Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2024年11月1日(金)~4日(月) [九重連山]九州本土最高峰・中岳へ、秘湯・法華院温泉に泊まる!

2024年11月05日 | 山登りの記録

■メイン写真
天狗ヶ城から、エメラルド色の御池を見下ろす

■今回のコース
1日 大阪南港⇒(さんあらわあ)⇒[船中泊]
2日 別府港⇒長者原[雨が小康状態になるまで待機]⇒大曲駐車場→坊原分岐→すがもり越→
   法華院温泉山荘[泊]
3日 法華院温泉山荘→鉾立峠→白口岳→稲星越→東千里ヶ浜→中岳→天狗ヶ城→久住分れ
   →久住山避難小屋→久住分れ→すがもり越→坊原分岐→大曲駐車場⇒鉄輪温泉・ひょうたん温泉
   ⇒別府港⇒(さんあらわあ)⇒[船中泊]
4日 大阪南港


以前、歩いた時は濃い霧で、眺めは皆無だった九重連山。九州本土最高峰の中岳を擁する。
待望の再訪となったが、初日は大雨。今回もダメとか、一時は腹をくくったが、
午後から天気は回復傾向に。思い切って法華院温泉へ移動したところ、翌日はすばらしい快晴に。
おかげで大展望を存分に楽しめた。

2日、フェリーが別府港に着くと、激しい雨が降っていた。
早々に長者原に着いたが、とうてい歩き始めるのは無理な雨。
仕方なく、レストハウスやまなみでコーヒーを飲みながら待機し、並行して山行を中止した
場合のプランBを探るべく、周辺の宿泊施設を調べたりしていた。

いろいろ気象情報をみて、雨は午後になれば小康状態になることは分かっていたが、
昼食後、これは大丈夫そうだとの感触を得る。初日の行程を短縮し、直接、法華院温泉山荘に
向かうことにした。

大曲駐車場は10台ほどのキャパしかなく、紅葉の時期はすぐ満車になるが、
さすがにこの雨で、誰も駐車していなかった。
大曲登山口から歩くことで、行程は数十分短縮できる。

登山道に入るとすぐに、ハシゴがかかった徒渉箇所が出てくる。
なんとか徒渉できる水深で助かった。


えぐれたV字型になっている登山道は、そこに雨水が流れて、まるで沢登りのよう(笑)。

一部のミヤマキリシマが、今年の異常気象で時季外れの花をいっぱいつけていた。
九重連山のミヤマキリシマは、ただでさえここ数年、深刻な虫害を受けているのに
大丈夫だろうか。

一度、林道に出る。長者原から続いている道だ。

しばらく林道を進み、硫黄山へ向かうところでふたたび登山道に入る。
ふだんは涸れ沢になっているはずの流れを渡り、岩がごろごろした坂を上る。


登り切ると、すがもり越に着く。かつて有人の山小屋があったところだが、
現在は石積み造りの避難小屋、というより休憩舎になっている。

元々、すがもり越は霧が出やすいが、午前中の豪雨のあと、弱い霧雨となっている。
当初、予定していた三俣山への登頂は時間の都合で諦め、北千里ヶ浜への分岐をめざす。
岩のペイント印に「北千里」と書かれているので、阪急電車でも通っているのかと
思った(嘘)。

一路、西へ。広い平原には、浅い流れができている。
黄色いペイントを単純にたどると、徒渉を免れないので工夫しながら進む。

樹林帯に入り、歩きやすくなる。もう少しだ。

法華院温泉山荘に到着。ひとまずホッとした。
ここは標高1,303m。九州で最も高所の温泉だという。

ここは「日本秘湯を守る会」にも名を連ねている。
泉質は、カルシウム・マグネシウム・ナトリウム硫酸塩泉。
硫黄の香りが雰囲気を盛り上げる。
濡れた装備は乾燥室へ、冷えた身体は湯船へ。
なお、浴室には石鹸やシャンプーの類はなく、蛇口からは水しか出ない。
「洗う」より「浸かる」温泉であるが、もう最高だった。

翌朝(3日)、天気は一転、快晴となった。この予報がなければ、昨日無理をして
ここに来ることはなかっただろう。
朝食の時間は7:00から。我々は今日中にフェリーに乗らなければならない。
前夜に弁当を頼んでおいて、7:00にはもう出発していた。

鉾立峠に向けて、桟道を行く。

ほどなく樹林帯を出て、荒涼とした光景を見ながら鉾立峠へ。

これから登る白口岳は、朝日に染まっていた。
風はけっこう強く吹いている。

紅葉・黄葉はいまひとつ。色づく葉を見つけたら、ありがたく鑑賞させていただく。

灌木の中、かなりの急登となる。

昨日はガスで全然見えなかった三俣山(左)、坊ガツル(中央の平原)、平治岳(右)。

固定ロープの岩場が出てきたが、岩は安定しており、さほどの困難はない。

急登をこなすと、白口岳(1,720m)に到着する。
待望の、360度の眺望だ!!

祖母山塊と、阿蘇が見える。
昨日の雨で、空気中の塵が消えたようで、遠くまでクリアだ。

稲星越に下り、東千里ヶ浜の分岐を経て、九州本土最高峰の中岳をめざす。
中岳へは短いが、またまた岩場の急登となる。

阿蘇が大きく見えた。かなり以前に、なかば観光で訪れただけ。
いずれちゃんと歩きたい山のひとつだ。

中岳に到着。さすがに登山者でごった返しており、各パーティーが代わる代わる
記念写真を撮る。
風がかなり強く吹いており、長居したら身体が冷えそうだったので、せっかくの
最高峰ではあるが、ほどほどにして退散。

エメラルドグリーンの御池(みいけ)を見下ろしながら、お次のピーク、天狗ヶ城へ向かう。
水源信仰の対象で、霊水が採られたという。

天狗ヶ城(1,780m)に到着。本日3つ目のピークだ。
風が凪いでいたので、ここで少し長めの休憩をとった。

硫黄山が目の前に見える。1995年に水蒸気爆発を起こしたそうだ。
その噴煙は上空、約1,000mに達したという。

久住分れを経て、久住山避難小屋に寄る。ここは公衆トイレがある貴重な場所だ。
ここでランチタイム。トイレは使用料100円で、水は出なかった。

久住分れに戻り、すがもり越へと向かう。

北千里ヶ浜に下り、ゴリラの横顔を見る。

荒涼とした北千里ヶ浜には、時折、硫黄山からの硫黄臭が流れてくる。

すがもり越に到着。昨日も鳴らした「愛の鐘」。
昨日は濃い霧の中だったので、まったく印象が異なった。
ここからは、昨日歩いた道を戻る。

林道に出ると、北に長者原とやまなみハイウェイが見えた。
これも、昨日は全然見えなかったので、新鮮な気分だ。

無事、大曲駐車場に戻り、クルマで長者原へ。
ガイド犬・平治号の像を見ている間、お客様たちはスポーツ店へ、モンベルの
ご当地オリジナルTシャツをお買い求めに。

由布岳を眺めながら、大分自動車道を走る。

別府の金輪温泉・ひょうたん温泉に立ち寄る。かなり混雑していた。

別府港で待つさんふらわあ。自衛隊のトラックが何台も積み込まれていくのには驚いた。


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