MY LIFE AS A FOOTBALL

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ

ローマの休日

2012年02月09日 | 木曜日のボール

ローマの休日 といってもパもプもペも出てきません。

  ※ ヘップバーンのプ グレゴリー・ペックのペ パはふたりが乗っていた・・・のパ

 その昔、イタリア’90は初っぱなのオリンピコで、危うく迷子になりそうになったボク。
バスの駐車位置がわからなくなり、瞬間パニくるも、
前方はるかに日本の女子ふたりを発見。 確か同じツアーで来てた娘たちだ。

地獄に仏、渡りに船。んがぁここで見失ったらほんとに迷子。 
速攻、足の回転を上げ追いすがる。
プチ・ストーカーと化したボク。 人混みに見え隠れするふたりにようやく追いつく。

『オレも同じ方向に歩いてるだけだもんね・・・』風を装い、無事バスを発見す。
当然、迷ってなんかいませんオーラを出しつつ、おふたりに心の中で手を合わせたあの懐かしき日。

なにをかくそう、方向音痴というか、止めた車の位置音痴なのだ!
この症状は今もつづき、デカい駐車場使用の際は、くれぐれもお忘れないよう
愛車の位置をひつこくしつこく確認するのだ。 指差し確認さえするのだ。
え?愛車って・・・自分の車も?  当たり前じゃん^^;
自分のだろうが他人のだろうが、車に変わりがあるじゃなし。


 話を大きくサイドチェンジしてと。
ローマといえば、トッティだ。 王子様ね。
久しぶりに見たトッティは、あいかわらずうまかった。

インテル戦、ひたすらトッティを、だけを見ていた次第。
もちろん長友もチョロチョロしてましたが、ほぼ眼中になく、
王子を追いかけるパパラッチのごとく・・・・・・

トッティをひとことで言うと、「正統派」です。
それも、今や絶滅危惧種に認定される正統派プレーメーカーです。

美しい立ち姿。抜群のテク。
柔らかくも鋼(ハガネ)のような身のこなし。
生まれつき備わっているフットボールのセンス。

デル・ピエロにもバッジョにもない、正統派、正調の系譜。
同じローマのジャンニーニに通じる、フットボールの華。

逆に、「美は乱調にあり!」 とも言います。
メッシやロナウジーニョなんかは、乱調そのものです。
マラドーナなんかになると、乱調さえ通り越して、エイリアン、化け物の境地です。

フィーゴでもルイ・コスタでもなく、パウロ・ソーザ。
クライフ、プラティニ、フランチェスコリ、ピクシーと連なるライン。

これが日本だと・・・・・・パっと思い浮かばんなぁ う~~ん

ナカタでもカズーでも俊輔でもないし、ヤットもちょいズレるし名波も左だし。
そう、レフティーは最初から除外されます^^
理不尽でも何でもなく、レフティーはそれだけで乱調なんです(もちろん美しいという意味で)

香川や本田は、もちろん乱調の方だし。
イメージとしては、本山と小笠原の中間あたり・・・か  な?
選手権の途中、金髪で出てきた高校時代の石塚・・・・・・う~ん でもないか

実はひとりいるんです。
アントラーズの柴崎岳。 アイツは匂う。プンプンきます。


 さて、ローマの王子 1点目のきっかけになったプレーなんか、
美しモン好きのイタリア人、そりゃあ何回も再生してました。

浮き球を、膝をくの字に曲げてコントロールしてから、
一歩ドリブルし、立ち足の前を通すヒールで、自分の進行方向とは逆の、
左斜め後方の味方(この選手はゴールに向いている)にラストパスを通す。
これを、一切のよどみなく一連の流れるようなプレーで軽々とこなす。

いやぁ~~ イタリア人ならずとも 何回再生してもオッケーさ。
さすが絶滅危惧種だけのことはある。
指のおしゃぶりポーズさえ止めれば、世界遺産なんですけど^^

こんなやつと、ナカータはある時期勝負してたんだなぁ そりゃ勝てんて。
負けて上等でしょう。 むしろ価値上がるってもんです。

バッジョが晩年、アンタッチャブルだったように、
トッティにも若干そんな感じがします。
そりゃ、長~~~く見たいでしょ。
くれぐれもケガさせないようにね。 セリエAのみなさま。先刻ご承知でしょうが。