昨日、渋谷のナディッフ・モダンで、またCDを3組買いました。その中から1枚を紹介します。
店の中で流れていて、すぐに手にしていたのが、加藤訓子さんのアルバム「カントゥス」です。イギリスのグラスゴーにあるリン・レコード(Linn Records)から今年発売されたもので、東京エムプラスという会社が輸入し、発売しています。
加藤訓子さんの演奏を初めて知ったのですが、日本のパーカッション奏者で世界で活躍されています。リン・レコードからは既に「クニコ・プレイズ・ライヒ」が発売されており、これもナディッフ・モダンにあったかもしれませんが、今回は購入していません。
店の中で流れていたのが明らかにスティーヴ・ライヒの曲だったので飛びついた訳ですが、それ以上に目に付いたのは、エストニアの作曲家、アルヴォ・ペルト(Arvo Pärt)の作品が4曲も収録されていることです。アルヴォ・ペルトと言えば、ギドン・クレーメルの「フロム・マイ・ホーム」という、ジャケットの秀逸さで知られるアルバムの2曲目にFratresが収録されていますが、「カントゥス」にも収録されています。但し、加藤さん自身の編曲によるFratresは、クレーメルのアルバムに収録されているものとは全く別の曲に聞こえます。
打楽器(マリンバ、ヴィブラフォーンなど)の演奏のため、全体的にミニマル風にはなっていますが、必ずしもその枠にとらわれているとも思えません。6曲中、加藤さんのアレンジが施されていないのは5曲目のPurl Ground(作曲はハイウェル・デイヴィス)のみです。
非常に興味深い内容で、これからも聴き込めますが、注意しなければならないのは音量です。クラシックのCDは、ロックなどと比べると一般的に音量が小さめですが、「カントゥス」の小ささは他に例がないほどで、最初は聴きづらいかもしれません。とくに、オープン・スピーカーの場合には注意を要します。しっかりとしたオーディオ・システムを使うのであれば別でしょうが、ノートパソコンなどで再生すると、とくに5曲目はほとんど聞こえず、不良品かと思ったくらいです。ヘッドフォンを使用してみたら、低音の響きがしっかりと聞こえました。
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