Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

[大阪の山レビュー]2010年1月17日(日)金剛山地・タンボ山の地獄谷ルートは立入禁止の柵が!

2010年01月21日 | 山登りの記録
さすがに朝寝坊した。外は見事な快晴。
そこで、疲れた身体に鞭打つように、今日はタンボ山へ出かける。
本当に辛かったら逃げ出したくなるものだが、どんな状況でも山に足が向くのはなぜだろう。

空気清浄機の大手メーカーが店頭で展開している販売促進によると、
山の中というのは、空気中のイオン量が、プラス、マイナスとも多いだけでなく、
両者の数が均衡しているそうだ。
これが、家やオフィス内では、ただでさえ少ないイオンなのに、バランスも崩れているという。

山に行くと(特に滝があるような沢筋では)こうしたイオンのおかげで、体の毒素が
抜けるのだろうか。
他にも、ヒノキに含まれるヒノキチオールや、クスノキなどに多い樟脳など、
消毒系の物質も多いだろうし、そもそも、葉緑素いっぱいの空間だから、
新鮮な酸素がブワーッと出ているのがいいのかも。身体も、有酸素運動の真っ最中だし。
そこへ悪場でもあって、スリリングな動作を強いられでもしたら、今度は
脳内麻薬が出てきて、「危険がタノシー」みたいな錯覚に陥るものだ。
こうして、山の中は気持ちよくことばかりなのである。

ただ、同じ山の中でも、優劣がある。
今日のタンボ山ルートは、ほぼ全編、植林なのである。ちょっと、がっかり。
まあ、植林の中では、この界隈はきちんと枝打ちも間伐もなされていて、
非常に美しいのが救いだ。

その代わり、作業用の林道が網の目のように延びていて、ルートファインディングが
そんじょそこらのお気楽さでは許されない。見どころは乏しいのに、手ごわい山なのだ。

石見川口から、まずは鳥地獄に向かう。以前の2.5万図に掲載されていた位置とは
実際は異なることが、GPS測定で確認できた。1本、北の谷筋が正解。
ただし、赤茶けた水は、今日はほとんど涸れていた。残念。
なんとなく臭うガスが、地獄を照明している。

地獄谷の林道を遡ると、崖崩れのため、通行止のゲートがあった。
右の林道を試しに行ってみたら、標高約560mほどで林道が終わり、
踏み跡もわずか先で途切れていた。うーむ、本日2度目の残念。

ここで、Mr.Dashは決定的瞬間を見逃したのだが、ともちゃんが転倒したようで、
腕と腿に内出血を作ってしまった。捻挫や出血がなかったのが救いだが、
危険はどんな山にも潜んでいる。


さて、もとの登山口まで引き返し、標識に従い、十字峠に向かう。


これから先も、まるで迷路のような林道の分岐の嵐。
とはいえ、全く迷わずに十字峠についた。


そのまま、セノ谷沿いのトラバース道へ。
木製の堰堤が新しくできている。トラバース道は、雪が着いていて滑りそう。
イバラが多いので、夏場はブッシュで辛いに違いない。雪のほうがマシだ。

標高をぐんぐん稼ぐと、やがて谷筋に沿うようになる。手入れされた植林。
最後の坂を一気に登り、ダイトレに合流する。合流点には標識がある。

左へ僅かで、タンボ山への分岐。ベンチが目印だが、なんと分岐点にでっかい倒木が
ドーン。まだ葉が青いので、倒れて間がないようだ。
たたでさえ、地味なピークなのに、これでは登る人がさらに減りそうだ。

山頂はすぐ。三角点はUコードが埋め込まれていた。丸太ベンチが2つできている。
相変わらず、眺めは得られない。が、風も来ないので、ここで落ち着いて
ランチタイムを楽しんだ。
ともちゃんが持ってきた、魚肉入りドーナツが、なかなか微妙な歯ざわりだった。

ダイトレに戻り、東に進む。
オフロードバイクの集団に出会う。なんで歩行者天国のダイトレにこいつらがいるのか!!
思いっきり、轍ができている。登山道を整備している各種団体の皆さんが泣くよ。
ライダー諸君、シャベル持って、ボランティアで道を直しに来なさい。
場違いな排気ガスの空気をにおいつつ、「あまり来ないでね、みんな迷惑しているよ」と
一応、チクリと言っておいた。


この先も、この写真のように、木製階段の脇に轍が刻まれている。
雨でも降ったら、ここが溝になって侵食されていくのかなと心配だ。

雑木林の中、タンボ山の標識点を過ぎる。杉尾峠、行者杉を経て、
石見川バス停に下る。この区間は、平凡極まりないが、道を間違うこともない。

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