日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

リオ五輪5日目 競泳、カヌー、7人制ラグビーと日本の快挙が相次ぐ!

2016年08月10日 | Sports

リオデジャネイロ五輪の開催5日目は、カヌー競技で日本勢初の表彰台、男子競泳の800mリレーで52年ぶりのメダル。さらに男子7人制ラグビーで日本がニュージーランドに勝利を挙げました!




カヌーの「スラローム男子カナディアンシングル」は、日本から羽根田卓也選手が出場。予選を5位(94.58秒)で通過すると、準決勝では巧みなパドル捌きでゲートを次々とクリア。ゲート接触のペナルティも無く、98.84点で全体の6位で決勝に進出。
決勝では、スタートから積極的に飛ばし、最初のチェックポイントを30.35秒で通過すると、第2チェックポイントも59.79秒とトップの選手を上回るタイムで通過します。20番ゲートでやや触れそうになったが、無事にクリア。終盤にタイムを伸ばせず、最後はトップのマティエ・ベニュシュ(スロバキア)から2.42秒遅れの97.44秒でゴール。残り5人の時点で暫定2位に入ります。
その後、準決勝3位のデニス・ガルガウシャヌ(フランス)がベニュシュと羽根田を上回る94.17点で首位に立ち、羽根田は3位と順位を下げたが、準決勝トップのシデリス・タジアディス(ドイツ)が97.90点と羽根田の点数を下回り、羽根田の銅メダルが決定。日本勢にとって、この競技初のメダルをもたらしました。

カヌー競技で日本人に初めてのメダリストが誕生。カヌーは全くと言って良いほど注目されない競技だったので、まさかメダルを獲得するとは思ってもいませんでした。この種目にはミスや転覆する選手もいましたが、羽根田選手は予選ではゲートの接触がありましたが、準決勝と決勝では大きなミスとペナルティがありませんでした。
羽根田選手は、19歳のときにカヌーの本場・スロベニアへ留学。スロベニアで培われた技術で頭角を表し、五輪ではこれまでに北京五輪で14位、ロンドン五輪では7位入賞。昨年11月のリオ五輪のテスト大会では2位入賞、五輪直前のワールドカップ第3戦のフランス大会でも3位入賞。国際大会で結果を出し続けたのもそうだけど、リオのコースが羽根田選手には合ってたんじゃないかと思います。



競泳競技は男子が大健闘。「男子200mバタフライ」は、400mメドレー銅メダリストの瀬戸大也選手と、坂井聖人選手が決勝に進出。決勝は「水の怪物」マイケル・フェルプス(アメリカ)と、準決勝トップのタマシュ・ケンデレシ(ハンガリー)がなど出場。
レースはラースロ・チェー(ハンガリー)とフェルプスの2人が先頭を争い、瀬戸は3番手、坂井は6番手で最初の50mをターンした。50~100mにかけて、フェルプスが抜け出して単独先頭。瀬戸は100~150mで2番手争いに加わり、150m時点で3番手。坂井は6番手だが、後半にかけてペースを上げる。残り50m、逃げるフェルプスにチャド・レクロー(南アフリカ)が追い上げ、大外から坂井が伸ばし、瀬戸もメダル争い。ラスト5mで坂井が3番手に上がり、フェルプスとの差を詰めたが、フェルプスが1分53秒36でフィニッシュして金メダル。坂井は1分53秒40で惜しくも銀メダル。瀬戸は1分54秒82で5位でした。

「男子800mリレー」は、予選を全体5位で通過した日本は、52年ぶりのメダル獲得を狙いました。
まず第1泳者・萩野公介がスタートから積極的な泳ぎを見せ、最初の100mを3番手で折り返す。一旦は4番手まで下げたが、ラスト50mで盛り返し、2番手で第2泳者・江原騎士にバトンタッチ。江原は追いかけるイギリスとオーストラリアを抑え、2番手を死守。第3泳者の小堀勇気も粘りの泳ぎで豪州と英国を振り切り、アンカー・松田丈志に繋いだ。なんとか2番手を守りたい松田だが、英国アンカーのジェームズ・ガイが猛追。松田は150mで2番手をキープするが、ゴール前でガイにかわされて3番手に後退。それでも日本は3位でフィニッシュして銅メダルを獲得しました。

