■メイン写真
時の流れを感じさせた皆子山の山頂
■今回のコース
平バス停→正教寺→P941→皆子山→(往路を戻る)→平バス停
この日は当初、小野村割岳に登る予定だったのだが、22~23日に吹き荒れた
巨大台風のため、佐々里峠への道がことごとく閉鎖され、やむなく行き先を
皆子山に変更することになった。
しかし、「やむなく」とはいえ、皆子山は京都府の最高峰。
代打をつとめるには十分。それなりに充実の山旅になるはずである。
ところで皆子山は、旧三高山岳部の今西錦司先生が1932年5月に登頂し、
地元で呼ばれていた周りの谷の名前などを収集した結果、そう命名した山。
ちなみに、今西先生の御令嬢のお名前が、皆子さんだという。
昔から一般的のは、ツボクリ谷、寺谷、皆子谷を使うルートだが、
最近は正教寺から東尾根をたどるのが人気。
この10年余りで、ミヤコザサが皆無になったことでアプローチが可能に
なったのだ。
京都北山の笹薮をかき分けて進むことを、いにしえの偉人は「ジャンジャン」と
呼んだが、まさか北山からミヤコザサがここまで消える時代がやってくるとは。
さて、平バス停の脇に無人の有料駐車場がある。500円を空き缶に投入し、出発。
百井川はかなりの増水状態だ。
釣りのシーズンに、この下流にあたる朽木をホームグランドにされている
Sさんが、この水量を見て驚かれていた。
正教寺(無人)が登山口だ。
寺の右奥、墓地の間の小祠から尾根に取りつくのだが、いきなり杉の倒木に
阻まれた。まだ葉が青々としている。台風で倒れたのだろうか。
尾根に取りつくと、一部に急登はあるものの、一本道で登りやすい。
途中、比叡山北尾根あたりが覗ける。
地図を見ながら、山座同定するのも楽しい。
オオイタヤメイゲツだろうか、色づき始めている。
カエデは、このほかにウリカエデやイタヤカエデを見かけた。
さらに登っていくと、標高800mを超えたあたりで、今度は比良山系の山々が
見えてくる。
なにやら建造物のある山が。。。蓬莱山だ。
P837は踏まずに、手前の平坦地を右に。ここにも倒木が。
このあたりから稜線に風が当たり、気温は10度に。
雲も厚くなってきて、たまにパラパラと雫が降ってくるようになった。
まさか雨が降るのか!
コナラの木の根本に、こんな芽キャベツのバケモノのような物体が
いくつも転がっていた。なんだろう。見たことないぞ。
ということで調べたら、この正体はもちろん「実」ではなく、
寄生植物でもなく、クヌギエダイガフシと呼ばれる虫コブ(虫えい)だった!
クヌギエダイガタマバチという蜂が、クヌギやコナラの冬芽に産卵すると、
刺激を受けた樹木が異状肥大・変形してできるそうだ。
8月上旬頃から肥大し、内部にいる幼虫は9月頃にサナギになり、
10月に成虫として羽化するらしい。なんと意外な!
山頂のすぐ手前から、琵琶湖、比叡山を眺める。
ここは以前から好展望だった場所だ。
皆子山の山頂に到着!!
どのルートから登っても背の高いササがあったものだが、跡形もない。
ちなみに、2002年当時の山頂は、こんなに背の高いササに囲まれていた。
下山途中にヒルにやられた時のものだ。
山頂から、武奈ヶ岳方面の眺め。
かつてのササ原は、今はシダにとって代わった。
積雪で根が曲がった木にまたがって遊ぶ皆さん。
途中、シバグリがあちこちに落ちていたが、実はほとんどなかった。
お猿さんに先を越されたか。その中で、ともちゃんが見つけた完璧なイガ。
下山は、今日のところは往路を忠実に戻る。
寺谷、皆子谷ともに、最後に渡渉があり、この日の沢筋の水量を推し量ると
たいへんなことになっていそうだからだ。
秋のキノコも旬を迎えていた。
きっとこれはナメコなのだろうけど、自信がなく採取しなかった。
下山してクルマに乗り込んでしばらくすると、雨が降ってきた。
うまい具合に下りてきたものだ。
それにしてもこの秋の天候不順は歴史的だ。すっきりした秋晴れは
いつ見られるのだろう。
※初心者から楽しめる遊山トレッキングサービスの登山教室は、「ここをクリック」!!
