撮って下さいました、また泊まりに来ます、と約束♪


前回はガスガスで・・・・


この位置に富士山が見えるなんて知らなかった!

足取りも軽く、先へ進むと・・・


竜が馬場からスカイツリーも見えました(写真には写らず)

でも、ここまできたらこの素敵な稜線歩きも終わりかと、寂しくなります。


 
今日最後の登り・・・塔の岳へ。


三座目到着。ほぼ丹沢主脈縦走、完了
塔の岳の上空だけ黒い雲に覆われて寒かったですが、ささっと昼食を取り、
遠くに見える蛭ヶ岳を振り返り、楽しかった尾根歩きを終えました。

 
いつもの大倉尾根を帰ります。
こちら側のほうが雪が多かったようでした、階段も若干凍って滑りやすいところもありました。


正面に海、楽しかった二日間を噛み締めながら降りていきます。

いつか縦走したいと思っていた丹沢山~蛭ヶ岳。
好天に恵まれ、素晴らしい尾根歩きが出来て本当にシアワセでした。

丹沢山から先の尾根は塔の岳あたりとは山深さが全然違い、
本当の丹沢の姿を初めて見れた気がして、ますます丹沢が好きになりました。
丹沢もまだ歩いていないところがたくさんあるので、楽しみながらこれから色々歩いて行こうと思います。


今年も一年、良い山歩きが出来ますように

おしまい。




2011年スタートは温泉から

2011-01-04 | ヤマのこと

あけましておめでとうございます!

バタバタした年末でしたが、年明けも同様なバタバタ具合ですっかり更新が遅れました。
こればかりはやはり性格なのでしょうか・・・



さて年末のリフォームを終えて元旦の朝、向かったのは長野県。
おなじみ長野県ですが、今回はただまったりと温泉に浸かり、年末の疲れを癒そうというプランでした。

交通費節約で、高速バスに乗り長野駅へ。
途中浅間山のシマシマを拝めて嬉しい私でした。




長野駅近く、車窓から見えていた気になる真っ白なとんがり・・・あれは「何山」だったのでしょうか?
やっぱりどこへ行っても山が気になりますが、相変わらず山座同定は出来ない私。
恥ずかしながら未だにわかりません・・・誰か教えて・・・




長野電鉄に乗って「小布施駅」下車。
先ほど(上の画像)手前に見えていたどっしりとした山は「北信五岳」のひとつ(飯縄山?)のようでした。


 
宿へ行く前に寄り道。
以前このエリアには来たことがあるけれど、見逃した「北斎館」を見学。
小布施と北斎の関係が良く解りました。
大きな美術館ではないけれど、その分ゆったりと楽しめてよかったかも。
何度見ても北斎ってやっぱりすごいパワーを感じます。



 
また「小布施駅」へ戻り、「須坂駅」へ移動。
そこからバスに揺られ30分ほどの「山田温泉」下車。
町は雪がなかったのに、こちらへ来たら雪景色。
懐かしい風情の火の見やぐら・・・冬はやっぱり雪を見ないと始まりませんね。



目指すは山田温泉ではなく、そこから更に山奥へ車で15分ほど入って行きます。
この先は公共機関がないので、宿の送迎が頼りです。


 
長野駅から1時間半ほど(待ち合わせ時間なしで)で目的の「七味温泉・渓山亭」到着。
たった15分で雪深さが50cmほど増えていました!


 
チェックインしたらまずは宿の外にある露天風呂「恵の湯」へ。(内湯と源泉が違う)
風も吹いていて雪も舞ってるし、宿から温泉までの5分が一番寒かった。さすがに浴衣では移動できなかった・・・


 
だけども温泉はやっぱり素晴らしい!
このエリアに入っただけでツンと来る硫黄の香り、白濁した緑がかったお湯。
湯船のそこに沈んだ鉄分で、手足も(オシリも)黒くなり、しばらくは取れないんです(笑)
だけどこの加水・加温していない本当の源泉かけ流しの湯力といったら!
何時間もかけてきた甲斐のある、素晴らしい温泉でした。



 
そうです、ここは「秘湯を守る会」の宿。
本当はもう一つ行きたかったところがあったのだけど、予約が遅すぎてダメだったのでこちらへ。
夕食は囲炉裏で。とにかく量が多すぎて・・・大食いの私たちでも全然完食出来ませんでした。
・・・というより、私が年末の疲れが噴出したのかこの日朝から体調がすぐれず・・・1/3も食べれずにダウン(汗)
突然の関節痛と××で宿で元旦から唸って寝ておりました・・・トホホ。



翌朝は更に雪が深くなっていました。
どうなることかと思った体調、ひとまず治まり帰路へ。


 
当初の予定通り「善光寺」へ。
前回来た時は工事中(?)であまり見れなかったので、今日はじっくり。
今回は「お戒壇巡り」も出来て満足でした。


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毎年恒例の親戚の集まりの新年会を終え、4日にやっと2011初山。
体調がイマイチなので無理はせず、いつもの奥高尾へ。


小仏バス停から最短コースで大好きな「景信山」へ。
冬枯れな感じもいいですね~~今日から仕事始めの方も多かった?静かな山歩きでした。


 
山頂からは素晴らしい眺め。
富士山はやや雲がかかり始めていましたが、2011年初富士にお目にかかれて嬉しかったです。
青木茶屋はやっぱりお休み・・・げんちゃんに会えなかった・・・


 
広範囲に伐採されて、ハゲハゲっぽくなった登山道を城山方面へ。
城山の茶屋は今日も営業中で比較的賑やかでした。


 
霜が解けてドロドロ登山道。
5ヶ月ぶりに来ましたが部分的にかなり整備され、公園のようになっているのですね・・・
一丁平では富士山はもうお隠れに。



ついつい薬王院へ・・・ついつい2度目の初詣・・

 
そして一度食べてみたかった「天狗焼」20分くらい並びました。
黒豆餡でとても美味しかったです!また食べたい・・・




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そんなバタバタな年明けですが、今年も当ブログをよろしくお願い致します。