ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

東京急行電鉄8500系8614F

2011年11月10日 00時01分40秒 | 写真

 〔以下は、「待合室」の「別室23」として、2011年4月8日に掲載したものです。一部、文章を修正しております。〕

 以前、「待合室」の別室20(このブログでは2011年11月9日付の記事)で東急8500系8606Fを取り上げました。少なくともデハ8506(下り側の先頭車)とデハ8606(上り側の先頭車)は、現在も田園都市線で走る8500系の車両の中では最も古い車両であり、ほとんどの編成がLED式の行先表示機に変更されている中で方向幕を維持しているという点で、デビュー当時の面影を色濃く残しています。

 しかし、8500系は東急で最も多く、かつ長く製造された形式です。それだけに、よく観察すると様々なタイプが存在します。また、8614F、8634F、8637Fは特別な色の帯をまといましたし、大井町線用の5両編成(8638F~8641F)は同線のラインカラーであるオレンジも入った帯をまとっています。これらの中で、8614Fと8637Fは、赤系ではなく青系の帯をまとっているという点で、田園都市線の中でも目立ちます。どちらも、田園都市線を通勤用などとして利用する私であってもなかなか機会がありません。とくに、8614Fを見る機会には恵まれず、従って撮影の機会もなかったのです。2011年4月5日、たまたまその編成に乗ることができたので、今回は8500系8614Fを取り上げることとします。全て、同日、渋谷駅で撮影しました。

 田園都市線内は各駅停車でしたが、東武伊勢崎線・日光線への直通電車は全て急行か準急となりますので、渋谷で種別が変わります。田園都市線の場合、東横線、大井町線および目黒線と異なり、各駅停車の場合には何の表示もされません。渋谷に到着後、向かって左の種別案内機の表示が急行に変わりました。

 東急8500系のうち、1編成のみ、8614F(上の写真は下り側のデハ8514)は、伊豆急行のカラーに変更されています。東急系である伊豆急行の宣伝のための編成です。2年前にも見たことがあるのですが、それ以来のことでした。

 前面には「早春の伊豆」と書かれたステッカーが貼られています。これは時期によって貼りかえられているようで、最初は「伊豆の夏」であったと記憶しています。また、何も貼られていない時もありました。

 8500系の側面は無塗装が基本ですが、この8614Fは側面にも伊豆急のカラーが帯として入っています。また、伊豆急の宣伝、伊豆半島にある各市町村の宣伝のステッカーが貼られています。しかし、車内の広告は普通の編成と変わりません。何年か前まで田園都市線および東横線に走っていたTOQBOX号(田園都市線では8500系8634F)は、車内の広告が一社に統一されていたのですが、最近はそのような編成がなくなりました。

 ここ数年、首都圏のどこの鉄道路線を利用しても、中吊り広告を筆頭に車内の広告が減少しています。とくに、東日本大震災により、本来であれば広告が貼られているはずのスペースに空きが目立っています。

 8500系が1975年にデビューしてから、早いもので36年が経ちます。このデハ8514(デハ8500形)も1975年、東急車輌で製造されています。客室内には、乗務員室の扉の上にローレル賞受賞のレプリカが貼られています。

 出発時刻になり、渋谷駅を出発しました。東武日光線の南栗橋まで走ります。半蔵門線内は各駅に停まりますが、押上から東武伊勢崎線に入ると、曳舟、北千住、西新井、草加、新越谷、越谷、せんげん台、春日部、東武動物公園の順に停まります。東武動物公園から日光線に入りますが、日光線内は各駅に停まります。久喜行も同様で、東武動物公園から久喜までは各駅に停車します(その途中の駅は和戸しかありませんが)。また、準急は、新越谷から先は各駅に停まります。

 日中、東武線直通としては南栗橋行、久喜行のどちらかが来ますが、時間帯によっては東武動物公園行、北越谷行も来ます。東日本大震災の後、4月1日まで東武線直通の運転はなかったのですが(東武30000系、50050系も入線していません)、2日から再開しています。

 今回のテーマからは外れますが、田園都市線の新主力、新5000系も取り上げておきましょう。今回は5112Fです(写真はクハ5000形の5012です)。

 新5000系は、当初から東京メトロ半蔵門線、東武伊勢崎線・日光線に直通運転ができるようになっています。上の写真では31Kという運用番号の表示で、急行の南栗橋行きとなっています。

 初期の編成は行先表示のみLED方式で種別表示は幕式でしたが、東横線用の5050系が種別表示にフルカラーのLEDを採用した頃から、5000系にもフルカラーのLEDを採用した行先表示機が搭載されました。上の写真では、デジタルカメラのせいなのか、ただ赤い光が発せられているように見えますが、白い字で「急行」と書かれています。

 5000系と言えば6扉車です。これも全ての編成に入れられている訳ではありませんが、先頭車に「6DOORS」と書かれたステッカーが貼られていれば、4号車、5号車、8号車が6扉車です。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
31Kは東武線に直通します。非直は34Kからです。 ()
2011-12-23 21:47:47
31Kは東武線に直通します。非直は34Kからです。
返信する
31Kは東武線直通を示す運行番号でしたか。 (川崎高津公法研究室長)
2011-12-23 22:20:10
御教示をいただき、ありがとうございます。
返信する
文章に、写真と矛盾することが明らかな部分があり... (川崎高津公法研究室長)
2011-12-25 19:36:21
文章に、写真と矛盾することが明らかな部分がありましたので、修正いたしました。
返信する

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