2013.11.2(土)~3(日)北アルプスの”蝶ヶ岳”へ。
実はこの山に行こうと試みたのはこれで5回目。
毎年交通の手配をしては雨予報で中止、仕事が入って中止、と通算4回も流れた因縁の山、蝶ヶ岳。
穂高展望の山、と言われているのでどうしても晴れの日に行きたかった。
来年でも良かったんだけど、なぜか今、もう一度穂高が見たくて・・・
さて、今回は念願の景色を見ることができるのでしょうか・・・←既に怪しい(^^;;
いつも混んでて取れなかったさわしんグリーンカー、時期外れのおかげで今回初めて取れての上高地入り。
身支度を整え、6:10バスターミナルスタート。
河童橋からは朝日を受けて赤く輝く穂高の神々しい姿が拝めました。幸先よいかも?
この三連休の天気予報、松本地区は土曜日だけ晴、日~月は傘マークがついていた。
出発前に悩んだけど、土曜日は高気圧にすっぽり覆われる晴れの天気図だったので決行しました。
陽が昇ると空は真っ青に晴れ渡り、キーンと冷たい朝の空気の中、徳沢目指して歩きます。
1ヶ月前の喧騒が嘘のように静かな上高地。
徳沢に着くと木々が白い・・・霧氷のような霜がキラキラと輝く様のなんて美しいこと。
徳沢園の脇から長塀尾根で蝶ヶ岳を目指します。
評判通りの長い樹林帯の尾根、時折木々の間から見える山々を励みに登りますが・・・
まだかな、まだかな・・・と飽きた頃、やっと”長塀山”到着しました。
お腹ペコペコでようやくランチタイム。まったりしてたら・・・あれあれ??
さっきまで真っ青だった空に飛騨方面から雲が流れてくる・・・嫌な予感。
こんな感じの、前もあったよね・・・慌てて再出発するけれど、急げるはずもなく足が進みません。
いくつか池?のようなものを見ましたが、どれが妖精の池なのかわからぬまま黙々と進むと・・・
ようやく稜線が見えた!雲はどこまで来た?穂高は?槍は?見えるの?見えないの?急げっ!!
稜線に出て振り返るとそこには!!
・・・・・・・・チーーーーーーーーーン。
穂高連峰が見える位置にたどり着いたら・・・見たかった稜線は雲の中に・・・。
ハイ、終了。さっきまでの快晴はどこへ・・・なんの為にあの樹林帯を黙々と登ってきたの・・・
かろうじて常念岳~大天井岳の稜線や、遠くに水晶岳方面は見えていたけれど、みるみるうちに雲に消されていった。
やはり今回も・・・ここから歩いた稜線を眺めたかったという願いは叶わなかった。
4回も流れて、ようやくこれたと思ったらやっぱりダメ。自分の雨オンナぶりにもう笑うしかないこの状況。
山頂写真だけ撮ってさっさと小屋へ入りました。ものすごく寒くてじっとしていられなかったのです。
小屋に入るとストーブが着いていて温かくて嬉しかった。続々テント泊の手続きの人も来る。
こんな強風の寒い日にテント泊って、みなさんすごいですね。今の私には無理です(^^;;
苦手な夜行バスの疲れで登りの途中襲われた睡魔、眠くて眠くて・・・部屋に通され早速お昼寝。
カーテンで仕切られた2人部屋なので快適ですぐに眠ってしまいました。(すごく寒かったけど)
蝶ヶ岳ヒュッテはこの連休で小屋閉めの為、限られたスペースにはなりますが宿泊者も少ないのでゆったり。
昼寝から起き、天気も悪く寒いから外にも出ずもう夕食まで何もすることはないのでいつものように飲みます。
山でビールは絶対欠かせませんから♪
山小屋ライフを楽しみのんびり飲んでいると、ざわざわと賑やかになって・・え?もしかして??