男子800mリレー 
金メダル:アメリカ  7分00秒66
銀メダル:イギリス  7分03秒13
銅メダル:日本    7分03秒50


競泳男子がやりました!男子800mリレーで日本が1964年の東京五輪以来、52年ぶりとなるメダルを獲得。「自由形が弱い」と長い間言われ続けていたけど、チーム一丸で銅メダルを手にしました。萩野選手に至っては、400m個人メドレーの金メダルに次いで、今大会2個目のメダルです。前日の200m自由形では7位に終わった萩野選手、この日はその悔しさを晴らすかのような力強い泳ぎを披露。エースが作った良い流れを、江原選手と小堀選手が維持し、アンカーの松田選手は最後の最後でイギリスに抜かれましたが、3番手でゴール。萩野選手が良くて、他の3人がズルズルと抜かれるんじゃないかと思ったけど、みんな良く粘ったなぁ~。
男子200mバタフライで銀メダルを獲得した坂井選手は、150mまで6番手と厳しい位置にいましたが、ラスト50mで脅威の追い上げを見せ、フェルプス選手に100分の4秒差まで追い詰めました。競馬で例えたらハナ差くらいですよ~。これは本当に惜しかった!瀬戸選手に憧れて早稲田大学に入学し、リオ五輪で瀬戸選手と同じ種目で競い合い、決勝で憧れの先輩越えを果たしました。坂井選手にとっても今後の競技人生に自信がつくはずです。
そして、バタフライと800mリレーに出場したフェルプス選手は、今大会で3冠を達成し、五輪通算21個目の金メダル獲得です。ベテランになっても「怪物」の力は健在ですが、今大会を最後に引退予定。まだやれそうなのに…。



92年ぶりに五輪に復帰「男子7人制ラグビー」。日本は予選グループでニュージーランド、イギリス、ケニアと同組に入りました。
日本は初戦でニュージーランドと対戦。前半3分に日本は細かいパス回しから、後藤輝也が左サイドを突破して先制トライを奪い5点を先取。トライ後のコンバージョンゴールも成功し、7-0とします。しかし、ニュージーランドが底力を見せ、前半5分にトライ&コンバージョンゴールで7-7の同点にすると、後半3分には勝ち越しトライを挙げ、7-12と逆転します。
このまま終わるかと思われましたが、後半5分(残り2分)過ぎたところで日本にチャンス到来。相手のファウルから早いリスタート→副島亀里ララボウラティアナラが抜け出してトライ!12-12の同点に追いつくと、坂井克行のコンバージョンゴールも決まり、14-12と日本が逆転。終了間際にNZが反撃に出るが、日本が守り切り試合終了!日本が強豪・ニュージーランドを破る大金星を挙げました!
続く2戦目のイギリス戦は、NZ戦と同様に接戦となりましたが、19-21と競り負けました。そして日本時間11日のケニア戦で、日本は31-7と圧勝。予選グループを2勝1敗で勝ち越しました。

昨年のラグビーワールドカップ(15人制)で日本代表が南アフリカを破る大金星を挙げましたが、今度は7人制で日本がニュージーランドを撃破しました!2年連続で日本ラグビーが強豪国を倒すなんて凄いとしか言えません!ニュージーランドにコテンパンにやられるかと思いきや、前半に先制トライを奪い、後半に副島選手の劇的なトライがありました。
副島選手はフィジー出身で、日本人の奥さんと結婚した後に日本国籍を取得。普段は道路工事の作業員で、福岡のクラブチームに所属しています。無名のラグビー選手が、一日にしてヒーローになりましたねえ…。
予選グループのC組を2位で通過した日本は、11日早朝に行われる準々決勝でフランス代表と戦います。番狂わせは再び起きるのか?





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体操男子代表、3大会ぶりの団体金メダル!柔道・大野将平も金メダル獲得!

2016年08月10日 | Sports

連日熱戦が続いているリオデジャネイロオリンピック。大会4日目の8日(現時時間)は、体操は男子団体の決勝で日本が金メダルを獲得。


体操の男子団体は、日本からは内村航平選手、加藤凌平選手、白井健三選手、山室光史選手、田中佑典選手の5人が出場。2004年のアテネ五輪以来の金メダルを目標に掲げて挑んだのですが、予選では内村選手が鉄棒で落下するなど、チーム全体にミスが相次ぎ、まさかの4位と出遅れ。王座奪還へ暗雲が漂いました。
迎えた決勝戦、最初の種目・あん馬で、1人目・内村がノーミスの演技で15.100点の高得点を挙げたが、2人目の山室が落下してしまい、13.900点とスコアを伸ばせず。3人目の加藤が14.933点を記録。あん馬は山室のミスが響き、トータル43.933点。
2つめの種目・吊り輪では、山室は大きなミスも無く14.866点。内村も落ち着いた演技で14.800点。田中は最後の着地をピタリと決め、チームトップの14.933点。吊り輪はトータル44.599点。2種目終了時点で88.532点。

3番目の種目の跳馬、ここで日本は大きくスコアを伸ばします。1人目の加藤はロペス(側転からの前方回転4回ひねり。)を見せるが、着地で1歩乱れて15.000点。2人目の内村は、大技「リ・シャオペン(ロンダート、後ろとびひねり前転とび前方伸身宙返り2回半ひねり)」を成功させて15.566点。そして3人目の白井健三が、自らの名前のついた技「シライ/キムヒフン(伸身ユルチェンコ3回ひねり)」を完璧に成功させ、15.633点の高得点を叩き出しました。日本はこの種目で46.199点を記録。日本は前半3種目を終えて、134.731点。首位・ロシア(136.764点)に約2点差を追いかける展開で後半戦へ。

