ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

阪急1000系1007F

2022年12月04日 00時00分00秒 | 写真

 関東地方に住む私にとっても、阪急という言葉には或る種の特別なイメージがあります。最初に利用したのは学部生時代で、阪急京都本線の特急に乗って河原町駅(現在の京都河原町駅)から梅田駅(現在の大阪梅田駅)まで、6300系に乗ったのでした。その後も、京阪神地区へ行く度に阪急電車に乗りました。近畿地方の有名大学が阪急の沿線に多いということも理由の一つです。

 さて、今回は、2013年から製造された阪急電鉄の1000系です。神戸線と宝塚線で運用されており、アルミニウム合金材のダブルスキン構造の車体、省エネルギー性能などを備えています。色は伝統のマルーンと屋根部を中心とした6300系以来のアイボリーで、ここまで車体の色を変えない姿勢には感心します。なお、京都線用には1300系が製造されています。

 大阪梅田駅8号線に停車中の1007Fです。特急新開地行きとして運用されているところです。日中は特急と普通が交互に出発していきます。神戸本線には、平日の朝に通勤特急、平日の夕方に通勤急行、夜に快速急行、深夜に急行(平日は2本、土曜日・休日は4本)が走ります。また、上りだけですが今津線からの準急が平日朝に走ります。

 正直なところ、ここまで種別が多いことには疑問もあります。特急と通勤特急との違いは塚口駅に停車するか否か(停車するのが通勤特急)、特急と快速急行との違いは六甲駅に停車するか否か(停車するのが快速急行)、急行と通勤急行との違いは武庫之荘駅に停車するか否か(停車するのが通勤急行。なお、どちらも西宮北口駅から神戸三宮駅または新開地駅までは各駅に停車)です。

 なお、同じ阪急電鉄でも、神戸線および宝塚線の系統と京都線の系統とでは車両のサイズなどが異なります。車両番号も全く異なり、京都線の系統で運用されている車両は3300系、5300系、1300系など、百の位が3となっています。これは、神戸線および宝塚線は阪神急行電鉄(さらに箕面有馬電気軌道)の路線であったのに対し、京都線は新京阪鉄道の路線(千里線は北大阪電気鉄道)であったことによります。車両サイズの統一は何度も図られたようですが、中津駅の神戸線上り(2号線)と宝塚線下り(3号線)との間隔が狭いという問題を解決できなかったのでした。現在はどのようになっているのかわかりませんが、まだ統一は実現しないことでしょう。


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