慌てて外に出るとかすかに夕日が。
なんと諦めていた穂高の山々が姿を見せてくれました。やった♪
ほんの数分だったけど、蝶ヶ岳から穂高を眺める、という目的は果たすことが出来ました。
この時間帯、稜線は風が強くてじっと立っていられないほど寒く、ゆっくりと山々を眺めることは出来ませんでしたが、
山の神様、さすがに可哀相に思ったのか?一瞬でも、と見せてくれたようです。
17:30からは夕食の時間。から揚げやほうれん草の胡麻和えがとても美味しかった。
食後はまたロビーに戻り、宿泊者集まって日本シリーズ観戦 山の上で野球が見れるなんて!楽しかった。
-------------------------------------------------------------
翌朝。天気予報が外れてくれることを願ったけどダメでした。安曇野の町のほうはまだ天気が良いのだけど・・・
前常念もどんより、稜線は小雨。諦めて下山するとします。
お天気だったらとても気持ち良さそうな稜線を、蝶槍まで行きました。
風は強かったけど雨は止み、遠くに乗鞍岳や先日行った御嶽山が静かに並んでた。
風を避ける為に岩陰に座り込み、山座同定。
どんより雲の下に見えている山々に、今まで歩いてきたいくつかの思い出を繋げてみる。
今日もまた天気に恵まれなかった。
晴れ予報じゃなければ行かない、という選択肢もあるけれど、
微妙な天気予報なら行って見なければ解らない、と思ってしまう。
休日の限られた時間にしか山に来れないし、車じゃないから直前に行き先変更が出来ず仕方ないと解っていても、
やっぱりいつも山に来る日は晴れて欲しいと思う・・・うまくいかないね。
まあ、毎日生きていても自分の思い通りになる事のほうが少ないし、
雨があるから木々は潤い、山も満ちる。雨の山にいたからこそまた、晴れの山に来たくなる。
今日ここに来て得られた事もたくさんあったはず、そう自分に言い聞かせて帰りましょう。
横尾に向かって降りていくと”なんちゃって槍見台”誰がつけたかお茶目な名前(*^_^*)
(左画像:今回 右画像:10/12)
登りはあんなに苦労したのに、あっという間に降りてきました。
あれからたった1ヶ月しか経っていないのに、やっぱり確実に山の表情が変っていた。
徳沢園まで戻って、おととしのリベンジ”野沢菜チャーハン”
何度もふられてやっと頂くことができました。優しい味に癒されました。
黄金色に染まるカラマツと白い梓川。この時期の上高地は初めて来たけど、こんな風景も悪くない。
希望に満ちた表情で先を急ぐ登山者たちの姿はなく、左岸を歩く人は登山者から観光客に変わっていました。
もうまもなく真っ白な雪に閉ざされる上高地、また来年、元気にここに戻ってきたい。
そんな想いを抱きながら、静かな上高地をあとにしました。
おしまい。
【行程】11/1(金)新宿22:30→上高地バスターミナル5:20
11/2(土)バスターミナル6:10→徳沢(登山口)8:20→長塀山11:40~12:30→蝶ヶ岳山頂13:00
11/3(日)横尾分岐8:10→横尾10:00→徳沢11:00
☆上高地アルペンホテルで入浴¥500 登山者用のザックスペースがあり便利で◎でした。
実はこの山に行こうと試みたのはこれで5回目。
毎年交通の手配をしては雨予報で中止、仕事が入って中止、と通算4回も流れた因縁の山、蝶ヶ岳。
穂高展望の山、と言われているのでどうしても晴れの日に行きたかった。
来年でも良かったんだけど、なぜか今、もう一度穂高が見たくて・・・
さて、今回は念願の景色を見ることができるのでしょうか・・・←既に怪しい(^^;;
いつも混んでて取れなかったさわしんグリーンカー、時期外れのおかげで今回初めて取れての上高地入り。
身支度を整え、6:10バスターミナルスタート。
河童橋からは朝日を受けて赤く輝く穂高の神々しい姿が拝めました。幸先よいかも?
この三連休の天気予報、松本地区は土曜日だけ晴、日~月は傘マークがついていた。
出発前に悩んだけど、土曜日は高気圧にすっぽり覆われる晴れの天気図だったので決行しました。
陽が昇ると空は真っ青に晴れ渡り、キーンと冷たい朝の空気の中、徳沢目指して歩きます。
1ヶ月前の喧騒が嘘のように静かな上高地。
徳沢に着くと木々が白い・・・霧氷のような霜がキラキラと輝く様のなんて美しいこと。
徳沢園の脇から長塀尾根で蝶ヶ岳を目指します。
評判通りの長い樹林帯の尾根、時折木々の間から見える山々を励みに登りますが・・・
まだかな、まだかな・・・と飽きた頃、やっと”長塀山”到着しました。
お腹ペコペコでようやくランチタイム。まったりしてたら・・・あれあれ??
さっきまで真っ青だった空に飛騨方面から雲が流れてくる・・・嫌な予感。
こんな感じの、前もあったよね・・・慌てて再出発するけれど、急げるはずもなく足が進みません。
いくつか池?のようなものを見ましたが、どれが妖精の池なのかわからぬまま黙々と進むと・・・
ようやく稜線が見えた!雲はどこまで来た?穂高は?槍は?見えるの?見えないの?急げっ!!
稜線に出て振り返るとそこには!!
