■メイン写真
枯れたアカマツを突いていたコゲラ
■今回のコース
森林植物園西口バス停→(北ドントリッジ)→分水嶺越→修法ヶ原池→再度山分岐→鍋蓋山
→七三峠→(平野谷西尾根)→平野橋バス停
六甲は、最近、マイナールートが面白くて、はまっている。
今回は登りに北ドントリッジ、下山に平野谷西尾根(上部)を歩いてきた。
「ドントリッジ」とは、明治時代のお雇い外国人、ドイツ人のドーント氏が好んで歩いた
尾根道だということから呼ばれているようだ。
森林植物園西口バス停から、植物園には入らず、手前の踏み跡から入山する。
雑木林の尾根が続く。
キクバナイグチの成菌かなあ。
こちらはキクバナイグチの幼菌かなあ。
北ドントリッジに入ると、ヤセ尾根の岩場が連続して現れる。
きっちり三点確保していけば、さして難しくはない。
だんだん調子が出てきた。
風化花崗岩のザレに気をつけて、難所を通過する。
この標識をみると、一気に下っていく。
水道施設の前に下りてくる。
北ドントリッジの入り口にかかる木札には、熟練者向けとある。
岩場の通過技術というよりも、ルートファインディングが求められるのかもしれない。
分水嶺越に咲いていたハギ。花はもう秋。
ここから南ドントリッジへの道に入る。
標識には「ドーント・リッチ」。ドーントはむしろ正しいが、リッチは明らかにおかしい。
ほどなく分岐があり、高雄山へ向かう南ドントリッジと別れ、右の道に入る。
小ピークをひとつ越えて行くと、修法ヶ原池に下りてくる。
「修法ヶ原」は、「しおがはら」と読み、昔は「塩ヶ原」だったようだ。
弘法大師がこの地で修行し、修法の文字が充てられた。
修法ヶ原池は、今やちょっとしたリゾート地だ。
風楽山荘の隣、茶屋「森の四季」では、喫茶軽食が楽しめる。
「おでん」「ビール」の文字に、もうここで山行を切り上げたくなる(笑)。
また、旧ボートハウスが、2019年にカフェ「Re-encounter」として
オシャレな雰囲気で生まれ変わっている。
再度山への登り口を過ぎ、六甲全山縦走路に出る。
この日、唯一のピーク、鍋蓋山をめざす。
路傍に白いキノコ。マツオウジだろうか。
鍋蓋山に到着。おつかれさま!!
山頂からは、金剛山地、和泉山脈、神戸から須磨の町、淡路島などワイドな眺めが
広がっている。
どんぐりトトロを発見。
来た道を少し戻り、南へしばらく下ると、七三峠に着く。
ゴンズイの実。
次の分岐を右にとると、平野谷西尾根に入るのだが、背の低い笹薮のブッシュとなる。
六甲山系はシカがいないので、ササが健在である。
昔は京都北山や鈴鹿山系でも、背丈ほどのササを漕いで歩いたものだが、
最近は薮こぎの機会も減った。足元の木段が見えづらかったりするので、
慣れていない人はこわごわ足を出す感じ。
一度、作業林道に出るのだが、またすぐに山道に入る。
不思議なのは、突然出てくる、このコンクリートの台地。
林道を作ろうとしたのか、索道支柱や鉄塔の土台でもあったのか、わからない。
笹薮が切れると、明瞭なやさしい尾根道になったりする。
二本松林道に出る。ここから南は、入ってはいけないことになっている。
ここは仕方ないので、林道を下り、天王谷のバス道へ向かう。
バス道に出る手前で、廃棄トラックが並ぶ、微妙な場所を通過。
林道は2か所にゲートがあり、クサリが渡されていて車両は進入不可。
たとえ入ったとしても、草が茂っていたり、水が流れて路面の凹凸が大きくなっている
ところがあって林道は荒れている。
バス道に下りてきた。
クルマがビュンビュン過ぎていくここが最も危険な箇所。
200mほど下り、信号がある交差点を左に入ったら、平野橋バス停がある。
1時間に1~2本、阪急バスの便があるが、幸運にも10分ほどでバスが来ることが
わかった。