ようやく、このシリーズも終わりです。今回は溝口一丁目を出て、三丁目に入ります。
二ヶ領用水です。ここで溝口一丁目から三丁目に入ります。左側が一丁目、右側が三丁目です。この辺りまで来ると、溝の口駅より高津駅のほうが近いでしょう。
私が小学生であった1970年代、二ヶ領用水はどぶ川でした。しかし、水質改善が進み、現在では鯉などの魚も棲むようになっています。
同じ橋ですが、反対側に向けてみました。二ヶ領用水は、この先、二子(五丁目および六丁目)、北見方、中原区宮内を通ります。南武線と並行するような形ではあるのですが、北見方や宮内は南武線から離れているために、同線を意識することはないでしょう。他方、府中街道(国道409号線)とは付かず離れずというような感じで、平行線のように進んでいきます。
二ヶ領用水は、以前にも記したように川崎市の歴史になくてはならない存在です。もっとも、歩いたからと言って直ちに川崎の歩みを示す痕跡に出会える訳でもありませんが、とくに高津区内であれば、事前に歴史を学んでから実際に歩くことにより、新たな発見があるでしょう。なお、幅が狭い道路ばかりであり、自動車通行が禁止されている区間もありますので、注意してください。
溝口三丁目を歩き続けると、三角形の土地があります。戸張会計事務所が入居するビルです。そこを左に曲がりました。田園都市線の高架に向かって歩きます。左側が溝口三丁目、右側が二子五丁目です。奥に見えるのが帝京大学医学部附属溝口病院で、現在は溝口三丁目にありますが、近い将来、高架の手前、二子五丁目に移転します。また、以前から研究棟が二子五丁目にあります。
今度は、右側が溝口三丁目、左側が二子五丁目です。この辺りも一方通行だらけなので、自動車で走るという方は注意してください。奥へ進めば二ヶ領用水で、坂戸一丁目、さらにイト—ヨーカドー溝ノ口店への近道でもあります。
二子五丁目となると、最寄り駅は田園都市線高津駅です。急行も準急も、そして大井町線のG各停(またの名を緑各停)も停まらないのですが、意外なことにB級グルメにとっては目が離せない所でもあります。
その代表の一つが、マイナーながらファンが多いとも言われるどん亭の高津店です。高津駅から国道409号線を川崎方面に進めば、すぐにわかります。今ではよくみかける牛丼カレーを昔からメニューに加えていましたし、曜日によってはどん亭スペシャルという、恐ろしいほどにボリューム感のあるメニューが、600円くらいで食べられます。名前に違わず、牛丼カレーにトンカツが盛られているのです。おまけに味噌汁まで付いてきます。これほど安い食事も、そう滅多にはお目にかかれません。築地で牛丼カレーを見たことがありますが、高津のほうがはるかに安いのです。首都圏でもこんなメニューがあるのはどん亭だけでしょう。
どん亭は、かつて都内にも展開していましたが、現在は、何故か川崎市と沖縄県にしかありません。川崎市には2店あり、1つが高津店、もう1つが叉玄寺交差点にある新城店です。
二子五丁目のB級グルメの代表をもう一つあげるならば、いや、本当は「いの一番」にあげなければならないのが、叶食堂です。上の写真では交差点の奥、緑色の庇(ビニール製?)が目印となります。名前の通りで定食屋ですが、焼魚なども食べられるためか、平日の夕方には多くのお客(たいていは男性の会社員)がここで夕食をとっています。私も何度か行きました。開店から何年経っているのかわかりませんが、私もだいぶ前から知っていました。
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