■メイン写真
大文字山の火床から見た京都の市街地。正面は愛宕山。
■今回のコース
大津京駅→皇子ヶ丘公園→早尾神社→山上不動堂→長等山三角点→長等山→
如意寺跡→如意ヶ岳→大文字山→火床→中尾の水→銀閣寺前バス停
晴天が続くので、連チャンで踏査。
京都の大文字山は、登山初心者に人気の山だが、今日は、滋賀県側から
如意越と呼ばれる古道の一部を歩いてみた。典型的な里山の光景の中にも、
見せ場がある秀逸なルートだった。
皇子ヶ丘公園から、千石岩、長等山方面を眺める。
ラクウショウの黄葉がじつに美しい。
公園を抜けて、国道161号線バイパスを赤い橋でまたぎ、早尾神社へ。
神社の左下に下ると、護摩壇と水垢離場を抱いた山上不動堂に出る。
神秘的なムードが漂う。
不動堂の左へ抜け、右に鋭角に、工事用ロープがフィックスされた急坂を上る。
これがなかなか目立たない取付き点なのだが、幸運にも一瞬で見つけた。
支尾根に取り付くと、樹間越しに千石岩が白く輝いていた。
やがて皇子山カントリークラブの敷地に接する。
しかし、グリーンが見渡せるのはここだけ。しばらくゴルフ場との
境界を歩くものの、樹林が目隠しになって、ハイカーとゴルフプレーヤーは
互いに意識せずに済む。
長等山三角点。わずかに大津京駅付近が見下ろせる。
おっ、このキノコはなんだろう??
三井寺から伸びている、如意越の道に出合う。
いったん、長等山354m本峰へと寄り道する。
長等山354mは、樹林に囲まれて、ちょっと味気ない。
元の道に戻り、今度は一路、西へ向かう。
たまに巨大なカシの木を見かける。
何かが宿っていそうな生命感を感じる。
途中、ふと北側に目をやれば、なかば人工的な石庭なのではとも思える
芸術的な配置の広場があった。
すぐ横の植林地の地形も古い城址のような土塁状だったので、
ちょっと調べてみたら、如意寺の伽藍の遺構で、やっぱり石庭だったそうだ。
このあたり、灰山と呼ばれていた。
その後、古道は舗装林道に合する。
しばらく舗装道歩きとなるが、途中で音羽山方面の眺めが開け、感動させられる。
そして、如意ヶ岳へ。
厳密には、この山の最高点は踏めない。航空保安施設になっているのだ。
最高点の、ほんの数メートル前の金網から、うらめしげにたたずむしかない。
さらに尾根づたいに西へ。
少し北側斜を下って雨社大神に寄り道。
この社、建屋は再建されて間もないが、由来はかなり古いものらしく、
昔は池があったそうだ。
今でもわずかに清らかな水が湧いていて、1m四方程度の"池"がある。
よく踏まれた、歩きやすい道を進み、池ノ谷薬草園への分岐と、
蹴上からのメジャーな登山道の分岐を過ごすと、いよいよお待ちかねの
大文字山の山頂である。
ちょうど正午に到着するあたり、偶然とはいえ、内心「やった」という
気持ちになる。
ウイークデーというのに、シニアハイカー、保育園児の集団(遠足か?)、
大学生らしきカップルなど、大勢が山頂で弁当を広げている。
さすがに人気の山だな。
京都の市街が一望のもとだが、他のハイカーが映り込まないように
写真を撮るのに一苦労した。
と、よく見たら向こうに飛行船がゆらゆら。メットライフ生命の宣伝のようだ。
握り飯を胃袋に流し込み、下山にとりかかる。
ほどなく「大文字」の火床に着く。
ここからの展望も当然、すばらしい。
北に視線を向けると、比叡山が見える。
銀閣寺道から、吉田山(121m)だ。
吉田山は、私の人生上、最も"高い"山だ。かつて、一瞬ピークが見えたから
挑んでみたが、登山口付近で嵐に遭って登頂できなかった山である(笑)。
その後、当時勤めていた会社の会長さんがここのOBで、講演するからということで、
そのカバン持ちを命ぜられ、門をくぐることが許されたが。
それは置いといて、如意越の古道は本来、火床には下りず、鹿ヶ谷に
下っていた。そういうことで、如意越を忠実にたどることはせず、
このまま銀閣寺に下山する。
千人塚。お地蔵さんがお出迎え。
千人塚の樹林帯に、午後の太陽光線が降り注いでいた。
なんという、心地よい一瞬であろうか。
上機嫌で銀閣寺道に下ったら、本来の京都らしくない、ガチャガチャした
土産物街。修学旅行生と、外国人観光客でごった返し、ここは一体どこ!?
