■メイン写真
田上山砦跡の広い山頂部(主郭)に置かれた丸イス
■今回のコース
木ノ本駅→意冨布良神社→田上山砦跡→菅山寺分岐→呉枯ノ峰→4等三角点→地蔵院→
木ノ本駅
新緑が最も美しいこの季節。湖北の静寂な2座を歩いてきた。
木ノ本駅から、かつての宿場町の色彩を残す北国街道を横断し、東へ向かう。
登山口である意冨布良神社。「おほふら」と読む。
かつて、この奥の山が「大洞山(おおほらやま)」と呼ばれていたという。
境内の右奥に、石仏が並ぶ参道があり、そこから林道に出る。
林道終点から、田上山へ続く登山道に入る。
林道終点には軽トラが4~5台、停まっていた。
コナスビの花が咲いていた。
尾根道を上がっていくと、上宮跡に着く。今は建造物はなく、石碑があるのみ。
田上山砦は、賤ケ岳の戦いのとき、羽柴秀長が陣を敷いた場所で、羽柴方の実質的な
本拠だったという。
しばらく登っていくと、南堀切の標識があった。「掘」の字になっているのはご愛敬。
山頂部は広く平らになっている。「田上山」として考えると、どこが山頂かわからない。
丁寧な説明板があって理解が進む。賤ケ岳界隈で見かける説明版と同じ意匠だ。
砦跡では、おっちゃんたちが草刈りをしていた。
さっき見かけた軽トラは、このためだったのか。
砦跡を北へたどる。カエデなどの若い緑が美しい。
この周辺にはホオノキも多く見かける。
道中、古いヤマフジがU字型に、道をふさぐように垂れていたので、ブランコをして
遊ぶ。それほど揺れなかったが。
ちょっとした急登を、汗をふきふき登ると、稜線に出る。菅山寺と呉枯ノ峰への分岐だ。
右へすぐで、呉枯ノ峰の山頂。一等三角点の山だが、樹林に囲まれて展望はない。
ちょうど時間もいいので、ここでランチタイムをとった。
下山路では、ツクバネウツギが咲いていた。
そのすぐ近くではタニウツギ。
もう、花は春から初夏へと移りつつある。
里に下りてきた。大きなエノキの脇を通る。
北国街道に戻ってきた。地蔵院にお参りする。
地蔵院の戒壇巡り。お堂の地下を、真っ暗な中、周回する修行体験である。
「ホントに真っ暗だった~」とお客様も興奮ぎみ。
このあと、地蔵院向かいの菓子乃蔵・角屋さんで、でっちようかんなど、
ご当地スイーツをお土産に買って、アフター登山を楽しんだ。