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ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

日高本線の鵡川〜様似が廃止され、最短の「本線」に

2021年04月01日 09時40分00秒 | 社会・経済

 このブログで何度か取り上げたJR北海道の日高本線のうち、鵡川駅から様似駅までの区間が、今日付で廃止となります。

 これにより、日高本線は苫小牧駅から鵡川駅までの30.5キロメートルの路線となり、JRグループの「本線」としては最も短い路線となりました。次に短い留萌本線(深川駅から留萌駅まで50.1キロメートル)もJR北海道の路線で、やはり留萌駅から増毛駅までの区間が2016年12月に廃止されています。

 鉄道路線などの場合、廃止日は営業最終日の翌日とすることが一般的です。このブログに掲載した記事では、各新聞社の記事を引用または参照して「3月廃止」と書いたことが多いのですが、これは3月末日に営業を終えるという意味です。もっとも、日高本線の鵡川駅から様似駅までの区間は2015年1月の高潮被害によって不通となったために、6年以上にわたって休止されていました。現在のJR北海道の体力では復旧させることなど適わなかったことでしょう。

 北海道の日高地方は、道庁の日高振興局が所管する地域と考えてよいでしょう。日高町、平取町、新冠町、浦河町、様似町、えりも町および新ひだか町です。このうち、えりも町を除いた6町に日高本線が通っていましたが、今日付の廃止により、日高本線は日高地方を通らない路線となります。鵡川駅は、胆振振興総合局が所管するむかわ町にあります。おそらく、費用の問題などから路線名を改めることはないでしょうが、鵡川線と表現するほうが相応しいと思われます。

 ここで、JR北海道が「単独維持困難線区」としてあげている路線・区間を再び掲げておきます。

 1.JR北海道が国などの支援を受けて存続する方針を示している線区

 ①宗谷本線の名寄〜稚内

 ②石北本線の新旭川〜上川

 ③根室本線の釧路〜根室(通称は花咲線)

 ④釧網本線の東釧路〜網走(全線)

 ⑤富良野線の富良野〜旭川

 ⑥根室本線の滝川〜富良野

 ⑦室蘭本線の沼ノ端〜岩見沢

 ⑧日高本線の苫小牧〜鵡川

 2.JR北海道が廃止・バス転換の方針を示している線区

 ⑨根室本線の富良野〜新得

 ⑩留萌本線の深川〜留萌(全線)

 3.沿線自治体が鉄道の廃止で合意している線区

 ⑪日高本線の鵡川〜様似←2021年4月1日廃止

 ⑫札沼線の北海道医療大学〜新十津川←2020年5月7日廃止

 ⑬石勝線の新夕張〜夕張←2019年4月1日廃止

 これで、⑪〜⑬の全てが廃止されたことになります。3年連続です。

 なお、今日付で廃止になった区間の一部に、ジェイ・アール北海道バスの日勝線が通っています。路線網などについてはジェイ・アール北海道バスのサイトを御覧いただくことといたしましょう。

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2021年度の「税法A」および「税法B」の参考書

2021年04月01日 00時00分00秒 | 受験・学校

 既にシラバスで参考文献を紹介していますが、執筆時以後に改訂版が発行されたものもあれば、追加すべきものもありますので、ここで改めて紹介します。なお、現在は絶版になっているものもあるので、御注意ください。

 金子宏『租税法』〔第23版〕(弘文堂)

 北野弘久(黒川功補訂)『税法学原論』〔第8版〕(勁草書房)

 北野弘久編『現代税法講義』〔五訂版〕(法律文化社)

 水野忠恒『大系租税法』〔第3版〕(中央経済社)

 谷口勢津夫『税法基本講義』〔第6版〕(弘文堂)

 三木義一編『よくわかる税法入門』〔第14版〕(有斐閣)

 水野忠恒他編『租税判例百選』〔第6版〕(有斐閣)

 中村芳昭・三木義一編『演習ノート租税法』〔第3版〕(法学書院)

 清永敬次『税法』〔新装版〕(ミネルヴァ書房)

 増田英敏・加瀬昇一編『確認租税法用語250』(成文堂) 

 岡村忠生・酒井貴子・田中晶国『租税法』〔第2版〕(有斐閣)

 酒井克彦『フォローアップ租税法』(財経詳報社)

 篠原正博編著『テキストブック租税論』(創成社)

 桜井久勝・須田一幸『財務会計・入門』(有斐閣)

 佐藤修二『租税と法の接点』(大蔵財務協会)

 この他にも多くのものがあるので、開講時を含め、随時紹介します。

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