アメリカ・大リーグのマイアミ・マーリンズのイチロー選手が、日本時間8日のコロラド・ロッキーズ戦(@クアーズ・フィールド)で、史上30人目となるメジャー通算3000本安打を達成しました。
2001年にメジャーリーグデビューしてから、ここまで2999本のヒットを放ち、3000本まであと1本に迫っていたイチロー選手。この日は6番センターで先発出場しました。
1回の第1打席、1死1,3塁と追加点のチャンスの場面で打席が回りましたが、ロッキーズ先発・グレイの前に空振り三振に倒れます。3回の第2打席では、低めのボールを引っ掛けて投手ゴロ。4回の第3打席は遊撃ゴロに倒れ、3打席連続でヒットが出ません。
そして7回の第4打席に歓喜の瞬間が訪れます。1死走者無しの場面で打席に立ったイチローは、2ボールからの3球目をしっかり捉え、ライトへ高く舞い上がった打球はフェンスに直撃!跳ね返ったボールが転がる間に、イチローは3塁に到達!3塁打でメジャー通算3000本安打に到達。マーリンズのチームメイトたちもベンチを出てイチローを祝福しました。イチローはこの後、次の打者のマシスのタイムリーヒットで生還。9回の第5打席は四球を選び、この日は4打数1安打。試合もマーリンズが10-7で勝利しました。
イチロー選手がついにやりました!メジャー16年目で通算3000本安打です。これで名実ともにメジャーリーグの名選手の仲間入りですね。6月に「MLB最多安打記録保持者」だったピート・ローズ氏の4256安打の記録を塗り替えたときは、7月中にも3000本安打を達成するんじゃないかと思われましたが、ここ最近はスタメンから外れて代打での出場が相次ぎ、11打席連続&7試合連続ノーヒットと不振に陥っていました。イチロー選手のニュースを見ては、「またダメか」、「いつになったら3000本安打を達成するのかな?」と心配になっていました。
しかし、日本時間7日のロッキーズ戦で内野安打を放ち、8試合ぶりのヒットで3000本に王手。この日も3打席目までノーヒットだったけど、4打席目で大記録に到達しました。スタンドからもスタンディングオベーションが起こり、イチロー選手もベンチに戻った後に思わず涙を流していました。3000本のプレッシャーから解放された分、溢れるものが出たのでしょう。
イチロー選手の3000本安打は、アジア人として史上初の偉業ですが、16年目での3000本到達はメジャー最速タイ記録。また、アメリカ人国籍では初めての「3000本安打クラブ」(日本でいえばプロ野球名球会みたいな団体)入りを果たしました。ちなみに、日米通算4300安打まであと22本に迫っており、今シーズン中の達成は確実か?
42歳になっても打撃と走力はまだまだ衰え知らず、イチロー選手も「50歳までメジャーをやりたい」と明言しています。50歳まで現役で続けられるかどうかわからないけど、体力の限界まで活躍し続けてほしいものです。