このブログでは何度か近鉄内部線・八王子線の存廃問題を取り上げました。いずれも四日市あすなろ鉄道に転換された上で存続となりましたが、数少ない軽便鉄道の行く末が気になるとともに、営業距離数が日本一の私鉄である近鉄(輸送密度や資本金額などでは東京メトロや東急などのほうが大きいので、私は近鉄を日本一の私鉄と考えておりません)の抱える構造的問題を見た気もしました。
何度もブログで取り上げるだけでは不十分であるということで、2012年11月1日、実際に乗りに行きました。その時の様子は「存廃問題に揺れる近鉄内部・八王子線に乗る(その1)」などで紹介していますが、今回は同日に撮影した近鉄名古屋線の写真を掲載します。2枚ありますが、いずれも近鉄四日市駅で撮影したものです。
近鉄名古屋駅から近鉄四日市駅までは、近鉄名古屋線の急行松阪行きに乗りました。それが上の写真の電車です。1233系で、1230系の一部と考えてもよい車両です。平成元年、つまり1989年に登場しています。大阪線、名古屋線、奈良線、京都線など、軌間1435mmの路線で運用できるにようになっており、VVVF制御のアルミ車体です。
別の記事でも記しましたが、近鉄の車両形式(の呼称)は実にややこしく、大手私鉄というよりは一昔前の中小私鉄のような感じもします。
なお、松阪を「まつざか」と読む人が多いのですが、「まつさか」が正しい読み方です。地元の方々は「まっさか」とも言う、という話を聞いたことがあります。有名な場所でもその地名を(イントネーションは別として)正確に言える人は少ないものです。
特急宇治山田行きが入線しました。6両編成ですが、前の2両は22000系、後の4両は2階建て車両を挟み込んだビスタカー、30000系です。車高が違うことは写真でおわかりでしょう。
22000系はACEとも呼ばれているそうで、1992年に登場しました。これに対し、30000系は1978年に登場し、翌年に鉄道友の会からブルーリボン賞を受賞しています(近鉄だから受賞できるという節も強くうかがわれますが、ブルーリボン賞は特急用車両が主な対象となっているようです)。但し、30000系は1990年代に改造されています。
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