Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2019年12月15日(日) [湖南アルプス]古刹・太神山と鋭峰・矢筈ヶ岳をハシゴする!

2019年12月16日 | 山登りの記録
■メイン写真
花崗岩が累々と重なる富川道


■今回のコース
アルプス登山口バス停→富川道分岐→迎え不動→泣不動→矢筈ヶ岳への分岐→二尊門→
不動寺→太神山三角点→不動寺→二尊門→矢筈ヶ岳への分岐→出合峠→矢筈ヶ岳→
出合峠→御仏河原→富川道分岐→アルプス登山口バス停


大津市石山の南側に広がる花崗岩の丘陵地帯は、古来より水晶やトパーズの産地として
人が入り、砂防対策の石堤が発達したエリア。ハイカーの間では「湖南アルプス」と
言った方が早い。
低山ながら奇岩、巨岩が形作るユニークな地形のおかげで、歩くこと自体が楽しくなる山だ。



アルプス登山口バス停から舗装道を行く。富川道分岐を右に見送り、さらに奥へ。
やがて迎え不動へに到着。「不動寺」への道はいろんなお不動さんが見られる。



車止めの手前で、右への登山道に入る。



少し坂を上がるだけで、鳥瞰的な眺めを楽しめる。



中の不動。お顔は格子に隠れて見分けにくい。



磐座と簡素な神壇。



泣不動。鳴いているような表情だからこの名で呼ばれるようになったらしいが、
確かに、不動明王にしては柔和な顔つきをしている。



二尊門に到着。「二尊」って何かな?



結界門をくぐると、参道の両側で迎えてくれたのは矜羯羅(こんがら)童子と
制多迦(せいたか)童子。不動明王の従者である八大童子の7番目と8番目である。
両童子のポーズで記念写真。



美少年の矜羯羅童子。



考え事をしている(?)制多迦童子。



ほどなく太神山不動寺の境内に入る。
太神山は、山の名前としては「たなかみやま」と読み、田上山とも書く。
一方、寺の山号といて読む場合は「たいしんざん」と読む。
まったく、日本語って難しい。



長し石段を登り、本堂へ。この建物は室町時代の再建だが、寺は平安時代初期の創建。
天台宗の寺で、延暦寺第5代の座主だった智証大師円珍の創建。
花崗岩の巨岩の上に懸崖づくりでバランスよく建っている。



本堂内部。ご本尊は円珍みずから作った不動明王だが、普段はその姿を見ることは
できない。



奥ノ院の手前に三角点がある。樹林に囲まれて展望はないが、山頂に敬意を払い、
記念写真。



10mほど奥にある奥ノ院。



昼食のあと、本堂に戻る途中で、くぐり岩を抜ける。生まれ変わる儀式?

矢筈ヶ岳への分岐までは、元の道を戻る。
このあたり一帯の山域は、秋は松茸山のため入山禁止となる。
なるほど健康なアカマツが多く、風化花崗岩の土壌はマツタケに最適だ。
細かなアップダウンを経て、出合峠からは短いが、この日一番の急登になる。



急登をしのぐと台風の影響か、倒木帯があるが、そのせいで琵琶湖、比良山系の
眺めがよくなった。嬉しいような悲しいような、なんだか微妙な気持ちになる。



矢筈ヶ岳に到着。



狭い山頂からは、わずかに音羽~醍醐山系の千頭岳と、その背後に愛宕山or地蔵山が見えた。



出合峠に戻り、のどかな雑木林の道を北西方向へ。
シダが生い茂る御仏河原の四つ辻に出る。足元にはチョロチョロと水が流れている。



富川道に入る。
登山道は湧き水が流れているというか、沢の最上流と重なっている感じ。
これまでとは違い、足を滑らさないように注意する。



累々とした岩とマツの木で、よく言えば「日本庭園」的な斜面を下る。
こうした光景こそ、湖南アルプスの特徴だ。
じつはこの一帯は、もともと水晶の名産地だった。明治時代以降、あわせて採れる
トパーズを外国人上人が買い付け、盛んに採掘されたという。

朝、通った舗装道に下りてきた。
バス停に戻ると、10分もしないうちにバスがやってきた。


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