11日は体操・内村選手の個人総合連覇、柔道で男女アベック金メダルと、日本の金メダルラッシュに沸きました。リオデジャネイロ五輪の大会7日目は、競泳の女子200m平泳ぎで金藤理絵選手が金メダルを獲得しました!
競泳の女子200m平泳ぎの金藤は、前日の準決勝で2分22秒11のタイムを出し、全体の2位で決勝に進出。決勝は金藤のほか、世界記録保持者のリッケ・ペダーセン(デンマーク)、100m平泳ぎ銀メダルのユリア・エフィモワ(ロシア)、準決勝全体トップのテーラー・マッキーオン(オーストラリア)、モリー・レンショー(イギリス)などが出場しました。
最初の50mは横一線となるが、2レーンのペダーセンが先頭、2番手にマッキーオン、3番手にクロイ・タットン(英国)。金藤は32秒74でターン。50~100mで、マッキーオンが頭一つ抜け出し、金藤が2番手に浮上。100mターンの後、今度は金藤が先頭に躍り出る。7レーンからエフィモワも上昇し、金藤を追いかける。150mのターンを金藤が先頭、エフィモワが2番手、3番手にはペダーセン。ラスト50m、金藤がラストスパートに入り、エフィモワとペダーセンも追いかける。残り15mで金藤が突き放し、そのまま先頭でゴール!エフィモワが2着、3着には史婧琳(中国)が入りました。
女子200m平泳ぎ 結果
金メダル:金藤理絵(日本) 2分20秒30
銀メダル:エフィモワ(ロシア) 2分21秒97
銅メダル:史婧琳(中国) 2分22秒38
競泳の日本代表のキャプテン・金藤理絵選手が、2位に1秒以上の差をつけての完勝で見事に金メダル!前半の100mで2番手につけると、後半に追い上げて、最後の50mで後続を離して優勝しました。前半に前の位置につけながらも、ラストに失速する選手もいるけど、金藤選手は最後まで力がありましたね~。
この種目で日本人が優勝したのは、1936年ベルリン大会の前畑秀子さん、1992年のバルセロナ大会の岩崎恭子さんに次いで3人目。岩崎さんのときは14歳でしたが、金藤選手は27歳で金メダル獲得。日本競泳女子史上最年長のメダリスト誕生です。
金藤選手は2008年の北京五輪で7位に入賞しましたが、4年後のロンドン五輪では出場権を逃します。その後も思うように成績が奮わず、一度は引退を考えたんですが、家族やコーチに引き留められて現役続行を決意。今年4月の日本選手権では、2分19秒65の「今季世界最高記録」で優勝し、リオの切符を獲得。そして、今回の五輪で栄冠を手に入れました。
表彰式の後にプールサイドを一周する際には、日本チームの姿を見て思わず涙を浮かべていました。金藤選手、金メダル獲得でキャプテンの役目を十分に果たしましたね。
男子200m個人メドレー決勝は、萩野公介選手と藤森太将選手の2人が出場。他にもマイケル・フェルプスとライアン・ロクテ(ともに米国)、地元ブラジルのチアゴ・ペレイラなどが出場しました。
最初のバタフライで、ペレイラ,フェルプス,ロクテの3人が先頭を争い、萩野は3番手タイ、藤森は7番手でターン。続く背泳ぎでもフェルプス,ロクテ,ペレイラの先頭争いは変わらず、100mのターンでロクテがわずかに先頭。萩野は4番手をキープ。平泳ぎに入ったところで、フェルプスが少し抜け出し、ロクテが後退。1レーンの藤森が4番手に上がり、萩野は5番手に下げる。ラストの自由形でフェルプスが独走態勢に入り、藤森がロクテとペレイラを抜いて2番手に浮上。萩野も追い上げ、ゴール前で3番手に上がる。完全に抜け出したフェルプスは圧勝で金メダル。2,3着争いは萩野が2着、3着に汪順(中国)、藤森は僅差の4着…。
男子200mメドレーは、フェルプス選手が圧勝で今大会4個目の金メダル。萩野選手は銀メダルを獲得。藤森選手は後半に攻めの泳ぎを見せ、自由形で一時は2番手まで浮上したんですが、タッチの差でメダルを逃しました…。もしかしたらダブル表彰台かと思ったけど、非常に惜しかったなぁ…。
今大会3個目のメダルを手にした萩野選手、前半を4番手で折り返し、「苦手」な平泳ぎで5番手に順位を落としながらも、ラストの自由形で5番手から追い上げて銀メダル。離されても冷静さを失わなかったことがメダルに繋がったのかも。でも、フェルプスの壁は厚かったなぁ~。