■メイン写真
大平山から見た富士山と山中湖
■今回のコース
12/7(土) 石割山ハイキングコース入口→4石割神社→石割山→一ノ砂ノ沢ノ頭→平尾山→
大窪山→イモ山→大平山→飯盛山→長池山→大平山登山口→大出山入口バス停
今年も年末に、富士山を観る山旅を企画した。
今回は、石割山から比良尾山、大平山へと、山中湖の北にのびる山塊を縦走。
天候に恵まれ、あちこちで富士の美しい姿を拝むことができた。
12/6(金)、移動と前泊の日。
事前に太陽の軌道を調べておき、お客様にはサプライズで、ダイヤモンド富士が観られる
場所を訪れてみた。直前まで山頂部に雲がかかっていたのだが、15:20頃の「日の入り」の
頃には、雲が晴れてかばらしい眺めが得られた。
12/7(土)、早朝に表に出ていたお客様が、モルゲンロートに染まる富士山の
写真を撮影してくださった。Mr.Dashはギリギリまで爆睡していた(笑)。
山中湖畔の宿から徒歩で、石割山登山口へ向かう。
その途中、医薬門の前を通る。
もと江戸城の神田橋御門内の、旧姫路藩。酒井忠邦の上屋敷の門で、明治4年に大蔵省の
表門になったあと、三井家が購入し、品川区の別邸の表門となった。
さらに都立大崎高校の正門として寄贈されたが、老朽化のため、ふたたび三井家が買い取り、
昭和33年、ここに移築されたという。
不動明王社の交差点で、左の道に入る。
しばらくして車道の終点である、石割山ハイキングコース入口に着く。
30台ほどの駐車場はすでに満車。公衆トイレに寄ってから、赤い橋を渡り、朱の鳥居をくぐる。
石割神社へと続く参道は、403段の階段から始まる。
なかなか長いのである。
途中に踊り場はあるが、長い。
標高差で120mほど登ると、ようやく階段は終了。あずま屋がある。
ここから上は、普通の登山道になる。
カツラの御神木。標高約1,260m地点。
山中湖の水源のひとつであり、相模川源流の桂川の名の由来ともされているという。
そのすぐ上が、石割神社である。
創建時代は明らかではないが、まっぷたつに割れた巨岩の前に、小さな神殿がある。
巨岩の間は、非常に狭いが通りぬけられる。
3周すると、幸運が訪れるそうなので、きちっと3周してきた。
今回、富士山がきれいに拝めたのは、このご利益かもしれない。
山頂までは、短いがちょっとした急坂だ。
石割山に到着。今回の行程の最高点である。
人気の山のようで、すでにたくさんのハイカーが休んでいた。
足元は、霜が融けた直後でドロドロ。ツルッといかないよう、要注意。
石割山の山頂から、少し雲に隠れた富士山を望む。
右の裾野をたどれば、遠く南アルプスも見えるはずだが、雲がかかっていて
あまりよく見えなかった(たぶん、北岳周辺はチラッと見えていた気がする)。
北側に目をやれば、大菩薩嶺の少し南にある黒岳、雁腹摺山あたりかなと
思える山々が遠く見えた。
縦走路はよく手入れされている。
このあたりの木製階段で興味深いのは、一段一段を、いわゆる階段のように平行に配して
いるのではなく、写真のように三角形に並べているところ。
これにより、歩きやすい歩幅を自分で選んでいける。
平尾山に到着。ここも富士山の絶景ポイント。
稜線をさらに先に続く道は、まるで富士山にまっすぐ延びているようだ。
工夫が見られた木道だったが、いつの間にか「いつもの」木段の道になる。
ある程度下っては、次のピークのために少し登り返し、また、ある程度下るという感じ。
大窪山への登りは、芙蓉台別荘地の敷地との境に、無粋な有刺鉄線が張られていた。
別荘地の車道は、すぐ横にあるのに、エスケープには使えない。
続くイモ山の小ピークを過ぎ、ススキ野原の中を、大平山へ短い坂を上る。
大平山には、TV電波塔が設置されている。
ここも富士山がドーンと正面に見える(メイン写真)。山中湖が光っている。
湖をよく見ると、ハクチョウ型の遊覧船が悠然と水面を走っていた。
このあたりのルートは、東海自然歩道と重なる。
次のピークの飯盛山には、休憩ベンチがひとつ置かれている。
正面に富士山を見ながら休む。
今回予定している最後のピーク、長池山には、簡素な電波塔がある。
下り始めてほどなく、北へ「山中湖花の都公園」への分岐がある。
東海自然歩道とは、ここでお別れして、尾根道を直進する。
一時期、バイクが入っていたのだろう、狭い幅に浸食され、歩きにくい山道を下る。
大平山登山口で車道に出て、ホテルマウント富士への道を分けて下っていく。
ボタンヅルの実が風に揺れていた。
山中湖畔のバス道に出る。大出山入口バス停があるが、バスが来るまで随分時間が
あるので、カフェに寄って時間をつぶそうかと、長池親水公園まで湖岸の遊歩道を歩く。
オオバンがたくさんいた。
長池親水公園バス停のところに公衆トイレがある。
100mほど先のカフェは、手前のほうは満員で入店を断られ、奥の方は
14:30で店を閉めていたので、仕方なく自販機のホット飲料を買って
時間をつぶした。
この日は宿に戻ったあと、クルマで石割温泉へ。
アルカリ性単純温泉で、サラッとした湯加減が気持ちよかった。
12/8(日)、宿の前はすぐ山中湖。運よくコブハクチョウが通りがかった。
この写真は、お客様が撮ったもの。
すぐに帰るには惜しいので、近くの忍海八海を観光した。