4種目目の平行棒、日本の1人目・田中が15.900点。2人目・加藤(15.500点)。3人目の内村(15.366点)も15点台で、合計46.766点。ライバルのロシアは46.033点と日本を下回った。ここまで日本が181.497点VSロシア・182.797点。その差は1.3点差に縮まった。

5種目目は鉄棒。ここでロシアは3人とも14点台に終わり、合計でも43.890点に留まる。逆転のチャンスを迎えた日本は、1人目・加藤が15.066点をマークすると、2人目・内村は予選で落下した屈伸コバチを決め、途中小さなミスもあったものの、15.166点をマーク。3人目の田中も15.166点。日本は3人全て15点台を出し、合計45.398点。総合得点でも日本が226.895点VSロシアが226.687点と、わずか0.208点差で日本がロシアを逆転して首位に浮上します。

最終種目は床運動。金メダルのかかった大事な場面で、1人目・白井が本領を発揮します。完璧な「リジョンソン(後方抱え込み2回宙返り3回ひねり)」のあと、最後の「シライ/グエン(後方伸身宙返り4回ひねり)」を見事に決めてみせた。スコアも16.133点の高得点を記録し、日本に勢いをもたらします。2人目の加藤は安定感の高い演技で15.466点。最後に登場した内村も15.600点をマーク。床での合計は47.199点のハイスコア。6種目を終えた日本は、274.094点で終了。

その後、金メダル争いでライバルとされた中国とロシアが、日本の総得点を上回ることができず、日本の金メダルが決定しました。


体操男子団体 結果
金メダル:日本 274.094点
銀メダル:ロシア 271.453点
銅メダル:中国 271.122点


体操男子日本代表が、アテネ以来3大会ぶり7度目の団体金メダルです!予選ではミスが続出して、金メダルは厳しいかと思われましたが、決勝でしっかりと立て直し、予選4位から劇的な大逆転優勝を果たしました。あん馬で出遅れたものの、跳馬で流れを変え、鉄棒でロシアを逆転。最後の床運動では白井選手が16点台を出し、ロシアを突き放しました。
「団体での金メダル獲得」に意欲を見せていた内村選手は、リーダーとしてチームを引っ張り、3度目の正直で悲願達成。山室選手はあん馬の失敗を吊り輪で取り返し、加藤選手と田中選手も安定感が光り、白井選手は難易度の高い技を次々と成功させ、チームに勢いを与えました。床と跳馬の得点は、2種目とも出場選手の中で全体トップの成績。床での演技は「俺がひねり王子だ」と言わんばかりの圧巻のパフォーマンスでした。白井選手は個人種目別で跳馬と床に出場しますが、2種目でのメダル獲得もあるかもしれませんね。
体操競技はこの後、日本時間11日に男子個人総合の決勝が行われます。絶対王者・内村航平の連覇&団体との2冠達成はあるのか?加藤選手もメダル獲得を目指して頑張ってほしいです。




また、同じ日には柔道男子73キロ級&女子57キロ級が行われ、73キロ級で大野将平選手が金メダルを獲得しました。
大野選手は初戦の2回戦と3回戦で一本勝ちを収めると、準々決勝ではラシャ・シャフダトゥアシビリ(ジョージア)に優勢勝ち。
準決勝ではディルク・バンティヘルトと対戦し、開始1分54秒に巴投げて技ありを奪うと、3分30秒過ぎには有効ポイントを奪って優位にすすめる。そして3分54秒、巴投げが決まり一本勝ち。見事に決勝に駒を進めました。
決勝ではルスタム・オルジョイ(アゼルバイジャン)と対戦。1分30秒過ぎに内股で技あり。すぐさまオルジョイが押さえ込みで反撃するも、大野がすぐ寝技を解いた。迎えた3分15秒、大野が小内巻き込みでオルジョイを叩き付けて一本!大野将平が金メダルを手にしました。

男子体操団体の金メダルで、大野選手の金メダル獲得の話題が霞んでしまいましたが、日本柔道にとって今大会初めての金メダリストが生まれました。男子では2008年北京五輪の100キロ超級の石井慧さん以来の金獲得です。5試合中4試合で一本勝ちを収め、準決勝と決勝は相手を圧倒しました。日本勢はここまで、準決勝敗戦→3位決定戦で勝って銅メダルが続いていましたが、大野選手の金メダルでさらに勢いづけばよいのですが…。

女子57Kg級には、前回のロンドン五輪金メダリストの松本薫選手が連覇を目指しました。準々決勝では本戦4分間+延長戦と約8分間の死闘を制しましたが、準決勝では開始24秒で一本負けを喫して連覇の道が断たれました。それでも、3位決定戦では台湾の選手に勝利して銅メダル獲得。ロンドンの金に続き、2大会連続でメダル獲得となりました。
試合後の松本選手は、銅メダル獲得に「何も持たないで日本に帰れないと思った。うれしいのと悔しいのと甘酸っぱい感じです」と振り返っておりました。4年後の東京五輪については「出たいよね~」と意欲的だった松本選手、4年後もメダル獲得できるといいですね。








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