続いて、8月10日実施の追試験の問題です。
次の問題の中から1題だけを選択し、解答しなさい(2題以上について解答した場合には採点しない。なお、選択した問題番号を明示すること)。
〔1〕民法第177条は、行政上の法律関係に適用されるか。適用されるとすれば、いかなる場合であるか。判例・学説の動向に留意しつつ、論じなさい。
〔2〕行政行為は、いかなる場合に違法となるか。また、いかなる場合に無効となるか。判例・学説の動向に留意しつつ、論じなさい。
〔3〕某県の教職員であるA、BおよびCは、それぞれ、勤務する県立高校で開催された卒業式や入学式などの行事において、国歌斉唱時に起立しなかった、ピアノ伴奏を拒否した、一時退席したという理由により、懲戒処分を受けた。内訳は、Aは停職1か月、Bは減給(10分の1)3か月、Cは戒告である。A、BおよびCは、これらの処分が重きに過ぎ、違法であるとして、取消を求めて出訴した。裁判所はいかなる判断をなすべきか。学説や判例の動向に留意しつつ、論じなさい。
【参照条文】
地方公務員法第29条第1項
職員が次の各号の一に該当する場合においては、これに対し懲戒処分として戒告、減給、停職又は免職の処分をすることができる。
一 この法律若しくは第五十七条に規定する特例を定めた法律又はこれに基く条例、地方公共団体の規則若しくは地方公共団体の機関の定める規程に違反した場合
二 職務上の義務に違反し、又は職務を怠つた場合
三 全体の奉仕者たるにふさわしくない非行のあつた場合」
地方教育行政の組織及び運営に関する法律第47条第1項(抜粋)
この法律に特別の定めがあるもののほか、県費負担教職員に対して地方公務員法を適用する場合においては、同法中次の表の上欄に掲げる規定の中欄に掲げる字句は、それぞれ同表の下欄に掲げる字句とする。
規定 |
読み替えられる字句 |
読み替える字句 |
第29条第1項第1号 |
この法律若しくは第57条に規定する特例を定めた法律 |
この法律、第57条に規定する特例を定めた法律若しくは地方教育行政の組織及び運営に関する法律 |
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