■メイン写真
ちょうど満開を迎えていた和歌山県天然記念物のキイシモツケ
■今回のコース
龍門山駐車場→田代コース登山口→祠→田代峠→磁石岩→龍門山→蛇紋原→明神岩・風穴→
中央コース登山口→田代コース登山口→龍門山駐車場
龍門山には何度も来ているが、キイシモツケが満開の頃をのがしていた。
今回は天気も上々の大チャンスだ。
龍門山駐車場から柿や桃などの果樹園の間を抜けて、まずは田代コース登山口へ。
登山道に入ってしばらく行くと、ササユリが花をつけていた。この一輪だけだったが。
シライトソウもちらほら。
小祠。すぐ手前で、わずかに水が流れていて、それだけでこの辺りは少し涼しい。
田代峠に出る。ここでランチタイム。
モミジイチゴが熟していて、思わぬデザートも楽しめた。
田代峠のエゴノキの花。大半は散ったばかりの様子で、地面に花がたくさん落ちていた。
田代峠のガマズミ。道中、数は少なかったが、この樹は満開だった。
あ、これ何だっけ!?
以前、六甲山系某所で初めて見て調べたところまで思い出せるのに、肝心の名前を忘れた。
カキノハグサだ。道中、そこそこ見かけたが、県によってはレッドデータブックに
記載されている植物だ。
キイシモツケもちらほら姿を現し始めている。
歩きやすい尾根道。
しだいに傾斜が増してくると、磁石岩に到着だ。
周囲約17m、高さ約4mの磁石岩は、磁鉄鉱を多く含んだ蛇紋岩で、和歌山県の
県指定天然記念物である。岩の上に登ると、龍門橋や紀の川の流れ、そして
紀泉高原の峰々が目の前だ。
2つのコンパスを磁石岩に置いてみると、写真のとおり、すぐ隣に置いても
針は別々の方向を示す。両方のコンパスとも、じつは北を差していない。
ほどなく龍門山の三角点(最高点)に着く。キイシモツケ群落に囲まれる。
白い花をつけて枝がたわみ、緩い放物線を描いているのが、また可愛らしい。
キイシモツケは、和歌山県の特産種で、蛇紋岩地帯に好んで生育するという。
龍門山の群落は、県指定天然記念物である。
アップで見ると、中にはピンクがかったものもある。
すぐ先の龍門山の山頂標識ポイントへ、キイシモツケをかき分けながら向かう。
山頂標識は、三角点ピークから少しだけ下ったところにある。
山頂西側の広場ではアザミも咲いていた。
下山は中央コースで。しばらく下ると、蛇紋原に出る。
巨大な蛇紋岩が谷筋に沿ってガラガラと折り重なっている、迫力の景色だ。
岩の上からは紀ノ川の流れが見下ろせる。
さらに少し下ると、明神岩に到着する。クライミングのゲレンデにもなっている、
高さ30mほどの蛇紋岩の露頭だ。
なかなかの高度感。もちろんもここからも絶景が楽しめる。
すぐ隣に風穴があるが、ここは立ち入れない。説明看板が立っている。
開口部は4か所あり、内部の全長は約32m、2層になっている部分もある。
天井は高いところで11mもあるという。蛇紋岩の天然洞窟はたいへん珍しい。
明神岩から見下ろすと、ホオノキの花が幾つも見えた。
上向きに咲く花なので、高い所からしかお目にかかれない花。
ともちゃんが試みに、ここでも磁石岩同様の実験をしてみたところ、
明らかな磁性を示した。これは驚きだ。ここも"磁石岩"だったのだ。
ここからの下山は、蛇紋岩に足を滑らせないよう、慎重に下る。
この日は地面が乾いていたので、さほど苦もなく下りられた。
中央コース登山口に出た。あとは農道をたどり、田代登山口へ。
クサイチゴを口に含みながら、もとの駐車場へと戻った。
龍門山、いろいろユニークな魅力にあふれた山である。
ちょうど満開を迎えていた和歌山県天然記念物のキイシモツケ
■今回のコース
龍門山駐車場→田代コース登山口→祠→田代峠→磁石岩→龍門山→蛇紋原→明神岩・風穴→
中央コース登山口→田代コース登山口→龍門山駐車場
龍門山には何度も来ているが、キイシモツケが満開の頃をのがしていた。
今回は天気も上々の大チャンスだ。
龍門山駐車場から柿や桃などの果樹園の間を抜けて、まずは田代コース登山口へ。
登山道に入ってしばらく行くと、ササユリが花をつけていた。この一輪だけだったが。
シライトソウもちらほら。
小祠。すぐ手前で、わずかに水が流れていて、それだけでこの辺りは少し涼しい。
田代峠に出る。ここでランチタイム。
モミジイチゴが熟していて、思わぬデザートも楽しめた。
田代峠のエゴノキの花。大半は散ったばかりの様子で、地面に花がたくさん落ちていた。
田代峠のガマズミ。道中、数は少なかったが、この樹は満開だった。
あ、これ何だっけ!?
