交流戦で3勝1分けといまだ負け無し、パリーグと交流戦の単独首位をひた走る福岡ソフトバンクホークスは、22日から神宮球場でセリーグ首位の東京ヤクルトスワローズとの2連戦。ホークスは神宮との相性が抜群で、2007年から6連勝中、関東のホークスファンも多く集まり、ある意味「ホークスの第2のホーム」と化しております。「セパ首位対決」の第1ラウンドは、ソフトバンク・摂津正、ヤクルト・増渕竜義の先発で始まり、初回からホークス打線が爆発しました。
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ソフトバンク ヤクルト
1(遊)川宗則 (中)青木宣親
2(二)本多雄一 (二)田中浩康
3(左)内川聖一 (一)ホワイトセル
4(一)小久保裕紀 (左)畠山和洋
5(右)多村仁志 (右)バレンティン
6(三)松田宣浩 (三)宮本慎也
7(中)長谷川勇也 (捕)相川亮二
8(捕)細川 亨 (遊)川端慎吾
9(投)攝津 正 (投)増渕竜義
セリーグ主催試合は、DH制が採用されず、先発投手も打席に立たなければなりません。ホークスは不調続きのカブレラを下げて小久保を今季初の4番起用。摂津は9番投手です。
試合前から雨が降り続き、18:00の試合開始予定が30分遅れでプレーボール。ホークスは初回、ヤクルト先発・増渕の立ち上がりを攻め立てます。1死から本多がレフト線へのシングルヒットを放つと、内川が遊撃内野安打と続きます。2死1,2塁で多村がフライで3アウトかと思われましたが、打球はヤクルト左翼手・畠山の前にポトリと落ちるタイムリーヒット。打球が転々とする間に2者生還&多村2塁到達!なんともラッキーな形でホークス2点先取。
つづく2回、1死から摂津(プロ初打席?)が四球を選んで出塁すると、本多と内川の連打で2死満塁と追加点のチャンス。ここで小久保がレフト線を破るタイムリー2塁打を放って2点追加。4-0と突き放します。
ホークス先発の摂津は、初回に1死から田中にセンター前ヒットを浴びますが、ホワイトセルを直球で見逃し三振&細川が二盗を狙った田中を刺殺して三振ゲッツー。3回はヤクルトの下位打線を内野ゴロに打ち取り初めての3者凡退。4回もランナーを出しながらもバレンティンを3塁ゴロ。4回まで無失点とヤクルトの反撃を許しません。
4点リードの5回、ホークスは多村がレフトへの2塁打で出塁すると、続く松田が3塁強襲からのレフト線へのタイムリー2塁打で5点目。なおも無死2塁で長谷川が左中間フェンス直撃のタイムリー2塁打でさらに1点を追加して6-0とさらにリードを拡げます。
しかしその裏、ここまで無失点に抑えていた摂津が相川の3塁打、途中出場・鬼崎裕司の四球で2死1,3塁と反撃のピンチを招き、青木をボテボテの1塁ゴロで3アウトのはずが、ヘッドスライディングでセーフとなり内野安打。この間に3塁走者が生還し1点を返されたと共に連続無失点イニングの記録が途切れてしまった。
5点差とされたホークスは6回、本多が四球で出塁すると、内川がヤクルト2番手・加藤の2球目を捕らえ、レフトスタンドに突き刺さる2ラン本塁打を放ちます。2死後、今度は松田が高めのストレートを狙い撃ち!センターへの大きな打球はバックスクリーンに飛び込む豪快なホームラン!この回は2本の本塁打が生まれて3得点、9-1としました。
その後、摂津が6回を投げ抜き、終盤は大隣→金沢→柳川→森福の中継ぎ投手リレーで、ヤクルト打線を沈黙させて試合終了。投打で圧倒したソフトバンクが9-1で快勝しました。
セ・パ交流戦 2011/05/22(日)
ヤクルト-ソフトバンク 1回戦
(ソフトバンク1勝、神宮、18:30、13360人)
SH 220 023 000 9
YS 000 001 000 1
【投手】
(ソ)摂津、大隣、金沢、柳川、森福-細川
(ヤ)増渕、加藤、赤川、松井光-相川、川本
【責任投手】
(勝)摂津6試合3勝2敗
(敗)増渕6試合2勝2敗
【本塁打】
(ソ)内川4号2ラン(6回、加藤)、松田9号ソロ(6回、加藤)
セパ首位対決の第1ラウンドは、ホークスが序盤から主導権を握り、ヤクルト先発・増渕から6点を奪うと、6回には内川と松田のホームランが生まれ、先発の摂津が6回1失点の好投を見せ、ヤクルトに完勝しました。これでホークスは今季2度目の4連勝、貯金も最多の11と伸ばしました。一方のヤクルトは増渕が大誤算で4連敗です。それにしてもホークスは神宮では負けませんな~。この調子なら月曜日の試合も勝てそうだし、5連勝行けるかも。
今回の先発・摂津投手は、6回まで打者23人に対して98球を投げ、被安打5・5奪三振・1四死球・1失点で今季3勝目。4回まで無失点の好投で「まさか摂津まで完封しちゃうのか」と思ったけど、5回に点を取られてしまいました。5回を抑えれば39イニング連続無失点の球団新記録だったんですが…。本人も「申し訳ない」と陳謝しておりました。まぁ勝利投手になれたんだからさ、落ち込む事はないよ。
この日は9回裏に先日育成選手から支配下登録された柳川洋平投手がプロ初登板。最初の打者・畠山を遊撃ゴロに打ち取ると、バレンティンをストレートで空振り三振に仕留め、打者2人をしっかり抑え、あと1アウトのところで森福と交代。せめて最後まで投げさせてあげてくださいよ。1軍デビューでようやくプロの仲間入りを果たした柳川投手、山田大樹投手に次ぐ「育成の星」になってもらいたいですね。
打線の方は今季最多の16安打。内川選手と松田選手が共に5打数3安打2打点の猛打賞。6回に9点目となる9号ホームランを放った松田選手は、再びパリーグトップタイに浮上。2ケタ本塁打まであと1本に迫りました。4番に座った小久保選手は4打数2安打のマルチヒット。2回には満塁の場面で2点タイムリー2塁打を放ち、4番起用にしっかりと応えました。先発投手の摂津投手は、最初の打席では四球を選び、3点目のホームを踏めば、送りバントを2度も成功させました。
今季2度目の4連勝のホークスは、試合の無かった2位・日ハムに2ゲーム差に拡げ、交流戦首位をしっかりキープ。23日の試合はヤクルトが右のエース・館山昌平、ソフトバンクは和田毅が先発予定。あれ?岩嵜翔じゃなかったの?まさか巨人戦で投げるのか?普段なら月曜日はお休みだけど、23日は試合があるのでご注意ください。なお、23日の東京の天気は雨の予報が出ており、試合できるかどうかは厳しいでしょう。