ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

東急9000系9007Fと2020系2121F

2022年03月12日 00時00分00秒 | 写真

今回は、大井町線の9000系9007Fと田園都市線の2020系2121Fです。

 左が高津駅3番線(ホームなし)を通過する9000系の9007Fです。この系列は、現在、大井町線の各駅停車用として運用されていますが、G各停(緑各停)なので高津駅と二子新地駅を通過しています。

 元々、9000系は東横線用とし1986年に登場した、東急初の本格的なVVVF制御車です。日本全国を見渡してもVVVF制御の新造車としてはデビューが早いほうです。「本格的な」と記したのは、大井町線で運用されていた初代6000系の一部をVVVF制御に改造した車両が試験的に同線で運用されていたからです。

 その9000系は、当初、東京メトロ南北線および都営三田線との直通運転を念頭にしていたようで、それに対応する設計となっていました。実際、運転席に設置されているマスコンキー投入口には「東急」と「営団」の表示がありました。しかし、南北線および三田線との直通運転に充てられることはなく、東横線と東京メトロ副都心線との相互直通運転開始を前にして、8両編成から5両編成に変えられて大井町線に転籍しました。

 しかし、上の写真に登場する9007Fだけは、当初から大井町線で運用されていました。そのため、8両編成になったことがありません。その点において、現在の大井町線では最古参の編成であるとともに(9001Fから9007Fまでは東横線から転籍したためです)、当時言われたかどうかわかりませんが(田園都市線から分離された後の)大井町線では珍しかった新車でもあったのです。また、他の編成は東横線で特急や急行としても活躍しましたが、この9007Fは基本的に各駅停車専用でした(時には急行の代走となったかもしれませんが)。

 この9000系も登場から35年以上が経過しています。近い将来、9000系に代わる新車が登場するという噂も出ていますが、どうなのでしょうか。

 さて、右の車両に話を移しましょう。高津駅1番線に停車している2020系2121Fです。田園都市線用の最新車両で、2017年から製造されており、8500系を置き換えています。私が確認したところでは2149Fまでが運用されていますから、19編成が製造されたことになります。設計の基本的な部分についてはJR東日本のE235系と同じであるとのことですが、E235系のスタイルがあまりにひどいだけに全くの別物にも感じられます。

 また、このブログで取り上げた大井町線急行用の6020系は外見からして2020系と同じシリーズであることは明白です。さらに、目黒線用の3020系も2020系シリーズといえます。京王の5000系も基本的には同じデザインです。

 2020系については、今後も取り上げることがあるでしょう。


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