Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2017年10月26日(木)~27日(金) 台風の後で水量タプタプ。秋の大杉谷を堪能!

2017年10月28日 | 山登りの記録
■メイン写真
あこがれのシシ渕でくつろぐ


■今回のコース
26日 宮川第三発電所→大日嵓→千尋滝→シシ渕→平等嵓→桃ノ木山の家[泊]
27日 桃ノ木山の家→七つ釜滝→崩壊地→光滝→隠滝→堂倉滝→粟谷小屋→
   シャクナゲ坂→シャクナゲ平→ミネコシ→日出ヶ岳→大台ケ原駐車場


ウチの登山教室では、最もレベルが高い部類の山行となる、大杉谷。
常連さんたちの中には、大杉谷へ行くのが夢だった方もいらっしゃる。

三重県南部は、超大型の台風21号が去った後も雨が続いていたため、
直前まで車道が通行止めになっていて、果たして行けるのかどうか、
ドキドキしていたが、前日に桃ノ木山の家に問合せし、車道、登山道とも
通行できることがわかった。
我々が歩いた2日間だけが晴れて、28日にはまた雨ということで、本当に
運がよかった。



念のためにヘルメット、ハーネスを装着していただき、出発。
いきなり、嵓を削って造られたスリル抜群の道が出てくる。



水量が多い。「大杉グリーン」の清流も、まだ少し濁っている。



ちなみに一昨年の同じ場所は、こんな感じ。全然違うなあ。



タプタプの流れもまた、美しいのである。



大杉谷は例年、重大な事故が起きている。
絶景に見とれてばかりではいけない。しつかりクサリをつかんで慎重に進む。
この日はまだ、岩が濡れているところもあり、気が抜けない。



激しい流れもみられる。



能谷吊橋の手前では、河畔に下りられる。ここで昼食タイム。



振り返ると屹立する大日嵓にクラクラ。



千尋滝。ありえない場所、ありえない量の水が噴出しているように見える。



いつもはシトシト落ちる枝沢からの流れも、この日は立派な滝と化している。
今回は、道中に2回ほど、頭から水を浴びながら通過する箇所があった。



ダイモンジソウがたくさん咲いていた。花が少ない秋に、貴重な存在だ。



大杉谷の中でも、とくに有名なポイントといえる、シシ渕。
向こうにニコニコ滝が覗く。



ニコニコ滝は、対岸の展望所からアップで見ることもできる。
轟音で、大きな声を出さないと会話ができないほど。



平等嵓は、日本の風景とは思えないような仙境だ。



平等嵓を回り込むと、もう1つ尖峰が並んでいることが分かる。



16:30頃、ほぼ予定通り、桃の木山の家に到着。
この日の宿泊客は我々5名と、男性2人組、ご夫婦1組のみ。
あたたかいお風呂がありがたかった。



ところで、今回の台風による大雨で、小屋の前にあるこの大岩まで、
沢の水位が上ったという。いやー、恐怖、恐怖。



おいしい夕食をいただく。
夢の大杉谷に来られてご満足のMさんも、ビールとハイボールの晩酌で上機嫌だった。

消灯は19:30、朝食は6:00だから、2日分寝られた。



翌朝、水量は若干減っているように見えた。
標高差1200mを登ることになるこの日、みなさん、体調もよさそうで、安心安心。



七つ釜滝。ものすごい迫力だった。



2日目になると、岩場、クサリ場、へつりの箇所の通過も慣れてきた。
念のためにつけたハーネスだったが、一度もザイルを出すこともなく、
パーティは昨日以上にスムーズに移動できている。



大崩壊地を通過。想像を絶する自然のパワーにおののかざるを得ない。



光滝。崩壊し、下部に堆積した巨岩に勢いよく水が落下し、細かいしぶきが
滝の高さ以上に舞い上がっている。対岸にいる我々にもしぶきが絶え間なく
飛んできて、しばらく眺めているだけで寒気を感じるほどだった。



隠滝の前で。カメラをできるだけ左に出して撮影。



与八郎滝は、二本の水流が美しいが、樹々がさえぎるため、滝の全貌を
カメラに収めにくい。



この日も天気は上々。それでも夜遅くから雨になるとの予報が出ていた。



大杉谷を象徴するスポット、堂倉滝に到着。
みなさん、充実の表情。



一昨年の水量はこんな感じ。



しかし、ここからが急登の連続となる、体力勝負の尾根歩きになる。



粟谷小屋でトイレをお借りし、小屋の前で昼食をとる。
昼食は、桃ノ木山の家にお願いしておいた、中華ちまき弁当だ。
餅米のおかげで、パワーが出る。



日出ヶ岳への長い登り坂は、体力的にはきついところだが、
黄葉、紅葉は今が旬。この色づきを見れば、疲れも忘れる。



太陽光線に照らされるドウダンツツジの紅葉。



少し登山道を外れれば、絶景が見られる。



カエデもまぶしいオレンジ色で待っていてくれた。

シャクナゲ坂は、擬木の階段がつけられ、その後、階段部の土砂が流出して
ハードルのようになって却って歩きにくくなっている。
無粋なことはしないでおくか、きっちりメンテナンスするか、どっちかに
してもらいたい。



ヒメシャラに食われつつある古い看板。



標高を稼ぐにつれ、薄い霧が出てきた。ブロッケン現象は起きそうで起きなかった。

最後の急登は、さすがに皆さんのペースもガクンと落ちてしまったが、
気力をふりしぼり、日出ヶ岳に到着。



霧に包まれていた山頂は、しばらくすると北側がサッと晴れた。
南側はガスってしまい、尾鷲の海は見ることができなかったが、
十分なご褒美だった。


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