リオデジャネイロ五輪の大会11日目の15日(現地時間)、卓球の男子団体戦の準決勝で、日本がドイツを下して決勝進出を果たし、メダルを確定させました。
勝てば銀メダル以上が確定するこの試合、第1試合の吉村真晴VSドミトリー・オフチャロフ戦は、第1ゲームはオフチャロフが11-8で制す。第2ゲームでは吉村が背面打ちを見せるも、オフチャロフが11-3で勝利。第3ゲームもオフチャロフが圧倒(11-3)し、オフチャロフが吉村に3-0のストレート勝ち。
第2試合の水谷隼VSティモ・ボル戦は、第1ゲームで水谷が11-9で競り勝つと、第2ゲームも水谷が11-5で圧倒。第3ゲームは9-10とリードされますが、水谷が3連続ポイントを奪い、12-10の逆転勝ち。水谷が3-0でボルにストレート勝ちを収め、1勝1敗の五分とします。
第3試合は丹羽孝希&吉村真晴VSティモ・ボル&バスティアン・シュテーガーのダブルス戦。第1ゲームは11-5で日本が奪い、第2ゲームはジュースの末にドイツが13-15と奪い返す。しかし、日本が第3ゲーム(11-4)と第4ゲーム(11-5)を連取し、ゲームカウント3-1で勝利。日本が2勝1敗と勝ち越し、メダル確定まであと1勝とします。
第4試合の水谷VSシュテーガー戦は、序盤から水谷が圧倒する展開に。第1ゲーム、ラリーの打ち合いを制すと、カウンターのバックハンドドライブも鮮やかに決め、11-5と先取。第2ゲームと水谷が一方的に攻めて11-4、第3ゲームは1-1から9連続ポイントを奪い、最後は長いラリー戦から水谷フォア強打→シュテーガーのバックがアウトとなり試合終了(11-4)。水谷が3-0のストレート勝ちを収め、日本が3勝1敗でドイツを破りました。
男子シングルス戦で水谷選手が銅メダルを獲得し、今度は男子団体戦でメダル確定という快挙を成し遂げました。初戦は完敗でしたが、第2試合で水谷選手がティモ・ボル選手にストレート勝ち。ドイツのエースを破ったことで波に乗り、その後の2試合も連勝。水谷選手は準決勝で2試合ともストレート勝ちでした。前日の女子団体準決勝で、日本がドイツに敗戦しましたが、男子チームが女子の借りを返してくれました。
快進撃が続く卓球男子は、決勝で中国と対戦。シングルス金メダルの馬龍、銀メダル・張継科を擁しており、物凄く手強い相手です。団体金メダルはとてもと言って無理だと思いますが、悔いのない戦いを期待したいです。
そして、日本時間16日夜に嬉しいニュースが入りました。女子バドミントンのダブルスの準決勝で、世界ランキング1位の高橋礼華&松友美佐紀ペアが、韓国のチョン・ギョンウン&シン・ソンチャン組にゲームカウント2-0で勝利し、決勝に進出しました。
第1ゲームの立ち上がりは、韓国ペアが2-5とリード。しかし、日本が3度の3連続ポイントで13-8とリードを奪う。その後も優位に進め、20-16とゲームポイントを奪い、最後は相手のスマッシュがネットに当たり、21-16で日本が第1ゲームを取ります。
第2ゲーム、日本が8-5とリードしますが、韓国が3連続ポイントで8-8の同点に追いつく。9-8と日本が再びリードした後、ラリーの応酬→松友のスマッシュが決まり10点目。これで流れを引き寄せた日本は、徐々に韓国ペアを突き放し、高橋の強打で19点目を挙げると、最後は相手のクロスネットがアウトとなり、日本に21点目が入りゲームセット。第2ゲームも日本が21-15でモノにしました。
女子ダブルスのタカマツペアが、韓国のペアに完勝。これで日本は前回のロンドン大会の垣岩令佳&藤井瑞希ペアに次いで、2大会連続のメダルを確定させました。相手も世界ランキングで5位の強豪でしたが、世界ランク1位の実力を大いに見せ付けましたね。高橋選手と松本選手共に集中力を切らさなかったし、スマッシュも冴え渡ってました。ディフェンス力も高く、韓国の強打を次々と拾い、松友選手の前衛攻撃は本当に素晴らしい!
タカマツペアは予選リーグを3戦全勝。準々決勝ではマレーシアのペアを相手に2-1と勝利。準決勝もストレートの快勝。盤石の強さで決勝まで駒を進め、バドミントン競技で日本初の金メダルに王手をかけました。決勝ではデンマークのカミラ・リターユヒル&クリスティナ・ペデルセンのペア(世界ランキング6位)と対戦。ここまで来たら金メダル獲得してほしいですね!
バドミントン女子はシングルスでも注目の一戦があり、日本時間17日早朝の準々決勝で、奥原希望VS山口茜の日本人対決が実現します。過去の対戦成績は奥原選手の6戦6勝。選手村でも同じ部屋ということでやりづらいかもしれませんが、お互い力を出し切って戦ってほしいところだ。ホントは準決勝以降に実現してほしかったけどね…。