時の流れを感じさせた皆子山の山頂
■今回のコース
平バス停→正教寺→P941→皆子山→(往路を戻る)→平バス停
この日は当初、小野村割岳に登る予定だったのだが、22~23日に吹き荒れた
巨大台風のため、佐々里峠への道がことごとく閉鎖され、やむなく行き先を
皆子山に変更することになった。
しかし、「やむなく」とはいえ、皆子山は京都府の最高峰。
代打をつとめるには十分。それなりに充実の山旅になるはずである。
ところで皆子山は、旧三高山岳部の今西錦司先生が1932年5月に登頂し、
地元で呼ばれていた周りの谷の名前などを収集した結果、そう命名した山。
ちなみに、今西先生の御令嬢のお名前が、皆子さんだという。
昔から一般的のは、ツボクリ谷、寺谷、皆子谷を使うルートだが、
最近は正教寺から東尾根をたどるのが人気。
この10年余りで、ミヤコザサが皆無になったことでアプローチが可能に
なったのだ。
京都北山の笹薮をかき分けて進むことを、いにしえの偉人は「ジャンジャン」と
呼んだが、まさか北山からミヤコザサがここまで消える時代がやってくるとは。
さて、平バス停の脇に無人の有料駐車場がある。500円を空き缶に投入し、出発。
百井川はかなりの増水状態だ。
釣りのシーズンに、この下流にあたる朽木をホームグランドにされている
Sさんが、この水量を見て驚かれていた。
正教寺(無人)が登山口だ。
寺の右奥、墓地の間の小祠から尾根に取りつくのだが、いきなり杉の倒木に
阻まれた。まだ葉が青々としている。台風で倒れたのだろうか。
尾根に取りつくと、一部に急登はあるものの、一本道で登りやすい。
途中、比叡山北尾根あたりが覗ける。
地図を見ながら、山座同定するのも楽しい。
オオイタヤメイゲツだろうか、色づき始めている。
カエデは、このほかにウリカエデやイタヤカエデを見かけた。
さらに登っていくと、標高800mを超えたあたりで、今度は比良山系の山々が
見えてくる。
なにやら建造物のある山が。。。蓬莱山だ。
P837は踏まずに、手前の平坦地を右に。ここにも倒木が。
このあたりから稜線に風が当たり、気温は10度に。
雲も厚くなってきて、たまにパラパラと雫が降ってくるようになった。
まさか雨が降るのか!
コナラの木の根本に、こんな芽キャベツのバケモノのような物体が
いくつも転がっていた。なんだろう。見たことないぞ。
ということで調べたら、この正体はもちろん「実」ではなく、
寄生植物でもなく、クヌギエダイガフシと呼ばれる虫コブ(虫えい)だった!
クヌギエダイガタマバチという蜂が、クヌギやコナラの冬芽に産卵すると、
刺激を受けた樹木が異状肥大・変形してできるそうだ。
8月上旬頃から肥大し、内部にいる幼虫は9月頃にサナギになり、
10月に成虫として羽化するらしい。なんと意外な!
山頂のすぐ手前から、琵琶湖、比叡山を眺める。
ここは以前から好展望だった場所だ。
皆子山の山頂に到着!!
どのルートから登っても背の高いササがあったものだが、跡形もない。
ちなみに、2002年当時の山頂は、こんなに背の高いササに囲まれていた。
下山途中にヒルにやられた時のものだ。
山頂から、武奈ヶ岳方面の眺め。
かつてのササ原は、今はシダにとって代わった。
積雪で根が曲がった木にまたがって遊ぶ皆さん。
途中、シバグリがあちこちに落ちていたが、実はほとんどなかった。
お猿さんに先を越されたか。その中で、ともちゃんが見つけた完璧なイガ。
下山は、今日のところは往路を忠実に戻る。
寺谷、皆子谷ともに、最後に渡渉があり、この日の沢筋の水量を推し量ると
たいへんなことになっていそうだからだ。
秋のキノコも旬を迎えていた。
きっとこれはナメコなのだろうけど、自信がなく採取しなかった。
下山してクルマに乗り込んでしばらくすると、雨が降ってきた。
うまい具合に下りてきたものだ。
それにしてもこの秋の天候不順は歴史的だ。すっきりした秋晴れは
いつ見られるのだろう。
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