市バスで京都駅に戻ると、JRのみやこ路快速電車は出たばかり。
25分の待ち時間を持て余すのもなんなので、迷わずティータイム。
コーヒーにするつもりが、つい間違えてカールスバーグ。美味。
大文字山の火床から見た京都の市街地。正面は愛宕山。
■今回のコース
大津京駅→皇子ヶ丘公園→早尾神社→山上不動堂→長等山三角点→長等山→
如意寺跡→如意ヶ岳→大文字山→火床→中尾の水→銀閣寺前バス停
晴天が続くので、連チャンで踏査。
京都の大文字山は、登山初心者に人気の山だが、今日は、滋賀県側から
如意越と呼ばれる古道の一部を歩いてみた。典型的な里山の光景の中にも、
見せ場がある秀逸なルートだった。
皇子ヶ丘公園から、千石岩、長等山方面を眺める。
ラクウショウの黄葉がじつに美しい。
公園を抜けて、国道161号線バイパスを赤い橋でまたぎ、早尾神社へ。
神社の左下に下ると、護摩壇と水垢離場を抱いた山上不動堂に出る。
神秘的なムードが漂う。
不動堂の左へ抜け、右に鋭角に、工事用ロープがフィックスされた急坂を上る。
これがなかなか目立たない取付き点なのだが、幸運にも一瞬で見つけた。
支尾根に取り付くと、樹間越しに千石岩が白く輝いていた。
やがて皇子山カントリークラブの敷地に接する。
しかし、グリーンが見渡せるのはここだけ。しばらくゴルフ場との
境界を歩くものの、樹林が目隠しになって、ハイカーとゴルフプレーヤーは
互いに意識せずに済む。
長等山三角点。わずかに大津京駅付近が見下ろせる。
おっ、このキノコはなんだろう??
三井寺から伸びている、如意越の道に出合う。
いったん、長等山354m本峰へと寄り道する。
長等山354mは、樹林に囲まれて、ちょっと味気ない。
元の道に戻り、今度は一路、西へ向かう。
たまに巨大なカシの木を見かける。
何かが宿っていそうな生命感を感じる。
途中、ふと北側に目をやれば、なかば人工的な石庭なのではとも思える
芸術的な配置の広場があった。
すぐ横の植林地の地形も古い城址のような土塁状だったので、
ちょっと調べてみたら、如意寺の伽藍の遺構で、やっぱり石庭だったそうだ。
このあたり、灰山と呼ばれていた。
その後、古道は舗装林道に合する。
しばらく舗装道歩きとなるが、途中で音羽山方面の眺めが開け、感動させられる。
そして、如意ヶ岳へ。
厳密には、この山の最高点は踏めない。航空保安施設になっているのだ。
最高点の、ほんの数メートル前の金網から、うらめしげにたたずむしかない。
さらに尾根づたいに西へ。
少し北側斜を下って雨社大神に寄り道。
この社、建屋は再建されて間もないが、由来はかなり古いものらしく、
昔は池があったそうだ。
今でもわずかに清らかな水が湧いていて、1m四方程度の"池"がある。
よく踏まれた、歩きやすい道を進み、池ノ谷薬草園への分岐と、
蹴上からのメジャーな登山道の分岐を過ごすと、いよいよお待ちかねの
大文字山の山頂である。
ちょうど正午に到着するあたり、偶然とはいえ、内心「やった」という
気持ちになる。
ウイークデーというのに、シニアハイカー、保育園児の集団(遠足か?)、
大学生らしきカップルなど、大勢が山頂で弁当を広げている。
さすがに人気の山だな。
京都の市街が一望のもとだが、他のハイカーが映り込まないように
写真を撮るのに一苦労した。
と、よく見たら向こうに飛行船がゆらゆら。メットライフ生命の宣伝のようだ。
握り飯を胃袋に流し込み、下山にとりかかる。
ほどなく「大文字」の火床に着く。
ここからの展望も当然、すばらしい。
北に視線を向けると、比叡山が見える。
銀閣寺道から、吉田山(121m)だ。
吉田山は、私の人生上、最も"高い"山だ。かつて、一瞬ピークが見えたから
挑んでみたが、登山口付近で嵐に遭って登頂できなかった山である(笑)。
その後、当時勤めていた会社の会長さんがここのOBで、講演するからということで、
そのカバン持ちを命ぜられ、門をくぐることが許されたが。
それは置いといて、如意越の古道は本来、火床には下りず、鹿ヶ谷に
下っていた。そういうことで、如意越を忠実にたどることはせず、
このまま銀閣寺に下山する。
千人塚。お地蔵さんがお出迎え。
千人塚の樹林帯に、午後の太陽光線が降り注いでいた。
なんという、心地よい一瞬であろうか。
上機嫌で銀閣寺道に下ったら、本来の京都らしくない、ガチャガチャした
土産物街。修学旅行生と、外国人観光客でごった返し、ここは一体どこ!?
市バスで京都駅に戻ると、JRのみやこ路快速電車は出たばかり。
25分の待ち時間を持て余すのもなんなので、迷わずティータイム。
コーヒーにするつもりが、つい間違えてカールスバーグ。美味。