・・・・・・・・チーーーーーーーーーン。
穂高連峰が見える位置にたどり着いたら・・・見たかった稜線は雲の中に・・・。
ハイ、終了。さっきまでの快晴はどこへ・・・なんの為にあの樹林帯を黙々と登ってきたの・・・
かろうじて常念岳~大天井岳の稜線や、遠くに水晶岳方面は見えていたけれど、みるみるうちに雲に消されていった。
やはり今回も・・・ここから歩いた稜線を眺めたかったという願いは叶わなかった。
4回も流れて、ようやくこれたと思ったらやっぱりダメ。自分の雨オンナぶりにもう笑うしかないこの状況。
山頂写真だけ撮ってさっさと小屋へ入りました。ものすごく寒くてじっとしていられなかったのです。
小屋に入るとストーブが着いていて温かくて嬉しかった。続々テント泊の手続きの人も来る。
こんな強風の寒い日にテント泊って、みなさんすごいですね。今の私には無理です(^^;;
苦手な夜行バスの疲れで登りの途中襲われた睡魔、眠くて眠くて・・・部屋に通され早速お昼寝。
カーテンで仕切られた2人部屋なので快適ですぐに眠ってしまいました。(すごく寒かったけど)
蝶ヶ岳ヒュッテはこの連休で小屋閉めの為、限られたスペースにはなりますが宿泊者も少ないのでゆったり。
昼寝から起き、天気も悪く寒いから外にも出ずもう夕食まで何もすることはないのでいつものように飲みます。
山でビールは絶対欠かせませんから♪
山小屋ライフを楽しみのんびり飲んでいると、ざわざわと賑やかになって・・え?もしかして??
慌てて外に出るとかすかに夕日が。
なんと諦めていた穂高の山々が姿を見せてくれました。やった♪
ほんの数分だったけど、蝶ヶ岳から穂高を眺める、という目的は果たすことが出来ました。
この時間帯、稜線は風が強くてじっと立っていられないほど寒く、ゆっくりと山々を眺めることは出来ませんでしたが、
山の神様、さすがに可哀相に思ったのか?一瞬でも、と見せてくれたようです。
17:30からは夕食の時間。から揚げやほうれん草の胡麻和えがとても美味しかった。
食後はまたロビーに戻り、宿泊者集まって日本シリーズ観戦 山の上で野球が見れるなんて!楽しかった。
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翌朝。天気予報が外れてくれることを願ったけどダメでした。安曇野の町のほうはまだ天気が良いのだけど・・・
前常念もどんより、稜線は小雨。諦めて下山するとします。
お天気だったらとても気持ち良さそうな稜線を、蝶槍まで行きました。
風は強かったけど雨は止み、遠くに乗鞍岳や先日行った御嶽山が静かに並んでた。
風を避ける為に岩陰に座り込み、山座同定。
どんより雲の下に見えている山々に、今まで歩いてきたいくつかの思い出を繋げてみる。
今日もまた天気に恵まれなかった。
晴れ予報じゃなければ行かない、という選択肢もあるけれど、
微妙な天気予報なら行って見なければ解らない、と思ってしまう。
休日の限られた時間にしか山に来れないし、車じゃないから直前に行き先変更が出来ず仕方ないと解っていても、
やっぱりいつも山に来る日は晴れて欲しいと思う・・・うまくいかないね。
まあ、毎日生きていても自分の思い通りになる事のほうが少ないし、
雨があるから木々は潤い、山も満ちる。雨の山にいたからこそまた、晴れの山に来たくなる。
今日ここに来て得られた事もたくさんあったはず、そう自分に言い聞かせて帰りましょう。
横尾に向かって降りていくと”なんちゃって槍見台”誰がつけたかお茶目な名前(*^_^*)
(左画像:今回 右画像:10/12)
登りはあんなに苦労したのに、あっという間に降りてきました。
あれからたった1ヶ月しか経っていないのに、やっぱり確実に山の表情が変っていた。
徳沢園まで戻って、おととしのリベンジ”野沢菜チャーハン”
何度もふられてやっと頂くことができました。優しい味に癒されました。
黄金色に染まるカラマツと白い梓川。この時期の上高地は初めて来たけど、こんな風景も悪くない。
希望に満ちた表情で先を急ぐ登山者たちの姿はなく、左岸を歩く人は登山者から観光客に変わっていました。
もうまもなく真っ白な雪に閉ざされる上高地、また来年、元気にここに戻ってきたい。
そんな想いを抱きながら、静かな上高地をあとにしました。
おしまい。
【行程】11/1(金)新宿22:30→上高地バスターミナル5:20
11/2(土)バスターミナル6:10→徳沢(登山口)8:20→長塀山11:40~12:30→蝶ヶ岳山頂13:00
11/3(日)横尾分岐8:10→横尾10:00→徳沢11:00
☆上高地アルペンホテルで入浴¥500 登山者用のザックスペースがあり便利で◎でした。