以前、六甲山系某所で初めて見て調べたところまで思い出せるのに、肝心の名前を忘れた。
カキノハグサだ。道中、そこそこ見かけたが、県によってはレッドデータブックに
記載されている植物だ。
キイシモツケもちらほら姿を現し始めている。
歩きやすい尾根道。
しだいに傾斜が増してくると、磁石岩に到着だ。
周囲約17m、高さ約4mの磁石岩は、磁鉄鉱を多く含んだ蛇紋岩で、和歌山県の
県指定天然記念物である。岩の上に登ると、龍門橋や紀の川の流れ、そして
紀泉高原の峰々が目の前だ。
2つのコンパスを磁石岩に置いてみると、写真のとおり、すぐ隣に置いても
針は別々の方向を示す。両方のコンパスとも、じつは北を差していない。
ほどなく龍門山の三角点(最高点)に着く。キイシモツケ群落に囲まれる。
白い花をつけて枝がたわみ、緩い放物線を描いているのが、また可愛らしい。
キイシモツケは、和歌山県の特産種で、蛇紋岩地帯に好んで生育するという。
龍門山の群落は、県指定天然記念物である。
アップで見ると、中にはピンクがかったものもある。
すぐ先の龍門山の山頂標識ポイントへ、キイシモツケをかき分けながら向かう。
山頂標識は、三角点ピークから少しだけ下ったところにある。
山頂西側の広場ではアザミも咲いていた。
下山は中央コースで。しばらく下ると、蛇紋原に出る。
巨大な蛇紋岩が谷筋に沿ってガラガラと折り重なっている、迫力の景色だ。
岩の上からは紀ノ川の流れが見下ろせる。
さらに少し下ると、明神岩に到着する。クライミングのゲレンデにもなっている、
高さ30mほどの蛇紋岩の露頭だ。
なかなかの高度感。もちろんもここからも絶景が楽しめる。
すぐ隣に風穴があるが、ここは立ち入れない。説明看板が立っている。
開口部は4か所あり、内部の全長は約32m、2層になっている部分もある。
天井は高いところで11mもあるという。蛇紋岩の天然洞窟はたいへん珍しい。
明神岩から見下ろすと、ホオノキの花が幾つも見えた。
上向きに咲く花なので、高い所からしかお目にかかれない花。
ともちゃんが試みに、ここでも磁石岩同様の実験をしてみたところ、
明らかな磁性を示した。これは驚きだ。ここも"磁石岩"だったのだ。
ここからの下山は、蛇紋岩に足を滑らせないよう、慎重に下る。
この日は地面が乾いていたので、さほど苦もなく下りられた。
中央コース登山口に出た。あとは農道をたどり、田代登山口へ。
クサイチゴを口に含みながら、もとの駐車場へと戻った。
龍門山、いろいろユニークな魅力にあふれた山である。